前回までのあらすじ
力の使いすぎにより倒れた人成。
心配するはやてをよそに再び戦場へと舞い戻る。
だが思った通り戦えず…。
金の光を携えるオーガと赤い光を放つファイズが闇の中戦っていた。どちらと一歩も引かずに戦っているが、ファイズのほうが押され気味だった。
そんな二人に桃色の光が浴びせかけられる。ファイズはオーガをを盾にして凌いだようだ。
「おい!少しは考えて攻撃しろよ!俺まで巻き込まれるところだったじゃないか!」
「そんなの知らないの!むしろジュエルシードを奪っていく分敵とおなじなの!」
ファイズの抗議に対して反論する白い少女、オーガはベルトからミッションメモリーを取り出しオーガストランザーにミッションメモリーを装填する。
《Ready》
「やばい!早く逃げろ!」
ファイズはそう言うが白い少女は、まだなお攻撃の態勢をとっている。
「ああ!くそが!貸し一だぞ!」
そう言い少女に覆いかぶさる。それと同時にオーガストラッシュが放たれ二人一緒に吹き飛ばされる。
「どうして、どうしてわたしを庇ったの?」
「目の前で、助けられそうな、奴が、いたら、助けるのが、普通じゃ、ねえのか」
少女が尋ねる。少年はさも当たり前のように答える。その答えに少女はひどく驚く。
そんな二人に死神が一歩ずつ近づいていくる。
「今度は、わたしが、わたしが守るの!」
少女が死神の前に立ちはだかった。
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僕は一体何をしているのだろう。ピクシーを失い、はやてを悲しませ、少女に戦わせている。
情けないかぎりだ。僕の手に入れた力は一体なんのためにあるのだろう。
『もう諦めればいいじゃないか、君は十分に頑張った』
確かにそうだ、僕は頑張った。僕の力ではここまでが限界なんだ。そうこのまま眠りについてしまおう。
『ねえ、サマナーあんたその程度でいいの。ずいぶんつまんない最後ね』
僕はハッとなった。こんなところで立ち止まっている場合ではないのだ。
「なあ、君じゃなくてなのは、あいつの動きを十秒ぐらい止められるか?」
僕はなのはの隣まで行き問いかける。
「全力を出せばギリギリいけるの、でもなんで?」
なのはは半信半疑な顔をしている、確かに倒しきれるかはわからない。けど、こういう困ったときは何も考えないほうがうまくいくものだ。
「さてね、それじゃあ頼んだぞ。あんたには俺に付き合ってもらうぜ、十秒間だけな!」
なのはがバインドを放つ。それと同時に左手のファイズアクセルからアクセルメモリーを取り出しベルトへと装填する。
胸のアーマーが開きコアが露出さらに、フォトンストリームは高い出力を示す銀色に変化し、複眼が赤く染まっていた。
ファイズアクセルのボタンを押す、《Start Up》という電子音と共にエンジンがかかるような音がし空気が高速で動く。
僕は飛び上がる。刹那、オーガの周りに数えるのも億劫なほど、大量の赤い円錐状の光が現れる。
「これでケリを付けてやる!」《3》
連続でクリムゾンスマッシュを叩き込む。かなり堪えて入るが倒すにはあと少し足りない。
「これでどうだ!?」《2》
ファイズショットを拳につけがら空きの背中へと殴りかかる。
不意打ち気味に決まったため、その体が空中へと放り出される。
「いいタイミングなの。これで終わりなの!ディバインバスター!」《1》
彼女の放った光線がオーガの体を貫通し、その余波で地面が融解していく。
《Time Out》《Reformation》
僕の姿は元に戻り、なのはは気絶していた。命をかけた戦いは非常に緊張するから無理はない。
彼女が起き出す前にジュエルシードを回収し、家へと送っていった。
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今日の天気は晴れ、僕ははやての車いすを押しながら空を見上げる。大量の荷物は見ないふりをしてだ。正直買いすぎたと思う。僕がブラックカードを持っていることを知った時のはやての顔は、新世界の神並に悪い顔をしていた。ちなみに店員さんが引きつった笑みを受けべていたのは内緒だ。
「あ、あそこでなんかやってるで!」
はやてが少し車いすから乗り出して指をさす。指さした場所を見ると、どうやらサッカーをやっているらしい。
「あ、なのはちゃんや!お~い!」
「あ、はやてちゃんなの。あと、人成くん…。」
どうやら観客席でなのはが応援しているようだ。あと、なぜ僕の顔を見て目を逸らす。
そのとなりにいた、紫色の髪の毛を少女と、金髪の勝ち気そうな女の子もはやてを見て手を振る。羨ましい、僕は友達なんていないのに。
よくよく見ると、紫の髪の少女はつい先日プールで助けた子だった。僕ははやてと一緒に観客席まで移動する。
女性が3人もいれば騒がしくなると聞いたことがあるが、それは少女でも適用されるようだ。さらに、4人もいれば倍になる。
ピピーッとホイッスルの音が鳴る。どうやらあちら側のチームの選手のラフプレーにより、こちら側のチームの選手に怪我人が出たようだ。
「ああ、困った控えは他にいないし、どうすれば…」
ギャルゲーに出てきそうなイケメンのお兄さんが困っている。どうやらこちら側のチームはギリギリの人数で運用しているようだ。
「お兄ちゃん、ここにいる人成くんが出れると思うの」
なのはが元気よく立ち上がり僕の名前を出す。どうやらあのイケメンはなのはの兄らしい。
「おお、それは本当かい!?じゃあ任せたよ!」
なぜこの僕が流れで出ることになっているのか、10人で頑張れよ。
「ちなみにお礼は翠屋のシュークリームだ!」
シャアッ!かかってこんかい!僕は気合を入れピッチに立った。
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やっぱり翠屋のシュークリームは旨い、改めてそう思った。試合の結果は113-12というアメフトかな?と勘違いする結果となった。あと、相手チームに鎧野郎がいたきもするが、顔面シュートを食らわしたら静かになった。
あと、はやてから金髪の子と紫髪の子の紹介をされた。なぜか二人共怯えているようだったけど気のせいだろう。
そんななか事件は起きた。僕が春限定桜シュークリームを食べようとしていた時COMPが反応しだした。僕は泣くなく、はやてにシュークリームを任せると店を飛び出した。
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その状況を一言で表すなら地獄だ。巨大な樹木が様々なところに根を張り、ビルや車などを破壊している。あとから来たなのはとフェレットもこの景色に絶句している。
「なのは!アイツを倒すより先に、逃げ遅れた人を助けるぞ!フェレットも手伝え!」
そう言って駆け出す。僕が向かう場所は木の根元で特に被害がひどい場所だ。作業を始めてから20分ほど経っただろうか。逃げ遅れた人は近くにはもういなかった。
そろそろなのはと合流しよう…、そう思い振り返った時、僕に赤い人魂のような光が入ってきた。
「人成くん大丈夫…、なの?」
僕は答えない。正確には答えられないのだ。
腹部に現れたベルトの赤いボタンを押す。まるで電車が駅のフォームに来るような電子音が鳴り出す。
「へっへっへ、へん、しん!」
僕は持っていたパスをベルトへとタッチする。
《Sword form》
電子音声とともに頭部のレールに沿って桃を模したレリーフが落ちてくる。それが、眼前に収まると中央から割れた状態で固定され、葉の部分はチークガードのように移動する。最後に汽笛のような音がなると調子を確かめるように手足をぷらぷらと動かす。
「俺!参上!」
右手の親指で自らを指さし、左手を後ろを向かわせ声たかだかに宣言する。
「人成くんが、おかしくなったの!」
なのはの悲痛な叫び声が虚しく響き渡った。
どうも皆様逆に天才と申すものです。
今回は非常に時間がかかりました。その分濃厚なのでよしとしてください。
第十一話お楽しみいただけたでしょうか。ファイズとして戦い、悩み、結果良い方向に動きましたね。さらに人成くんがおかしくなってしまいました。一体どうなってるんだろうなー(棒。
それでは皆様次回までオタッシャデ~
~次回予告~
月村家に招かれた人成とはやて。
だがそこでもジュエルシードは容赦なく鼓動しだす。
そこで出会った金髪の少女。
新たな運命が交わる時、物語は加速する。
次回 皇帝、解き放て!二人の運命!