英雄転生~神か悪魔か~   作:逆に天才

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SUMMON

おぎゃー、おぎゃー、どこからか泣き声がする。

 

なぜかこの泣き声を聞いていると、不安な気持ちがふつふつと沸き上がってくる。

 

誰かが近くで話しかけてきている。誰だかわからないし、何を言っているのかも分からない。

 

体が宙に浮く感覚がする。そしてとても暖かな感覚に包まれる。

 

ああ、そうだ思い出した。今ボクを抱いているのは自らの母親で、そしてボクは産まれ変わったのだと。

 

#####

 

生まれてから少し経った。どうやら家族は、父、母、祖父、祖母、そしてボクの5人家族らしい。

 

らしいというのは病院に来たのがこの3人だけだからである。

 

だが、父と母の若さから兄や姉がいないのは容易に想像できる。

 

それからまた少し経ちようやく退院の日がやってきた。

 

家を見る限りどうやらお金持ちというほどではないが、生活には困ってなさそうだった。

 

物語でよくある、大金持ちの御曹司が物語に巻き込まれるという展開は避けられたようだ。

 

現状はとりあえず大丈夫だろう。安心すると急に睡魔が襲ってきた。

 

まあ、新生児が何かできるわけではないし、何もできないから、物語が進むその日までゆっくりと準備しよう。

 

そう思いながら眠りについた。

 

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事実は小説よりも奇なり。昔の人は偉大な言葉を残したものだ。

 

確かに自分は何もできないだろう。だが自分以外の人物は割りとなんでもできる。

 

目を覚ました場所が全く見覚えのない場所で、家族が一切見当たらず、更に見知らぬ大人がいれば、誰だろうと誰かが何かしたという結論にたどり着く。

 

まあ、自分にできることは何もないしとりあえず周りの状況でも確認しておこう。そう思い周りを軽く見渡す。

 

絶句した。どこをどう見てもボクと同じぐらいの赤ん坊しかいないのだ。

 

明らかにベビーシッターとは程遠い格好をした人物しかいないし、そもそも堅気なのかも怪しい人物ばかりだ。

 

さらに、何か分からないことをブツブツ言いながら赤ん坊の周りを回っているのだ。

 

とりあえずボクは流されることにした。無力なボクが唯一できることだからだ。

 

そして、些細な嫌がらせのためにこれ以上ないぐらい大声で泣くことにした。

 

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あの日から5年ほど経った。泣くことしかできなかったボクは、ワガママと癇癪を起こすことができるようになっていた。

 

更に、あの時いた何人かの赤ん坊でグループを作り教育を受けていた。

 

ボクらの指導係は若くて胸の大きいきれいなお姉さんだった。

 

ただし、目は常に虚ろでカルト教団のような服装をして、更におかしなことを口走っていたため、恐怖しか感じなかった。

 

この5年はあったいう間の日々だった。ボクらは巨大な宗教施設の中で育てられており、外の情報は入ってこなかった。

 

だが、ボクらを拉致した組織の名前は分かった。その名はメシア教。

 

ま、まだワンちゃんあるから!と思ったけれど初めて指導を受けた日、あなた達はメシアになる素質があるのです!

 

と、眼の色がおかしいお姉さんに言われたから完璧に黒だということが分かった。

 

そんなせんの…、教育を受けたボクらは初めて施設の外に出された。

 

施設の外はカラッとした天気、というわけだはなくボクの行末を案じるようにジメジメとした曇り空だった。

 

「それでは、早速天使さまのところに行きましょう!」

 

お姉さんが無駄に元気な声でいう。今天使といったか?

 

ボクの中でメガテンの天使の姿が浮かび上がる。

 

規則ないなら何をしてもいいと思ってる奴や、ペテン師と呼ばれる天使…。

 

ニュートラルのサマナーが契約するならまだしも、メシア教が天使と契約するなどとんでもないことだ。

 

だが逃げ出そうにも土地勘などなく捕まるのが先か餓死するのが先かというレベルだ。

 

そうこうしているうちにいかにも怪しい風貌をした施設についてしまった。

 

#####

 

その施設に入れられ地下に連れられた。

 

どうやら何か儀式をして天使を呼ぶらしい。しかも見たところかなり大掛かりな儀式だ。

 

牧師さんのありがたいお話、(いかに天使がすごいか、自分たちが正しいかという全く意味のなさない)を聞かされた。

 

そして召喚の儀式が始まった。

 

最初のうちは素人のボクでもわかるほど聖なる気?というものが魔法陣から溢れでていた。

 

だが少しずつ、少しずつそれが変わっていったのだ。

 

周りが少しずつざわめいていく、浮き足立っている状況でボクは逃げ道を探していた。

 

そんなボクの前に虫が飛んできた。ただのハエだった。

 

ボクはそのハエを見た瞬間反射的に屈んだ。そして地獄の門が開かれた。

 

一瞬で広くない部屋をうめつくすハエ。何人かの信者は応戦しようとするが焼け石に水だ。

 

ボクの知識が正しければこんなことをできるのはただ一人、いやただ一柱だけだ。

 

それもとびっきり強い力を持つ魔王…。

 

「我が名はベルゼブブ。矮小なる人間よここで何をしているのだ?」

 

彼が完全に顕現した。恐怖で錯乱した信者が持っていた武器で殴りかかる。

 

だがそれは完全に無駄な行為だった。彼は痛みを感じるまもなくハエに肉を食べつくされた。

 

彼の持っていたものがボクの目の前に落ちてきた。

 

まさか…、この独特な形の銃は…。

 

そんな思考をよそに扉を蹴破り武装した信者がなだれ込んでくる。

 

ボクはこの混乱に乗じて外に逃げ出した。

 

外はもう日が落ち雨もポツリポツリと降りだしていた。

 

そんなものお構いなしにボクは走った。

 

生きるために。そして、右手に持った銃が希望になると信じて。

 

 

 

 

 




どうも皆様方逆に天才と申すものです。

どうですか2話?いろいろな要素を詰め込んだ結果、ジェットコースターも真っ青な結果になりました。

深夜に執筆したため幾分か文のほうが乱れていますので、誤字や脱字を報告していただけるとありがたいです。

次回第3話!ついに彼が契約します。しばらくペルソナと仮面ライダーの要素は出ませんのでご容赦ください。ちなみに完璧見切り発車なのでカオスになる予定です。まあ、ニュートラル目指して頑張ります!

それでは次回までオタッシャデ~ノシ。

~次回予告~

動き出した運命。

初めての仲間。

「それじゃあ契約成立でいいんだね?え~と君の名前は…」

「私の名前は…」

次回~古き友、新しい仲間

なお内容は報告なく変更する場合があるのでご容赦ください。



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