一誠side
グレモリーの眷属なれなれ事件から数日後の休日。
俺達は前回お説教で終わってしまった情報交換を行っていた。
「エルナ、何か情報はあるか?」
「はい、知り合いに当たったところ、ここ数日怪しい行動をしていた堕天使がいたそうです。」
「そいつらの特徴は解るか?」
「女性三人と男性一人だそうです。」
少なくとも堕天使が四人か……
「主なリーダーは《レイナーレ》と言うそうです。」
なるほど、ソイツが主犯か。
「僕の持っている情報はコレだけです。」
「ありがとな。未来の方はどうだった?」
「私はこんなのを見付けたよ。」
未来が見せてくれたパソコンの画面には…
「コレ……神父か?」
「そうだと思う、映像を調べた限りだとかなり人数がいるみたい。」
厄介だな……こっちは人数が少ないからな…
「この画像に写ってる教会ってこの町のじゃないデスか?」
切歌のいう通り、確かにこの町の教会だ。
「コイツらと堕天使が手を組んでいる可能性はあると思うか?」
「…たぶん組んでると思う。」
「なら、きちんと作戦を考えないとな。」
無策で突っ込むのは、バカのやる事だからな。
「他に何かあるか?」
「関係あるか解らないけど、最近この町に白髪の精神異常者が現れたって記事があったけど。」
白髪の精神異常者?なんじゃそりゃ?
「今の所、変な噂だと思うけど用心はした方がいいかも?」
「そうだな、念のため注意するか。」
「でも、どうしてこの町の教会にしたんだろう?他にも場所はあるのに?」
響の質問は確かに気になるのが…
「それについてはある程度推測できる。」
俺の言葉に全員がこっちを見た。
「この町は非情に遺憾だが悪魔の管理する土地だ。そんな中に教会があるのはかなり珍しい。だからこそ天界からの監視はかなり甘いはずだ。」
悪魔の管理地を天界が監視してたなんて悪魔陣営が黙ってないはずだ。下手したら戦争の火種になるかもだしな。
「それに、この地を管理しているのはグレモリーだ。アイツの管理能力のなさは実感しただろ?」
「「「「「ああ~」」」」」
さすがグレモリー!信用ゼロだな。
「つまり、その堕天使達にとってこの地は最高の隠れ家になるって訳さ。」
「イッセー君、探偵みたいだね。」
未来から褒められるのは悪くないな。
「メイルの“能力”を完全に引き出すには柔軟な思考が必要だったからな。」
あの訓練はかなり過酷だったな~。何度脳が焼き切れると思った事か……
『ですが、主は絶えず努力を続けました。私を利用するではなく理解するために。』
当たり前だ。俺はお前と一緒に強くなりたいからな。
『今回、主に宿れた事、主の力になれる事が私にとって最高の幸せです。』
俺も、力になってくれてありがとな。
時間を見れば、11時半を過ぎた頃か…
「時間もいいし、休憩するか。」
「「「「「賛成~‼」」」」」
さて、昼飯どうするかね?
「昼飯作るけど何かリクエs「「「「「チャーハン ‼」」」」」ッて即答かよ!?」
しかも、キレイにハモったし。
「だって美味しいんだもん‼」
「あのパラパラ具合も最高だし‼」
「…一度食べたら忘れられないよ。」
「ヤミつきデス‼」
「僕も再現しようと思っているんですがなかなか上手くいかないんですよねぇ。」
そんなに旨いか?作るのが簡単だから機会は多かったけど…
「なら、チャーハンにするけど誰か買い物行ってくれないか?」
「「はいッ‼」」
響と切歌が立候補した。
「じゃあ、卵とネギを頼む。」
「了解ッ‼」
「行ってくるデス‼」
「無駄遣いするなよ~。」
響side
「いや~タイミング良かったね。」
「おかげで卵とネギが安く手に入ったデスからね。」
まさか商店街で割引セールしてたなんてラッキー‼
「よし、早く帰ろう!」
イッセーのチャーハンが私達を待ってるよ‼
その時、目の前に一枚の布が落ちてきた。
「何これ?」
「何デスかね?」
私と切歌ちゃんでどこから飛んできたのかみていたら、一人の女の子がこっちに向かって走ってきたが、
ガッ‼ズサ~~~~~~ッ‼
「「あっ」」
いきなり転んだッ!?
「顔面から綺麗に倒れたデスよ‼」
「行こう‼」
駆け寄ってみると鼻が真っ赤になっていたけど特に怪我は見当たらなかった。
「大丈夫ですか?」
手を差し出すと、彼女はポカンとしながらも手を握ってくれたのでそのまま立たせた。
「いきなり転んだからビックリしましたよ。」
彼女は苦笑いしてた。
「それじゃ、気をつけて下さいね。」
そう言って、帰ろうとしたけど、
ガシッ‼
彼女に手を捕まれてしまった。
「え~と、まだ何か?」
すると、彼女は少し躊躇いながらも
「∃£Ⅹ¥⑩Ⅶ&♀¬+$?」
私達の知らない言語で話かけてきた。
「切歌ちゃん、今の解った?」
「響先輩が解らないのにワタシが解るわけないデスよ!?」
だよね~。
あっ‼そういえば、こういう時に役立つアイテムがあったような……
私はアイテム袋に手を突っ込み、中を探してみると…あった‼
「全自動翻訳機~。」(ドラ○もん風)
説明しよう!このイヤホン型アイテムを耳につけて喋ると相手の言語を日本語にこっちの言語を相手の言語に翻訳してくれるアザセル総督お手製のアイテムなのだ‼
最初はアザセル総督が変な名前をつけていたけど、イッセーや私達全員とキャロルさんに反対され現在の名前になった。
早速、耳につけてっと…
「あ~、あ~、私の言葉わかる?」
私達の言葉が急に変わったのに彼女はビックリしていたが、
「ハイッ‼わかりますよ‼」
とても嬉しそうな顔をした。
「そういえば、こういうアイテムがあったのすっかり忘れてたデスよ。」
まぁ、あまり使わないからね~。
「お二人とも、どうして私の言葉が急にわかったんですか?」
「このイヤホンを使うと相手の言葉が解るようになるし、こっちの言葉が相手の言語に聞こえるようになるんだ。」
「ほぇ~~、最近の機械は凄いんですね。」
そりゃ、人外の技術ですから。
「そういえば、私達に用があるんじゃ?」
「そうでした‼実は私【グゥ~。】はぅッ///////‼」
要件を話す前に彼女のお腹が鳴った。
「もしかして、お腹空いてるんデスか?」
そう聞くと恥ずかしがりながら頷いた。
「ん~、ちょっと待ってね。」
イッセーに電話をかけて、
[もすもす、ひねもす?]
「何処の兎?ちょっと聞きたいんだけど…」
[なんだ?空腹の見知らぬ女の子にでも会ったのか?]
「電話越しに心読まないでよッ‼」
[別にいいぞ。連れてきても。]
「スルーッ?!っていいの?」
[お前の性格は理解してるからな。早くしろよ?調が空腹で呻いているから。]
[響先輩……切ちゃん……早く……。]
電話越しに調ちゃんの死にそうな声が聞こえた。
「わかった。」
電話を切った私達は直ぐに彼女の手を握って
「よし、行こう‼」
「レッツゴーデス‼」
「え?え?はわぁぁぁぁぁぁぁぁッ?!」
全速力で家に向かった。
一誠side
「二人とも、何か言い訳ある?」
只今、響と切歌は未来様に絶賛お説教中です。
前にも見たなコレ……というか当事者だったな……
「響、ちゃんと買い物には行ってきたんだよね?」
「ハ…ハイ。」
「切歌ちゃん、その中に卵があったの知ってる?」
「……ハイデス。」
「じゃあ、コレは何?」
未来の手には卵のパック(8個入り)がある。
全て割れていたけど……
「「あっ」」
「そぉいッ‼」
ズパパーンッ‼
「「ティガッ‼」」
「お買い物もろくに出来ない人達が光の巨人に選ばれる訳ないでしょ‼」
いや、だからなりたくないって……
というかどこから出した、その紫の巨大ハリセン……
「あの~、助けなくていいんですか?」
響達が連れてきた子が心配してるが……
「大丈夫、単なるお説教だから。」
後は皿に盛り付ければ…よし‼完成‼
「お~い‼昼飯出来たぞぉ‼」
「「「「「は~い。」」」」」
「ほら、君も座って。」
「あっハイ。」
全員座ったな。
「じゃ、いただきます。」
「「「「「いただきま~す。」」」」」
「い……いただきます。」
スプーンで一口食ってみると…
「よし、上手く出来たな。」
「「「「「「美味し~いッ‼」」」」」」
良かった、皆の口に合ったか。
「あの…コレ…スゴくおいしいです‼」
「ありがとな。君の口に合うか不安だったんだけど。」
「やっぱりイッセーのチャーハンは最高だね‼」
「スプーンが止まらないデスよ‼」
響と切歌が凄い勢いで食べている。そんなに急いで食ったら……
「「ウグッ!?」」
あ~あ、やりやがったか……
「もう、なにやってるの?ハイ、お水。」
「切ちゃん……お水。」
二人とも、水を受け取ると一気に飲み干した。
「「し……死ぬかと思った……(デス)」」
「そんなに慌てて食べるからですよ。僕みたいにゆっくり食べれば…」
「エルナ、チャーハンはフォークで食べるものじゃないぞ。」
「え?!そうなんですか?!」
エルナが周りを見ると全員が頷いた。
「あぅ、常識知らずでずびばぜん。」
そんなこんなで、昼飯は楽しく過ごした。
食べ終わった後は、皆で未来がいれたお茶を飲んでいた。
「そういえば、申し遅れました。私はアーシア・アルジェントといいます。」
「この部屋の持ち主の龍見一誠だ。」
「立花響です‼」
「小日向未来です。」
「…月読調です。」
「暁切歌デス‼」
「エルナ・リーリス・ディーンハイムと申します。」
アーシアって名前なのか……
「ところで、君はあそこで何をしてたんだ?」
「その…道を教えてもらおうと思いまして…」
「場所は何処なんだ?」
「教会です。」
それを聞いて、俺達は驚いた。
「もしかして、君はシスター?」
「はい。」
この子が例のシスターとは…
『主』
「メイル、どうした?」
『彼女から神器の気配がします。』
「ッ?!」
それは俺を更に驚かせた。
つまり、レイナーレ達の目的は……
「なるほどな…」
「どうしたの?イッセー。」
一人で考え事をしていたのが変だったのか響が尋ねてきた。
「レイナーレ達の目的がおおよそわかった。」
「レイナーレ様をご存じなんですか?」
彼女の言葉で確信が持てた。
「君はレイナーレに呼ばれてこの町に来たんだよね?」
「ハイ、そうです。」
「後、君は何か不思議な力を持っている。」
「どうして分かったんですか?!」
やはりな……
「イッセー君。」
「もしや、彼女は…」
彼女の言葉から未来とエルナも理解したみたいだな。
「ああ、間違いない。」
だから、彼女を呼び寄せたのか‼
「アイツらの目的は、アーシアの神器だ。」
「「「ッ?!」」」
俺の言葉に響、調、切歌も理解したのか驚きを隠せなかった。
「え~と、どういう事ですか?」
アーシアはまだ理解しきれてないみたいだな。
「君がレイナーレに呼ばれたのは君が持っている神器が目的なんだ。」
「え?」
「堕天使は貴方をこの町に呼び、神器を抜き取り自分の物にしようとしているんですよ。」
俺の説明をエルナが捕捉してくれる。
「更に、不十分な術式で神器を抜かれた人間は、死んでしまいます。」
「そんな…」
エルナの説明にアーシアはショックを隠せなかった。
「俺達は、レイナーレ達の捕まえるようある人から頼まれているんだ。」
「え?」
「だから任せてくれ、君は俺達が守ってみせる。」
俺が響達を見ると全員が頷いた。
「皆さん…」
「そこで、君にも1つ協力してほしいんだ。」
「何ですか?」
俺が作戦を話すと全員が驚いた。
「それ、本気?」
「もちろん。」
「“彼女を囮にして”レイナーレ達を一網打尽にする。」
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