☆伝説の人斬り(オリ主)が異世界から来るそうですよ?   作:モン太

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全然文字数が安定しないorz


サウザンドアイズでの融解

「"サウザンドアイズ"?」

 

黒ウサギ「YES。"サウザンドアイズ"は特殊な"瞳"のギフトを持つ者達の群体コミュニティ。箱庭の東西南北・上層下層の全てに精通する超巨大商業コミュニティです。幸いこの近くに支店がありますし」

 

十六夜「ギフトを鑑定すると何かメリットがあるのか?」

 

黒ウサギ「自分の力の正しい形を把握していた方が、引き出せる力はより大きくなります。皆さんも自分の力の出所は気になるでしょう?」

 

同意を求める黒ウサギに、十六夜・飛鳥・耀の三人は複雑な表情で返し、剣心は無表情であるものの内心では、自分の手の内を晒したく無い気持ちでいた。

 

問題児+αと黒ウサギの一行は各々のギフトを鑑定すべく町並みを歩く。中世ヨーロッパのような町並みを黒ウサギを除いた全員が興味深そうに眺めていた。

 

周りに舞っている桜のような花びらを見て飛鳥が呟いた何気ない一言から皆が全員違う時間軸、もしくは違う世界からここへ来たことを黒ウサギに説明された。

 

飛鳥「桜の木……ではないわよね?花弁の形が違うし、真夏になっても咲き続けているはずがないもの」

 

十六夜「いや初夏になったばかりだぞ。気合いの入った桜が残っていてもおかしくないだろ」

 

耀「…?今は秋だったと思うけど」

 

剣心(今は冬のはずだが...。それにこの気配)

 

皆違う意見に疑問符を浮かべる十六夜達だったが、剣心は箱庭に来てから感じていた気配が大きくなってる事に気が付く。

 

 

黒ウサギ「皆さんはそれぞれ違う世界から召喚されているので元いた時間軸以外にも歴史や文化、生態系などの所々違う箇所があるはずです」

 

十六夜「へぇ?パラレルワールドってやつか?」

 

黒ウサギ「近しいですね。正しくは立体交差平行世界論といいますが、これを説明するにはとても一日二日では説明しきれないので、またの機会ということに」

 

 

そうこう話している内に目的地についたらしい。今ここから見えるあの青い旗印がおそらくそうなのだろう。

すると看板を下げる割烹着の女性店員に黒ウサギが滑り込みで待ったを―――

 

 

黒ウサギ「まっ」

 

 

店員「待った無しです御客様。うちは時間外営業はやっていません」

 

 

―――かけることも出来ず、黒ウサギは悔しそうに店員を睨みつける

 

 

飛鳥「なんて商売っ気のない店なのかしら」

 

黒ウサギ「ま、全くです!閉店五分前に客を締め出すなんて!」

 

店員「文句あるなら他所へ。あなた方は今後一切の出入りを禁じます。出禁です」

 

黒ウサギ「出禁!?これだけで出禁とか御客様を舐めすぎですよ!?」

 

店員「なるほど、″箱庭の貴族″であるウサギの御客様を無下にするのは失礼ですね。中で入店許可を伺いますので、コミュニティのの名前をよろしいでしょうか?」

 

黒ウサギ「……う」

 

 

一転して黙る黒ウサギ。だが十六夜が一切の躊躇無く名乗った

 

 

十六夜「俺達は″ノーネーム″ってコミュニティなんだが」

 

店員「ではどこの″ノーネーム″様でしょう。良かったら旗印を確認させていただいてもよろしいでしょうか?」

 

 

流石の十六夜も今度は黙るしかなかった

 

 

黒ウサギ「その……あの………私達に、旗はありま―――」

 

?「いぃぃぃやほおぉぉぉぉぉ!久しぶりだ黒ウサギィィィィ!」

 

 

黒ウサギはいきなり店内から和服の着物をきた白い髪の少女にフライングボディアタックをくらい、悲鳴を上げながら少女と共に空中を四回転半ひねりして街道の向こうにある水路まで飛ばされた

 

 

十六夜「…おい店員。この店にはドッキリサービスがあるのか?なら俺も別バージョンで是非」

 

店員「ありません」

 

十六夜「なんなら有料でも」

 

店員「やりません」

 

 

十六夜が真剣な表情で頼み込むがキッパリと拒否する店員。

 

 

黒ウサギ「し、白夜叉様!?どうしてこんな下層に!?というか離れてください!!」

 

 

黒ウサギは白夜叉を無理矢理引き剥がし十六夜に投げつけた

 

ところが十六夜に縦回転しながら向かっていき、十六夜はそれを足で受け止めた。

 

 

十六夜「てい」

 

 

白夜叉「ゴハァ!お、おんし、飛んできた初対面の美少女を足で受け止めるとは何様だ!」

 

十六夜「十六夜様だぜ。以後よろしくな和装ロリ」

 

 

いい加減この一連の流れを断ち切ろうと剣心が白夜叉に質問した

 

 

剣心「お主はここの店の人ですか?」

 

白夜叉「おお、そうだとも。この″サウザンドアイズ″の幹部様で白夜叉様だよ」

 

 

すると濡れた服やミニスカートを絞りながら水路から上がってきた黒ウサギが複雑そうに呟く

 

 

黒ウサギ「うう………まさか私まで濡れることになるなんて」

 

耀「因果応報……かな?」

 

『お嬢の言う通りやな』

 

 

そして一段落ついたので当初の目的であるギフト鑑定なるものをしてもらうことにした

 

 

白夜叉「生憎と店は閉めてしまったのでな。私の自室で勘弁してくれ」

 

 

四人は和風の中庭を進み、障子を開け案内された個室に入った

 

 

白夜叉「もう一度自己紹介をしておこうかの。私は四桁の門、三三四五外門に本拠を構えてる″サウザンドアイズ″幹部の白夜叉だ。黒ウサギとは少々縁があって、コミュニティが崩壊してからもちょくちょく手を貸してやっているのだ」

 

黒ウサギ「はいはい、お世話になってますとも本当に」

 

 

投げやりな言葉で受け流す黒ウサギの隣では耀が小首を傾げて問う

 

 

耀「その外門、ってなに」

 

黒ウサギ「箱庭の階層を示す外壁にある門ですよ。数字が若いほど都市の中心部に近く、同時に強大な力を持つものたちが住んでいるのです」

 

 

黒ウサギの説明は分かりやすかったが、どうしても黒ウサギの描いた絵に目がいってしまう

 

 

耀「……超巨大タマネギ?」

 

飛鳥「いえ、超巨大バームクーヘンではないかしら?」

 

十六夜「そうだな。どちらかといえばバームクーヘンだ」

 

白夜叉「ふふ、うまいこと例える。その例えなら、今いる七桁の外門はバームクーヘンの一番薄い皮の部分に当たるな。更に説明するなら、東西南北の四つの区切りの東側あたり、外門のすぐ外は″世界の果て″と向かい合う場所になる。あそこにはコミュニティに所属していないものの、強力なギフトを持ったもの達が棲んでおるぞ-その水樹の持ち主などな」

 

 

白夜叉は水樹を見ながら黒ウサギに問う

 

 

白夜叉「して、いったい誰が、どのようなゲームで勝ったのだ?知恵比べか?勇気を試したのか?」

 

黒ウサギ「いえいえ、この水樹は十六夜さんがここに来る前に、蛇神様を素手で叩きのめしたんですよ」

 

白夜叉「なんと!クリアでなく直接倒したのか!?ならその童は神格持ちか?」

 

黒ウサギ「いえ、それはないと思います。神格なら人目見れば分かるはずですし」

 

白夜叉「うむそれもそうか…」

 

 

白夜叉は何か考え込んでいるようだが黒ウサギは今の話で少し気になったことがあったので聞いてみた

 

 

黒ウサギ「それより白夜叉様はあの蛇神様とお知り合いだったのですか?」

 

白夜叉「知り合いも何も、アレに神格を与えたのはこの私だぞ。もう何百年も前の話だがの」

 

 

それを聞いた十六夜は物騒に目を輝かせながら問う

 

 

十六夜「へぇ?じゃあお前はあの蛇より強いのか?」

 

白夜叉「ふふん、当然だ。私は東側の″階層支配者《フロアマスター》″だぞ。この東側の四桁以下にあるコミュニティでは並ぶ者がいない、最強の主催者なのだからの」

 

 

″最強の主催者″という言葉に問題児達は一斉に目を輝かせた。

 

それに気付いた白夜叉は高笑いをした。

 

白夜叉「抜け目ない童達だ。依頼しておきながら、私にギフトゲームで挑むと?」

 

黒ウサギ「え? ちょ、ちょっと御三人様!?」

 

慌てた黒ウサギを白夜叉は右手で制する。

 

白夜叉「よいよ黒ウサギ。私も遊び相手には常に飢えている」

 

飛鳥「ノリがいいわね。そういうのは好きよ」

 

白夜叉「ふふ、そうか。おんしはどうする?」

 

白夜叉だけでなく全員の目が剣心へと集中する。特に黒ウサギにとって剣心は最後の砦なだけに縋るような目で見ている。

 

剣心「無益な殺生は望むとこではない」

 

白夜叉「……なんじゃ、つまらん」

 

白夜叉は剣心の実力も測りたかったのか宛が外れたようだ。そして黒ウサギは少しほっとしているものの剣心が参加しないだけで何一つ状況は好転していない。

 

白夜叉「そうそう、ゲームの前に確認しておく事がある」

 

十六夜「なんだ?」

 

白夜叉は着物の裾から"サウザンドアイズ"の旗印―――向かい合う双女神の紋が入ったカードを取り出し、表情を壮絶な笑みに変えて一言、

 

白夜叉「おんしらが望むのは"挑戦"か―――もしくは、"決闘"か?」

 

 

 

 

刹那、五人の視界は意味を無くし、脳裏を様々な情景が過ぎる。黄金色の穂波が揺れる草原、白い地平線を覗く丘、森林の湖畔。様々に世界が流転し、五人が投げ出されたのは、白い雪原と湖畔―――そして、水平に太陽が廻る世界だった。

 

剣心(これは、凄まじいな。俺も命を賭けて挑まなければ勝てないだろうな。だが...)

 

その場にいる誰もが言葉を失った。

 

白夜叉「今一度名乗りなおし、問おうかの。私は"白き夜の魔王"――――太陽と白夜の星霊・白夜叉。おんしらが望むのは、試練への挑戦か? それとも対等な決闘か?」

 

剣心(なるほど、決闘か挑戦を選ばせるのか)

 

余りの異常さに十六夜たちは同時に息を呑んだ

 

 

白夜叉「″挑戦″であるならば、手慰み程度に遊んでやる。―――だかしかし″決闘″を望むなら話は別。魔王として、命と誇りの限り闘おうではないか」

 

これほど大きなフィールドを自分が持つゲーム盤の一つと言い放つ、そんな相手といきなり戦おうとするほど他三人も無鉄砲ではなかったらしく、そうそうに降参した。

 

――試されてやると、十六夜のその口調からは全く屈服した態度が見受けられない。今はその時ではないということだろう。他二人も苦虫を噛み潰した顔で悔しげに降参した。

 

そんなやりとりをして、挑戦で落ち着いたちょうどその時、彼方に見える山脈から甲高い叫び声が聞こえた。その鳥とも獣とも思える叫び声に逸早く反応したのは動物の声を聞くことができる耀だった。

 

耀「何、今の鳴き声。初めて聞いた」

 

白夜叉「ふむ……あやつか。おんしら四人を試すには打って付けかもしれんの」

 

白夜叉が手招きするとそれに応じてソレはやって来る。

 

鷲の頭と翼にに獅子の身体を持った伝説上の生物、グリフォンだ。体長はざっと5メートルはある。

 

黒ウサギ「グリフォン……うそ、本物!?」

 

白夜叉「フフン、如何にも。あやつこそ鳥の王にして獣の王。"力""知恵""勇気"の全てを備えたギフトゲームを代表する獣だ」

 

白夜叉が双女神の紋が入ったカードを取り出す。すると虚空から“主催者権限”にのみ許された輝く羊皮紙が現れる。

 

白夜叉は白い指を奔らせて羊皮紙に記述する。

 

四人は羊皮紙を覗き込んだ。そこに記されているクリア条件は『グリフォンの背に跨り、湖畔を一舞う。クリア方法、グリフォンに"力""知恵""勇気"のどれかで認められること』

 

先程の白夜叉の言葉の真意はこれにあった。

 

そのゲームに逸早く立候補したのは耀だった。彼女の瞳はグリフォンを羨望の眼差しで見つめている。乗ってみたいのだろう。

 

「にゃ……にゃ、にゃー(お、お嬢……大丈夫か? なんや獅子の旦那より遥かに怖そうやしデカイけど)」

 

耀「大丈夫、問題ない」

 

さらっと死亡フラグを立てた耀の瞳は真っ直ぐにグリフォンに向いている。

 

宝物を見つけた子どもみたいな目をしている彼女をみて十六夜と飛鳥は苦笑をもらす。

 

すると剣心は、手に持っていた風呂敷から白いフードの付いたローブを渡した。

 

剣心「これは、俺の仕事着の1つだ。上空はかなりの低温になるだろうから、少しは、寒さも和らぐだろう。」

 

耀「ありがと」

 

剣心「匂いが気になるのならすまない」

 

耀「いや、いい」(この服血の匂いがする)

 

そして春日部耀の初めてのギフトゲームが始まった。

 

 

 

〜〜〜〜〜

 

結果だけを言えば春日部耀は見事グリフォンに認められ、湖畔を舞うことに成功した。一度グリフォンに振り落とされたが、彼女はそのまま下に落下せず、風を纏って空に浮くことでゲームを続行。そしてその勇気をグリフォンは認めたのだ。

 

耀は戻ってくるなり剣心に着ていたローブを返した。

 

耀「ありがとう剣心。これ、暖かかった」

 

剣心「ああ」

 

白夜叉「いやはや大したものだ。このゲームはおんしの勝利だの。………ところで、おんしの持つギフトだが。それは先天性か?」

 

耀「違う。父さんに貰った木彫りのおかげで話せるようになった」

 

飛鳥「木彫り?」

 

耀は頷きながら丸い木彫りのペンダントを取り出し、白夜叉に渡す。白夜叉は渡された手の平大の木彫りを見つめて、急に顔を顰めた。形状は中心の空白を目指して幾何学線が延びるというもの。

 

何か意味はあるそうだが持ち主である耀はよく覚えていないらしい。

 

黒ウサギ「材質は楠の神木……? 神格は残っていないようですが……この中心を目指す幾何学線……そして中心に円状の空白……もしかしてお父様の知り合いには生物学者がおられるのでは?」

 

耀「うん。私の母さんがそうだった」

 

十六夜「生物学者ってことは、やっぱりこの図形は系統樹を表しているのか白夜叉?」

 

白夜叉「おそらくの……ならこの図形はこうで……この円形が収束するのは……いや、これは……これは、凄い! 本当に凄いぞ娘!! 本当に人造ならばおんしの父は神代の大天才だ! まさか人の手で独自の系統樹を完成させ、しかもギフトとして確立させてしまうとは! これは正真正銘"生命の目録"ゲノム・ツリーと称して過言ない名品だ!」

 

白夜叉が何やら熱弁している

 

白夜叉はこのペンダントを買い取ろうとしたが耀に拒否されてしょんぼりとしてしまう。

 

十六夜「で、これはどんな力を持ったギフトなんだ?」

 

十六夜に問われ、白夜叉は気を取り戻すが、首を捻った。

 

白夜叉「それは分からん。今分かっとるのは異種族と会話できるのと、友になった種から特有のギフトを貰えるということぐらいだ。これ以上詳しく知りたいのなら店の鑑定士に頼むしかない。それも上層に住む者でなければ鑑定は不可能だろう」

 

黒ウサギ「え?白夜叉様でも鑑定できないのですか今日は鑑定をお願いしたかったのですけど」

 

黒ウサギの要求にゲッ、と気まずそうな顔になる白夜叉。

 

白夜叉「よ、よりにもよってギフト鑑定か。専門外どころか無関係もいいところなのだがの」

 

ゲームの褒章として依頼を無償で引き受けるつもりだったのだろう。

 

白夜叉「まあ、よかろう鑑定しようではないか!」

 

剣心「いや、俺は何もしていないのでいいです」

 

白夜叉「何、ここまできて遠慮するでない。"主催者"として、星霊の端くれとして、試練をクリアしたおんしらには"恩恵"を与えねばならん。ちょいと贅沢な代物だが、コミュニティ復興の前払いとしては丁度良かろう」

 

白夜叉は何を思ったか急にやる気になった。

 

剣心(仕方ない、こうなったら)

 

剣心「白夜叉殿、さっきはお主のゲームを断わったが、気が変わった。俺にもゲームを受けさせてくれないでしょうか?」

 

白夜叉「ほう、おんし急にどうしたんじゃ?」

 

剣心「決闘を申し込みたい」

 

「「「⁉︎」」」

 

白夜叉「ククク、よかろうなら..」

 

剣心「だが、相手はお主ではない」

 

白夜叉「何じゃと?」

 

剣心「はあああああ」

 

次の瞬間、剣心を中心に周りに突然衝撃波が発生する。

 

十六夜「くっ」

飛鳥&耀&黒ウサギ「きゃっ」

 

周りを破壊尽くす衝撃波になんとか耐えた3人。周りを見渡すと一部全く破壊されていない場所がある。

 

十六夜「これは...」

 

?「ククク、さすがは私だ。よく気付きましたね。」

 

剣心「お主も、俺の剣気当てられても涼しい顔をしているではないか。」

 

突然、そこの空間が歪み、次の瞬間、全身を黒の服を纏い、大鎌を肩に背負った、左目が黄金の色の死神の様な男が現れた。

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