Fate/EXTRA -"零"の絆結び- 作:かりちゅま@湊
ラニさんの出番なんてなかった....!
いや、ラニファンの皆様すみません。
でも、こうするしかなかったんです(迫真)
なんかアイデアとか出したら出せるんですがねぇ...(チラッチラッ
"聖杯戦争"が始まって数時間経った。
保健室で目を覚ましたあと、今は、校内を現在進行形で歩き回っている。
先程、
出会えてよかったと心の底から思ってる。
...まぁ、出会いはじめがひどかったという事さえ除けばだが。
俺が影薄いからってNPC扱いされて、ペタペタ触られるんですよ?
で、気づいたら気づいたで理不尽に起こってくるし...。
まぁ、そのわびに"聖杯戦争"についてのみ情報を提供してやるみたいなことになったけどね。
...忘れよう。いろいろな原因で鬱になりそうだ。
今いるところは、3階廊下。
そのためだろうか。ここだけ新鮮に感じられた。
少しまわってみることにする。
...結論。何もない。
NPCさん達はいるが...。うん、それ以外何もなかった。...帰ろうか。
階段へ向かう。すると向かった先には誰かがいた。
「...あ、月影くん。君も予選を抜けたんだね。」
ロングヘアーで茶色の目と髪。
彼女はよく見かけていた。
名前は確か―
「一応"改めて"自己紹介をするね。
私の名前は"
ここに来る前の記憶はまだ戻ってないけど、ちゃんとしたマスターだよ。」
...俺の方も自己紹介をするべきだろか。
...うん。しないと相手に失礼だし、返そう。
「...俺の名前は"
同じく、まだここに来る前の記憶は戻っていないが、一応マスターだ。」
そう言うと彼女...岸波がひどく驚いた顔をした。
「君も...?
そっか。同じなんだね。」
「あぁ、そうだな。」
「むぅ。素っ気ないな...。まぁ、"聖杯戦争"中だから仕方ないといえば仕方ないんだけどね。
...それにしても相変わらずだね。...見た目も、性格も。」
「それはそうだろう。俺は俺だ。それ以上でもそれ以下でもないしな。
...でも、さすがに見た目について言われるとグサッとくるものがあるぞ?」
「自覚してるんだね。...正直に言うと羨ましいんだよ?」
「そんなこと言うな。辛くなる。」
羨ましいと言っている俺の姿。
深海のように深い藍色の目とロングヘアーな髪。
女によく間違えられるような顔。(だとよく言われた。)
男にしては小さすぎる身長。確か、145cmだったはず。うぅ...。
正直に言おう。
これのどこがいいというのだ!?
くっそ、なんか涙出てきた。
「そ、そうだ!お互い"聖杯戦争"について何かあったら相談とか意見交換しようよ!
私はだいたい、ここに居るからね。じゃあ!」
岸波が早口でそう言って階段を駆け下りていく。
チラッと見えた顔が赤かったような気がした。
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はぁ、はぁ。疲れた。
あの姿で目元に涙貯めて真っ赤な顔で睨んでくるなんて...。
可愛いとしか言い様がないじゃない!
もう、たまんないわっ///
「...マスター。そろそろ戻ってきてもいいのではないかな?」
「...っは!?私は一体何を...。」
「軽くトリップをしていたみたいだが...?」
「そ、そうか。ごめんね"アーチャー"。」
「いや、構わんさ。
...さぁ、行くとしよう。」
"アーチャー"がそう言ってまた消えてしまった。
...そうだね。ああ言ったものの、彼もマスター...つまり"敵"なんだよね。
気を付けないと...。
さぁ、行こうか。
大丈夫。私は私だ。だから、進もう。
もう、立ち止まる時間なんてものは残っていないのだから。
━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…
今は夕方だと思う。
数字の羅列が描かれた空も緋色に染まっていた。
今いるところは、2階廊下。
先程、麻婆豆腐臭漂う神父...じゃ失礼だな。"言峰"に会った。
すこし怖かったが意外と親切な人のようで、手とり足取り教えてくれた。
あと、"マイルーム"の鍵を渡してくれたり、アリーナの扉を開けてくれたりした。
それで、今は2-B..."マイルーム"の扉の前に来ている。
えと、"マイルーム認証コード"を
ガチャ
ん、開いたみたいだな。入ろう。
入ってみると、教室の3/4くらいの広さがあり、意外と大きいなと思った。...一瞬だけ。
右側を見るとキャスタが、
左側を見るとセイバーがいる。
ちょうど
雰囲気はいいのだけど、狭い。
もともろ1人1サーヴァント用だったため(だと思われる)、余計狭く感じる。
「「「狭い。」」」
みんなが全く同じことを思っていたみたいだ。
言うと同時に二人が爆発する。
「ちょっとセイバー。
もう少し退いてもらえません?
狭いんですけど。」
「それは余の台詞だ。
そなたこと退くべきだろう!」
また言い合いが始まった。
長引きそうだ...。ここは止めるべきだろう。
「...ねぇ。」
「「マスターは 黙るがよい!/黙っててください! 」
プチッと自分の中で何かが切れたような気がした。
あれ、自分ってこんなに切れやすかったかな?
まぁ、いい。今は....
「...........」
「ご、ご主人様?
どうかなさいましたか?」
「そ、奏者よ。
その黒い気配をしまってはくれぬか?」
「.....O☆HA☆NA☆SHIしようか。」
「「...!?」」
ふぅ。
すっきりした。
さて、本題に入るとするか。
「さて、そろそろアリーナに行ってみたいんだが、いいか?」
「えぇ、いいですとも。行きましょう。さぁ、早く!」
キャスターがいつもの調子でそう言った。
....体(特に尻尾)が震えていたが...まぁ、気にしないでおくことにした。
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-アリーナ 一の月想海 第一層-
「ここがアリーナです。
うっわー...殺風景ですねぇ!
敵とかもいるみたいですけど、私が片っ端からやっつけちゃうんで、
ご主人様は安心してくださいね!」
テンション高いなキャスターは...。まぁ、そんなところがいいと思うのだがな。
「...そうだな。
そなたは初陣であることだし、今日のところは、
あの"敵の辺り"まで行けば十分であろう。」
あの敵...というのは、すこし遠いところにいる、青っぽい蜂みたいなやつのことだろうか。
「わかった。
早速探索していこう。」
探索...もといレベル上げを始めようか。
・数十分後・
「ハァ....ハァ....
ご主人様って意外とドSなんですね。」
「はぁ....はぁ....
まさか、こんな短時間で6つも成長させるとは、思ってもみなかったぞ。」
...こんなに息切れしているのには
簡単に言うと、
戦闘を連続で行い、
と休憩なしに繰り返したためである。
だが、そのおかげで、Lv.8にまで上げることができた。
「....ふぅ。
まぁ、命がかかってるみたいだしね。できるだけやるのが大事だと思っただけだ。
それじゃ、二人共疲れただろし、帰ろうか。」
少し会話を弾ませてから、俺たちは、アリーナから出ていくことにした。
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-マイルーム-
アリーナから出ると、直ぐにマイルームに行った。
周りも暗くなってきたことだし、そろそろ寝ようと思った時、
ふいにセイバーが話しかけてきた。
「そなたに言っておかねばならない事がある。
先程のアリーナでわかったことだが、
余は本来の力が出せてはいない。」
「あ、私もそんな感じがしました。」
「...マスターの不完全さが故に、
霊格が再現されていないのだろう。
なに、本来の余の技量を持ってすれば、取るに足らぬ事だ。
心配はいらぬ。」
つまりは、自分が弱いからだろう。
...もっと頑張らないとな。
「大丈夫ですよ。
...かといって、無理しちゃだめですよ?
一緒に戦って、ゆっくり成長していけばいいんですから。」
二人の、それぞれの心遣いが感じられた。
...そうだ。焦って、無理して、それで死んだら元も子もない。
ゆっくりでもいい、努力すればいつか実を結ぶのだ。何の問題はない。
大丈夫だ、自分には心強いサーヴァントたちがいる。
今は臆せず、ただ前へ進もう。
そろそろ寝よう、対戦者は明日にならないとわからないしな。
俺は決意したが、それでも不安だった。
そんな心の状態のまま、明日がやってくる...