エルナside
体中が痛い…
下から風が吹いているのを感じる…
そうか…僕は落ちているんだ……
さっきの“攻撃”で屋上から飛ばされて…
「僕はこのまま死ぬんでしょうか…?」
それはとても嫌ですね…
僕はまだ皆さんと一緒にいたい……
もっと皆さんの役に立ちたい…
もっと皆さんと笑い合いたい!
だから僕は……‼
「まだ、死ねません‼」
その時、
『カ……ン!』
何かが聞こえた。
未来side
エルナさんが私を庇って屋上から落ちていった。
今ならまだ間に合うはず‼
私が追い掛けようとしたら、“黒い魔力と雷”が私を襲った。
「キャアッ‼」
助けに行く事に意識を向けすぎていたせいで、その攻撃が直撃して私は屋上の中央付近まで戻されてしまった。
これじゃ、間に合わない……‼
「これで一人は片付いたかしら?」
「この高さですから、間違いないですわ。」
その言葉に悔しさと悲しさを感じながら上にいる“敵”を睨み付けた。
「何で邪魔したんですか!?グレモリー先輩‼」
私は言葉にありったけの怒りを込めて叫ぶけど、
「あなた達が私の領地で問題を起こすからよ。」
問題?私達は特に問題なんて起こしてないはず……
「先ほど、匿名の情報が送られて来ましたの。」
「あなた達がこの町に来たシスターが持つ神器を奪い取ろうとしているというね。」
「そんなッ?!」
何でそんな事になってるの?!
「違います‼私達は……!」
「あなたの弁明は聞いてないわ。」
「え?」
「私達はこの情報が嘘かどうかは正直どうでもいいんですの。」
どうでもいい?なら何で私達を……
「貴方ともう一人の子からもらった一撃、その場所が未だに疼くんです。だからこそ、あなた達には仕返しをしないと気がすまないの‼」
そう言って、姫島先輩が雷を落としてきたが狙いが定まってないせいか簡単に避けられそうだった。
「これぐらい‼」
回避しようと思ったが、
「あら、避ければ雷が壊した破片がさっきの子に降り注ぎますわよ?」
「ッ?!」
それを聞き、私はすぐさま
するとグレモリーが私を興味深そうに見た。
「へぇ~、落ちた子がまだ生きていると思ってるの?あの落差なら可能性はほとんど0よ?」
「それでも、私は信じてる‼エルナさんは生きているって‼」
「そう、ならどこまで耐えられるかしら‼」
今度はグレモリー先輩も加わって大量の魔力攻撃が襲ってきた。
「絶対に通さないッ‼」
スキャニングモードを使い、魔力の弾道を見切りことごとくを防いでみせる。
「やるわね‼でも、後どのくらいもつのかしら?!」
「クッ?!」
悔しいけどグレモリー先輩のいう通りだ。
大量のミラーデバイスの操作に加え、膨大な情報の取捨選択を一人でしているため、攻撃も出来ず私の脳にはかなりの負担がかかりこれ以上はもたなくなってきていた。
「それでもッ‼」
気力を振り絞って攻撃を防いでいく。
エルナさんの無事を信じて。
絶対に止めきってみせる‼
でも、現実は残酷だった……
ズキンッ‼
「アグッ?!」
突然激しい頭痛が私を襲った。
ここで限界なの!?
「終わりよ‼」
「喰らいなさい‼」
相手がその隙を逃すはずなく、私に魔力と雷を放ってきた。
……ここで終わりなのかな?
……エルナさんを助ける事も出来ずに?
…そんなことない!
イッセー君や響達は生きるのを諦めたりなんか絶対しない‼
だから私も…‼
気づけば攻撃はすぐ目の前まで来ていた。
「私も生きるのを諦めたりなんかしないッ‼」
その時、
「よく言った‼小日向‼」
青い閃光がグレモリー先輩と姫島先輩の攻撃を切り捨てた。
「「なッ?!」」
「え?」
そして、私の目には…
「……
青と銀で彩られた日本刀が映っていた。
「そうだ。」
そして、この
「振り抜けば風が鳴る
私達の……‼
「翼さんッ‼」
頼れる先輩だ‼
「どうしてここに?!」
「イッセーから一報をもらってな、仲間の危難を前にして鞘走らずにいられるものか‼」
そう言って、翼さんは
翼さんのシンフォギアは白と青のボディスーツに足にはウィングスラスターがあり耳当て型のヘッドギアを装着している。
「あなた、何者なの?!」
「ただのしがない歌女だ。」
「何を言ってるの?」
「この場でそのような嘘が通じると?」
「嘘ではないのだがな…致し方ない。」
翼さんは軽く息を吸って、
「ならば聞くがいい‼防人の歌を‼‼」
そう叫んだ。
切歌side
表にいた神父達を倒し終わったワタシと調は周囲の警戒をしていた。
「…未来先輩、大丈夫かな?」
「どうしたんデスか、調?」
未来先輩なら離れた場所から狙撃してたから大丈夫だと思うんデスけど…
「…私達に襲い掛かってきた最後の神父、隠れていたなら未来先輩の狙撃で倒されていたはず、でも先輩からは全滅の連絡もなかった。」
「まさか、未来先輩の所に敵がいるってことデスか?!」
「…多分だけど。」
「だったら、早く助けに行くデスよ‼」
ワタシが未来先輩のいた場所に向かおうとしたら、
「貴様らか?我々の拠点に攻めて来たのは?」
目の前に3人の堕天使が現れた。
「お前達は…‼」
「ふむ、誰かと思ったらあの時の小娘達か…」
「コスプレするなら他所でやるっすよ。」
「「コスプレ言うな(デス)ッ‼」」
確かに、周りから見れば
「そんな事より、うちの神父達を倒しまくったのはあんた達なわけ?」
「…そうだとしたら?」
「上等ッ‼」
そう言って青い髪の堕天使が光の槍を片手に突っ込んできたけど…
「…相手の情報も分からないのに突撃するのは。」
「バカのやる事デス‼」
すれ違い様にイガリマとシュルシャガナの刃で体を三等分に切り裂いた。
「は?」
そんな残念な言葉を最後に羽だけを残し、消滅した。
「何だとッ?!」
「何すか?!その武器は!?」
「…教えるとでも?」
調がシュルシャガナの鋸を向け、
「小娘と 括ったタカで こうなった。」
と、どや顔で言っていた。
…なんか川柳みたいな言い方デスね。
「カラワーナめ…油断しおって‼」
「もお、許さないっすよ‼」
残りの二人も羽を広げ臨戦態勢に入った。
「あの時のリベンジデス‼」
「…絶対に勝つ‼」
ワタシは右手、調は左手の人差し指を堕天使に突きつけた 。
「「さぁ、お前達の罪を数えろ(デス)ッ‼」」
ワタシはゴスロリ、調は男の堕天使に向かい戦闘を始めた。
「随分物騒な武器っすね!?」
「カッコいい武器デスよ‼」
イガリマの鎌はワタシには少し大きいけど、そのぶん頼りになるんデス‼
「でも、動きが分かりやすいっすよ‼」
ワタシが振り下ろすのに会わせて、空中に飛んで回避された……ってしまった?!
「空に上がればこっちのモンすよ‼」
そう言って、光の槍を投げまくってきた。
「チィッ‼」
走りまわって回避するけど、このままじゃ……‼
「ほらほら~、早く逃げるっすよ~‼」
こっちが手出し出来ないからってぇ~‼
こうなったら‼
「喰らうデス‼」
刃を三枚に増やし、二枚をゴスロリに向かって飛ばした。
『切・呪リeッTぉ』
この技なら想像外のはずデス‼
「うひゃあッ?!」
よし、驚いた隙にッ‼
肩のブースターで一気に飛び上がり、鎌を振るう。
「ギャオスッ?!」
ギリギリで光の槍に防がれたけど、地面に落とすのは成功デス。
「アイタタ……刃を飛ばすなんて卑怯っすよ‼」
「ワタシ達の先輩が言ってたデスけど、戦闘に卑怯なんてルール違反はないデスよ。」
「それも…そうっすね。」
ゴスロリは起き上がると光の槍を持ち、睨んできた。
「次で決めるっすよ。」
「望むところデス‼」
ワタシも鎌を構え、いつでも飛び込めるようにする。
「1」
「2の」
「「3ッ‼」」
その合図で行こうとしたら、
「隙ありだよッ‼」
「え?」
近くの茂みから、グレモリー眷属の木場先輩が飛び出してワタシに剣を振るってきた。
調side
「ほぉ、少しはやるようだな‼」
「…バカにして‼」
私は男の堕天使と対峙していた。
向こうは空から光の槍を投げてくるけど、私は
(空を飛ばれている限り、私の勝ち目は低い。なら‼)
アームをコンテナに戻し、丸鋸を大量に射出する。
『α式 百輪廻』
「何ッ!?くぅッ‼」
男はシールドを張り、丸鋸を防ぎ始めた。
…今なら‼
私は
「小賢しいマネをッ‼」
シールドを消し、光の槍を投げようとしてるけど…
「…遅い‼」
両手を勢いよく下げヨーヨーを落とし、隙間からエネルギー刃を出して、堕天使の羽を切りつけた。
「グァッ‼き…貴様ァァァァァァ‼」
「…浅かった。」
もう少しで羽を切り落とせたのに…
怒り狂った男は光の槍を振るってきたけど、動きが単純に振り回しているだけだったから避けやすかった。
「ちょこまかとッ‼」
「そっちもしつこい‼」
このままじゃ埒があかない‼
いっそのこと突っ込んでみようかと考えていたら、
「邪魔だ‼どけーーーッ‼」
「何?ガッ!?」
いきなり飛び込んできた誰かに私は殴り飛ばされた。
「何者だッ‼」
「この町を領地にしているグレモリーの眷属様だよ。」
この…声は……。
「兵藤……宗二……‼」
「ん?君は僕の事を知っているんだ?」
「“敵”の事は……調べてあるから……。」
コイツがイッセー先輩を苦しめて“あんな状態”にした張本人……‼
「よく分からないけど、別にいいか。それよりも君?アイツとは縁を切って僕の所に来ない?」
「は?」
「アイツといたって君は幸せにはなれない。でも僕ならそれが出来る。なんたって僕は“オリ主”だからね‼」
頭でもおかしい………………あっ、それは元からか。
妄想癖まで持ってるとは、ホントに残念な人……
「私はあなたになんか従わない‼」
「ふ~ん、断るって事はあの子がどうなってもいいんだ?」
兵藤が見ている方を向いたら、切ちゃんがグレモリー眷属の木場先輩に捕まっていた。
「切ちゃんッ‼」
「調ッ‼ワタシの事は気にしないでそいつらを……」
「喋らないほうがいいよ?」
木場先輩は手に一振りの剣を持ち、切ちゃんの喉元に突きつけた。
「これで自分の立場ってものを理解したかな?」
「……最低ッ‼」
コイツは絶対に許さない‼
イッセー先輩だけでなく切ちゃんまでも……‼
「貴様、なぜこんな事を?」
「うちにタレコミがあってさ、コイツらがシスターの神器を奪い取ろうとしてるってな。シスターを助ける序でにコイツらも倒すか僕のものにしようと思ってね。」
「なるほど、今だけは共闘するというわけか…」
「そゆこと。」
こんな時にコイツらが手を組むなんて……
「さて、アーシアはどこにいるんだ?彼女は僕が助けに行くからさ。」
「…教えないと言ったら?」
「あの子の血が周りに飛ぶだけだよ。」
そんな事になったら私は……
「彼女なら…」
「調ェ‼」
「このk「グゥッ‼」え?」
突然呻き声が聞こえたのでそっちを見てみると、
「オイ‼木場どうした‼」
「どこからか攻撃されて…」
木場先輩が右肩から血と“煙”を出しながらうずくまっていて、近くに赤い矢が刺さっていた。
「これは光の攻撃?!」
「オイ‼テメェら‼」
「なっ?!我々でh「えい」グハッ‼」
「なっ?!何やってんだ‼小猫!?」
「大丈夫ですか?月読さん?」
「…塔城さん?」
何で私達を……
「“友達”を助けるのは当たり前です。」
「あっ。」
塔城さんが私達を友達と言ってくれた事に少し嬉しく思ってしまった。
「他にもいますよ。」
「え?」
他にも?いったい誰だろう?
「アタシ達が来るにしちゃあ、ちょ~っと場を暖めすぎなんじゃねぇか?」
この声は……‼
「ハアッ‼」
「ガバッ?!」
そして私の前に誰かが降りてきたら、すぐさま兵藤を殴り飛ばした。
「大丈夫?!調、切歌!?」
まさか……‼
「「マリア‼クリス先輩‼」」
「良かった…無事みたいね。」
でも、どうしてここに……
「道に迷っていたところを私が見つけまして…」
「アタシじゃねぇからな‼マリアが間違えたんだ‼」
「仕方ないでしょ‼私はこの辺りは来たことないんだから‼」
その歳で迷子って……
「やめてッ‼そんな残念そうな人を見る目で私を見ないで‼」
「ところで、誰が二人を呼んだんデスか?」
「イッセーに決まってんだろ。」
「嫌な予感がするからできたら調と切歌、未来の援護に来てくれって言われてね。」
「「イッセー先輩が…」」
自分より私達の安全のために…
「クソッ‼なんだテメェは!?」
「オマエか、アタシの大切な後輩にケチつけてきたのは…‼」
「二人が受けた屈辱、千倍にして返してあげるわ‼」
「うるせぇ‼この世界は僕が全てなんだよ‼」
兵藤は怒りで変なことを叫んでいた。
「どうやら、付ける薬はねぇみてぇだな。」
「なら、灸を据えてやりましょう。」
マリアとクリス先輩は既にシンフォギアを纏っている。
白と赤のボディスーツに腰の大型リアアーマー、頭の周りを覆うヘッドギアを装備したクリス先輩と白とパステルブルーのボディスーツに左腕を大型の籠手、耳の大型ヘッドギアを装備したマリアだ。
「またコスプレが増えたっすよ。」
「「「「(だから)コスプレ言うな(デス)ッ‼」」」」
「あのゴスロリはワタシがやるデス‼」
「…私はあの男の堕天使を‼」
「だったらアタシは、木場の相手をしてやるか。」
「じゃあ私が赤龍帝ね。」
「お前ごときが僕に勝てるとでも!?僕のと違ってそんな弱そうな籠手で!?」
「それは違う。」
そう言ってマリアは左腕を突き出して
「この腕は翳せば漆黒の闇夜も照らす白銀の腕だッ‼」
高らかに叫んだ。
エルナを助けたのは一応オリキャラです。フェニックス編できちんと登場しますよ。
イッセーと響の活躍とアーシアの運命は次回までお待ちください
活動報告でアンケートもやっているのでそちらも見てもらえるとありがたいデス。