黄泉路への案内人   作:楽一

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ここからたぶんアットノベルスさんでもまだ投稿していない部分になると思います。


第四八話

 

第四八話

 

 

 【不の者】が急襲をかけてからはや三日。なんというか若いってすごいとこの時初めて感じた。『三日も』といった方がいいのか『三日しか』といった方がいいのかわからないがIS学園の生徒たちはすでに過去の産物として【不の者】を処理していた。ただ頭の片隅にはおいて対応処置などは教師陣から教えられていた。

 

葵「・・・・・本当に三日前あの事件があった学園とは思えんな・・・・」

 

 関係者、といってもラウラ、シャル、一夏たちはいつも通り平和に過ごしてた。そう。平和に。

 

一「だから! なんでラウラちゃんはお兄ちゃんの隣をいつも陣取ってるの!?」

 

ラ「私の嫁だからだ」

 

シャル「あはは・・・・。まぁ、ラウラだからね」

 

セ「そういうシャルさんだって油断なりませんわ」

 

 そう。今は放課後。もっと正確に言えば若干日が沈みかけて位ぐらいだ。そして私の右にラウラ、左にシャル、ラウラの隣には一夏、シャルの隣にはセシリア。そして向かいには右から簪、楯無、箒、鈴と座っている。

 

箒「ところで今日はどうするんだ?」

 

葵「どうするというのは?」

 

楯「あら、決まってるじゃない。特訓よ。特訓」

 

 ふむ。ちょうどフリーダムの使用許可も下りている。さて、となると彼女の特性を完全に把握するため、そして、使いこなすために一対多・・・はまだ無理があるか。

 

フ≪マスター。私はいつでも大丈夫ですよ? 必ずマスターの望む勝利へと導く自身があります!≫

 

 フリーダムが興奮していっている姿が簡単に思い浮かべれるな。だがそういう問題ではないんだよな、こればっかりは。

 

葵「〈あいにくとお前が自信があっても私がないんだよまだ〉」

 

フ≪マスターがですか?≫

 

葵「〈秋山式は大丈夫なんだが篠ノ之式はまだ得てから時間が少ない。ということでしばらくは私も特訓だな〉」

 

フ≪マスター・・・以前のあのぼんくらとは比べ物になりませんね。さすがマスターです!≫

 

 それはどうも。

 

葵「まぁ私もフリーダムを手に入れたわけだ。今日は一対一での特訓だな」

 

 午後の授業の後第2アリーナを借りれることができた。メンバーはいつものメンバーに布仏姉妹が加わった。今日の担当教官は珍しく千冬、ナターシャ、山田教諭の三人だ。

 

 戦闘メンバーは主に対抗戦にくんだときのパートナー同士での一対一。

 

 セシリア対鈴はセシリアが苦戦しながらも勝利。龍砲に惑わされるものの、ビット兵器とライフルを使っての攪乱という並行処理をうまくやったセシリアが上手だった。だが、鈴自身も龍砲だけに頼らず剣の腕を磨くことに鈴自身の間合いに持っていき攪乱。互いにいいライバルであり戦友でもある。見事の一言だった。

 

 次に箒対簪。こちらは互いに相性が悪かった。いや、対接近戦用武器が簪にある分簪有利と予想していた。たが、予想は面白い具合に裏切られた。

 

箒「参る!」

 

簪「えっ!?」

 

 試合開始の合図と同時に打鉄の唯一の武器である刀型ブレードを投擲した。

 

 当然いきなりのことなので簪はよけることを選べず防御に。当然私もそのあと箒はどうするのか興味がわきながらみていると、いつ、どこで量子変換(インストール)したのか。

 

楯「あ、それなら試合始まる前に確かやってたわよ。ファイル先生に頼んで手伝って貰てたわよ」

 

ナ「えぇ、5,6本は行けたわ。でもああいう使い方するなんて。あれなら普通に銃系をインストールした方が速いような気がするんだけどね」

 

 そう。ブレードをいくつかインストールしていたのだ。

 

葵「それは確かに正しいが、あれもまた正しいだろうな」

 

シャル「どういう意味?」

 

葵「例えばだ銃をこちらに向けたら攻撃するパターンというのは限られるよな?」

 

ラ「それを撃つ、しかないだろうな」

 

葵「そう。だが投げ槍というものがあるように槍はそのまま使うこともできるし投げて使うことも可能だ。たぶんそれの応用じゃないのか?」

 

セ「なるほど。刀という概念は接近戦のみと相手に油断出せておいて実際は投げられたりしたらそれは相手は意表を突かれますわね」

 

鈴「そんで自分の間合いに持っていく。うまい具合に先制攻撃を得られればそのまま自分の流れに持っていかれる」

 

一「でもそれだけかな?」

 

千「どういう意味だ?」

 

一「これで簪ちゃん終わるかな? たぶん何かしらの攻撃に打って出ると思うよ。それも箒ちゃんが起こした意表を突く攻撃を」

 

 ほぉ。やはりそう思うか。

 

一「あ、お兄ちゃん以外って顔してる」

 

葵「なに、一夏がそう思ったのに少しうれしくてな」

 

一「だって、お兄ちゃんならたぶんあそこから『ズガァーン』ゼロ距離であぁするでしょ?」

 

 その爆音は簪が山嵐をゼロ距離で発射。爆風と爆発で周囲は爆煙が立ち込める。

 

 そしてその煙から逃れてきたのは、

 

千「箒か。あれは愚策だな」

 

シャル「そうですね。あれならまだ煙の中にいたほうが対策は練れたでしょうし」

 

 まぁざっくり説明すると、煙の中にいたほうが簪にとって狙いが定めにくく箒にとっては居場所さえつかめれば後ろからという手もあった。だが、煙から出てしまうと簪に大きな一手となる。

 

葵「それとも箒には手があるのか?」

 

 ん? そういえばナターシャの説明では確かまだ刀は4,5本あることになっていたな。・・・・まさか。

 

葵「クッ、ククク」

 

千「どうしたんだ葵?」

 

葵「い、いや、今の箒の状態を考えてたら私はこうするだろうなと思ってな。それをまさか箒から教わるとは。私もまだまだだと思ってたところだ」

 

ラ「? どういう意味だ?」

 

葵「この勝負簪の視点から考えてよくて引き分け、悪くて敗北だな」

 

ナ「?」

 

 そして、箒は両手にインストールしたブレードをだし、

 

箒「そこだっ!!」

 

 二本とも続けて投げ煙から爆発音が周囲に鳴り響いた。

 

 そしてそれと同時に終了の合図が鳴る。

 

一「え? え? どういうこと?」

 

セ「さっぱりですわ」

 

鈴「葵、あんたわかってるみたいね」

 

葵「細かいことはないな。簡単かつ的確な作戦だ。そして多少のギャンブルという隠し味も含まれていたな」

 

楯「どういうこと?」

 

葵「ファイルス教諭も言ってただろ。模擬線の前に箒は数本刀をインストールしていたと」

 

 それを聞いた千冬は考えた結果、

 

千「それを投擲して簪のミサイル八連装を貫き誘爆・・・・ってところか。確かにこれなら相手へのダメージは大きい。だが、これはかけの部分が大きいだろ」

 

 そう千冬が言っていると箒と簪がISを待機状態に戻しこちらに戻ってきた。

 

箒「やはり兄さんにはばれていたか」

 

葵「いや、私も直前まで気づいていなかった。おそらく私も簪と同じ立場だったら危なかっただろうな」

 

簪「予想外だった・・・・あれは」

 

葵「簪の課題はミサイル発射時に固定砲台とならず変則的に動けるよう特訓することだな。箒は対遠距離戦に対してだが、まぁこれは何とか回避できるようになってる。あとは対接近戦からの対遠距離戦へ持ち込まれた時だな」

 

箒「どういうことだ?」

 

葵「今回のようにゼロ距離攻撃に対しての対処が少し遅い。もう少し素早く、あとポーカーフェイスができるようにしておけばいいだろう」

 

 さて次は、

 

シャル「僕と葵だね」

 

 まぁ順番はくじで決められていたからな。

 

葵「では参るか」

 

 私が出したのは黒騎士。

 

シャル「今回は黒なんだね」

 

 シャル相手に白は自殺行為だ。白騎士の装甲は確かに黒と比べると厚い。だが、それに胡坐をかけばシャルの十八番であるシールド・ピアーズを喰らう可能性が高い。。シールド・ピアーズを喰らえば白騎士といえど敗北は必然だ。

黒騎士も危ない問い思うがシャルの場合一撃必殺を持った相手に対する対抗策は多いがじわじわと攻めるタイプに対してはまだ私も知らない。対抗策のためにもここは黒で行くべきか。

 

シャル(黒騎士か。白のほうが攻めやすかったんだけどな。たぶんその辺も考えて葵は黒を選択してきたんだろうな。ん~どうするかな)

 

葵(シャルに対して一撃必殺を選択した戦いはおのずと己自身を危険にさらす。ならじわじわと行くか)

 

 互いに互いがどのように戦うかを考え、作戦を立案していく。その時間は数分化、胃や実際はそんなに経っていないのかもしれない。

 

千「それでは、はじめ!」

 

 千冬の合図と同時に私は距離を取った。

 

シャル「え!?」

 

 

SIDEシャル

 

 

 葵の行動は本当に読めない。黒騎士は接近戦特化型。つまり接近戦に対して驚異的だけど遠距離に対してはそんなに武装があるわけでもない。セシリアとの戦闘データをみけどせいぜい弓矢ぐらい・・・・・あれ? まってあの弓矢ってたしか追尾性があるんじゃ・・・

 

葵「駆けろ、そして捕えよ。それから逃れること不可能なり」

 

 弓矢をこっちではなくなぜか上空に向ける。

 

葵「隼!」

 

 矢はすごいスピードで上に上がっていく。あれ? でもなんかこっちに向かって・・・・あれ? 確か物理の法則じゃあそのまま落下するんじゃ・・・なんでこっちに?!

 

葵「隼。高速で重力を利用してそのまま落下し相手の息の根・・・・じゃなくて相手を仕留め・・・でもなくて、まぁ倒す技だ。うん」

 

 すっごい不吉なワードがそろってたけど?!

 

シャル「でも対策は簡単『ドスンッ』え?」

 

 なんかものすごい音がしたと思ったら矢もなんかぽとりと失速した。というか何今の音? 

 

葵「・・・・ぐへっ」

 

 葵から変な声が聞こえたのでそちらのほうへ目を向けると、

 

???「あ! パパだ!」

 

???「え? あ、本当です。お父さんです―――って、大丈夫ですかお父さん!?」

 

???「あ、兄貴!? 衛生兵は!? というか治癒魔導士は!?」

 

 パパやお父さんというオッドアイの子が葵の背中に乗って一人は嬉しそうに抱き付き、一人は心配しおろおろしてる。で、赤髪で、たぶん僕たちと同い年ぐらいの子が何か助けを求めてる。で、その求められている葵は白目向いて気絶してる。

 

 えっとどういう状況? というかカオスすぎるね。

 

 

SIDEOut

 

 

 ・・・・目覚めたら知らない―――こともなかった。保健室の天井だよねこれ。最近よくお世話になってるな。

 

葵「・・・・なんで私はここに?」

 

シャル「あ! 葵眼覚めた!?」

 

ラ「大丈夫か嫁!?」

 

セ「大丈夫ですの?」

 

簪「強い・・・衝撃受けた」

 

箒「それも背骨だ。下手すれば首から下麻痺だったそうだぞ」

 

楯「それならお姉さんがしっかり看病してあげるからね♪」

 

 あれ? ここなら真っ先に来る一夏がいないようだが?

 

一「お兄ちゃぁあああああああああん!!」

 

 きれいに溝にタックルをぶつけてくる一夏。うん、今日二度目の気絶をするところだったぞ。

 

一「大丈夫なの? 骨とか折れて無い? 折れてても私がつきっきりで世話するから!」

 

葵「あ、あぁ・・・大丈夫だ。鳩尾以外」

 

 一夏のタックルから入れ違いで千冬と私にとって大切な三人が入ってきた。

 

ヴィヴィオ「パパっ!」

 

アインハルト「お父さん。その、ご無事でしたか?」

 

葵「あぁ。この通りな」

 

ノーヴェ「よかった。あれ? そういえば兄貴だいぶ若返った?」

 

 そういえば説明・・・・の前に、

 

葵「そういうお前ら、あぁすまないがお前たちは下がってもらえないか?」

 

千「だが・・・・なるほど。わかった。(ケルベロスの関係者か? でもなんでこんな子供・・・保護したのか?)」

 

 何か答えらしいものに行きついたのか千冬は納得したかのようにほかの者たちを連れて部屋を出ていった。

 

葵「とりあえず防音結界を張っておいた。さて。説明を願おうか」

 

ノーヴェ「えっと、つい数時間前な」

 

 

 

 

 

――数時間前

 

ジェ「ふぅ。これで二番隊を送れる」

 

 貞永の影響で時間軸が狂った上に機械のほうも修正やら修理やらと行なっていたらだいぶ時間を取られたジェイル。だが、そこはアリシア、プレシアの天才親子、工学系においては才女のすずかと最強でかつ下手をすれば最凶なのである。この四人にはあるレッテルと注意書きがいる。『混ぜるな。取り扱いには特級危険物並に取扱注意』と。

 

 一歩間違えれば核をも上回る兵器が作られる。実際ここに道真を加えたら従来のGIをはるかに上回る大きさのGIを作った。通称デストロイ。破壊者という名にふさわしい破壊を見せてくれた。うん。あれは危険だった。

 

 さて、話を戻すと、何でもあの後すぐにジェイルが修理に取り掛かったこともあってか早く終わったみたいだ。時間にして1週間。

 

 

 

 

 

葵「まて。ということは何か? あっちでは一週間しかたっていないということか?」

 

ノーヴェ「あぁそうだな」

 

ヴィヴィオ「こっちでは違うの?」

 

葵「時間にして約十年」

 

アインハルト「そんなにですか!?」

 

 かなり進んでるな。そんなに違うのか。

 

 

 

 

 

 で、話を戻すが、あの後何とか終了しさっそく二番隊派遣に移ろうとしたとき、そこに。

 

ヴィヴィオ「ジェイルさん。終わったの?」

 

ジェ「ん? おぉ。ヴィヴィオ君か。何とかね。これではやて君たちを送れるよ。さすがに後ろからデバイスを後頭部にゴリゴリと押し付けられる毎日から脱出だよ」

 

 見るからに、いやもう明らかに彼はげっそりとしていた。目の下には隈ができ、ほほも痩せ落ちている。ここ数日口にしたのは簡易的な栄養補給ゼリーや栄養ドリンクの類それのみだ。あと床に所狭しと放置されている栄養ドリンク。

 

アインハルト「お、お疲れ様です」

 

ジェ「はははは! でもこれでようやく終わったんだ! 解放されたんだ! こんな気持ち葵に解放された時並に心地よい気持ちだよ!!」

 

ノーヴェ「ドクター・・・・大変だったんだな」

 

 いつも唯我独尊、というか自分のしたいことをとことんする人間なのであまり共感できなかったがこの時ばかりはという気持ちでいっぱいだったノーヴェだ。

 

ヴィヴィオ「そういえばジェイルさん。パパは今どうなの?」

 

ジェ「ん? あぁ彼は今学園、学校にいるみたいだぞ」

 

アインハルト「お父さんが学校? 教師にでもなったんですか?」

 

 彼の年齢から考えて生徒はあり得ない。なら教師になったか用務員。このあたりだろう。

 

ジェ「こればっかりは何とも言えんな。定期連絡も貞永殿の影響で不定期連絡になってるし、報告にかかる時間間隔が短い時もあれば長い時もある。こればっかりはわからん」

 

ノーヴェ「で、兄貴がいる学校ってどんなところだ?」

 

ジェ「報告によるとIS学園。ほら、最初に言ったこの世界の特徴的な違いの兵器が合っただろ」

 

ノーヴェ「あぁ。あの女性しか扱えない兵器・・・・待て。ってことは何か? 兄貴は今世間一般で言う女子高にいるのか!?」

 

ジェ「まぁそうなるだろうね。まぁ彼は妻愛人子供がいるから手を出すことはないだろうが・・・・」

 

ヴィヴィオ「が?」

 

アインハルト「なんか不吉な予感が」

 

ノーヴェ「まさか」

 

ジェ「あっち側がどう出るかだろうね。それも防ぐために早い段階ではやて君たちを送るんだよ。さてと。彼女たちを呼んでくるかな」

 

ノーヴェ「? 念話で呼べばいいじゃないのか?」

 

ジェ「はっはは! もう数日ぶりにトイレにくんだ・・・・もう・・・・行ってくる!」

 

 そういうと彼はソニックムーブかと思うぐらいのスピードで部屋を後にした。数分、数時間ぶりならまだわかる。だが数日ぶりにトイレだなんて。彼にどんだけ無理をさせたのだろう。

 

アインハルト「・・・・お気の毒ですね」

 

ノーヴェ「あぁ・・・・あとでなんか差し入れ入れておくか。って、ヴィヴィオ何やってるんだ?」

 

 ノーヴェがヴィヴィオの姿が見えないことに気づききょろきょろと辺りを見渡すと次元移動装置の近くにいた。

 

ヴィヴィオ「ん? えっとね、これ使ったらパパのところに行けるんだよね」

 

アインハルト「えぇそうですね。まぁ理論的にはですけど」

 

 そう。理論的に近くだ。あくまでも彼から座標、または目印となるものの近くに合わせる必要性がある。

 

ヴィヴィオ「ふむふむ。確かパパはあいえす学園だっけ? そこにいるんだよね」

 

ノーヴェ「そうだな。って、ヴィヴィオ、お前何コンソール打ってるんだ?」

 

ヴィヴィオ「ふっふっふっ。これで良し。ママたちより先にパパのもとに行けるね」

 

 その時二人はヴィヴィオに黒い靄みたいなものがかかったように見えたといっていた。今の彼女なら【不の者】ですら裸足で逃げ出すぐらい若干の恐怖があると思ったらしい。

 

アインハルト「ノーヴェさん。今私ようやく分かったことがあります」

 

ノーヴェ「奇遇だな。あたしもだ」

 

 ・・・・・その答えとは、

 

アインハルト・ノーヴェ「「やっぱりなのは(お母さん)の子供(です・だな)」」

 

 今の彼女なら黒い笑顔でO☆HA☆NA☆SIされてもおかしくない状況だった。

 

ヴィヴィオ「というわけでレッツゴー!」

 

アインハルト「ちょ!? ヴィヴィオ!?」

 

ノーヴェ「それはまずいって!?」

 

 そういってヴィヴィオのもとへ駆け寄るとまばゆい光に吸い込まれるように三人の姿は消えた。

 

 

 

 

 

 

 

葵「そして今に至ると」

 

ノーヴェ「う、うん。すまない!」

 

葵「いや、別に悪くはないだろうがな。こっちの世界についてどれぐらい聞いている」

 

アインハルト「そうですね。大まかに言うとなのはお母さん、はやてお母さんがいた地球同様魔法という存在が認知されていない代わりにISという兵器が普及、といっても女性限定で扱える状態。結果女尊男卑という現象が起こった―――といったところでしょうか」

 

葵「お見事。大体そんな感じでいい」

 

ノーヴェ「でもさ、なんで兄貴がここにいるんだ? しかも生徒で」

 

リイン「それはですね」

 

 そして出てきたリイン、アギト、エクス、ルミル。

 

ノーヴェ「お! 久しぶりだな!」

 

アギト「おぅよ! でもお前らいいのか?」

 

ヴィヴィオ「何が?」

 

エクス「遅かれはやてちゃんたちはこっちに来ますよ?」

 

アインハルト「・・・・え? ということはまさか・・・・」

 

ルミル「あぁそうだな。まずははやて、シグナム、ヴィータ、シャマル、アインのO☆HA☆NA☆SI、そのあとはなのは、フェイト、スバル、ティア「もういい! やめてくれ!」まぁ要するに全員からのO☆HA☆NA☆SIだな」

 

三人「いやぁああああああああああああああああ!」

 

 三人の断末魔はここにいるものしか聞こえなかったのは不幸中の幸いか。たぶん外まで聞こえたら一斉に外にいる者たちに入るきっかけを与えてしまう。幸いにもただ日常の話をしているようにしか外の者たちには聞こえないようにしている。

 

 それからしばらく経ち恐怖から立ち直った三人は、

 

ノーヴェ「で、なんで兄貴は若返ってんだ?」

 

 そして今度はこちらの説明。まぁあの直後を知っているのなら簡単だ。

 

ヴィヴィオ「あ~貞永おじいちゃんの」

 

アインハルト「そういえばあの時の貞永おじいさん、死にかけてましたね。確か・・・・」

 

 

 

 

 

 

貞『ろ、6500万年ぶりに殺されかけたわい・・・・お前ら本気で神殺しの称号狙っとるのか?』

 

 

 

 

 

 

アインハルト「っていってました」

 

 6500万年前? えっとたしか・・・・・

 

葵「あ」

 

ヴィヴィオ「ん? パパ何か思い出したの?」

 

葵「いや、うん。統楽様に聞いたことがあるんだが、あれで歴史は大きく変わったみたいだからな」

 

ノーヴェ「何したんだ?」

 

葵「うん。その殺されかけた原因は確か統楽様と蓮鏡様、貞永様がお茶会してた時なんだが」

 

 確か、当時の別惑星の種族から統楽様の好物の木の実を奉納された時だったかな。統楽様もそれはそれは大層喜んでいられてな。ただ仕事が残っていたからその日の楽しみとし残しておいたみたいだったんだ。

 

ノーヴェ「なんだろ。大体の予想がついた」

 

アインハルト「はい。どうせ統楽様のその好物を貞永様が食べたんでしょうね」

 

 その通り。結果、

 

ヴィヴィオ「統楽おじいちゃん憤怒」

 

 そうなんだよね。でも結果があれって、ひどいよ。

 

リイン「どんな結果だったんですか?」

 

エクス「確か喧嘩(戦闘)が大体地球の近くの小惑星群で行われたんでしたっけ?」

 

アギト「小惑星群で?」

 

ルミル「小惑星を投げてはキャッチして投げての繰り返したり、ぶつかり合ったりだな」

 

 そうそう、あの映像怖かったな。騎士団全員見せられた時顔真っ青だったし。

 

 しかも場所が固定されない。太陽の近くに行ったかと思えば冥王星まで行ったり、何やってんのって本当に思った。ぶつかり合うたびに惑星にクレーターが開いたり、環境が変化させれたり、挙句の果てには軌道までずらされてたっけ。

 

葵「で最後に冷静になる出来事が起きたんだよ」

 

ノーヴェ「な、なんだ?」

 

葵「隕石を地球にぶち込みやがったんだよ」

 

三人「・・・・・は?」

 

葵「それが原因で恐竜絶滅。ある意味歴史に名を遺したよ」

 

 確か私がもともといた世界の歴史の教科書で恐竜絶滅の原因は『神様同士のけんかが原因でたまたま投げた流れ弾ならぬながれ星(隕石)が原因で』とか書かれていたな。

 

 とまぁ雑談を交わしたが本題に戻ろう。

 

葵「当分の処置はこっちで処理する。あとはそうだな。魔法については・・・クリスとティオ、ガンナックルとジェットエイジを借りれるか?」

 

ヴィヴィオ「いいけどどうして?」

 

葵「魔方陣に対しカモフラージュ、というか魔方陣そのものを消す」

 

 まぁ簡単にいうなれば見えなくするだけなんだけどな。

アインハルト「確かにそうですね。見えなくすればこれはISですと言ってしまえば問題ないでしょう。理由も秋山式といえば万事解決されそうですし」

 

 そういうこと。さて、あとは部屋か。

 

葵「当分は私の部屋で四人で暮らすか」

 

ヴィヴィオ「わ~い!」

 

アインハルト「お、お父さんと一緒///」

 

ノーヴェ「あ、兄貴と一つ屋根の下か///」

 

 その辺も千冬たちにおいおい話すか。魔法のことも知ってるしな。だが一夏たちにはまだ早いかな。

 

 

SIDE千冬

 

 

 小学生か。もう一人は中学生ぐらい。そして最後のがまずい。赤い髪に金色の目。兄さんを見るたびに赤くほほを染める。兄さんもまんざら癒そうじゃない。

 

千「まず葵。その三人誰だ?」

 

 そう。まず彼女たちとの関係を聞いておかなければ。

 

葵「えっとだな、どう説「神無月ヴィヴィオだよ!」・・・・・人の話は最後まで聞こうな」

 

一「ヴィヴィオちゃんか、かわいい名前だね。お兄ちゃんの生き別れの妹さん?」

 

ヴィヴィオ「妹? ううん。違うよ。『娘』だよ」

 

 

 

―――ピシッ

 

 

 

 今何と言った? 娘? 誰が? 誰の?

 

???「お、お父さん? まさかとは思いますが言っていないのですか?」

 

葵「アインハルト、そんなびくびくしなくても、というのは無理があるか。ノーヴェも構えるな」

 

 葵のそういうとノーヴェといわれた赤髪が構えを解く。

 

葵「ヴィヴィオ、アインハルト、ノーヴェ。自己紹介を」

 

ノーヴェ「あ、うん、わかった。ノーヴェ・ナカジマだ。兄貴の、その、葵の愛人(・・)だ」

 

アインハルト「アインハルト・s・神無月です」

 

ヴィヴィオ「そしてヴィヴィオが神無月ヴィヴィオだよ!」

 

 ・・・・・・・・・・・ゑ?

 

一「ちょっと待とうか。うん。冷静になろう」

 

楯「聞きたいことが山ほどあのよね」

 

ラ「愛人? 娘?」

 

シャル「何がどうなってるの!?」

 

???「そうですね。ヴィヴィオ、アインハルト姉さん」

 

???「あまり調子に乗りすぎるなよ。同盟違反だろ?」

 

 その声を聴いた二人は壊れたブリキのおもちゃのようにギギギッと首を回した。そしてその眼の先にあったものに冷や汗をだらだらと流していた。

 

そしてアインハルト、ヴィヴィオのオデコにルシフェリオンとラファエルの銃口が突き付けられた。

 

ノーヴェ「星那!? 翼!?」

 

葵「チンクもいるな」

 

ノーヴェ「うぇ!?」

 

 私も驚いた。さらに増えてる。え? どこから現れた?

 

 

SIDEOut

 

 

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