☆伝説の人斬り(オリ主)が異世界から来るそうですよ?   作:モン太

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最近疲れが〜orz


千本桜

剣心と白哉はお互いに背を向けている。2人の間には何もない。そう"何も"。

ここが、白亜の宮殿があった場所だなんて誰が信じようか。ルイオスとアルゴールは一瞬で蒸発し、残りの者は十六夜が何とか庇って助かった。白亜の宮殿は完全に更地となった。

 

黒ウサギ「こ、これは!これではまるで」

 

ジン「僕達の土地と同じじゃないか!」

 

そして、

 

ざしゅっ!

 

剣心と白哉の2人の体から血飛沫が舞う。

 

白哉「兄の勝利だ。」

 

白哉「千本桜だ。受け取るがいい」

 

剣心「......」

 

白哉はピンクの炎になって消え、そこには1本の刀が突き立っていた。

 

そして、剣心も倒れた。

 

 

 

 

 

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

 

白夜叉「ふむ、よきかなよきかな」

 

傘下である"ペルセウス"が"ノーネーム"に倒されたというのに白夜叉はご機嫌だった。それもその筈、ルイオスの行動には少々どころではないレベルでやりすぎていた部分があったからだ。これを期に心を入れ替えて真面目に働くようになるだろう。

 

あれから、剣心は比較的早く回復し、レティシアは無事"ノーネーム"へと正式に戻ることが決定。恩義を感じたレティシアは"ノーネーム"メンバー達のメイドとなることを買って出てしまったのだった。ちなみに十六夜:剣心:飛鳥:耀:黒ウサギ=2:2:3:2:1の取り分となっている。飛鳥の取り分だけ微妙に多いのはジャンケンの結果だ(剣心は最初から辞退していた)。黒ウサギはレティシアが戻って嬉しい反面、箱庭の騎士がメイドにジョブチェンジしたことを嘆いていたのだった。

 

白夜叉「おんし、またギフトが増えたのか。ほれ、もう一度ギフト鑑定してやろう」

 

そして、剣心の前にギフトカードが現れる。

 

色のカードに緋村剣心・ギフトネーム"飛天御剣流"、"龍の眼"、"全刃刀"、"生体吸収"、"千本桜"

 

白夜叉「ふむ、2つ増えたようじゃな。しかし、どのギフトも単体ですでに魔王級のギフトばかり。それをこれだけ集めるとは、おんし、一体何者じゃ?」

 

十六夜「さーて、説明してもらおうじゃねーか。」

 

耀「剣心の世界も聞きたい」

 

飛鳥「仲間なんだから、しっかり説明してもらうわよ!」

 

問題児3人に詰め寄られる。

 

剣心(いずれは聞かれる事だとは思っていたがな)

 

剣心は内心でため息をつく。

 

剣心「わかった。まず、最初に何者であるかについてだが、正直俺にもわからない。」

 

飛鳥「あら、どういう事?」

 

剣心「そのままの意味通りだ。なぜか俺と同じ存在が引かれ合う様に出会い、それが、『同じ』である事がわかる。そして、白哉が言っていた事だが霊格が肥大化しているらしい。」

 

黒ウサギ「それは確かに私も感じていました。剣心さんの霊格は神格には及びませんが、かなりものです。原因はおそらく剣心さんの言った様に、魂の融合だと思われます。」

 

十六夜「ふーん、結局あんまりわからずじまいか。」

 

耀「で、剣心って元の世界で何をしていたの?」

 

剣心「......」

 

耀「剣心?」

 

剣心「俺は元の世界では、暗殺をしていた。」

 

剣心の言葉により空気が暗くなる。

 

剣心「俺は生まれは京都の山中だが、長州藩に所属し、幕府の要人を暗殺する仕事をしていた。今はそれしか言えない。」

 

剣心の顔が悲しみに染まる。耀はそれを見て後悔する。

 

耀(私は剣心の事を知りたかっただけなのに、こんな顔をさせるつもりじゃなかったのに)

 

耀「ごめん...なさい」

 

剣心「いや、いい。俺こそあまり話せなくて、すまない。」

 

 

 

 

 

 

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

 

その日の夕方から、黒ウサギの提案で"ペルセウス"戦の祝勝会とレティシアが帰ってきた記念にパーティーが行われることになった。

 

"ノーネーム"もあまり食糧が潤沢にあるわけでもない。実際少し無理をしている方だとは思われるが、めでたいことだし、こういうのもたまにはいいことなのかもしれない。

 

黒ウサギが乾杯の音頭に子ども達が歓声を上げてパーティーが始まった。

 

黒ウサギ「それでは本日の大イベントが始まります! みなさん、箱庭の天幕に注目してください!」

 

その場の全員が料理に手を伸ばす手や談笑する口を止めて満天の星空を見上げる。都市部ではお目にかかることはまずない綺麗な夜空だ。

 

空に輝く星々に異変が起きたのは、注目を促してから数秒後だった。

 

 一つ星が流れた。

 

それは次第に連続し、すぐに全員が流星群だと気が付いて、歓声を上げた。

 

「凄い、流れ星だ!」

 

見事な流星群に歓声を上げる。

 

黒ウサギ「この流星群を起こしたのは他でもありません。我々の新たな同士、異世界からの四人がこの流星群の切っ掛けを作ったのです」

 

「「「え?」」」

 

どうやら今回"ノーネーム"に敗北したことで、"ペルセウス"は"サウザンドアイズ"から追放され、夜空に浮かぶあの旗印ペルセウス座も星々から降ろすことになったらしい。旗にはああいった種類のものもあるようだ。

 

とてつもなく大掛かりな事柄に十六夜達は絶句する。ここ数日で様々な奇跡を目の当たりにした彼らだが、今度の奇跡は規模が違う。

 

「今夜の流星群は"サウザンドアイズ"から"ノーネーム"への、コミュニティ再出発に対する祝福も兼ねております。星に願いをかけるもよし、皆で鑑賞するもよし、今日は一杯騒ぎましょう♪」

 

剣心は少し離れたところで1人、酒を飲んでいた。剣心は元々騒がしいのは苦手である。

 

剣心は流れ星を見ながら、己の師匠の言葉を思い出す。

 

 

 

 

「春には夜桜 夏には星 秋に満月 冬には雪

それで十分 酒は美味い

それでも不味いんなら それは自分自身の何かが病んでいる証だ。」

 

 

 

 

 

剣心「美味い」

 

人斬りの時代は血の味しかしなかった酒。巴と飲むようになってから、久々に美味いと感じる酒。そして、今も尚美味いと感じる酒を飲める事に幸せを感じる。

 

黒ウサギ「ふっふーん。驚きました?」

 

黒ウサギがピョンと跳んで十六夜たちの元に来る。黒ウサギはしてやったりなドヤ顔をしていた。

 

十六夜「やられた、とは思ってる。世界の果てといい、水平に廻る太陽といい……色々と馬鹿げたモノを見たつもりだったが、まだこれだけのシショーが残ってたなんてな。おかげ様、いい個人的な目標も出来た」

 

黒ウサギ「おや?なんでございます?」

 

十六夜「あ・そ・こ・に、俺達の旗を飾る。……どうだ? 面白そうだろ?」

 

ペルセウス座が消えた夜空を指差し、十六夜は笑う。

 

黒ウサギも弾けるような笑顔でそれに賛同した。

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