英雄転生~神か悪魔か~   作:逆に天才

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ありきたりなプロローグ

陳腐な始まり方で申し訳ないが、そこは白い空間だった。

 

降り積もった雪よりも、何も書かれていないキャンバスよりも白い空間だ。

 

いや、白いというのは多少語弊があるだろう。

 

自分が知覚しているのが白というだけで、感覚的には何もないのほうが近い。

 

「やあ、ずいぶんと早いお目覚めだね。気分はどうだい?」

 

突然背後から話しかけられる。

 

普通の人間なら驚き、声の一つでも上げるものだが、なぜか自分はごく当たり前にその声の方向に振り返っていた。

 

その人物はどこにでもいるような風貌だった。だが彼から目を話すことができなかった。

 

彼がただそこにいるだけで隠しようのない圧倒的なオーラ、いわばカリスマのようなものが溢れでていたからだ。

 

「おっとすまない、久しぶりすぎて感覚を忘れていたよ。これでいいかい?」

 

彼がそういった後自分を縛っていた感覚がなくなった。

 

「では早速だが話をさせてもらおう。これからの話しをね」

 

彼の話を要約するとこうだ。

 

曰く、自分は死に肉体は滅びた。だが、彼の粋な計らいにより記憶をそのままに生まれ変わらせてもらえる。

 

曰く、一度でも肉体が滅びた存在が生き返るというのは、聖書に出てくる神の子並の奇跡なのでそれに見合ったギフトを貰えるらしい。

 

曰く、そのギフトは3個まで自らが指定したものが貰えるらしい。(彼が笑いながら『昔は英雄になれるが災厄を撒き散らかすギフトを送ったものだがね』といっていたが冗談ではない。)

 

「と、まあ君に伝えることはこれぐらいかな。じゃあ君がほしいギフトを3個選ぶといい。ただあまりにも危険なギフトや、それに準ずるとみなしたギフトは与えられないから注意したまえ」

 

彼はそう言いご褒美を待つ犬のような目でこちらを見てきた。

 

ギフトか…、自らの中でひとつの姿が浮かび上がる。

 

どんなに傷つこうが、どんなに悩もうが、最後まで戦い抜いた英雄たちの姿が。

 

「それでは一つ目のギフトはそれにしようか。安心してほしい君が望めばその英雄たちのどんな姿にもなれる」

 

彼はそう言うと指をパチンッと鳴らした。

 

今口に出していただろうか?そんな疑問を感じだがその疑問はすぐに氷解した。

 

「君はどう考えているか知らないが私は君たちを管理するそんざいだ。君の思考ぐらいすぐに分かるのだよ」

 

彼は得意気に言い放つ。

 

「2個め、3個目は君が生前していたてれびげぇむ?とやらに出てきた物を贈ろう」

 

彼は2回続けて指をパチンッと鳴らす。一体何の意味が?

 

「特に理由はない、かっこいいだろう?」無視した。

 

「とまあ、これですべてのギフトが出たわけだがこれから君がゆく世界。俗にいう転生する世界を教えよう」

 

これには少し自分も気になっていたのだ。自分がもらったギフトは協力無比のものだがそれが通用しなかったり無用な長物になるのだけは避けたかった。

 

「君がゆく世界は『リリカルなのは』とかいう世界だったはずだ」

 

その瞬間時が止まる。まさかそんなベタベタな世界にゆくなど誰が想像できるだろうか。

 

そもそも歴史はどうなるのだ?自分という異物が混入することでとんでもないことが起きるのではないか?

 

「安心したまえ、確かに私は『リリカルなのは』の世界にゆくといったが、正確には非常に似通った平行世界に飛ばさせてもらう」

 

なるほど…、確かにそれならば大丈夫だろう。そこでふと疑問が浮かぶ。

 

この目の前にいる人物は一体何ものなのだろう。一度死んだ身である自分を例え違う世界とはいえ生き返らせるという荒業ができるなど。

 

世の中の二次創作にはアテナというオリーブ女神をを出したり、ゼウスというヤンデレを妻に持つ神を出したりと無学を晒す者達がいるぐらいだ。

 

「まあ、落ち着き給え君の怒りはごもっともだがここで何を言ってもなんの意味もない」

 

彼は少し引き気味にいう。どうやら少し興奮してしまったらしい。

 

「私の正体か…、私は世界で最も偉大な神、この世界を作ったものといえばいいかな?」

 

その瞬間体中を言いようのない悪寒が走る。

 

「お前は…、いやあなたは、■■■■!」

 

口に出した名前はなぜか正しく発せられることはなかった。

 

それもそうだ、口にだすこと自体が憚られる存在なのだから。

 

少しずつ、体の端から分解されるように意識が無くなっていく。

 

「君はこれから様々な苦難に合うだろう、だが諦めてはいけない、前に進まなければならない。そうしなければ君は運命に殺されてしまうだろう」

 

彼はどこか遠くを見ながらいう。まるで遠い昔に同じようなことがあったように。

 

少しずつ、少しずつ意識がなくなっていく。体が震えてくる、これは恐怖だ。

 

先の見えない苦難の旅にたいする。

 

「怖がらなくていい、君は一人ではない一緒に歩んでくれる人がかならず現れる」

 

体の震えが収まる。逆に体中を覆うように暖かな感覚に包まれる。

 

そして意識が完全に無くなる直前彼はこういった。

 

「いい旅でありますように」

 

そこですべての感覚が途絶えた。

 

 

 




どうも初めまして逆に天才と申すものです。
このたびは私の稚拙な文を最後までお読みいただきありがとうございます。
小説じたい私は初めて書くものですから色々と未熟な部分がございますが最後までご覧いただけると幸いです。

おう、お前何言ってんだ、という方や、俺のほうが面白い話書くしwww、という方も最後までご覧いただけると幸いです。

感想などどんどん書いていただけると励みになります。

それでは次回まで皆様オタッシャデ~ノシ。

次回予告

彼は産み落とされた、祝福の声とともに。

だが彼の運命は幸せとは程遠いものだった。

大いなる力には、大いなる責任が。そして類まれなる運命が。

次回、SUMMON

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