黄泉路への案内人   作:楽一

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第四九話

 

第四九話

 

 

葵「・・・・・お前らもどうやってきたんだ?」

 

チ「簡単だ。この二人に付き合って勉強していたひと段落したため、食堂に向かおうとしたらドクターがフェイト顔負けの猛スピードでラボから出てきてな」

 

星「そのため研究室に入ったら案の定そこにここの三人がいまして」

 

翼「光に包まれた。いわば飛び火をもろに喰らったわけだ父よ」

 

 翼の父という発言にさらに頭を悩ませている一夏たち、

 

葵「お前らも自己紹介な」

 

チンク「うむ。チンク・ナカジマだ。そこにいるノーヴェの姉であり葵の、その、愛人だ」

 

 顔を赤くしながらそういうチンク。いまだに慣れていないようだ。

 

星「神無月星那です。お父様の娘です」

 

翼「神無月翼だ。そこの三人同様父の娘だ」

 

 再び沈黙、そして絶叫。今日は鼓膜が点に召されるのか? いやいや、それは困る。再構築だけでもかなり魔力消費が激しいんだが。

 

 その後、彼女たちをどうするかで話を詰めていくと、

 

葵「私の部屋にいさせればいいんじゃないのか?」

 

IS陣『・・・・・・・・』

 

 しばしの硬直。なぜに? 愛人や子供と一緒にいてはいけないのか?

 

一「ちょちょ、ちょっと待ってよお兄ちゃん!!?」

 

箒「幾らなんでもそれはないんじゃないのか!?」

 

 一方の娘たちはというと、

 

ヴィヴィオ「やった!」

 

アインハルト「お、お父さんと一緒・・・・」

 

翼「私は無論同意する」

 

星「むろんです。お父様とご一緒なら反対する理由はありません」

 

 その様子に若干あきれながら答えるのは、ノーヴェとチンクだった。

 

チ「相変わらずのファザコンぶりだな。・・・・ま、まぁ私も一緒だから構わんが」

 

ノーヴェ「あ、あたしも、そ、その・・・・兄貴と一緒なら・・・・・」

 

 若干の照れがありつつも一緒にいることには異を唱えないチンクと、明らかに照れつつその後の展開を若干期待しながら待っているノーヴェであった。

 

 だが、それでも異を唱える者はいる。

 

千「おっほん。葵。教職者の立場からいうなればそいつらはどこのどいつか全くわからんものたちだ」

 

葵「いやいや。私の娘と愛人だと」

 

真「それでもそれを証明するものはありませんよ。それにこういっては何ですが彼女たちは葵君と、それにそこにいる二人と似ても似つきません。あれ? でも愛人がいるということは奥さんも?」

 

 山田教諭の一言に反応したのか翼が、

 

翼「それはそうだろ。それに我らと父が似ていないのは、われら四人は全員が全員養子だ。似ているわけがない」

 

IS陣『え?』

 

星「お父様はそれでも受け入れてくれました。私たちを娘として扱ってくれる。そしてお父様が幸せを私たちに与えてくれる。お父様こそ私たちのすべてです」

 

翼「それに父はそんなこと笑って蹴飛ばすでしょうね。たとえ「どんなことがあってもお前らは私の娘だ。何があってもな」ね?」

 

 私の一言に娘たちは満足そうな顔(実際はどこか勝ち誇った顔ですね)をしていた。

 

ナ「まぁそうね。教官が道を外すことはないと思うけど」

 

 だが、そこに一夏たちは視線を私から娘たちへと移す。

 

全員『この子たちがどこか外しそう(だがな・だ)』

 

 その日はまるでDVDとかの早送りのごとく時間はあっという間に過ぎていった。実際放課後だったのだ。残すことは限りあるぐらいだった。寮に戻ると子供たちは女子生徒たちにもみくちゃにされていたのが印象的だった。

 

ヴィヴィオ「おぉ~!! 本当にお風呂がある!」

 

アインハルト「それにしても立派ですね。木製ですか」

 

 風呂のふちに触れた翼は、

 

翼「檜か。一人の生徒にしては豪勢すぎやしませんか父よ」

 

葵「それは御三家たちからのプレゼントらしい」

 

星「何か変なことをさせられそうですね」

 

 だ、大丈夫だと思いたい。

 

 ちなみにノーヴェやチンクたちは後からアギトとリインと一緒に入るそうだ。

 

葵「体洗ってから風呂に入れよ」

 

娘たち『は~い』

 

 

SIDEノーヴェ・チンク

 

 

 一方、葵と風呂に入らなかった二人は現状把握にいそしんでいた。

 

チ「一通り葵から連絡は受けていたがこれは科学という点ではすごいのか?」

 

 葵が集めたISの実力を見つつ頭に?を浮かべながらノーヴェに問う。

 

ノーヴェ「正直に言ってしまえばどうだろうな・・・・たぶん中の下?」

 

チ「はっきりしないな。ノーヴェらしくないんじゃないのか? 姉として少しばかし不安だ」

 

ノーヴェ「チンク姉が心配することじゃないよ。それにこれぐらいで大げさな。ん~あたし的に言えば比較対象がわからん。というのが本音かな」

 

チ「比較対象? デバイスではいけない・・・・あぁなるほど。根本が違うからそれは無理か。でも葵の世界ならどうなんだ?」

 

 その言葉にチンク、ノーヴェともに少し考えたが、ため息が自然と出た。まぁこれが答えだ。

 

ノーヴェ「比較しちゃだめだなあの世界と」

 

チ「あぁなのは達も言ってたな葵も規格外だが葵のいた世界も規格外だと」

 

 そう。なにせチンクたちがいた世界ミッドで言う質量兵器がこの世界にもある。実質その頂点に君臨するのがISだ。だが葵の世界はミッドとは違う魔法もあるがGI、G2という質量兵器もある。そしてそれは魔法改良もされたりして今なお進化し続けている。そして大量生産も行われ宇宙に民間住居スペースや月面基地などSFの世界でしかありえないモノをリアルにしているのである。比較している時点でおかしい。

 

チ「つまり私たちがしりうる対処では小さくなったり無理なのだな」

 

ノーヴェ「そうだな。ん? あ、そうだ」

 

 そういうとノーヴェは腰かけていた椅子から立ち上がりポケットから一つのカギを取り出す。

 

チ「心の世界に行くのか?」

 

ノーヴェ「うん。ジェットストリームとガンナックルの調子どうかなって思って」

 

チ「そうだな。・・・・そうだ。明日は休日だったな」

 

 そう、明日は土曜日。学校は休みである。

 

ノーヴェ「そうだけどそれがどうかしたの?」

 

チ「葵に頼んで実践ができるスペースを借りて練習した方が効率よくないか?」

 

 その案にノーヴェは乗り、風呂から出た葵にさっそく相談をした。葵のほうも、

 

葵「そうだな。何かればこっちで修理もできるし、うん。いいんじゃないのか。話はこっちでつけておこう」

 

 その後ノーヴェたちも風呂に入り終え就寝となるのだが、

 

葵「なぜこうなった?」

 

 葵の腹の上にはヴィヴィオとアインハルト、左隣には葵側から星那にチンク、右隣には葵が川から翼、ノーヴェがいた。

 

星「翌日はそこが私たちです」

 

ヴィヴィオ「え~明日もここがいい」

 

アインハルト「あまり迷惑言うのも」

 

翼「さすがは次女。妹をおもいやる心はさすがというか。もう一人の姉も見習ってほしいものだな」

 

ヴィヴィオ「うぐっ・・・わかったよ~」

 

 一方。

 

ノーヴェ「いやそこはあたしたちにも譲るべきだろ!」

 

チ「三日交代を要求する」

 

 などといって結果は交代制に。

 

葵(はぁ・・・・まぁこれも幸せというものか)

 

 

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