☆伝説の人斬り(オリ主)が異世界から来るそうですよ? 作:モン太
白夜叉「おい!リュウ!おんし、なぜここにいる?」
リュウ「白夜叉様、私は自分の魂のままにここに来ただけの事。どうか、お許しを」
白夜叉「おんしはいつも訳のわからん事をごちゃごちゃと。」
剣心「まあ、白夜叉殿。俺はこの者と決闘したいがよろしいでしょうか?」
白夜叉「はあぁ。まあよい。で、リュウはどうなんじゃ?」
白夜叉がリュウと剣心の言葉に特大のため息を吐き、リュウに問いかける。
リュウ「ええ、構いませんよ」
黒ウサギ「では!私達も加勢します」
十六夜「いや、ここは剣心に譲るぜ。」
黒ウサギ「え?」
十六夜「え?じゃねーよ。さっきも言ったろ?これは剣心の喧嘩だ。俺たちが手を出すもんじゃない。」
十六夜の言葉に頭を抱える黒ウサギ。彼女はそのうち胃に穴が開くんじゃないだろうか。
剣心「リュウ殿、お主に聞きたい事がある。」
リュウ「なんでしょうか?」
剣心「俺はこの世界に来る前から、なんとなく自分の中の喪失感に悩んでいた。しかし、この世界に来て不思議と悟った事がある。」
剣心「俺は複数存在するという事。この世界に来て、なぜか自分と全く同じ存在を感じた。なぜ自分がそんなものを感じたのかは、わからない。だが、目の前にいるお主は間違いなく俺であると魂が告げている。」
リュウ「フフフ、なるほど。私も同じ様な事を感じていました。容姿や能力は違えど、『私達』は同じ存在。いや、元々1人の人間だったのでしょう。」
リュウ「私達の喪失感はきっと、魂が複数に割れているからだと私は推測を立てています。」
リュウの意見は、不思議と剣心の耳に溶けていった。やはり同じ存在であるのが、大きいのかもしれない。
しかし、
剣心「だが、同時に俺はお主を認める訳にはいかぬ。お主の眼は深い憎悪で満たされている。」
リュウ「クク、そういうあなたも大切な人間を既に何人も失って来たのでしょう?」
剣心「⁉︎ お主なぜそれを?」
リュウ「さあ、なんででしょうかね〜?」
リュウは、顔を歪ませ剣心を嘲笑うながら、手を左目にかざした。
剣心(なるほど。あの眼は、相手の心が読めるのか。)
リュウ「さすが、人斬り抜刀斎!なかなかの洞察力ですね!」
剣心「御託はいい。俺と同じならもうわかってるだろ?」
リュウ「ええ、でははじめましょうか。」
剣心「白夜叉殿、頼む」
白夜叉がパンパンと二回手を叩くと、2人の前にギアスロールが表示される。
『ギフトゲーム名 "魂の融解〜龍の爪と龍の眼〜"』
・プレイヤー一覧 緋村剣心
リュウ
・クリア条件 相手の打倒、殺害、ギフ
トの奪取
・敗北条件 クリア条件を満たせなくな
った時
・勝利報酬 敗者は勝者の魂の一部になる
宣誓 上記を尊重し、誇りと御旗とホストマスターの名の下、ギフトゲームを開催します。
″サウザンドアイズ″印』
リュウ「では!」
剣心「ああ。」
剣心は刀に手を置き、抜刀術の構えをしたその瞬間。
「「「「「!!!!!!!」」」」」
その場にいた、全員が剣心を見失う。
十六夜(どこにいった?)
リュウ(速い!)
リュウが反応する頃には、背後に一瞬でまわった剣心の抜刀術がリュウの身体をとらえた。
リュウ「があぁ」
リュウが真っ二つになる。
十六夜(俺が全く、見えなかった⁉︎)
黒ウサギ(なんなんですか?あの速さは????)
白夜叉(ほう、この坊主、上層の神々にも引けを取らぬ速さとは!)
それぞれが、呆気なく闘いが終わったと思っていたのだが、
剣心「⁉︎」
急に背後に殺気を感じ大きく跳躍して、距離をとる。剣心のいた場所には、真っ二つにしたはずのリュウが大鎌を振り下ろした姿があった。しかも、リュウが5人いる状況である。
剣心(こやつ、一体何をした?確かに手応えはあったはず。それにこの数。.....まさか!)
剣心「お主は、どうやら心が読めるだけでなく、相手に幻覚を見せる事もできるようだな。」
剣心がそう言葉を発すると、真っ二つのリュウの身体が燃え上がり消える。
リュウ「その通りですよ。私を視界に収める、あるいは、対象を私の視界に収めるのが条件です。」
飛鳥「どういう事?」
十六夜「つまり、相手を見ても、見られてもダメってことだろ」
黒ウサギ「とんでもなく、厄介なギフトじゃないですか!」
ジン「しかも、我々はすでに奴の術中」
観戦組から見て、この決闘はリュウが圧倒的有利に見えた。
剣心「しかし、お主はそれだけでなく。俺の神速に身体は追いついて無かったが、左目はしっかり俺の姿を捉えていたな」
リュウ「そこまで、気づいてるとなると、私の能力の殆どはバレてると思わなければなりませんね。」
剣心は、幻覚を解くためにリュウと話す事によって、時間を稼ぐ。
剣心「お主の能力は、相手の心を読む。相手に幻覚を見せる。動体視力の強化。視野360度といったところか」
リュウ「80点ですね。やはりばれてましたか。しかし、心が読まれているのなら、わざわざあなたの時間稼ぎに付き合う必要はありませんよ..ねっ!」
今度は、リュウからの攻撃。リュウの斬撃は、飛天御剣流を会得している剣心には、止まって見えるのだが、5体同時の攻撃とどれが本物かわからない状況に反撃ができずにいた。
剣心はまたも、大きく後退する。
リュウ「逃げてばかりでは、勝てませんよ!」
剣心「くっ!」
リュウ「では、とどめといきます!」
リュウは、大鎌を頭上で回転させる様に振り回し、そのまま地面へ突き立てて。
リュウ「ウロボロス!」
剣心「!」
剣心の周りの地面から、蛇の形をした火柱が複数現れる。そのまま、大蛇達は剣心に襲いかかる。
黒ウサギ「剣心さん!」
黒ウサギが悲鳴をあげる。次の瞬間
剣心「はあああああああ」
剣心の中心から、衝撃波が起こる。剣心が剣気を解放したのだ。しかし、今回は規模が違う。剣気は、衝撃波と鎌鼬を発生させ、空間を蹂躙していく。そして
リュウ「⁉︎馬鹿な!」
剣心は、己の剣気をもって、幻覚を破ったのである。剣心の気迫にあてられた黒ウサギ達は、十六夜と白夜叉以外は全員気絶してしまった。
十六夜「ヤハハ、良いね〜」
十六夜は、脂汗をかきながらニヤリと笑う。
剣心も幻覚を破るほどの剣気を放ち、消耗している。
リュウ「まさか、気合で幻覚を破るとは。あなたは本当に私を驚かせてくれる。」
リュウも冷汗をかきながら言う。
剣心「あの火柱から、全く熱気を感じなかった。あれだけ至近距離で発生したはずなのに。どうやら、あれも幻覚だった様だな」
リュウ「こうなれば、あとは自分の体術に頼らないといけませんねっ!」
剣心とリュウが打ち合う。圧倒的に剣心が押してるが、ギリギリのところで急所を回避するリュウ。
剣心(おかしい、動体視力や視野が広く、読心による先読みよりも速く動いてるはずなのに、攻撃がさばかれる。)
剣心(もしや! 試してみるか。)
剣心は刀を鞘に収める。
リュウ「どういうつもりですか?」
剣心「これで決める」
リュウ「なるほど、十八番の抜刀術ですか。では、私も覚悟を決めましょう。」
リュウは、大鎌を水平にし、背中に回す様に構える。
リュウ「いざ!尋常に勝負!」
リュウが駆け出す。
同じく、剣心も駆ける。
2人が交差する瞬間
剣心「ふっ!」
剣心の抜刀術が繰り出させる
リュウ「はあああ」
リュウは、ギリギリでかわす。
リュウ(俺の勝ちだ!)
しかし、
リュウ「ぐああ」
剣心の鞘がリュウの肩を砕いた。
ー飛天御剣流 双龍閃ー
抜刀の一撃の後の鞘による、二段構えの抜刀術
勝敗は決した。
〜〜〜〜〜
リュウ「フフフ、私の負けですね。」
剣心「............」
リュウ「ギアスロールの通り、私は貴方にギフトを授けましょう。利き腕を出してください。」
剣心は右腕を。リュウは左腕を出し、掌を合わせた。その瞬間、リュウの身体は炎に包まれ消失した。
〜〜〜〜〜
リュウ「フフフ、私の負けですね。」
剣心「............」
リュウ「ギアスロールの通り、私は貴方にギフトを授けましょう。利き腕を出してください。」
剣心は右腕を。リュウは左腕を出し、掌を合わせた。その瞬間、リュウの身体は炎に包まれ消失した。
して、サウザンドアイズの白夜叉の部屋
剣心「すまない。心配をかけた」
しかし、復活した問題児達はまだポカーンとしている
飛鳥「あの剣技に、あの速さ。緋村さんは一体何者なの?」
飛鳥が訳がわからないという顔で剣心に聞いた
剣心「みんなは最初に出会った時から気が付いてると思うが、緋村剣心。志士名を緋村抜刀斎」
十六夜「やっぱり、あの人斬り抜刀斎だったか」
十六夜達は、剣心の正体を納得した様だ。
十六夜「そう言えば、結局リュウは何を憎んでいたんだ?」
剣心「それは、俺にはわからん。だが、あの場で決闘を受けた事は、それ相応の覚悟があったはず。今更、俺達が考えても仕方ない事だ」
十六夜達も同意する。
すると、今度は剣心が質問する
剣心「お主達3人に1つ聞きたい事がある。」
耀「何?」
剣心「日本は平和であるか?」
剣心「俺は、己の汚れた血刀と流れた血で、人々が安心できる新時代が来るのなら....と、人々の血が流れるのは、これが最後だと信じて、幕府と戦ってきた。」
剣心「俺はその後の日本がどうなったのか、知りたい」
剣心の問いに飛鳥が暗い顔で答える。
飛鳥「申し訳ないけど、貴方の時代の後も戦争は続いたわ。私の世界では、日本とアメリカで戦争をして、日本が負けたの。その直後に箱庭に召喚されたわ。」
剣心「.....そうか」
剣心は、その一言しか出せなかった。自分達が必死に戦ったにもかかわらず、まだ人々の苦しみが続く事を知って、胸が張りさせける想いに耐える。
十六夜「でも、お嬢様の時代から後は戦争もなく、日本はすっかり平和な国になったぜ。」
剣心「そ、それは、本当なのか?」
耀「うん。私の時代までずっと平和だし。私の世界も平和」
剣心は十六夜と耀の言葉に救われた気がした。
剣心「ありがとう」
日本は、世界は、時代は、しっかり前へ成長している事を実感する剣心。
白夜叉「うむ、皆落ち着いた、様じゃな。では、おんしらにギフトゲームの報酬を授けよう」
白夜叉がパンパンと拍手を打つ。すると十六夜・飛鳥・耀・剣心の4人の眼前に光り輝くカードが現れる。カードにはそれぞれの名前と、身体に宿るギフトを表すネームが記されていた。
コバルトブルーのカードに逆巻十六夜・ギフトネーム"正体不明"コード・アンノウン
ワインレッドのカードに久遠飛鳥・ギフトネーム"威光"
パールエメラルドのカードに春日部耀・ギフトネーム"生命の目録"ゲノム・ツリー、“ノーフォーマー”
そして緋色のカードに緋村剣心・ギフトネーム"飛天御剣流"、"龍の眼"、"全刃刀"
突如として出現したカードに黒ウサギは興奮したような顔でそのカードを注視した。
「ギフトカード!」
「お中元?」
「お歳暮?」
「お年玉?」
「ち、違います! というか何で皆さんそんなに息が合っているのですか!? 」
そのギフトカードという単語に身も蓋もない返事をする問題児達。息も合っている彼等には問題児として何かしら通じるものがあるのだろう
カードの名前はギフトカード。アイテムタイプのギフトも仕舞うことができる素敵アイテムのようだ。実際十六夜が水樹の苗を仕舞ったりして遊んでいる。剣心の道具も仕舞える様だ。
白夜叉「そのギフトカードは、正式名称を"ラプラスの紙片"、即ち全知の一端だ。そこに刻まれるギフトネームとはおんしらの魂と繋がった"恩恵"の名称。鑑定は出来ずともそれを見れば大体のギフトの正体が分かるというもの」
十六夜「成る程な。じゃあ俺のはレアケースなわけだ?」
白夜叉「何?」
その言葉に白夜叉が十六夜のギフトカードを覗き込み、驚愕する。そこにあったのは十六夜のギフトネーム“正体不明”。白夜叉は十六夜のギフトネームを見つめ呟く。
白夜叉「……いや、そんな馬鹿な。“正体不明”だと……? いいやありえん、全知である“ラプラスの紙片”がエラーを起こすなど」
十六夜「ま、何にせよ鑑定は出来なかったって事だ。俺的にはこの方がありがたいさ」
ヤハハ、と笑う十六夜。その様子を怪訝な瞳で白夜叉が睨む。全知ほどの存在がエラーを起こす事は想定外だったのだ。
十六夜のギフトは、最終的に“ラプラスの紙片”のエラーと言う事で落ち着いた。
最後に白夜叉の店から出る際に、彼女へリベンジする旨むねを伝えた。白夜叉も受けて立つつもりであった。
そして、白夜叉からコミュニティの状況を把握しているのかどうかの確認と、魔王と何れ戦わなくてはならないと言う忠告を送る。
白夜叉「まあ、魔王がどういうものかはコミュニティに帰れば分かるだろ。それでも魔王と戦う事を望むというなら止めんが……そこの小娘二人。おんしらは確実に死ぬぞ」
東区画の階層支配者にして最強格の魔王であった白夜叉の忠告。二人は一瞬言い返そうとしたが、彼女の忠告は物を言わさぬ威圧感が込められていた。故に言い返す事など出来なかった。
白夜叉「魔王の前に様々なギフトゲームに挑んで力を付けろ。小娘二人の力は魔王のゲームを生き残れん。嵐に巻き込まれた虫が無様に弄ばれて死ぬ様は、いつ見ても悲しいものだからの」
飛鳥「……そう、ご忠告ありがと。肝に銘じておくわ。でも次は貴女の本気のゲームに挑みに行くから、覚悟しておきなさい」
白夜叉「ふふ、望むところだの」
そして、ノーネーム一行は本拠地へと戻って行った。それを見届ける白夜叉は独り呟いた。
白夜叉「……さて、今のノーネームの惨状を見てどの様な反応をするのだろうか見ものだの。魔王が残した傷跡を見て彼奴らがどう思うか……」
リュウのイメージは、リボーンの六道骸とⅠ世時代のD・スペードを足して2で割ったのをイメージしました。上手くかけてるか、大変心配ですけど、ここまで見てくれた方、ありがとうございました( ´ ▽ ` )ノ