黄泉路への案内人   作:楽一

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第四四.五話

 

第四四.五話

 

 

 場所は変わり地球・鈴宮市にあるAKU(全騎士連合)の本部。

 

 そこにいたのはfamilysと呼ばれる日本の旧暦を性にに持つ者たちだった。

 

 しかし、上座に座るその組織の頂点に君臨するものは現在別世界にいる。その結果上座に一番近い両隣に座るものが組織の決定権を握っている。

 

龍牙「で? どうすんのよ。俺っちのほうは準備はいつでもOKなんだが?」

 

 睦月龍牙。AKUにおける宇宙、コロニー群を防衛するために設立された月面艦隊の総督。

 

京「お前は戦いだけだろうが。それにこっちのほうの準備が整っていない。実質エリアCをたたくとしても内容がなさすぎる。準備が整い戦闘態勢が整ってからだ」

 

 黒い髪に赤い瞳。その体は無駄な肉がなく、きっちりと引き締まっていることはだれの目からもわかる。彼の名前は如月(きさらぎ)京(きょう)。AKU地上部隊総督。つまり地球上にある騎士団をまとめるものだ。

 

一夜「で、結局どうするんですか? どれだけの規模をあちらに派遣するかによってこちらも時間がどれぐらいかかるかわからないんですが?」

 

 文月(ふみつき)一夜(いちや)。吊り上がった緑色の瞳に茶髪。現在物資や武器、食料などの運搬などを一手に担う物資運搬局の局長だ。一見貧相な役職に見えるが、これがなければ戦争はおろか、何も始まらない重要なポストである。

 

翡「まぁ確かにそうよね。陸は京に任せれるけど海と空、GI部隊をどうするかも変わってくるわ」

 

 その豊満な胸に口元には煙管。長い桃色の髪を束ねることもせずただなびくままにしている女性、水(み)無月(なづき)翡翠(ひすい)。海上部隊総督である。

 

風「う、うちのほうは終わったで! というわけでもう席離れても「ダメに決まってるだろうが」だよね~・・・・京君厳しぃ・・・・」

 

 長月風(ながつきふう)香(か)。そのちょっと小動物っぽいおどおどしたところもあるが、部隊指揮を執るとその采配は葵に劣らずとも勝らずの指揮を見せる。ちなみに航空部隊総督である。

 

 

竜「それよりいいか?」

 

 そして情報局局長師走竜也。

 

京「あぁ。すまんかった。続けろ」

 

竜「で今回なんで軍事部門と輸送部門の代表を読んだかですが」

 

 AKUには主に軍事部門、医療部門、経済部門、監視部門の四つに分かれる。軍事は読んで字のごとく陸海空の軍隊を管轄する組織。医療部門は主に白羽を長に置いた医療をむろん、薬の開発や新たな手術の術式開発、医療魔法の開拓が主である。経済部門は一夜、竜也を中心とした物資輸送、情報の取得や国債、株、モノの売買が主である。

 

 最後の管轄部門とは第三次世界大戦、正確には第二次ウィザード大戦が終結後蒼穹の騎士団が中心となったAKUが各大陸(アメリカだけ南北統一)にfamilysを配置し国家の監視を行っている。もし違法性があると判断した場合軍事展開を行うことも認められている。実際北米のある国とアジアのある国が違法性のある軍事開発を行った結果、騎士団並びにAEU、日本国軍の攻撃を受け国名をはく奪されたほどである。

 

竜「現在葵のいる世界のこちらで言うエリアCで【不の者】が発生源であると判定される可能性が上がった。最悪軍事展開もやむ得ないと判断された」

 

 彼の言うエリアCがCanada(カナダ)なのかChina(中国)なのかCuba(キューバ)はわからない、はたまたCashmere(カシミヤ)地方の本当に国家ではなくエリアなのかどういう意味でのエリアなのかはわからない。

 

翡「それ本当なの!?」

 

風「それがホンマたったらえらいこっちゃ!?」

 

 だが、一夜だけ何も言わず腕を組んで黙っていた。

 

一夜「軍事展開をしてもこちらとしては構わないだろうけど管理局はどうなるんだ?」

 

 そう。AKUと管理局は同盟関係。葵が両方のトップに座っているからなせる業だ。

 

竜「最悪認める方向で行くそうだ。あっちの最高評議会も極秘裏だが認めている」

 

龍牙「だが葵の奥さんたちの組織、たしか六課だったか? そこも参戦する予定じゃなかったか?」

 

竜「あぁ。これが終わったら報告しに行く。とりあえずお前らに対してだけでもと思ったわけだ」

 

京「・・・・協力国家はあるのか?」

 

竜「今のところは大日本国軍、AEUドイツ国軍が参加表明している。なんでも実験したいそうだ」

 

一「実験? まぁ義母さんが危ない橋を渡るとは思わないが」

 

 お忘れの方もいるかもしれないが、大日本国の首相桂木雷導はAKUの義母としても有名である。

 

翡「まぁ何かあるでしょうね。その時のお楽しみということにしておきましょう」

 

竜「とりあえず報告は以上だ。いつでも開戦に持っていけるようにしておいてくれ」

 

 そういってその場にいた皆が光となり消えていった。各自やるべきことを進めるために。少しでも多く勝利を引き寄せるために準備を進めていることを葵が今いる世界は知らなかった。

 

 

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