前回との変更点は……全てですね。
ていうか5作目突入して大丈夫なのだろうか……。
というのは置いといて、それでは本編スタートです。
「お兄ちゃん、さっさとご飯食べてよ。片付けられないから」
「はいはい……」
「にぃ、起きる」
「へいへい……」
東京の世田谷区のある家で俺、
「それにしてもお兄ちゃんの学校、一部倒壊ってどんだけ古いの?」
「さあ?」
先週、俺の通う学校の校舎の一部が崩れたのだ。それにより修復作業のため生徒は休みなのだ。本当にどれだけ古いのだろうか。
「さてと、それでは私は部活に行ってくるであります!」
ビシッと敬礼していう妹の
「おう」
「んじゃ、詩織も連れて行くね」
「子守頼むぞ」
「行ってきまーす」
「まーす」
「行ってらっしゃい」
詩織はまだ5歳のためどこに行くかわからない。だから年上の琥珀が手をつないで家を出て行く。ちなみに琥珀は中学三年生だったはず。ん?俺?高二だけど。
親は共働きでもう仕事に出ている。つまり家には俺一人。
「よし、やるか」
そう呟き、二階にある自室へと入る。ベッドの近くには電源の入った機器とベッドの上にはヘルメットのようなものがあった。
俺はそれを無視して机に座り、パソコンであるページを開く。そこには大きな文字で『ゲーム開始まであと僅か!熱狂的なファン、盛り上がりを見せる!』と書いてあった。
「やっぱり、結構人気なんだなこれ」
ここにあるゲームとは、今日正式にスタートされる《ソードアートオンライン》の事だ。ちなみに俺は予約版を買ってある。
フルダイブシステムが導入されたVRMMO、つまり仮想世界でゲームを楽しむ事ができる。
「一度ぐらいやってみたかったんだよな。こういうやつ」
今までこういった類のゲームは買ってもらえなかった。父さんは賛成したのだが、「危険だ」といって母さんや琥珀や詩織は反対したのだ。母さんと琥珀だけならいいのだが、詩織に反対されては流石に自分の意思を押し通す事はできなかった。
だが今回は違う。成績も上げ、家の手伝いを自ら進んでやり、そして小遣いも貯めた。そして交渉した結果、一つだけならいいという事になったのだ。並ぶのが面倒だったから予約したけど。本当に間に合ってよかった。
「って、あと三分か」
気づくと開始まで残り三分。俺はヘルメット型の電子機器、《ナーヴギア》をかぶってベッドに寝転がる。
開始を今か今かと待つ。実を言うとあまりゲームをした経験がないのだ。
そして時刻は開始時間を過ぎた。おそらくもう始められるのだろう。
楽しみだ。どんな世界が待っているのか。
「リンクーーースタート!!」
俺は仮想世界へと旅立つ。だがそれが、最悪の運命の幕開けだとこの時の俺は知る由もなかった。
一話終了。まあこんな感じで進んでいきます。
それでは次回もお楽しみに。