錬鉄の魔術使いと魔法使い達   作:シエロティエラ

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まずは手始めとしてプロローグを。
基本的に今後も平均この長さにする予定。

TSはハリーのみです。
この物語ではハリー → マリナ としています。


賢者の石
0, プロローグ


Side others

 

プリペット通りに住むダーズリー一家は、世に言う摩訶不思議な事象は断固として認めないことでとおっている。そして一家は自分たちは「マトモ」であると豪語していた。

 

しかし、彼らにも秘密はあった。一家のなかではポッター夫妻に関することは決して口に出すことはない。それは彼らのなかで暗黙の了解となっていた。

 

「ポッター夫妻と親戚であると知られてはどうなるかわかったものではない。マトモな自分たちがマトモでなくなる」

 

そういった一方的な拒絶の意識を持っており、関わろうとしなかった。

 

これが11年前に崩れ去ってしまった。ポッター夫妻は死に、その娘が押し付けよろしく玄関におかれていたのだった。無論無視し、施設に預けることもできたがその場合近所からどう見られるかを考えると、育てるという選択しかなかった。

 

 

 

 

Side Marinna

 

11年前、私の両親は死んだらしい。死因を引き取りさきの叔父叔母に聞いたが、はぐらかされてばかりだった。覚えているのは緑色の閃光と女性の悲鳴、そして高笑い。

 

なぜそれしか覚えていないのか、なぜ思い出せないのか。考えてもわからない。微睡みに身を任せながら考えていると、物置を叩く音がした。

 

「いつまで寝てるんだい。さっさと起きな!

今日はダドリーの大切な誕生日なんだからね!」

 

我が従兄弟のダドリーの誕生日か。正直面倒臭い。でも起きなくてはなにされるかわかったものではない。 基本的に、叔父叔母の言うことを聞いていれば余計な波風はたたないと、この11年で学んだ。ならばあとは行動するのみ。長く、憂鬱な1日の幕開けである。

 

そういえばあの変わった東洋のきれいな白髪(はくはつ)の男の子。シロウ・エミヤ君。確かフィッグさんの家に居候してたはず。

元気にしてるかな。

 

 

 

 

 

 

Side ???

この世界に来て5年。飛ばされるとき、何かしら修正が来るとは覚悟してはいたんだが・・・

 

肉体が6歳なっているだなんて誰も思わないだろう!

なんでさ!

幸い魔術回路はそのまま、礼装もサイズ違いがバックに入れられてはいたが。

 

まあ嘆いても仕方がなかったからいろいろ模索していると、一人の老人から声をかけられた。何でもこの世界の魔法使いらしく、予言で東洋の少年が来ると言われていたらしい。

 

何もない空間が虹色に輝きながら裂け、そこから俺が出てくるのが見え、やって来たという。少々、いやかなり胡散臭い出で立ちだったため警戒していたが、予言の中身とこの世界の仕組みを教えられ、あまつさえもう一人の予言の子を守って欲しいときた。正直他にどうしようもなかったのでその話を条件付きで受けることにした。

 

そしてもうすぐ、手紙が彼女と俺に届くはずだ。ホグワーツとやらの魔法魔術学校の入学許可証らしい。さて、いよいよ行動するときがくる、

 

「シロウや、ちょいと手伝ってくれないかい?

窓磨きをしてほしいんだよ。あともしかしたらこのあとマリナが来るかも しれないから、クッキーを一緒に焼いてくれないかい」

 

おっとつい回想に夢中になってしまった。

さて、家主のフィッグさんも呼んでいることだし、いくとしよう。しかし窓磨きか。ふむ、俺を手こずらせたくばこの三倍の汚れを持ってこい!

 

 




今回はここまでです。
レポートや随筆、小論はいくらか書いたことがありますが、二次創作とはいえ物語を書くのは初めてです。

はじめまして、こんにちは、こんばんは、おはようございます、ホロウメモリアルです。

Fateは一応ステイ、ホロウ、ゼロ、エクストラ、CCCは既プレイ、既読ですが、やはり完全把握とは言えません。所々原作と異なる場合がありますが、ご容赦ください。
ハリポタも、最終巻がまだ大きい本の時代に読んでからだいぶ期間が空いているので、いろいろと省かれている箇所があるかもしれません。

文章も酷いかもしれませんが、何卒よろしくお願いします。

次回は設定及びちょっとした小話を書こうかと思います。



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