最弱の一誠と歌姫達   作:疾風の警備員

27 / 86
今回は恋愛要素を入れてみました。

でも、作者自身恋愛したことないので上手く書けてるかは自信ないです……

タケル「そんじゃ、どうぞ‼」


決戦前に

一誠side

 

時は小猫を送り出した後に遡る。

 

 

 

「行っちまったか…」

 

「塔城は大丈夫デスかね?」

 

「…やっぱり気になる…」

 

二人とも、塔城とはあのアーシア誘拐事件でかなり仲良くなったからな…

 

「ほら、いつまでも暗い顔しない‼」

 

「「わぷッ!?」」

 

俺は二人の頭に手を置き、少し乱暴に撫でた。

 

「そんな顔してたら、勝てるものも無理になっちまうぞ?」

 

「…そうかな?」

 

「そうだよ、心配するくらいなら勝利を信じてやれ。」

 

「…信じる?」

 

「イッセー先輩もそういう風に思ってもらった方が嬉しいデスか?」

 

「嬉しいさ、自分の事をそう思ってくれる皆が居てくれるから俺は戦えるんだ。」

 

それがなかったら、俺は既に死んでいたかもしれない…

 

「塔城なら大丈夫さ。御守りにも仕込みをしといたからな。」

 

「…仕込み?」

 

「何を仕込んだんデスか?」

 

「それは後で本人に聞くんだな。」

 

俺は後ろを向いて、修業場に移動しようとしたら、

 

「…何をやったの~‼」

 

「教えるデスよ~‼」

 

二人が両腕に抱きついてきた。

 

「ちょッ!?危ないって!?」

 

いきなり抱きつかれたから、危うく転びそうになった……ていうか!?

 

「オ、オイ二人とも!?あ、当たってるんだけど!?」

 

腕に何か柔らかい感触が~~~ッ!?

 

「…教えてくれたら離す。」

 

「教えなかったら、皆の所までこのまま連行デス‼」

 

「いや、だから本人に聞いた方が…」

 

「…えい。」

 

すると調が更に強く抱きついた。

 

フニュ!

 

「うおッ‼調さん!?更に押し付けるのは…!?」

 

「…教える気になった?」

 

「それは…」

 

「…切ちゃん。」

 

「OKデス‼」

 

ムニュ!

 

「 うひゃあっ‼」

 

今度は切歌もかよ!?

 

「「さあイッセー先輩‼キリキリ吐く(デス)‼」」

 

「勘弁してくれ~~~~ッ‼」

 

結局、皆の所まで抱きついていてクリスと翼とマリアと御堂はニヤニヤした顔をしてコッチを見るし、響と未来は絶対零度の視線を、アーシアからは羨望の視線を浴びる事になった。

 

っていうか何で調と切歌は勝ち誇ったような顔をしてるんだ?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

未来side

 

イッセー君ったら調ちゃんと切歌ちゃんに抱きつかれて鼻の下伸ばしちゃって‼

 

そりゃ、胸は切歌ちゃんの方が大きいけど………って私ったら何考えてるの!?一回深呼吸でもして落ち着かないと‼

 

「「す~~~っ、は~~~っ、す~~~っ……」」

 

隣で響も同じ様に深呼吸していた。

 

「二人とも、何やってんだ?」

 

「「ぶはッ‼」」

 

イッセー君がいきなり話しかけて来たから、私達は驚いて空気を一気に出していた。

 

「うお!?ビックリした~‼」

 

ビックリしたのはコッチだよ‼

 

「いきなり二人が深呼吸始めたからさ……どうしたのかと思ってな。」

 

「な、何でもないよ!?ねぇ未来!?」

 

「う、うん‼何でもないから気にしないで!?」

 

「そ、そうか…?」

 

そう言って、イッセー君は御堂君の所に行った。

 

「青春してるわねぇ~。」

 

「「!?」」

 

その声に驚いて振り返ると、マリアさんが面白そうな物を見つけたような顔をして私達を見ていた。

 

「確かに彼はルックスも良いし、家事もできる上に収入も悪くないからね……優良物件なのは間違いないでしょうから、狙うなら早めがいいわよ?」

 

「な、なななな何を言っているんですかマリアさんは!?」

 

「ベ、べべべべ別に私はそんなんじゃ!?」

 

「動揺が丸わかりよ…」

 

「「ウソッ!?」」

 

私ってそんなに分かりやすい!?

 

「頑張らないとあの二人が先に手に入れちゃうわよ?」

 

「「ウッ!?」」

 

それは……………なんかやだな…

 

「それが嫌なら、自分に素直になることね。」

 

「「素直に…」」

 

「フフッ、後はあなた達で考えなさい。」

 

そう言って、マリアさんは去っていった。

 

自分に素直にかぁ……

 

取り合えず、レーティングゲームが終わったらもう少し積極的になってみよう‼

 

私は心の中でそう誓った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

タケルside

 

「羨ましいねぇ~、このモテ男。」

 

あんなに可愛い女の子を両腕に引っ提げて来るなんて……

 

「いや、アレはだな…」

 

「あ~、分かってる皆まで言うな。」

 

「本当か?」

 

「ようは、リア充爆ぜやがれッ‼」

 

「全く理解してねぇッ!?」

 

理解してねぇのはお前だッ‼

 

「普通、好きでもない男にあんな風に抱き着く訳ねぇだろ‼」

 

「いや、アイツらは付き合い長いからなぁ~。」

 

「鈍感か、コノヤロー‼」

 

昔からそんなような関係でも、今みたいな年頃だと違う感情があるかもしれないだろッ‼

 

「ハァ……俺も彼女欲しい…」

 

このメンバーは好きな奴が分かってるから無理だし、他に女の子は居ないから俺にはまだ先の話か……

 

「お~い‼お前ら元気か‼」

 

そんな声が聞こえたので、そちらを見ると金のメッシュを入れた髪をしたナイスミドルな男の人と金髪に泣きぼくろがあるナイスバディな女性とその女性を少し幼くした感じの女の人がいた………ってあの人は‼

 

「オッチャン‼キャロルさんにエルナも来たのか‼」

 

「ああ、お前達に渡すものがあるからな。」

 

「渡すもの?」

 

「姉さん、僕は彼に挨拶してくるので…」

 

「ああ、わかった。」

 

そう言って、俺が助けた子が目の前にやって来て、

 

「どうも始めまして、エルナ・リーリス・ディーンハイムと言います。未来さんから聞きましたけど、あの時は助けて頂きありがとうございました。」

 

良かった、元気になってたんだな。

 

「いや、俺は俺の信念に従っただけだよ。」

 

「信念……ですか?」

 

「そ、助けられる距離にいる奴は助けるってな。」

 

「ほえ~、カッコいいですね。」

 

「そうかな?」

 

「少なくとも、僕はそう思いますよ。」

 

「ありがとうな。」

 

「そうだ‼アドレスを教えてくれませんか?」

 

「え?別にいいけど…」

 

スマホを取りだし、彼女にアドレスを転送し、彼女のアドレスももらった。

 

「それじゃ、後でメールしますね♪」

 

「了解。」

 

何でそんなに嬉しそうなんだ?

 

「あ、それと…」

 

そう言って、 顔を近づけてくると俺の右頬になにか柔らかい物が当たった……………え?これって……

 

「これはその時のお礼ということにしておいてください♪」

 

「「「「「おぉ~~‼」」」」」

 

なんか周りが叫んでいるけど俺は頭が真っ白な状態になった。

 

「おいキャロル!?お前何する気だ!?」

 

「姉さん!?ダウルダブラを出してどうするんですか!?」

 

「なに、オレの妹に不埒な真似をしたアイツに終焉のcanonを聞かせてやろうと思ってな……」

 

「全員、キャロルを止めろォォォォォォォォッ‼」

 

そんな騒ぎにも俺は気付くことはなかった。

 

 

 

 

 

 

 

 

一誠side

 

「すまぬな、少々取り乱した。」

 

暴走寸前だったキャロルさんを何とか押さえ込む事に成功したけど……

 

「この人を止めるのが一番疲れる…」

 

「全くだ…」

 

俺とオッチャンは揃って地面に大の字になった。

 

「そういやオッチャン、さっき渡すものがあるって言わなかった?」

 

「おっと、忘れるところだったぜ。」

 

手元に魔法陣を出し、そこからアタッシュケースを取り出した。

 

「それは?」

 

「お前達がレーティングゲームをすると聞いたからな、俺とキャロルが作り上げた《不変の駒(ノーマル・ピース)》を渡しにきたんだ。」

 

開けてみると、薄い水色に輝くチェスの駒があった。

 

「これは悪魔への転生機能だけを取り外した物で、駒の特性をその空き用量を使って強化したものだ。但し、転生しない代わりに悪魔の身体能力や魔力を得ることは出来んがな。寿命に関しては何とかそのままにできたぜ。」

 

そんなものを作ってたのか……

 

「これ作るのは苦労したぜ……研究用に手に入れた悪魔の駒の半分以上を無駄にして漸く完成したからな。」

 

「それで、これを俺達に?」

 

「フェニックスとのゲームの話は聞いていたからな、お前達が少しでも対応出来るようにしたかっただけだよ。」

 

「ありがとう。」

 

やっぱこの人には頭が上がらねぇな……

 

「で、誰にどの駒を使うんだ?どういう役割にするかは決めていたんだろ?」

 

「一応ね、ただ俺の力で皆にその駒を当てられるかどうか心配でね…」

 

俺が弱いのは自覚している……そのせいでちゃんとした役割を宛がえるか分からないんだ…

 

「それなら大丈夫だ、その点も考慮した上で調整したからな。」

 

………本当、何でもお見通しか。

 

「なら、皆の所まで行ってくるよ。」

 

「おう、頑張ってこい。それとエルナは《兵士》の駒にしてくれよ。」

 

「?わかった。」

 

 

 

 

 

 

 

「皆‼集まってくれ‼」

 

俺が呼ぶとメンバー全員がすぐに来てくれた。

 

「どうしたの、イッセー?」

 

「今さっきオッチャンからこれを貰ってな。」

 

俺が《不変の駒》を見せ、機能の説明をすると全員がそれを受け入れてくれた。

 

「ありがとう、こんな俺についてきてくれて…」

 

「そんなの気にしなくていいよ‼」

 

「それより、誰がどの駒にするの?」

 

「それについては、ある程度決めてある。」

 

俺は《騎士》の駒を翼に渡した。すると、駒が光った。

 

「翼にはこの駒だ。」

 

「ああ、承知した。」

 

「次にクリスには《僧侶》の駒な。」

 

「あいよ。」

 

同じ様にクリスに渡すと駒が光った。

 

「んで、御堂は《兵士》の駒だ。」

 

「了解………ってあれ?」

 

御堂の手に置いても、駒が光らない……もしかして‼

 

俺が駒を1つずつ増やしていくと、4つ目で光だした。

 

「なるほど、御堂には駒が4つ必要だったのか。」

 

「あ~焦ったぜ、俺だけ使えないのかと思ったよ。」

 

それじゃ続けて、

 

「調は《騎士》な。」

 

「わかった。」

 

「切歌は《戦車》だ。」

 

「了解デス‼」

 

「マリアも《戦車》だ。」

 

「わかったわ。」

 

「未来は《僧侶》だ。」

 

「任せて。」

 

「響は《女王》の駒な。」

 

「よし‼頑張るから。」

 

「エルナは《兵士》だけど、大丈夫か?俺としてはクリスとエルナで迷ってたけど……オッチャンから《兵士》の駒にしてくれって言われて…」

 

「大丈夫ですよ、ここ最近は姉さんが作ったアイテムの訓練をやってましてそれを生かすには多様性があった方が良いので。」

 

「わかった。」

 

エルナは御堂と同じく、駒が4つで反応を示した。

 

これが俺達のチームか………

 

「それじゃ、しばらくは駒の特性に慣れるのを優先しようか。」

 

「「「「「「「「「了解。」」」」」」」」」

 

そうして、しばらく練習していたら俺の近くに魔法陣が浮かび、一人の女性が現れた。この人は前に御堂と戦った……

 

「ふぅ、あの白髪の子に場所を聞いたけど会えて良かったわ。」

 

「確か、ミラさんだっけ?ここに来たって事は勝負が終わったのか。」

 

「ええ、勝負は私達フェニックス眷属の勝ちよ。」

 

そうか、塔城は負けたのか………

 

「といっても、眷属の奴等はかなり強かったわ。特にあの戦車の子にはビックリしたわよ。まさか彼女が赤龍帝だったなんて。」

 

「「それホント(デスか)ッ!?」」

 

いつの間にか、俺の傍に皆が来ていた。

 

「本当よ、おまけに亜種の禁手に目覚めたんだから‼」

 

「え、マジ?」

 

俺の予想だと《譲渡》の力までだと思ってたんだけど……

 

「ええ、私とそこの彼の二人がかりでやっとだった兵士の男を一人で押さえ込んでたんだから。」

 

「小猫じゃなくてバケ猫デスね…」

 

「それ、塔城に伝えとくな。」

 

「ごめんなさい、調子乗ってたデス、粉々に破砕されたくないので黙っていて欲しいデスッ‼」

 

「…切ちゃん、言葉には気を付けよう?」

 

全くだな。

 

「それでも、向こうの王がライザー様の簡単な挑発に引っかかって、一騎討ちをして負けたのよ。」

 

「簡単な挑発って?」

 

「『お前の兵士は自爆スイッチだな。』だったかしら?」

 

単なる事実じゃないか……

 

「という事で、ライザー様とグレモリーの結婚式は三日後の夜になったから、はいコレチケットね。」

 

そう言って、1枚のチケットを渡してきた。

 

「それで何名でも入れるからゲームに必要な人数とそれ以外の人も来れるけど、無くさないでよ?」

 

「了解したよ。」

 

「それとあなた、確か御堂タケルだったかしら?貴方との決着必ずつけてあげるわ‼」

 

「臨むところだ‼首洗って待ってろ‼」

 

「楽しみにしてるわ、それじゃあね。」

 

最後にそう告げて、ミラさんは帰っていった。

 

「さて、ゲームの日取りが分かったことだし訓練を続けるぞ‼」

 

『オオ~ッ‼』

 

皆がそれぞれに始めるのを見て、俺も始めようとしたら、

 

「イッセー、お前の特訓は俺が見てやる。」

 

「オッチャンが?」

 

「ああ、これからの特訓には“コレ”を使ってもらう。」

 

オッチャンは手に持っていた何かを俺に投げ渡した。

 

「ととッ‼…………コレってもしかして!?」

 

「そうだ、お前の“新しい力”だ。」

 

「俺がコレを使えるのか?」

 

「俺達がある程度調整したし、後はメイルに頼んでくれ。そいつなら最終調整もできるはずさ。」

 

『わかりました、お任せください。』

 

「じゃあ俺の特訓内容は……」

 

「こいつを使いこなす事だ。」

 

「わかった、絶対やり遂げてやるよ。」

 

俺達は周りにバレないように結界の中で訓練をして、何とか使いこなせるようになった。

 

そして、3日経ち決着の日がやって来た。

 

 

 




全員の駒の役割は私の趣味で決めました。変更はありません。


一誠「俺の新しい力はまだ秘密か。」

作者「バレたら面白くないだろ?」

一誠「そりゃそうだな。」

作者「楽しみにしておけ、ちゃんと活躍出来るようにしてやるから。」

一誠「わかったよ。」

作者「それと、コレか次話が年内最後になるかな?」

タケル「そういや、オリ眼魂はどうするんだ?」

作者「実は、このゲームで君の時に幾つか使おうと思ってる。」

タケル「おッ‼期待してるぜ?」

作者「頑張ってみるよ。」

作一タケ「「「それじゃ、次回もお楽しみに‼」」」
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。