次回は、次回は必ず変身させるから…。
わたしは今まで孤独やった。
父さんと母さんはわたしが小さいうちになくなってもうたからや。二人は駆け落ちしおったみたいで、わたしは天涯孤独ちゅうやつらしい。
お金の心配だけはしなくてよかった。けどそれだけや。
毎日誰もいない家に一人でいると頭がおかしくなりそうやったし、自由に動かないこの足じゃ学校にも行かれへん。
正直に言うと絶望してたっちゅうことやな。
だからかあんな変な奴を家族にしてしまっかのかもしれへん。
けど、もう一人じゃないと思うとなんだか安心してくるんや。
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「旅行?一体誰が行くんだ」
朗らかな日差しがさす昼下がり、僕はルイに呼び出されていた。
「誰って、君以外に誰がいるんだい」
ルイはさも当たり前のように答える。こいつはいつもそうだ。
「でも僕の修行はまだ終わってないんだろう。人修羅さんを怒らせないほうがいいと思うな」
今、僕は人修羅さんから修行を受けている。今思えばあの襲撃から4年経ったのか。
「何を言ってるんだ君は、修行などとっくの昔に終わっているさ。」
こいつはいつもこうだ。わかりにくい冗談をいうから質が悪い。
「斉天大聖から10本に1本は勝ち、すべての呪文を使えるようになり、様々な特技を習得した君がどの口で言うんだ」
そんなにすごいことなのか?努力すれば誰でもできると思うぞ。
「それに、君のペルソナ能力が復活するかもしれないよ」
それに僕はピクリと反応した。
ペルソナ、今から4年前のメタトロンの襲撃で一回こっきり使っただけだ。
あのあとCOMPを確認したら、ペルソナ全書と出張ベルベットルームは使用不可になっていた。
その代わり、レメゲトンというアプリが新しくインストールされていた。
「これは運命なんだよ。君は失ったペルソナ能力を復活させるための。ただ…、」
「ただ、決して楽な道ではない。けれど必ず君の助けになる。だろ?」
僕は彼の言おうとしたことを引き継ぐ。
彼が嬉しそうにニヤリと笑う。ただ笑うだけでも胡散臭い男だ。
「それじゃあ、善は急げというから今すぐ行こうか」
いつの間にかCOMPとバックパック、それに装備一式が準備されていた。
「あ、そうそう。君の他にも数奇な力を持つものがいるから注意してね」
僕はため息を一つつく。全くこいつは大事なことを…。そんないつもどおりの感想を抱きながら、僕は闇に包まれていった。
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「お、ついたのか。さてここは一体どこなんだあぁぁぁぁ!」
ついた瞬間空中に投げ出される旅行会社があるらしい。
「ってそんな冗談言ってる場合じゃねえ!」
頭を冷静にし周りを見渡す。どうやら地上3000メートルを時速100㎞/sほどの早さで落ちているようだ。
(召喚しようにも風圧で体が動かない、一体どうすれば…。そうだ!)
ここで冷静なデビルサマナーはグットなアイディアを思いついた。
早速実行するために自らの両手を下に向ける。
「うまく行ってくれよ…、マハガルダイン!」
手のひらから放出される圧倒的な空気の層がスピードを激減させる。
「ふう、これで何とかなりそうだ。ルイの野郎戻ったら息の根止めてやる」
そんなことをつぶやきながら少しずつ下降してゆく。
本来魔法とは短時間、それも一瞬だけ魔力を放出して使うものである。
それを長時間使い続ければどうなるか、火を見るよりも明らかである。
プスン、といいう気の抜けた音と共に再び猛スピードで地面に落下していく。
「ルイのやつ次見かけたら絶対に殺す…。」
彼はそう言い家の屋根に激突した。
そのままゴロゴロと転がりベランダに運良く落ちたのである。
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親方!空から男の子が!
わたしがその子をみた一番最初の感想がそれやった。
家のベランダになにかあるな~、ってな軽い感じで見に行ったらそこに横たわってるやないか。これにはさすがのわたしもおどろいたで。
なんとか、その子を起こして。事情を説明してもらったんや。そしたら本当に空から落ちてきたって言うからホンマにおどろいた。
その子が行くところもないしっていうから、何を血迷ったのかその時のわたしは一緒に晩御飯食べへん?ッて聞いたんや。そしたらその子がニッコリと笑ってなごちそうになりますっていうて。それで今に至るわけや。
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なんだかよくわからないうちに晩御飯をおごってもらい。さらに家族になっていた。
何を言っているのかわけが分からねえと思うが僕もおなじだ、ドンマイ。
まあご飯は美味しいし、それにさっきからニコニコしながら話しかけてくるからあまり気にはしていない。
サマナーはふてぶてしいぐらいがちょうどいいらしいと聞いたことがあるからな。
家族になった女の子の名前は八神はやてって言うらしい。ちょっとたぬきっぽい子だ。
それを彼女に言ったらちょっと不機嫌になってた。レディキラーは使っているはずなのに…。
そんなこんなでお風呂まで使わせてもらった。ホントいいこすぎるよあの子。悪魔にも見習ってほしい。
さてと、明日はどうするかな。そんなことを考えていた時その声は聞こえてきたんだ。
僕の運命を始まりを告げるフェレットの声が。
どうも皆様方逆に天才と申すものです。
第5話前編お楽しみいただけたでしょうか。作者の予想を大きく裏切ったため、前後編に分ける結果となってしまったことを深くお詫び申し上げたいと思います。
さて、物語の舞台はついに海鳴市へと移りました。物語が本格的に動き出します。さらに閣下の言っていたとおり他にも数奇な運命を持つものが出てきます。俗にいう踏み台ですね。
なごり惜しいのですがお時間も迫っておりますので、ここいらでおいとまさせていただきます。それでは皆様オタッシャデ~ノシ