黄泉路への案内人   作:楽一

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第四一話

 

第四一話

 

シャル「葵。彼女とはどういう関係なの?」

 

葵「彼女? あぁラウラとの関係か?」

 

シャル「うん」

 

 私は着替えなが考えながら、

 

葵「簡単に言うと教師と教え子だな」

 

シャル「え? というかあ、あ葵!? ななななんでいきなり着替えてるの///!?」

 

 ? 何をおかしなこと言ってるんだ?

 

葵「汗をかいて気持ち悪いから着替えてるだけだが―――おかしいか?」

 

シャル「お、オオオオおかしくは無いけど///(葵の身体って意外としっかりしてるんだ/// って僕は何を!?)」

 

葵「で、さっきの話の続きだが一時ドイツでIS部隊の教導を行っていてな」

 

シャル「え? ちょっと今の言葉僕の聞き間違えじゃないよね? 今ドイツで教導を?」

 

葵「あぁ聞き間違えじゃないぞ。あとシャル今日は先にシャワーを使って構わないから」

 

シャル「彼女と一緒に?」

 

葵「そういうことだ。はぁそれよりも久しぶり風呂に入りたい」

 

 シャワーばかりではなく、こうゆっくりと湯船につかって疲れを取りたい。

 

シャル「あははは。やっぱり葵も日本人なんだね」

 

葵「あぁこればっかりはどうしようもない。女子が男子の前や後は風呂に入りたくないといってな。かといってそのたびにお湯を張りかえたりその部屋に特別にというわけにもいかんだろしな」

 

 すると入口が開くとそこには山田教諭がいた。

 

真「そんな神無月君に朗報ですよ」

 

 朗報? と言うことは良い情報と言うことか?

 

真「えっとですね今月下旬から男子も大浴場の使用許可が下りることになったんです。で、かといって時間別にするわけにもいかず週二回男子も入れる日を設けることになったんです」

 

葵「ほぉ。それはありがたい。大変だったでしょうに感謝します」

 

真「いえいえ。これも先生の仕事ですから」

 

 そういって山田先生は満面の笑み更衣室を後にした。

 

 その後シャルとちょっと話をして私はラウラの下に向かうとした。

 

葵「ラウラ一つ聞いていいか?」

 

ラ「なんだ? 嫁の頼みとあれば一つと言わず何個でも答えるが。夜の誘いでも」

 

葵「・・・・そういった知識は誰から聞いた」

 

ラ「ん? そんなことか? これはクラリッサからだ。彼女は日本の知識においては我が部隊で群を抜いているからな」

 

 そういって彼女は胸を張っているが、その彼女の知識は明らかに偏っているだろう・・・。

 

ラ「しかし嫁も織斑教官もなぜこんな極東の地で・・・教師と生徒なんかを・・・」

 

葵「そのことを織斑教諭、千冬姉さんの前で言わない方がいいぞ」

 

ラ「何故だ? ・・・・あぁなんとなくわかった」

 

 まぁ彼女のことだ一五歳でもう選ばれた人間気取りかなどと言いそうな気がする。

 

 それにこいつは千冬を目の前にすれば二つの恐れがくる。一つは圧倒的な力を持つ人間への、もう一つは憧れの人から嫌われるという恐怖。前者は克服すればどうった事は無い。だが後者は無理だ。何をどう頑張っても。

 

葵「それよりも他の連中はどうなんだ? ヴァーゼリッヒ中佐はお元気か?」

 

ラ「あぁ中佐はあの件で一階級昇進で今は大佐だ。他の皆も元気だ。何なら嫁の部屋で話そうか?」

 

葵「あぁじゃあコーヒーでも淹れよう。と言うかその嫁と言うのは「止めんぞ。お前は私の嫁なのだから」はぁ・・・」

 

 嫁ではなくせめて婿・・・もダメだな。私は妻子愛人持ちなのだから。

 

 話しながら来ていたせいかもうすでに部屋の前まで来ていた。ボディーソープの替え?そんなモノ昨日のうちに入れ替えて置いた。? 何故そうがっかりしているんだ? と言うか私は誰と話しているんだ。

 

葵「えらくご機嫌だな」

 

ラ「ん? あぁ久しぶりに嫁がいれたコーヒーが飲めるのだ。そりゃうれしいに決まっているだろう♪」

 

 数年前からは想像できないほどの笑顔だな。

 

 そう思いながら部屋の扉を開けると、

 

シャル「え?」

 

葵「・・・・は?」

 

 シャルがいました。生まれた時の姿で。

 

葵「お邪魔しました」

 

 そういって扉を閉める。あれ? シャルって本当に男じゃなかったのか? 勘違いだと思っていたんだが。

 

葵「・・・・ラウラ私が今見たものは夢か? 夢想か? 写真か? それとも3D画像や映像か?」

 

ラ「・・・・現実を見ろ嫁よ。あれは夢でも映像などでもなくリアルだ。と言うかかなり焦っているな」

 

 数分後仲からシャルの声が聞こえたのを合図に部屋に入る。着替えを終えたのであろう。

 

シャル「・・・あの、その見たんだよね?」

 

葵「・・・あぁ///」

 

ラ「同じく」

 

 その後は静寂が訪れる。

 

葵「コーヒーでも淹れてくる」

 

 そういって三人分のコーヒーを入れる。ラウラのには以前聞いていたミルクを少し入れた。シャルがどうなのか分からなかったのでミルクと砂糖を持っていく。

 

葵「とりあえず聞くべきなのか」

 

シャル「え? ど、どうなんだろ」

 

 対応に困っているとラウラが、

 

ラ「嫁は聞くべきだろう。ケルベロスとして」

 

 ・・・・ばらすなラウラ。

 

シャル「え? あ、葵ってケルベロスなの? いやいや。悪い冗談だよね?」

 

葵・ラ「「・・・・・・」」

 

シャル「・・・・本当なの!?」

 

 まぁ昔から言うよな。沈黙は肯定。

 

葵「まぁ事実だがな。だからといって無理に話す必要はない。何らかの事情があることはわかるしな」

 

 しばらくシャルは考え、口を開けた。

 

シャル「えっとね、これはねデュノア社の・・・その人からの直々の命令なんだよ」

 

 命令? まてよ。たしかデュノア社の社長は、

 

ラ「まて。デュノア社の社長と言えばお前の親だろ。何故そんな命令を?」

 

シャル「うん。実はね、僕愛人の子供なんだ」

 

葵「愛人・・・ねぇ」

 

 まぁそうなるとどうしようもないのか?

 

シャル「二年前に僕のお母さんが他界した時にあの人、僕の父がその場所に現れたんだ。検査でIS適性が高いとわかると非公式だけど社のテストパイロットになったんだ」

 

 すると話が進むにつれ彼女の顔が暗くなっていた。その後、彼女は本邸に呼ばれると彼の、デュノア社社長の本妻に行き成りはたかれ『この泥棒猫の娘が!』と怒鳴られたらしい。

 

シャル「参るよね」

 

 彼女のその笑顔がとても苦しいモノだと、今までどんなことがあったのかを物語っていた。

 

 その後、デュノア社は経営危機に陥る。理由は第三世代機の開発の遅れ。現在の欧州連合の統合防衛計画『イグニッション・プラン』の選定中らしい。候補は第三世代型がメインになるらしく、ドイツ、イギリスと言ったすでに開発から実用に移っている国のが目立ってきている。そして、第二世代最後発のデュノア社は圧倒的にデータ、時間、全てにおいて遅れているらしくこれが急務になっていた。

 

 そして、次のトライアルに選ばれなかったら国からの援助を全面カットされるらしい。つまり会社にとってみれば実質上の倒産だ。

 

葵「そこで出てきた私と彼か」

 

シャル「そう。一つ目の理由は簡単。広告塔だよ。そして蒼騎士からデータを取るのは無理。それは世界各国が承知の上。なら学園にいる葵ともう一人からデータを取ることが出来ればと。それに男性同士なら接触する時間も多いし、うまくいけばと言う話だけど」

 

葵(ん? だがおかしくないか。いや、私の頭がおかしいのか)

 

 なにやらさっきから引っかかる。こう喉に魚の小骨が刺さった感じだ。

 

葵「・・・・幾つか聞くが良いか」

 

シャル「うん」

 

葵「もしこのことがばれたらどうなる?」

 

シャル「強制送還かな。会社も潰れちゃうかもしれないけ「それだ!」え? え? な、何?」

 

ラ「なにがそれなんだ?」

 

葵「今まで考えていたが全ての理由がつながった。そういうことか。なるほど。君の父親は立派だ」

 

シャル「ど、どういうこと?」

 

ラ「話を聞く限りそんな大層な人間じゃないだろ」

 

 まぁ彼女の話を聞く限りはそうだろ。

 

葵「説明しよう。シャル。君は性別は女性で良いよな」

 

シャル「う、うん」

 

葵「そしてラウラ。君から見て彼女の体はどう思う?」

 

ラ「・・・・うらやましい」

 

 ぼそっと彼女の出ているところを睨みつけるように見る。

 

シャル「ぼ、僕だって好きでこうなったんじゃないんだよ!?」

 

ラ「それは私に対するいやみか?!」

 

葵「お、落ちつけ二人とも。そう、彼女の体はいわばプロ並みだ。もし君の父が君が最初に言った通りの人物であったら『その体を使ってでも情報を得ろ』とでもいっただろ。それに女性としては言った方がリスクは少ない」

 

シャル「え? どういうこと?」

 

葵「男性では言ったら確かに君の言った通りのメリットがある。だが、デメリットとしたらばれたときだ。ばれたらどんなに頑張って第三世代を作っても悪評だけがつく。それに下手をすれば第三世代開発成功した後の倒産だ」

 

ラ「あり得るな」

 

葵「それに女性で責めた方が落ちる確率は大きい。情報にセキュリティをかければその時点でアウトだが、体で攻めたら相手側からその開示をしてくる確率だってある」

 

シャル・ラ「「・・・・・(じー)」」

 

葵「ん? どうした二人とも?」

 

シャル「葵はどうなの」

 

ラ「嫁もそんな手で落ちるのか?」

 

葵「そんなわけあるか。むしろ返り討ちにする」

 

シャル・ラ「「か、返り討ち///!?」」

 

シャル(ど、どんなことされるんだろ///)

 

ラ(・・・・あ、ある意味経験してみたい///)

 

 なんでそこで顔を真っ赤にする二人とも。

 

葵「続けるぞ」

 

シャル「う、うん」

 

葵「それで君の親が立派だといったのは会社の倒産の危機、つまり下手をすれば時期尚早に倒産する恐れもある。そんなときに大切な者だけでも逃がしておきたいと考えたんじゃないのだろうか」

 

シャル「え? でもそれで男装させる必要性はあるの?」

 

葵「もし女性のままで自分の手元とに残せば売春させられる可能性もある。だが男性でこの学園に送れば少なからず三年間は無事だという国際保証がある。その間に何とかすればと考えたのだろう」

 

シャル「国際保証?」

 

葵「ラウラ。学園特記事項第二十一」

 

ラ「特記事項第二十一条、本学園における生徒はその在学中においてありとあらゆる国家、組織、団体に帰順しない。本人の同意がない場合外的介入は原則としない。ただしケルベロスにおいてはこの条項は当てはまらない者とする」

 

シャル「え? で、でも葵は」

 

葵「さて、私が知る限りでは別にISに対する違法者は私の知る限りはこの場にいないはずだが」

 

シャル「あ、ありがと・・・・」

 

葵「さて、もう一つ確認取りたいからお前ら隅に移動しておいてもらえるか?」

 

 そういって二人が部屋の隅に移動したのを確認して、

 

葵「さて、出るかな」

 

 

SIDEシャル

 

 

 葵の言った推論が本当に正しいなら、なぜあの人は僕を叩いたのだろ。そして、どうしてあの人はこんなことをしたんだろ。

 

葵「さて、出るかな」

 

 そういって彼がディスプレイで誰かと連絡をとってると、いろんな意味で驚愕の人物が映し出された。

 

???『あら、葵じゃない』

 

葵「お久しぶりです。エルエ殿」

 

 ・・・え? あ、あの人って確か・・・いや、そんなバカなね。

 

ラ「・・・・・おい、デュノア。あれはお前の国の」

 

シャル「そんなわけないよ。あははっ、それが本当なら僕はすごい人と同室だったんだね。だって、あれ確か現フランス大統領ハミル・エルエ大統領だよ・・・・」

 

 驚きまくりだよ。だって目の前の人が・・・ねぇ。(ちなみにエルエは蓮鏡、生命の神で葵の師匠でもあります。)

 

葵「えっと確認したいことがあるんですが、デュノア社の社長知ってますか?」

 

ハ『えぇ知ってるわよ。ルードでしょ?』

 

葵「あの、彼の名前は知らないんですが」

 

ハ『あら、そうなの? ルード・デュノア。確かあなたのクラスにもいたはずよね。彼の娘が』

 

葵「・・・・それ私が知らなかったらどうするつもりだったんですか?」

 

ハ『そんなバカなことがあるわけないでしょ。あなたらならあってすぐわかるはずだから』

 

 え?! そ、そうなの!? じゃ、じゃあ葵の前ではもうばれてたの!?

 

葵「彼女のことで『なぜ彼女が男装させられていたか?』えぇ」

 

 そして大まかに言うと葵が話していたことが見事に的中していた。

 

ハ『それにしても彼も思い切った行動したわね』

 

葵「どういう意味ですか?」

 

ハ『彼と、彼女の母親、ルミリアって言うのだけど彼女と、彼の妻イミルは幼馴染なの』

 

 えぇ!? そ、そうなの!?

 

葵「よくそこまで知ってますね」

 

ハ『あらだって、もう六歳の時から知ってるモノ。お隣に住んでたのよ』

 

 ・・・・お母さん。あなたの御隣に住んでいた人は今やフランス大統領ですよ・・・。

 

ラ「お前の母親の隣人はすごいな・・・」

 

シャル「僕も今知ったよ・・・・」

 

ハ『でもね、ルミリあっくんは産まれたときから体が弱くてね。でもそれでもルードが好きだったみたいよ。イミルも』

 

葵「それで」

 

ハ『結果自分が長くは生きられないということを知った彼女が本妻の座をイミルに譲った。でもその時にはもうすでにルミリアのお腹には子供が宿っていたの。そしてイミルの身体は子供が出来ないからだったの』

 

 え? じゃあもしかして。

 

葵「まさかとは思いますが遺書か遺言で」

 

ハ『そ。自分が死んだ時はデュノアの性を与えて子供として育ててくれって。でも会社の経営が悪化。こないだお酒飲みながら言ってたわ。自分の遺産をつぎ込んでも社員の退職金と就職先を探さねばって。あと娘には光を浴びて行きほしいから芝居をうったみたいよ』

 

葵「そのイミルがシャルをはたいたという?」

 

ハ『えぇ。その後彼女は号泣してたみたいよ。ごめんなさいって何度もその後自分の寝室で泣いていたって』

 

 あの人が? ・・・信じられない。

 

ハ『だから後で電話してあげてね。シャルちゃん』

 

シャル「え!?」

 

葵「おや。ばれてましたか」

 

ハ『えぇ。じゃあ後よろしくね』

 

 そういって電話が切れた。

 

葵「はぁ。さて、じゃあ確認してみるか。シャル?」

 

シャル「・・・うん」

 

 そういって彼は僕から電話番号を聞き連絡を取る。

 

ルード『誰だ?』

 

 明らかに低いトーンで話してくる。間違いないあの人だ。

 

シャル「シャルロットです」

 

ルード『定期連絡のとき以外連絡するなと言ったはずだ』

 

ラ「酷い異様だな」

 

葵「静かにな」

 

ルード『?! 誰かいるのか!?』

 

シャル「僕はあなたに確認したいことがあります」

 

 そういって今までの話をすべて話した。でも、

 

ルード『変な話をする時間があれば情報収集にあたれ』

 

 やっぱり違うのかな。

 

葵「全部聞きましたよ。ハミル・エルエから」

 

ルード『!? ・・・・君か。神無月葵』

 

葵「えぇ」

 

ルード『えらく流ちょうなフランス語だな。驚いたよ』

 

 そう。今まで全部フランス語で話してたけど葵フランス語うまいんだ。本場の人並みだよ。

 

葵「それで、どうなんです? 情報ならいくらでも出せますよ」

 

ルード『ケルベロスからかね?』

 

葵「えぇ。個人的にもですが」

 

ルード『・・・・はぁ。私の負けだ。そうだ。娘が、いや、こんなひどい父親など父親とは認めないか。彼女が話した通りだ』

 

葵「経営者としての判断ですか?」

 

ルード『それもある。私は社長だ。会社がつぶれれば私は身を削ってでも数百人いるこの会社の従業員達の手当てと将来を確保せねばならん。社員には家族がいる者だっている。親を養っている者だっている、そんものが全ての収入源のものだっている。だからだ』

 

ラ「そしてもう一つは」

 

ルード『そこのお嬢さんも上手だな。そう。最悪娘だけでも助かってほしいからだ。なにしルミリアから預かった大切な宝なのだからな』

 

シャル「っ?!」

 

 僕は次第に握りこぶしが強くなったのが分かった。

 

シャル「じゃあなんであんなことを!?」

 

ルード『嫌われものなら、嫌な思い出ならすぐ忘れるだろ。そんなモノ楽しいことがあればすぐに上書きされる。だがな少しでも楽しい思い出があれば後ろ髪を引かれるだろ。だからだ。子供に重荷を背負わせてはダメだろ』

 

 そういってあの人が笑う。でもその笑い顔はどこかで見た。あぁそうだ。さっき自分が葵とボーディヴィッヒの前でした笑顔だ。

 

葵「・・・・良いでしょう。あなたの覚悟は分かった」

 

ルード『そうか。私は忙し「なら私と取引しませんか?」取引?』

 

葵「えぇ。今から送るパワードスーツの設計資料を送ります。それをこちらが出す値段で契約していただきたい」

 

ルード『みてみないと「今送りましたよ」・・・速いな。どれどr・・・・・こ、これは!?』

 

葵「それをそちらに添付した値段でいかがでしょうか?」

 

ルード『こ、こんなもの・・・・・だ、だが確かに理論上は行ける。・・・・・そ、それにこれは下手をすればISを上回る・・・い、いいのかね君!?』

 

葵「ただし売買するのはフランス、EU、世界の国ではありません」

 

ルード『ケルベロスかね?』

 

葵「まぁそんなところでしょうか(実際はそれを騎士団に送るんだがな)」

 

ルード『・・・・分かった。良いだろ』

 

葵「では本日からデュノア社はケルベロス専属のメーカーになってもらいます。あとフランスになら売ってもいいですよ。ただしハミル大統領には一声かけておいてください」

 

ルード『分かった』

 

 それだけ言うと彼はおそらく僕とこの人とを話をさせたいためかラウラを連れ退室した。

 

ルード『シャルロット。今まで本当にすまなかった』

 

シャル「ううん。別にいいよ。僕も本当に気持ちがわかったから」

 

ルード『そうか、それh『ルード? 誰と話している・・・!? え、あ、こ、ここここの八方美人!』それは悪口なのかねイミル』

 

イミ『え? どういうこと?』

 

ルード『ハミルさんが話してしまったそうだ』

 

イミ『え? じゃ、じゃあ』

 

ルード『あぁ。それにこれから先のことにもめどが立った。なんとか社を再建できそうだ。芝居を打つのもやめようか』

 

イミ『あ、あぁ、・・・シャ、シャル・・・ごめんなさい。私あなたに・・・どんなひどいことを言われても甘んじて受けるわ。あんなひどいことをしたもの、ごめんなさい・・本当にごめんなさい・・・・』

 

 そういってイミルさんが、涙を流しながら本当に泣いていた。本当にあれがお芝居だと分かった。その横でルードさんも背中をさすっていた。

 

シャル「ううん。別にいいよ。僕もわかったから。だからこれからはこう言わせてね。お母さん。お父さん」

 

ルード・イミル「「! あぁ(えぇ)もちろん」」

 

 そしてしばらく学校のことを話した。なぜか葵のことが中心だったけど。すると、

 

イミル『あらあら。青春してるわね』

 

シャル「え?」

 

イミル『だって、あなた。その葵って言う子に惚れてるんでしょ。何気にあなたも下の名前で言ってるし。それに彼もあなたをニックネームで呼んでるモノ』

 

シャル「!? え、え? エェエエエエ///!?」

 

イミル『あらあら。真っ赤になっちゃって』

 

ルード『そうなのか!? そうなのかシャル!? 今度実家に帰ることがあったら彼も呼びなさい! まだ娘はやらんと言ってやらねば!』

 

イミル『あら、ならいずれ上げるの?』

 

シャル「ふぇ!?」

 

ルード『・・・・娘はやらんが孫は見たい!』

 

シャル「おおおおおお父さん///!?」

 

イミル『花嫁姿も見たいし、孫も見たいわ。アピールしまくりなさいシャル!』

 

シャル「お母さんまで///!?」

 

 久しぶり、ううん、初めてかな。こうやって本当に笑顔になれたの。

 

 

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