最弱の一誠と歌姫達   作:疾風の警備員

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ここから二章の始まりです。


戦闘校舎のフェニックス
転入生って目立つよな。


一誠side

 

ども、龍見一誠っす‼

 

あの事件から三日たってあの後どうなったかオッチャンに聞いたら、悪魔側から色々と手にいれたらしい。

 

赤龍帝の籠手(ブーステッド・ギア)もオッチャンに預け、調査してもらっている。

 

つかの間の平和を手に入れた俺は響といっしょに学校へ登校している。

 

「そういえば今日だったね、アーシアさんの転入。」

 

「そうだったな、後でパーティーでもやるか?」

 

「賛成‼」

 

なら、帰りにスーパーに寄らないとな。

 

アーシアさんは事件の後、堕天使陣営で保護する事となり、オッチャンの計らいで本人も行きたがっていた学校へ通う事になり俺達のいる駒王学園に編入する事が決定して、今はクリスの家にホームステイしている。

 

二人とは、この後合流して一緒に行く予定だ。

 

「でも、アーシアさんがいてくれて良かったよ。エルナさんとイッセーの怪我を完全に治してくれたんだから。」

 

「アレは本当に助かった…」

 

翼と未来がエルナを家に運んだ時、アーシアさんが自身が持つ神器《聖母の微笑(トワイライト・ヒーリング)》ですぐさま治療してくれたお陰で大事に至らずにすんだし、《回復錠改》の無理矢理な回復の後、神器の超過使用で家に着いた瞬間ぶっ倒れた俺を癒して貰った。

 

そしてエルナはオッチャンに呼ばれて今は冥界にいる。

 

「イッセーってば無茶ばかりするよね…………倒れた時は本当に心配したんだから…」

 

「だから悪かったって。」

 

「心配かけた罰として何処かに連れていってもらおうかなあ…」

 

「だったら今度、一緒に遊園地にでも行くか?」

 

「ホントッ!?」

 

「おう!約束するぜ‼」

 

「やった‼」

 

この笑顔が見れるなら、財布のツンドラ化も悪くないかな…

 

二人で喋りながら歩いていたら、クリス達との待ち合わせ場所に着いた。

 

「そろそろ待ち合わせ時間だけど…」

 

「一誠さ~ん‼響さ~ん‼」

 

「おっ‼来たみたいだな‼」

 

通りの向こうからこちらに手を振っているアーシアと…

 

「んなに走ってると転ぶぞ~。」

 

「大丈夫で《ガッ‼》はぅッ‼」ズサ~‼

 

「ったく…言わんこっちゃない。」

 

そんなアーシアの世話を焼いているクリスだった。

 

「ほら、傷あるか見せてみろ。」

 

「いえ、この位でしたら神器で…」

 

「こんな人目の多い所で使う奴があるか。」

 

そう言って、膝の擦り傷に絆創膏を貼っていた。

 

「ありがとうございます‼」

 

「気にすんな。」

 

どうやら二人の関係は良好みたいだな。

 

「ク~リスちゃ~「セイッ‼」ンドンゴンッ‼」

 

響はクリスに抱きつこうとしたが、踵落としを脳天に喰らい頭を押さえながらしゃがみこんだ。

 

「オマエには何度も言ってっけど、アタシは年上で先輩なんだ‼もう少し敬った行動をしろ‼」

 

「おぉぉぉぉぉ…‼」

 

「なるほど、今日はピン「ソイヤッ‼」カチャンッ‼」

 

俺が言い終わる前にクリスのミドルキックが脇腹に炸裂した。

 

「オメーは何アタシの下着見てんだよ‼////」

 

「おぉぉぉぉぉ………‼」

 

いや、スカートで踵落としすれば見えるから………

 

「まったく、アーシア‼コイツら置いてさっさといくぞ‼」

 

「えっ?あ、待ってくださ~い‼」

 

クリスとアーシアは先に行ってしまい、俺と響は痛みでしばらく動けなかった………

 

 

 

 

響side

 

痛みから回復した私達は始業ギリギリに教室に着いた。

 

「「ヨッシャ‼セーフ‼」」

 

「セーフじゃないでしょ‼」

 

スパパーン‼

 

「ヒートッ‼」

 

「メタルッ‼」

 

折角回復したと思ったら、未来の紫ハリセンによって再び撃沈された。

 

「酷いよ未来…さっきクリスちゃんにやられた場所を正確に叩くなんて………」

 

「それは響の自業自得‼」

 

「そんな~~‼」

 

「俺は脇腹だったからまだ大丈夫だ……」

 

イッセー、そう言いながら足が震えてるよ………

 

「お前ら、席つけ~。HR始めるぞ~。」

 

先生が来たので痛む頭を押さえながら席に着いた。

 

「今日はお前達に朗報があるぞ~。なんとこのクラスに転入生が来たぞ。」

 

「「「「ヨッシャアァァァァァァァァァ‼」」」」

 

やっぱり転校生が来ると皆テンション上がるんだね…

 

「先生‼その子は男子ですか?女子ですか?」

 

「聞いて驚け。なんと“両方”だ‼」

 

「「「「やったあぁぁぁぁぁぁぁぁッ‼」」」」

 

あれ?転入生ってアーシアさんだけじゃなかったんだ?

 

「それじゃ二人とも、入ってきてくれ。」

 

教室の扉が開くとアーシアさんと男の子が入ってきた。

 

「じゃ、アルジェントから自己紹介してくれ。」

 

「ハイ‼アーシア・アルジェントといいます。日本に来て日が浅いので色々と分からない事が多いですが、仲良くしてくれると嬉しいです‼」

 

「「「「ハ~~~~~~~~~~~~イ‼」」」」

 

こういう時、ノリがいいと安心するよね。

 

「それじゃ君も頼むよ。」

 

「はい‼“御堂タケル”です。趣味は鍛練とプラモデル作り、好きな物は甘いお菓子です。よろしくお願いします‼」

 

へぇ、優しそうな顔つきだなぁ…

 

「「「「ヨロシク~~~~~~~~~~‼」」」」

 

「アルジェントは小日向の、御堂は龍見の隣の席を使ってくれ。」

 

「アーシアさん、よろしくね。」

 

「ハイ‼」

 

「龍見一誠だ、ヨロシク。」

 

「こっちこそ、ヨロシク。」

 

二人が席に着いたら、授業が始まった。

 

そういえば、何で未来は御堂君を見て驚いてたんだろう……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

一誠side

 

あれから時間はたち、今は昼休みだ。

 

ん?転入生と話さなかったのかって?

 

しようとしたけど、授業が終わる度にすぐに人垣が出来て無理だったよ。

 

で、俺は響、未来、調、切歌、アーシア、クリスと一緒に屋上で昼飯を食べていた。

 

「そーいえば、お前達のクラスに男子の転入生も来たんだって?」

 

「クリスも知ってるのか?」

 

「女子達の情報網はすげぇんだよ。」

 

なにそれ、コワイ……

 

「御堂タケルさんという方です。」

 

「優しそうな感じで女子からは人気になってるよ。」

 

へぇ~、そうだったんだ。

 

「それにあの人だよ、エルナさんを助けてくれたのは。」

 

「「「「「「えぇぇぇぇぇッ!?」」」」」」

 

未来の発言に俺達は驚いた。

 

アイツがエルナを!?

 

「だったら後で礼を言わないとな。」

 

「そんなの気にしなくていいぜ?」

 

「「「「「ッ‼」」」」」

 

その突然聞こえた声に俺達(アーシア以外)はすぐに戦える構えをとる。

 

「ちょっ!?落ち着けよ‼なにもしないって‼」

 

声の主は転入生の御堂だった。

 

「いつの間に…」

 

「お前達が喋ってる間にだよ。」

 

おかしい、今みたいな場合でも俺達は気配を感じ取れるように注意しているのに……

 

「そちらの皆さんは龍見達の知り合いか?」

 

「ああ、そうだ。」

 

すると御堂はクリス、調、切歌の前に行き、

 

「はじめまして、今日この駒王学園に転入した御堂タケルです。」

 

普通に自己紹介した…

 

「「「あっどうも?」」」

 

3人もよく分からず頷いていた。

 

「ふ~ん、全員強そうだな。さすが堕天使やあの変な甲冑に勝つだけあるな。」

 

「「ッ!?」」

 

その言葉の意味に気づいた俺とクリスは警戒度を一気に上げた。

 

「何でオマエがそれを知ってんだ‼」

 

「ん?見てたからかな?」

 

あの時は誰かに見られている気配はなかった……いったいどうやって?

 

「安心してくれ、コレを誰かに言うつもりはないから。」

 

「だったら何が目的だ‼」

 

「目的というより頼みかな?」

 

「頼み…?」

 

俺達に何を頼みたいんだ?

 

「あのさ、俺を『キーンコーンカーンコーン』っと予鈴か…」

 

すると、御堂は屋上の出口に向かって歩き出した。

 

「お、おい!頼みってのは!?」

 

「ん~、今は時間ないから放課後でいいや。」

 

そう言って、屋上から出ていった。

 

「いったい何だったんだ?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

調side

 

午後の授業が終わった私と切ちゃんは帰り支度をし ていた。

 

「この後はどうするデスか?」

 

「…先輩達は転入した人と話があるみたいだから、何処かに寄り道でもする?」

 

その話し合いには私と切ちゃんは来なくてもいいと言われてる。万が一その人が敵だった場合に総督に連絡出来る人が必要だからというのが理由だ。

 

「だったらこの前出来た甘味処にするデス!」

 

「…確か、《甘兎庵》だっけ?」

 

駅前通りに出来た和風喫茶で値段もお手頃だから、学園の生徒に人気のお店だ。

 

ただ、メニューの名前がかなり独特だとの噂がある。

 

「…なら、塔城さんも誘おうか?」

 

「そうデスね、塔城も甘いものが好きって言ってたデスから。」

 

「…じゃ、行こう。」

 

私と切ちゃんは塔城さんのクラスに向かい中を覗いて見たけど、既に移動したのかいなかった。

 

「もう帰ったんデスかね?」

 

「…念のため行ってみる?」

 

「どこにデスか?」

 

私はある一点を見ながら言った。

 

「…旧校舎。」

 

「えッ!?先輩達にあそこには用がない限り近付くなって言われたじゃないデスか!?」

 

「…コレさえ有れば大丈夫。」

 

私はスカートのポケットからピンクフレームのメガネを出した。

 

「そ、それは‼《潜入美人捜査官メガネ》‼」

 

説明すると、このメガネを掛けている間は、自分の気配を完全に隠す事が出来るアイテムなのだ。

 

ただし、最上級クラスの相手には見破られてしまう可能性があるので注意が必要な物でもある。

 

「…ほら、切ちゃんも。」

 

「ああ~~‼もう、分かったデスよ‼」

 

そう言って、ライトグリーンのメガネを掛けた。

 

「…じゃあ、行こっか。」

 

「その前に、念のためイッセー先輩にメールだけ入れとくデスよ。」

 

「…分かった。」

 

メールを送信した私達は旧校舎に向かった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

小猫side

 

今、私は非常につまらない事に巻き込まれそうで少しイラついてます。

 

「私は貴方と結婚なんてしないって言ってるでしょッ‼」

 

「俺もなリアス、フェニックス家の看板を背負ってるんだ。その看板に泥を塗るわけにはいかないんだよ‼」

 

部長の婚約者であるライザー・フェニックスが眷属と一緒に来て、部長と結婚しようとしていて、部長がそれを突っぱねていた。

 

いつまでこの三流芝居を見てなくちゃならないんだろう…

 

祐斗先輩も少しうんざりした顔をしてます。

 

兵藤はなぜかニヤついてますけど……

 

「お前さ…さっきから部長に馴れ馴れしいんだよ。」

 

「あん?なんだテメェは?」

 

「兵藤宗二、リアス部長の《兵士(ポーン)》さ。」

 

「下級悪魔風情がオレ様に楯突くのか?」

 

何でキャンプファイアに石油の入ったポリタンク投げ込んでるんですか?

 

「当然だろ、部長は俺の女なんだからな。」

 

「「は?」」

 

思わず祐斗先輩とハモってしまった。

 

「祐斗先輩、知ってましたか?」

 

「いや、僕も初耳だよ?」

 

なるほど、兵藤のデm「そうよ!私はソージが好きなの‼貴方じゃないわ‼」ってマジですか。

 

「…アイツのどこがいいんだろう?」

 

「分かりたくないデスね。」

 

「君達は何時からいたんだい?」

 

私の左右にはいつの間にか暁さんと月読さんがいた。祐斗先輩も苦笑いしながら突っ込んでいた。

 

「…塔城さんに話があって来たの。」

 

私と話すために敵の本拠地まで来るなんて、結構大胆ですよ……

 

「…コレから《甘兎庵》に行こうと思っていて塔城さんも誘いに来たの。」

 

「塔城が甘いものが好きだと聞いていたデスから。」

 

「行きます。」

 

あの人達の罵り合いを聞いているよりかは一億倍マシですから。

 

「僕もついていっていいかな?メニュー名が面白いって聞いていたから気になってたんだ。」

 

「…構いませんよ。」

 

「無問題デス。」

 

「ありがとう。」

 

私と祐斗先輩が帰り支度をしていると…

 

「二人とも、何しているのかしら?」

 

リアス部長がこちらに気づいた。

 

「何って、帰ろうとしているんですけど?」

 

「駄目よ、ここにいなさい。」

 

「ここに居てもやることなんてないじゃないですか?」

 

私達はこの前の事件の罰として一ヶ月の悪魔稼業の禁止と被害額の賠償、一学期の間の奉仕活動を魔王様から言い渡されている。

 

つまり、はぐれ悪魔討伐の依頼でもない限り、部室に集まる必要はないのだ。

 

「まさかとは思うけど、あの子達に会いに行く訳じゃないわよね?」

 

「だから何ですか?」

 

「やめなさい、あの子達は危険よ。ソージに大怪我させた上に神器まで奪っていったのだから‼」

 

あれは仕方ないと私と祐斗先輩は思っている。

 

「差し出がましいですが部長、僕はあの時彼らがいなければ、被害はさらに酷いことになっていたと思います。その事に神器が関係あるなら彼らの行為は当然の処置だと思います。」

 

「祐斗まで……‼」

 

「…それに匿名の情報を確かめもせず鵜呑みにして、襲ってきたのは貴方達でしょ?」

 

「自分の失態を他人に押し付けるなデス‼」

 

「ッ‼何であなた達が‼」

 

月読さんと暁さんもメガネを外して部長に文句を言った。

 

そのメガネが隠蔽(ハイディング)スキルを上げていたんですね……

 

「おいリアス、誰だこの子達は?」

 

「ソージから神器を奪った奴等の仲間よ‼」

 

「なるほど……にしても中々の上玉じゃないか。」

 

ライザーは月読さん達をいやらしい目で見て…

 

「リアス、この子達は俺の女にしてもいいか?」

 

そんな事を宣った。

 

「駄目だ、その子達も僕のものなんだから。」

 

すると兵藤が見当違いな発言をした。

 

「何だと?」

 

「彼女達は僕に会うためにここにやって来たんだよ。な、二人とも。」

 

そう言って、二人に君の悪い笑顔を向けたけど……

 

「「違いますよ?」」

 

「ッ‼」

 

二人が即答した答えに兵藤は少し驚いていた。

 

「…私達は塔城さんと木場先輩を誘いに来たんです。」

 

「そこの自称天才やホスト崩れに興味はないデスよ。」

 

「「ブッ‼」」

 

その言葉に私と祐斗先輩は思わず吹き出した。

 

暁さん……ナイスです……‼

 

「ほぉ……人間ごときがこのオレを馬鹿にするとは……ミラ、やれ。」

 

そう言って、ライザー眷属の一人が棍を持って月読さんに向かって突撃したが……

 

「させるか……‼」

 

ガギィン‼

 

いつの間にか来た龍見先輩が神器で棍を受け止め…

 

「ヨッ‼」

 

「ギャンッ!?」

 

知らない男の人が掌底をお腹に当て、眷属を吹き飛ばした。

 

「「イッセー先輩‼御堂先輩‼」

 

「二人とも、大丈夫?」

 

「「ハイ‼」」

 

「良かった…」

 

「すまない、僕たちがついていながら二人を危険な目に…」

 

「気にすんなよ木場、お前と塔城が二人を守ろうと動いてくれたのは知ってるからさ。」

 

そして龍見先輩は神器を部長達に向け、

 

「さて、どうしてこうなったのか教えてもらおうか?」

 

殺気を放ちながら言った。

 




タケル「ようやく俺、参上‼」

作者「どうだった一誠達は?」

タケル「やっぱ良いね、アイツといればこうもいろんな事が起きると思うとオラワクワクすッぞ。」

作者「君の特典ももうすぐ解禁出来ると思うから…」

タケル「なるべく早くしてくれよ?」

作者「分かってるって。」

作者・タケル「それじゃ次回も見てくださ~い‼」
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