☆伝説の人斬り(オリ主)が異世界から来るそうですよ? 作:モン太
十六夜「俺と闘おうぜ!」
剣心「.....」
ペストとの戦いから2週間、十六夜がいきなり剣心にそう声をかけた。
十六夜「ここんとこ、暇だからよ〜。ペルセウスの時に約束しただろ?」
剣心「……」
十六夜「お前って最初は白夜叉の決闘断ったりしてつまんない奴かと思っていたが、どうやら俺の見間違いだったみてーだな。お前は強い。」
剣心「......」
十六夜「今更、隠そうたって遅いぜ!お前は十分俺を楽しませる奴だ!」
十六夜「お前、ペストとの戦いで、一歩も動かずに倒しただろ?」
剣心「......」
そう、剣心はペストとの戦いで一歩も動いていなかった。ただ桜の花びらを操っていただけ。最後の止め以外は。
ペストが物凄い殺気を振りまいていたが、剣心に対しては、ただの一度も攻勢に出れずに終わった。
だが、ペストを倒すのにもっと簡単な方法があった。幻覚で眠らし槍で刺す。
しかし、今回は千本桜の力を確認したいが為に幻覚は使わなかった。
千本桜で戦うにしても、殲景を全力で放つ、あるいは吭景を最初から使えば良かったのだ。
つまりペストは剣心に傷をつけるどころか、終始手加減されていたのである。
十六夜(千本桜か。こりゃあ面白そうだぜ。)
剣心「......わかった。約束だったな。だが、あくまで力試しだぞ。」
十六夜「ああ、だから俺の力を試すぜ。」
剣心「......」
剣心はため息が出そうになるのをなんとか堪える。
十六夜「それに時代を超えて、あの抜刀斎とやりあえるなんてな。腕がなるぜ!」
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ノーネーム敷地
軽く体操をしている十六夜
十六夜「じゃあ、早速やりますか!」
そう言って、ファイティングポーズを取る十六夜
十六夜「いくぜ!」
十六夜は地面を砕く勢いで踏み込み第三宇宙速度を超える速さで一直線に攻め込む。
剣心「......」
十六夜「オラァ!」
そのまま剣心に拳を叩き込む。剣心はそれを右に体を捻る事で躱す。
行き場を失った拳は、そのまま地面に叩き込まれ地面を砕く。
十六夜はそのまま流れる様に右脚で回し蹴りを放つ。それを少し屈んで躱す。さらに左足の回し蹴りが来るが少し後ろに後退する事で躱す。
すると、今度は剣心が十六夜の鳩尾手掌を叩き込み、さらに顔面に肘鉄を叩き込む。そして追撃とばかりに十六夜の脚に逆回し蹴りを放つ。しかし、
十六夜「効かねーぜ!」
十六夜に一切のダメージは通っていない
十六夜「お前の力で俺を傷つけられる訳はないだろう?舐めてるのか?」
剣心「......あくまでも、力試しのつもりだが。」
十六夜「そうかよ!なら、まずはその腰にある刀を抜かせてやるぜ!」
それからは十六夜が攻撃して、剣心が躱す。それの繰り返し。
しかし、十六夜が攻撃する時に発生する瓦礫の破片が少しずつ、剣心に傷をつけていく。
さらに、追撃とばかりに十六夜は石を拾って投げる。そのどれもが、あり得ない速度で地面にいくつものクレーターを作る。
十六夜(チッ、全然当たらねー)
十六夜の爆撃がやむ。
十六夜「たくっ、そんなんだから、お前はいつまでたっても憂鬱な顔をしてるんだよ。」
十六夜「誰も死なせないだ?お前が中途半端な覚悟のせいで、テメェは大切な人を失ったんだろ?これじゃ、守られる側もたまったもんじゃないなぁ!」
十六夜「こんなんじゃ、これからもテメェは失敗し続けるだろうな」
十六夜は剣心を挑発して刀を抜かそうとする。が、十六夜は直後後悔する事になる。
剣心は十六夜の挑発を最初は聞き流す
さらに十六夜は
十六夜「それに、平和を築く?そんなの糞食らえだ!お陰で向こうの世界ではつまなかったじゃねーか!」
瞬間、剣心から剣気が放たれる。十六夜は圧迫感から地面に縫い付けられ、呼吸ができなくなる。
十六夜「ガハァ」
さらに剣気による衝撃波で十六夜の全身に傷がつく。
十六夜「オラァ!」
十六夜は気合で、剣心の剣気に抗う
十六夜「いいじゃねーか!いい感じだぜ!」
十六夜は冷や汗をかきながら叫ぶ。
剣心の瞳が蒼から緋に変わる。
剣心は刀に手を置き、抜刀術の構えに入る。十六夜もそれを見てニヤニヤと笑いながら構える。そして、
十六夜「!?」
十六夜(消えた!俺が気を抜いたのか?いや、集中してたはずだ。)
十六夜は剣心を見失う。
十六夜「ぐあぁぁぁ!」
十六夜は背中に鋭い痛みを感じ顔をしかめる。振り返るとそこには、刀を振り切り、そのまま上から斜めに斬りかかる剣心の姿があった。
十六夜「チッ!」
十六夜の体に赤い花が咲く。
十六夜(なんとか、直撃は避けれたか)
十六夜は即座に後退する事で、直撃を避ける。剣心は一直線に飛び込んで来る。
十六夜「オラァ!」
十六夜はそれを迎撃をしようとして、拳を放つ。剣心はそれを身体を回転させて躱し、横薙ぎに一閃する。それを屈んで躱し、剣心の腹に蹴りを入れる。
剣心は10メートルほど吹っ飛ぶが、無事着地する。
十六夜(なんて反応速度だ。龍の眼は使ってないはずだが。)
剣心は十六夜に腹を蹴られた事で吐血するが、剣心から放たれるプレッシャーに衰えは感じられない。
十六夜「いいじゃねーか!楽しいぜ!お前もそうだろ?」
剣心「......」
十六夜「?」
十六夜(さっきから気になってたが、やっぱり理性が無くなってるな)
十六夜「お前は誰だ?」
剣心「......」
剣心は無言で刀を正眼に構える。
十六夜「ちぇ、黙りかよ。」
十六夜("元"も"今"もどっちも雰囲気同じだから、今まで気づかなかったぜ)
十六夜(まあ、"こっち"は容赦ない感じだな)
十六夜「そろそろ、終わらせるか」
そう言って、十六夜は剣心に全力で拳を叩き込む。
剣心は、正眼の構えから、9つの突きを同時に出す。
十六夜「オラァ!」
剣心「......」
2つの影がぶつかる。十六夜は9つの斬撃を浴び、剣心は腹に大穴を穿って両者血を流す。
十六夜は血を流しすぎたのと、身体中に斬撃を浴びた事により倒れる。
剣心が近づき、刀を逆手に持ち、切っ先を十六夜に向ける。
十六夜(同じぐらいダメージ受けてるはずなんだがな、気合でも負けちまうのか)
十六夜は内心毒付く。しかし、その顔は勇猛な笑みを浮かべていた。自分が今から止めをさせられるにもかかわらず。
剣心はそれに表情を変える事はなく、刀を放り下ろす。その時、
耀「駄目!剣心!」
後ろから耀が剣心にしがみ付き、抑え込もうとする。剣心は抵抗しようとするが、即座に熊のギフトで体重と腕力をあげて抑える。
剣心の瞳が緋から蒼に戻る。そして、目の前で血に濡れ、倒れている十六夜を見て言葉を失う。
剣心(......俺は一体?)
状況を整理しようと周りを見渡した時、視界の端に雷が見えた。
黒ウサギ「いい加減にしやがりませ。この、お馬鹿様方あああああああああああああ!!!!」
黒ウサギが緋色の髪とウサ耳を逆立てて、涙ながらに雷の槍をこちら目掛けてぶん投げたのだった。
それを確認したところで、剣心の意識は途切れた。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
1週間後
剣心の部屋の障子が開けられる。
耀「もう大丈夫?」
剣心「ああ、もう大丈夫だ。.......迷惑をかけたな、すまない」
そう剣心は言うと耀が部屋に入って来る。その後ろを十六夜、飛鳥、黒ウサギ、ジン、レティシアなどのノーネームのメンバーが次々と入って来る。
剣心「十六夜、すまない。俺はもう少しでお前を.......」
十六夜「はっ!何言ってんだ?楽しかったんだからいいじゃねーか!」
十六夜はヘラヘラ笑う。
黒ウサギ「楽しい訳ないでしょうが!」
スパァーーン
黒ウサギが頬をふくらませてこちらを睨んでいた。その目が若干潤んでいる。
十六夜は珍しく真剣な顔になる。
十六夜「それより……″あれ″はいったい何だ?」
剣心「すまない。覚えていない」
十六夜「そうか……何か心当たりは?」
剣心「……無いことはないが……」
十六夜「その心当たりは何だ?」
剣心「......箱庭に来た事だ......」
十六夜「…………そうか」
そう言って剣心も十六夜も黙りこんでしまった。
剣心(あれはおそらく、抜刀斎の人格。十六夜との戦闘でかつての人斬りに立ち戻ったのか)
しばらくそうしていると、飛鳥が強引に話を終わらせた。
飛鳥「とにかく、2人とも生きててよかったわ。」
十六夜「まぁ、そうだな」
耀「……心配した…」
黒ウサギ「全くですよ!」
剣心「.......皆......迷惑をかけた。すまない。」
しかし___
十六夜「そうだな……まぁ、悪いと思うんだったら、何かしてもらわないとな?」
飛鳥「そうね。大変心配したし」
耀「私は剣心を抑えた時手を痛めたし。そ、それに......け、剣心に触られたし.......」
耀の言葉が途中から小さくなって、誰も聞こえなくなる。
十六夜「俺は剣心に9つも穴開けられたし」
剣心「......それは、十六夜も同じであろう」
ニッコリと笑っている問題児たち。剣心はおそるおそる口を開く。
剣心「……何をしろと…?」
十六夜「そうだな……命令権一回分ってのはどうだ?」
飛鳥「いいわね、それ」
耀「……賛成…」
問題児たちはニヤリと邪悪な笑みをこちらに向けてくる。
剣心は大きくため息をつき、覚悟を決めた。
剣心「……分かった……ある程度の命令なら受ける」
みんなはハイタッチをし合っている。