英雄転生~神か悪魔か~   作:逆に天才

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圧倒的なメガテン不足…。メガテンとは一体、うごごごご。

~前回までのあらすじ~

ジュエルシードの反応を受け近くの私立小学校まで来た人成。

そこで逃げ遅れている少女を助けようとして後ろから貫かれてしまう。

ピクシーの検診により一命を取り留める。だが、彼の顔には悲痛なまでに後悔が宿っていた。


正義、紅き光の救世主

怪物の上空を白いコスチュームを着た少女が飛び回っていた。

少女は怪物に向かって、何度も桃色の光線を放っているが、怪物はそれを意にも介さず周囲を破壊していた。

周りの建物が一つ破壊されるたび少女の表情は悲痛へと染まっていく。ただ、ひとつ、幸運なのは逃げ遅れている人間がいないことだ。

そんな怪物にタックルを仕掛けるものがいた。その姿は荒々しく、赤く染まっておりさらに、太陽のように炎を携えていた。

 

#####

 

「うぉぉおおお!」

 

この慟哭は一体どこに向かうのだろう。自らの未熟さか、醜悪な怪物に向かってなのか。けれど、それは関係ない。ただただ、自分が八つ当たりをしたいだけなのだ。

ただ殴るだけだ、癇癪を起こした子供のように両手を交互に前に出す。相手が何をしてこようともただ拳で殴りつけるだけだ。

めちゃくちゃな殴り方をしていたせいか、拳が砕けてくる。それが何だ、痛みを無視し力の限り殴る。視界の隅に白い服を着た少女が目に映る。

自然と奴の顔面にいい一発が入る。振りぬいた勢いのまま、更衣室の壁にしたたかに打ち付けられる。

奴の影が伸びそこから半魚人のようなバケモノが現れる。ベルトから取り出したシャイニングリカバーで一刀のもと切り捨てる。

そばまで近づくと、奴は逃げようとして後ずさっていた。間合いを詰め右手で首を握り、体ごと上へ持ち上げる。

 

「確かにこれは戦いであってお前は悪くないのかもしれない。けどな、俺は今機嫌が悪いんだ。自分の不幸さを呪うと良い」

 

僕は奴の腹に左を突っ込む。聞き取れない言葉で何か喚いているが構わず腹の中を掻き回す。

反応が鈍くなったと感じたら両手から炎を出し奴を焼きつくしてやった。

右手にはいつの間にジュエルシードが握られていた。ふと空を仰ぐ、空はどこまでも澄み渡っており、なんだか急に力が抜けてきた。

変身が解ける。それと同時に体が異様に熱いことに気づく。それを無視し、地面に向かって投げやりにトラエストストーンを投げつけた。

 

#####

 

ほのかに天井が見える。この天井には見覚えがある。僕が八神家に間借りしている一室だったはず。

隣を見るとはやてが寝ていた。COMPがまた反応していた。はやてを起こさないようベッドを降りる。

静かに着替え部屋を出る。

 

「なあ、またいくん?」

 

「…、ああそうだよ。まだ寝てるといい、朝まで時間がある」

 

「家族って悩みがあるなら打ち明けたりするのが普通やないの?」

 

闇の中で言葉少なく応酬が始まる。彼女の表情は分からないがおそらく、心配そうな表情をしているだろう。

 

「わたしができることはないん?わたしそんな信用ならんの…?」

 

彼女の声が徐々に震えてくる。今まで感じたことのない感情が心を支配する。

 

「帰ってきたら話せるだけのことを話すよ。だから、それまで待っていてくれ」

 

僕は逃げるように家を出た。

 

#####

 

そこには王がいた。いや、王と形容するのは正しくない。正しくは帝王のほうが近いだろう。

ギリシャ文字のΩを模したデザインをしており、金色のフォトンストリームが体中を循環している。

闇の中でその圧倒的な存在感はまさに帝王にふさわしい。

 

「あんたは僕なのか…、自分を探し続け迷っている」

 

右手に持つファイズフォンに変身コードである「555」を入力し、Enterボタンをプッシュする。

 

《Standing by》

 

「あんたが見つけた答え…、僕にも見せてくれよ!変身!」

 

右手を空に向かって突き出し、ファイズドライバーのバックル部に挿入、そして横倒しにする。

 

《Complete》

 

無機質な電子音と共に、体中をフォトンストリームが包み、フレームを形成する。まばゆい赤い光に包まれたかと思うと、闇でも映える赤い戦士が立っていた。

どちらも駆け出す、その姿はどこか哀愁を漂わせていた。

 

 

 

 

 

 




どうも皆様逆に天才と申すものです。

今回は前回以上に難産でして、投稿が遅れたことを深くお詫び申しあげます。(字数も少ないですし)ついに第一の目標であるファイズを出すことが出来ました。私の文才ではかっこよさが全く表現できてませんが、実物はとてもかっこいいのでぜひ見てみてください。

第十話お楽しみいただけたでしょうか。今回は少しはやてちゃんに焦点を当ててみました。家族を誰よりも欲しがっている彼女ですが、人成くんのせいでかなり孤独を感じていますね。一体これからどうなるかわかりませんね(ゲス顔)

それでは皆様次回までオタッシャデ~ノシ。

~次回予告~

はやてと外出中なぜか成り行きでサッカーの試合に出ることに。

試合も終わり和やかな雰囲気のなかジュエルシードの反応をキャッチする。

だが、ジュエルシードによって生み出されたモンスターは一体だけではなく…。

次回 節制、俺、参上!

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