黄泉路への案内人   作:楽一

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第四十話

 

第四十話

 

 

 さて、ラウラ達が来て初めての休日。本来ならここは休日を満喫! みたいなことをしたいのだが。

 

葵「と言うわけで今日から講師になったシャルル・デュノアだ」

 

 あのデュノア社製ラファール・リヴァイヴの説明を聞いた時こいつは教えるのがうまいというと何となく思い実際に指導を頼むことにした。

 

シャル「えっと、よろしく」

 

 そしてまず彼が行ったのは一夏との模擬戦。で、結論は、

 

シャル「えっとまず一夏が鳳さんやオルコットさんに勝てないのは多分射撃武器の特徴をまだ理解しきれてないことにあるんだと思う」

 

 あぁ一理ある。

 

一「え? そう? 理解はしてるつもりなんだけど」

 

葵「おそらく知識としてある。ぐらいじゃないのか? 知恵としてあるわけではない」

 

シャル「そう。そんな感じ。だから僕との間合いを詰められなかったんじゃないのかな?」

 

一「うっ・・・確かにそうかも。瞬間加速も読まれてたし・・・・。あれ? でもお兄ちゃんの黒騎士の時はかなり苦戦してなかった?」

 

 そう。シャルは一夏の模擬戦の後私と一戦をした。

 

シャル「あれと比べちゃだめだよ。葵はギリギリのしかも必要最低限の動きで回避し尚且つ間合いを詰めてくるんだよ。僕も初めてみたけど一見弾が彼をすりぬけて行っているように見えてたけど、実際は幻覚がその場にあるようだったんだよ!?」

 

葵「それをちょっとの間で見破りそれを考慮して攻撃してくるお前もなかなかだと思うが?」

 

 確かにシャルの言ったことはした。だがすぐその後にまあいや射撃する角度、弾数を変更して合わせてきた。でもそれでもビーム、レーザ系の武器がない分こちらに分は傾いていた。

 

一「あれ? じゃあ瞬間加速時に角度とか帰ればいいの?」

 

シャル「そう単純な話じゃないよ。もしそんなことをすれば空気抵抗や圧力の影響で怪我をするからね」

 

一「そっか。でもシャル君の説明ってわかりやすいね」

 

シャル「え? そう?」

 

一「うん。だって今までは―――」

 

 

箒の場合

 

箒「だからそこはガキィン! でズバァ! っとやってそこでドカァン! だ!」

 

 

鈴の場合

 

鈴「だからわかる? 感覚よ。カ・ン・カ・ク!」

 

 

セシリアの場合

 

セ「ですからそこは右半身を右斜め14.3度に傾け、それを利用して後方二2センチ下がり、反転する場合は―――」

 

 

 こんな感じだ。

 

シャル「あ、あはは・・・あれ? 葵はどうやって教えてるの?」

 

一「おにいちゃんは主に基礎的な体作りかな。ランニング、腕立て、腹筋、背筋とか。後はIS、特に白式の基本的な武器の捌きのため道場を借りて剣術をちょっとかな」

 

シャル「そんなんでいいの?」

 

葵「基礎が出来てないのに応用から教えてどうする。あくまでも基礎中の基礎を教えてその応用に入る前の基礎を鈴たちに教えてもらっているまでだ」

 

シャル「一括で教えたらいいじゃないの?」

 

セ「それはわたくしたちも言ったのですが」

 

鈴「葵の場合秋山式じゃない。一夏もあたしたちも篠ノ之式だからそっちの方が分かりやすいだろうって」

 

箒「どっちでも変わらないと思うんだが」

 

シャル「どうだろ。結構変わってくると思うよ」

 

葵「ほぉ。ではシャル講師のお話を伺うとしよう」

 

 ちょっと意外だ。シャルも箒たちと同様の考えを持っていると思ったのだが。

 

シャル「え!? そ、そんな大層なことじゃないよ!!?」

 

 彼は手を前につきだしぶんぶんと言う効果音が聞こえそうなぐらい横に振っていた。

 

葵「聞きたいだけだ。ここに秋山式の操縦者は私と織斑教諭ぐらいしかいないのだからな」

 

シャル「えっと、じゃあ僭越ながら。えっとね秋山式はなんというか生身で戦ってるて言う感じがするんだ」

 

一「生身?」

 

シャル「なんかね僕達は絶対防御って言う物で護られてる。いわば死とはかけ放されて戦ってる感じがするんだ。でも葵の秋山式は死と隣り合わせで戦ってる感じがする」

 

 死と隣り合わせ・・・・ね。

 

葵「・・・・・」

 

シャル「どうなのかな?」

 

葵「外れではないな。あたりでもないが(何とも観察力が高いな。確かに死ぬ時は死ぬ。それはISよりも高いだろうな)」

 

 死ぬ時は死ぬ。それはいつの時代も、空間も次元すらも関係ない。まぁ一回死んだものが・・・一回じゃないか。二回とも幸運すぎたな。

 

シャル「葵?」

 

葵「なんでもない。それよりも一夏。銃の手ごたえはどうだ?」

 

 先ほどから視界の端で一夏がシャルから銃を借りて何発か撃っていた。おそらくシャルが使用許諾を出したのだろう。

 

一「う、うん。想像以上に銃の音の大きさや反動? がすごい・・・でも」

 

シャル「でも?」

 

一「速い。この一言に全部が詰まってる感じかな」

 

葵「まぁそうだろうな。どんなに速くても銃弾の方が空気抵抗がかかる面積が少ない。その分速くなるのは当然だ」

 

シャル「そう。だから軌道予測さえできれば当てることもできるし例え回避されても牽制になるの。一夏の場合特攻の際は集中してるけど無意識にブレーキがかかってる。だから多分そこから相手に攻撃されてたりするんじゃないのかな?」

 

一「なるほど。そこから攻防戦が逆転してたのか。でもお兄ちゃんの場合最初から最後まで一方的なんだよね・・・・」

 

シャル「そ、そうなんだ・・・・と、とりあえず全弾使ってもいいから続けて」

 

一「うん」

 

 そこからシャルの銃の使い方講座が始まった。みている限り指導力や教導力はかなり上だ。

 

葵(人材としてはこれからが楽しみな逸材か)

 

 そして一夏が全弾使い切ると、

 

一「ふぅ~。やっぱり刀とは違うね。なんか腕に来るよ・・・・」

 

シャル「それはもう慣れるしかないね」

 

 シャルの言うとおりだ。銃にしろ刀にしろ慣れだ。なににおいても。

 

葵「そういえばシャルのISは今日山田教諭が使っていた物と同じ名前だがどこか違うように見えるが」

 

一「あ。それ私も気になってた!」

 

シャル「あぁこれ? これはね正式名ラファール・リヴァイヴ・カスタムⅡ」

 

 すると、頭の中に、

 

ラファ「〈えっとですね。僕は基本装備をいくつか外してまして拡張領域を倍にしてるんです〉」

 

葵「〈倍か・・・結構な数の武器が入ってるということか〉」

 

ラファ「〈はい!〉」

 

 声だけだが笑顔だということが分かるほど元気な声で答えるな。

 

 後ろの方であセシリアたちが多分このことについて考えているんだろう。おそらくシャル自身に特殊的な力があると。

 

葵「ん? 何やら騒がしいな」

 

 騒がしい方を見るとシュヴァルツェア・レーゲンを身にまとったラウラがいた。

 

鈴「あれってドイツの第三世代型!?」

 

セ「まだ本国でトライアル中と聞いてましたが・・・」

 

 一夏の方を見るとなにやら睨んでいた。まぁ一目会った瞬間叩かれたかもしれないからな。

 

ラ「おい」

 

一「・・・・なに」

 

ラ「貴様も専用機持ちのようだな。ならば話が早い。私と戦え」

 

一「ヤダね。理由がないもん」

 

ラ「貴様に無くても私にはある」

 

 そういうとラウラの握る拳に力が入っていた

 

葵(まさかあのことか)

 

 彼女がここまで怒っているとしたらただ一つの理由からだろう。だがあれは、

 

ラ「貴様が、貴様がいなければ教官は、織斑教官は大会二連覇という偉業を成していた! それを貴様は!! だから私はお前を・・・お前と言う存在を認めない!」

 

一「(やっぱりこの子は・・・・だからといって私が戦う理由にはならない)また次の機会にね・・・・トーナメントもあるし」

 

 一夏がら裏に背中を向けると、ラウラはISから何かを呼び起こしていた。

 

ラ「貴様が逃げるというなら・・・嫌でも戦わざる得ない状態にしてやる!」

 

 ラウラは砲口を迷いなく一夏に向けてはなった。

 

 だが、

 

シャル「・・・・え?」

 

一「・・・・お兄ちゃん?」

 

箒「・・・・は?」

 

セ「じょ、冗談ですわよね・・・・」

 

鈴「葵・・・・あんた人外だわ」

 

 なにをしたかって? 簡単だ。素手で砲弾を叩き落したんだ。くの字に。

 

葵「二度目かこういうのは。ラウラ武器を下せ」

 

ラ「・・・・はい」

 

 すると、管制塔から、

 

先生『そこの生徒! なにをしている!?』

 

ラ「ふん・・・運がいいな」

 

葵「ラウラ、もう少し付き合え。一夏ISのエネルギーを補充しておけ」

 

ラ・一「「え?」」

 

 そういって管制塔と連絡をつなぎ、

 

葵「聞こえますか? 今日はたしか渡辺教諭でしたか」

 

渡『え、えぇ。確か神無月だったか?』

 

葵「えぇ今から一対二を行います。許可を」

 

渡『だ、誰と誰がするんだ? 場合によっては許可はできんぞ』

 

葵「一夏、織斑とボーディヴィッヒペアと私が」

 

一「ちょ!? お、お兄ちゃん!?」

 

ラ「嫁よ! それはいくらなんでも!?」

 

 渡辺教諭は許可を出した。

 

葵「互いに互いの実力を知っておけ。後ラウラ。あの事件の根源の悪は一夏ではない。誘拐犯だろ。もし誘拐されなければと考えたのだろうが逆にあそこで誘拐犯がいなければと考えたか? それに一夏は織斑教諭にとって唯一血のつながった肉親だ。なら応援に行くのは当然だろ。それにもしこれを非と思うならば警備を怠ったドイツ政府に問題がある。国際試合にも関わらずこういった犯行を許したんだからな」

 

ラ「・・・・それは」

 

葵「それに今の彼女は強いぞ。ある意味私よりも」

 

 ある意味とは・・・・この時と同じ年ぐらいの私と比べて一夏は明らかに力を持つ覚悟が出来ていた。まぁそれでもまだまだだがな。

 

葵「さっさと始めるぞ。エクス白騎士」

 

エ《イエス。マイマスター》

 

 装備し終えるとなんだかんだいってエネルギーの補充を終えた二人がこちらに向かってくる。

 

ラ「足手まといだけにはなるな」

 

一「そっちこそ」

 

葵「はぁ(もう少し仲良くはできんのか)」

 

シュ「〈おそらく絶望的かと〉」

 

白「〈現段階だがな〉」

 

 だといいんだが。

 

 

SIDEシャル

 

 

 葵が白騎士を展開し、一夏たちが戦闘態勢に入る。

 

葵「シャル審判を頼む。セシリアと鈴、箒、簪はストッパーを頼む」

 

シャル「うん。でも二人に対し四人いる?」

 

 一夏とラウラを止めるのにそんなにいるのかな?

 

葵「ん? あぁそういうことか。四人には悪いが彼女たちには私のストッパーも頼むからそれぐらいはな」

 

セ「え!? それは不可能では!?」

 

簪「最低でも・・・・織斑先生必須」

 

箒「兄さん。私たちに死ねと?」

 

鈴「謹んでご遠慮願いたいわ」

 

葵「・・・・がんばってくれ」

 

 それだけ言って葵は一夏とラウラが待つ場所に言った。あ、これが言う責任放棄? ってかなり重大かつ危険な責任を放棄したよね!!?

 

シャル「・・・・生きていられるよね?」

 

四人「・・・・多分ね」

 

 まぁとりあえず始めよっか。

 

シャル「えっと試合内容はどちらかのエネルギーが切れたら負けでいいのかな?」

 

葵『それだときついだろ。私の勝利条件はそれでいい。二人はそうだな・・・・私に傷一つ追わせればそれで良いだろう。あと白騎士のみな』

 

 プライベートチャンネルでそう伝えてくる葵。でもそれってかなり葵に不利じゃないのかな? でも本人が良いって言ってるからいいのかな?

 

シャル「じゃあその条件で。試合開始!」

 

 戦闘開始直後に、

 

葵「では早速。ギルノーシュ・ブレイカー!!」

 

一「ウソ!?」

 

ラ「早速か!!?」

 

 いきなりの砲撃に二人はギリギリ回避。

 

葵「アルヴォ展開。派手に行くぞ」

 

 砲をしまうと葵はすぐに二丁拳銃を取り出す。弾丸は実弾とビーム弾。かなり的確に囮と本命を織り交ぜて誘導する。そして、

 

ラ「なっ!?」

 

一「ボーディヴィッヒさん!?」

 

 誘導されたところに二人がぶつかる。この流れってオルコットさんと鳳さんが山田先生と戦った流れと同じ。

 

 これで決着かなって思ったけど、

 

ラ「なめるなよ嫁!」

 

 ボーディヴィッヒさんが砲を放ったことによって難を脱出。

 

 でも圧倒的不利だね二人が。

 

 

SIDEout

 

 

SIDE一夏

 

 

 これってかなり相性悪いね。どれぐらいかって山田先生と戦った鈴ちゃんとセシリアちゃんと同じぐらい。

 

一(さっきの砲撃でピンチを脱出したけどまずいかな)

 

 ピンチを脱したは良いけどその先が一向に見えない。ただ見えるのはお兄ちゃんの圧倒的優勢。確かにこれで傷一つ負わせるのはきついかな。

 

一「ならどうやって・・・・あれ? そういえば」

 

 私は急いでボーディヴィッヒさんにチャンネルをつなげる。

 

一「ちょっと良いかな?」

 

ラ『なんだ』

 

 うわっ相変わらず嫌われてるな・・・。でも、

 

一「ボーディヴィッヒさんの砲撃って連発出来る?」

 

ラ『タイムラグは出るが多少無理をすれば可能だ。だがそれがなんだ』

 

一「うん。実はね―――」

 

 そして作戦を伝える。

 

ラ『ほぉ。面白いことを考えるな』

 

 内容は単純で古典的だけどうまくいけば一撃は与えられる。

 

一「お願いね」

 

ラ『良いだろう』

 

 

SIDEout

 

 

 一夏とラウラが話し、それが終えるとラウラの砲撃がこちらに向け放たれた。それもなるべく連続で放つように。

 

葵「? なるほど囮か」

 

一「ハァ!」

 

 それに合わせて一夏が斬撃をする。おそらく一夏への支援攻撃だろう。

 

葵(だがそんなにたやすくラウラが合わせるか?)

 

 しかし上を取られているのは痛いな。攻撃がしずらい上に砲撃、銃撃共に入ろうとしたら一夏から邪魔が入る。

 

葵「一夏から落とすか。そうなると!」

 

 ソードシールドを展開し、まずは!

 

葵「セイッ!」

 

――ガキキキキキッ

 

 一夏の持って雪片と刃と刃が混じり火花が散る。

 

葵「ほぉ。持ちこたえるか」

 

一「伊達にお兄ちゃんに鍛えられてないからね! それに!」

 

――ヒュンっ ガシィン!!

 

 何かが飛んできたかと思うと右腕にラウラのシュヴァルツェアのワイヤーが絡まっていた。

 

一「こうすれば当てやすいからね!」

 

 そういって切りかかろうとしてきたが、

 

葵「そうやすやすと取られるほど甘くは無いんだがな!」

 

 私はソードを射出し一夏に向けて放つ。

 

一「いっ!?」

 

ラ「なっ!?」

 

葵「驚いている暇はないぞ!」

 

ラ「え? あぁっ!?」

 

 右腕に絡まったワイヤーごと遠心力を使ってラウラを地面にたたきつける。すさまじい轟音と共に土煙が上がった。

 

一「そこ!」

 

 一瞬ラウラなに気が取られていたそこに一夏が再度斬りかかるが残る一夏を倒すにはたやすい。後は一夏のみ。そう考えたのが甘かったかな。

 

ラ「嫁よ私たちの勝ちだ!」

 

葵「なっ!?」

 

 そこにはいつの間にか後ろに迫っていたラウラによって斬撃が放たれる。その結果は

 

シャル「勝負それまで。勝者一夏・ボーディヴィッヒペア」

 

 ・・・・即席にしてはよくやった方か。後は互いに認め合ってくれればそれで満足なんだがな。

 

 着地するとセシリアたちが一夏の周りに集まりさっきのはどういう作戦だったのかという質問にあっていた。

 

 私はラウラから聞くとしよう。あと一夏に対する評価も。

 

葵「どうだったラウラ」

 

ラ「嫁か」

 

 そこにはISを解除したラウラがいた。彼女も先ほどから一夏に対しての評価をどうすべきかで悩んでいた。

 

ラ「私はどうするべきか悩んでいた。嫁にも意見がほしいと思っていたんだ」

 

葵「そうか。で、どんな作戦だったんだ?」

 

ラ「あぁ実は―――」

 

 

SIDEラウラ

 

 

 あいつからいきなりつながれた時は驚いた。なにしろ勝てる案があるといわれたのだから。行き成り何を聞いてくるのかと思ったら武器の種類を聞いてきたのだ。話せるわけがないと突き放したが嫁に勝ちたくないのかと言われたらほうっておくわけがない。簡単に武装の説明をするとあいつがある案を出してきたんだ。そしてその案は単純だが試してみる価値はある。

 

ラ「うまく合わせろよ」

 

一『そっちこそ』

 

 そして私はなるべくタイムラグを減らすように嫁に向かって砲撃を放つ。

 

葵「? なるほど囮か」

 

一「ハァ!」

 

 それに合わせるようにあいつが斬りこむ。どうやら嫁もこの砲撃はあいつを支援する砲撃だと勘違いしているようだ。

 

 嫁も多少なりとおかしいと感じたのだろう。首をかしげていたのがその証拠だ。

 

葵「一夏から落とすか。そうなると!」

 

 その後の展開はなるべく上を維持し砲撃を放ち、あいつが斬撃をする。なるべく下を見せないようにするために。

 

 

 

葵「下を?」

 

ラ「そうだ。あのへこみ私が何発か連続で放った砲撃でできたモノもあるんだぞ」

 

葵「!? じゃああの衝突音は・・・まさか!?」

 

ラ「まぁ聞け」

 

 

 その後は嫁は当然のように砲撃を得意とする白騎士の神髄を封じているあいつを先につぶすことにした。結果、シールドソードを出し対応する。

 

葵「セイッ!」

 

 あいつがつばぜり合いをしているそのすきを狙って私は右腕を狙う。

 

葵「ほぉ。持ちこたえるか」

 

一「伊達にお兄ちゃんに鍛えられてないからね! それに!(今だよ!)」

 

ラ「分かっている。そこ!」

 

――ヒュンっ ガシィン!!

 

 だが、これも囮。と言うよりかは布石だな。それがうまく行くかはどうかはわからなかったが。

 

一「こうすれば当てやすいからね!」

 

 そしてわざとそれがあいつがとどめをさすように突っ込むが当然嫁はそれを簡単にいなすだろう。

 

葵「そうやすやすと取られるほど甘くは無いんだがな!」

 

 ソードをあいつに向けて射出し距離を取らせた。まぁソードが射出することには驚いたが。

 

葵「驚いている暇はないぞ!」

 

 で、ものの見事に嫁は私を地面にたたきつけた。だが、これが最大の勝機だったんだよ。

 

 

葵「と言うと?」

 

ラ「地面にたたきつけた音は実際は私が地面に砲撃を放った音。で、その反動で私は若干浮遊する。で、後は鍔迫り合いをして両手を防がれた嫁の元へワイヤーを回収するスピードとブースターをプラスした加速で背後から嫁を襲うということだ」

 

 それを聞いた嫁は明らかに驚いていたが、しだいに笑いだし、

 

葵「ク、クククッ。そうか。あいつはそんな大胆な策を。作戦中にもばれないように策を織り込む。まぁ見事だ。で、どうだ? あいつの評価は?」

 

 笑いながらあいつの方を見ていた。

 

ラ「嫁が言っていた力とはこういうことか?」

 

葵「どうだろうな。人それぞれ力の意味は違う。だがあいつはあいつで何かを持っているそうは思わないか?」

 

ラ「確かに。態度を改める必要があるか・・・・」

 

葵「それはお前の好きにするといい」

 

ラ「強制しないのか?」

 

 その言葉には驚いた。てっきり仲好くしろ、友達になれなどど甘い言葉を言ってくると思ったのだが。

 

葵「強制された絆ほどもろいものは無い。なら互いに歩み寄ってみろ。さて、もう時間も時間か。シャル!」

 

シャル「なに葵?」

 

葵「ちょっとラウラと話すことがあるから先に戻っていてくれ。先にシャワーも使って良いから」

シャル「え? えっと、彼女と何を?」

 

葵「そうだな。他の部隊の連中のこととかも少し聞きたいから」

 

シャル「そっか」

 

 なんだ? こいつの声がだんだん沈んできているな。何と言うか嫉妬? だがこいつは男だろ? これがクラリッサの言っていたびーえるというモノか?

 

シャル「その部隊の人って女の人?」

 

葵「まぁIS部隊だから女性が多いだろうな」

 

シャル「ふぅ~ん」

 

葵「? どうかしたか?」

 

シャル「ううん! なんでもない!!」

 

 そういってやつはなにやら怒ってその場を去った。その後嫁の合図とともに解散となった。

 

 

SIDEout

 

 

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