最弱の一誠と歌姫達   作:疾風の警備員

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最近、ゴーストのDX玩具を集めてる疾風の警備員です。

ベルトやガジェットはほぼ揃ったけどサングラスラッシャーが見つからねぇぇぇぇぇッ‼

あ、それと今回はエルナの戦闘回です。

元ネタ知っている人どれくらいいるんだろうか……



電聖獣の巫女

一誠side

 

「調ちゃんと切歌ちゃんの治療は任せてください‼」

 

「頼むな、アーシア。二人とも、しばらくは大人しくしてろよ。」

 

「「はぁ~い。」」

 

切歌達をアーシアに預けてから席に戻った。

 

幸い怪我は完全に治せるから痕にはならないそうだ。

 

席の前では響と未来、マリアとエルナで柔軟等をやっていた。

 

「あ‼イッセーお帰り‼二人の怪我は大丈夫そう?」

 

「ああ、傷も残らないってよ。」

 

「「良かった~。」」

 

「皆は準備運動か?」

 

「ええ、いつ呼ばれてもいいようにね。」

 

確かに、残りは《兵士》《僧侶》《戦車》《女王》《王》だけだ。

 

「そういえば、気になってたんだけど…エルナさんの力ってどういうのなの?」

 

「僕のですか?」

 

未来の質問にエルナが反応した。

 

そういえば俺も知らないんだよな……

 

「僕は《聖遺物》と《人工神器》のコラボといった感じですね。」

 

「《人工神器》?」

 

確か、オッチャンが研究テーマの1つとして色々と作ったりしていたな。

 

「確か、アザゼル総督が作っている物よね?」

 

「はい、ですが僕のはどちらも姉さんが作り上げた物です。」

 

「キャロルさんも作れたのか…」

 

「『旦那様の作り上げた物を妻である私が作れぬ訳がない』だそうですよ?」

 

なるほど、あの人らしいわ。

 

「ねえねえ‼どんな感じのなのか見せて!!」

 

「いいですよ……コレです。」

 

響の頼みで見せてくれた人工神器は、銃のグリップのような形に左端には何かの接続用の端子、右端はボタンになっていて中央には小型の画面に金色の円形の歯車を象ったパーツが付いていた。

 

「名前は《GEARコマンダー》と言います。コレと聖遺物を使って戦います。」

 

「どうやって使うの?」

 

「それはその時までの秘密という事で。」

 

「「ええ~っ!?」」

 

エルナにはぐらかされて、響と未来は揃って声をあげていた。

 

相変わらず仲良いなお前達……

 

『次に戦う駒を決めますので、代表者の方はステージに上がってください。』

 

「呼ばれたし、行ってくるわ。」

 

「「「「いってらっしゃ~い。」」」」

 

 

ステージに立つと魔王様が笑顔で俺を迎えてくれた。

 

「おめでとう。君のチームが5勝した結果、そちらの勝ちが決まったよ。」

 

「あれ?確かレーティングゲームでは《王》を倒した方が勝ちではないんですか?」

 

「この《イーブンデュエル》は全試合行うが王の勝ち負けは関係なく、勝ちの多い方が勝者になるんだ。王の勝負だけで決まってしまうものばかりでは戦略が単調なものになってしまうし、それだけでは楽しくないだろう?」

 

「その気持ち、分かりますよ。」

 

ゲームってのはいろんなルールがあるから楽しいんだよな。魔王様も分かってるね。

 

「ということで、龍見一誠‼お前は俺に何を望む?」

 

「は?」

 

ライザーが急に訳の分からない事を言い出した。

 

「お前達の勝ちはもう揺るがないし、この後に俺が全勝しようとも結局は引き分けだ。なら、先に5勝したお前達の勝ちという判定になるんだ。」

 

「そういう事か、何でもいいのか?」

 

「一応俺の出来る範囲内にしてくれよ?さすがに出来ない事もあるからな。」

 

じゃあ、どうしようかね……

 

「だったら、私を助けなさいッ‼」

 

いきなり聞こえた大きな声に驚いて、そちらを向くとウェディングドレスを着たグレモリーと和服を着た姫島の姿があった。

 

見ないと思ったら、フェニックス側の席にいたんだ……………………このまま見なかった事にしたいなぁ…

 

「何か言ってますよ?婿さん?」

 

「リアス、いい加減に諦めたらどうだ?」

 

「嫌よ‼アナタとは結婚しないといってるでしょ!?」

 

往生際が悪いなぁ、ゲームで負けたんだから仕方ないだろうに……

 

「そこの彼は私を助ける為にアナタと勝負して勝ったんだから、結婚は無しにして私を開放しなさい‼」

 

「俺がいつそんな事を言いました?」

 

自分勝手に人様の願いを決めつけてんじゃねぇよ。

 

「貴方は私の言うことに従っていればいいのよ‼」

 

「リアス、黙りなさい。」

 

グレモリーの叫びに魔王様が低い声で告げた言葉には、俺もフェニックスも動けなくなるくらいの威圧感があった。

 

「お、お兄様…」

 

「彼はライザー君が君との結婚式の余興の為に呼んだんだ。そして彼らは先の模擬戦での決着をつける為にこれを受けた。合っているかね龍見君?」

 

「は、はい!?仰る通りです‼」

 

威圧感ある質問につい声が裏返った。

 

「そこに、君を助ける等という考えはないはずだ。純粋に互いに戦う事だけを考えていた。それを君の勝手な考えで汚す事を私は許しはしないよ?」

 

さっきまでとはまるで迫力が違う‼これが魔王と呼ばれる悪魔の力の一端なのか!?

 

「君との会話はこれで終わりだ。後は大人しくしていなさい。で、龍見君は何を望むんだい?」

 

話が終わった途端、威圧感が消え穏和な笑顔になった。

 

「魔、魔王様‼お待ちください!?人間相手に何故褒美など!?」

 

「そうですぞ‼このような下等な輩に褒美など必要ありませぬ‼」

 

「むしろ、今すぐ処刑に……‼」

 

「はぁ………………リアスといい君達といい、これ以上私を失望させないでくれ……」

 

心底うんざりしたという態度で魔王様はぼやいた。

 

「これはライザー君が彼らに仕掛けたゲームだ。ならばこそ勝利を手にした彼に褒美を与えるのは当然だ。」

 

「し、しかし彼らの力は危険すぎます‼今後我ら悪魔に牙を向くとも限りません‼」

 

「と、彼らは言っているが君はどう思っているんだい?」

 

「俺が思っていることを言っても?」

 

「構わないよ。」

 

だったら言わせてもらいますか‼

 

「何あんたら?自分達が下等と見なしている奴が怖いのか?だったら大したことないんだな。俺は自分が強いなんて思ってないけどあんたらにだったら楽に勝てそうだわ。」

 

「なんだとッ‼」

 

「俺らは唯、楽しく暮らせればそれでいいんだよ。テメェらみてぇな上っ面だけのポンコツに興味はない。」

 

「貴様ッ‼」

 

俺の言葉にキレたのか一人の悪魔が魔力を放ってきた。

 

「させませんよ。創造(クリエイション)、Bアーマー。」

 

しかしそれは、俺の前に降りてきた大樹さんが左手に持つ盾に止められて吸収された。

 

「大樹さん!?」

 

「貴方はこの後試合が控えています、彼は僕に任せてください。」

 

それに、今は鳥の頭のように前に尖った銀と紫の鎧に肩当てにはBのマーク、左手には2つの爪が付いた逆三角形型の盾を装備していた。

 

「バ、バカな……私の攻撃が…」

 

「このようなプレゼントは受け取れませんので、お返ししますね?べムスタースパウト‼」

 

その盾を床に当てると、吸収した魔力が先程の悪魔に向かって放たれた。

 

「ギャアァァァァァァァッ‼」

 

自分の魔力を喰らった悪魔はその場に倒れた。

 

「魔王様、彼の処分はこちらでしても?」

 

「先に攻撃したのは向こうだからね、任せよう。」

 

「ありがとうございます。創造(クリエイション)、Gアーマー。」

 

そう言うと、鎧は青と銀の厚めのものに変わり、肩当てに角が付き両手には3つの爪が付いたクロー型の籠手が装備され、表面にはGのマークがあった。

 

「彼は私が遣える方の大切なご子息です、彼をつまらない理由で傷つけるのは許しません。」

 

そしてクローで相手を掴み上げた。

 

「先程のプレゼントの替わりにこちらからも送らせてもらいますね。ゴモラ振動波‼」

 

「アアアアアァァァァァァァッ‼」

 

クローから青色のエネルギーが相手に流し込まれ、相手は絶叫しながら消滅した。

 

「他の皆様もこの様になりたくなければ、ご自重してくださいね?」

 

その相手に向けた笑顔は恐怖感を煽るものだった。

 

……大樹さんは怒らせないようにしよう…

 

「さて、くだらない争いはここまでにして、ライザー君はルーレットを回してくれ。」

 

「わ、分かりました…」

 

先程の笑顔にまだ震えているのか、フェニックスはゆっくりとルーレットを回した。

 

そして、矢印が指した駒は……

 

「次は《兵士》だね。それではメンバーを呼んでくれたまえ。」

 

「エルナ、頼んだぞ‼」

 

「はい‼お任せください‼」

 

「ニィ、リィ、マリオン、ビュレント‼出番だ‼」

 

「「「「はい(にゃ)‼」」」」

 

フェニックス側のメンバーはネコミミのある女が二人とメイド服を着た女二人の四人だった。

 

……本当に個性的な奴らばかりだな……

 

「それじゃ、フィールドに転移してもらうね。」

 

転移していくエルナを見送りつつ、彼女がどう戦うのか俺は気になっていた。

 

エルナ、お前の強さを俺達に見せてくれ‼

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

エルナside

 

僕は、フィールドに着いてから少し体を動かして状態を確かめた。

 

うん、少し緊張のせいで動きにくいけど思った通りに動かせますね。

 

「なんか弱そうな奴にゃ。」

 

「これなら簡単に勝てそうにゃ。」

 

……その語尾はデフォルトなんでしょうか?

 

「油断しない方がいいわよ?」

 

「嘗めて掛かるなとライザー様も言っていましたわ。」

 

そちらの二人はメイドさんなんでしょうか?片方は随分と胸元が開いていますね。

 

「だって、どう見ても弱そうにしか見えないにゃ。」

 

ほほう…………そうですかソウデスカ……‼

 

「成程ナルホド…………先程から言ってくれますが、なりを理由に本気じゃないなんて後で言い訳されるのは癪ですね……‼」

 

ちょっと頭にカチンときました…‼

 

「だったら…刮目してください‼」

 

見せてあげますよ‼僕の力を‼

 

左手を横に伸ばすと、紺色の錬成陣が現れた。

 

これは、僕限定の異空間と繋ぐものでそこから陣と同じ色の堅琴を取り出す。

 

「なんなの、それは?」

 

「見てれば分かりますよ。」

 

そして、弦を弾いて起動させる。

 

「「「「痛ッ!?」」」」

 

向こうは頭を押さえながら呻いた。

 

僕のは響さん達のとは違って形が完全に近い状態の物に電子パーツをパッチワークのように繋げて作り上げられ、装着する為に弦を弾くと相手が嫌がる音色になるようにプログラムされていて装着時の隙を少なくする能力がある。

 

今回は、聖遺物由来の聖なる力の音に悪魔の皆さんが反応して頭痛が来たみたいですね。

 

その間に僕の身体に堅琴が装着されていく。

 

ボディスーツは少し露出を抑えた物で姉さんのようなスリット等はなく、スカートも膝上くらいになっている。更に左腕にはモニターの付いた籠手が装備されていた。帽子も魔女が被るようなとんがり帽になっていて赤、青、緑、黄のアクセサリが付いていた。

 

「これが僕用に改造された、《ダウルダブラ》です‼」

 

 

ー推奨BGM《創琴 ダウルダブラ》ー

 

 

『それでは試合開始‼』

 

「行くにゃ‼」

 

「やってやるにゃ‼」

 

合図と同時にネコミミ姉妹が迫ってきて青い髪の方が飛び蹴り、赤い髪の方がスライディングをしてきた。

 

姉妹なだけあってタイミングばっちりですね……ですが‼

 

「えいやーッ‼」

 

右腕から弦を伸ばし、二人の足に絡ませた。

 

「「にゃにゃッ!?」」

 

そのまま時計回りに回って……

 

「どっせーいッ‼」

 

「「にゃーーーーーーーッ‼」」

 

ハンマー投げの要領で元いた場所まで投げ飛ばした。

 

「フッフッフッ……見かけで判断するからそうなるんです‼」

 

「そんなに調子に乗ってたら…」

 

「足下を掬いますよ‼」

 

「え?」

 

その声に気づいた時には、両足を払われ前のめりに倒れたところにメイドさん達の拳が鳩尾に叩き込まれた。

 

「ガフッ‼」

 

そのまま僕は後ろに飛ばされた。

 

「油断大敵ね‼」

 

「どうやら過大評価だったみたい。」

 

「ああ~、ビックリしました。」

 

でも、僕は無傷で立っていた。

 

「う、嘘でしょ!?」

 

「何故平気で立っていられる?」

 

メイドさん達が聞いてきますが簡単に答えは教えませんよ?

 

「3人とも、もう一度いくわよ‼」

 

「「「了解(にゃ)‼」」」

 

メイドさん達が前から、ネコミミ姉妹が左右から回り込むように攻めてくる。

 

だったら、正面のメイドさん達を左右に投げ飛ばして止めてみましょう‼

 

右手の糸を前の二人に絡ませようとしたら、

 

「実はこっちが‼」

 

「速いにゃ‼」

 

左右の二人がスピードを上げて飛び蹴りを放ってきた。

 

タイミングとしては四人同時に攻撃が来るみたいです。

 

仕方ないか……“あの子”の力を借りましょう。

 

「《ファイヤーウォール》‼」

 

左手を地面にあてると私の周囲に炎の壁が出来て、彼女達の攻撃を受け止めた。

 

「なんにゃ!?」

 

「炎の壁?」

 

「貴方まで炎を操れるの!?」

 

「これは僕の力ではありませんよ。」

 

そろそろ“皆”を出してあげましょうか。さっきから何体かが出たがっていますからね。

 

「今見せてあげますよ。《弦糸創造(ストリング・クリエイション)》 」

 

糸を使い、その場に角の生えた馬と獅子と闘牛を編み上げる。

 

「それはなんにゃ?」

 

「見た感じユニコーンとライオン、牛かしら?」

 

「糸で編んだからって動くわけないにゃ‼」

 

そう言って赤髪の猫娘さんが攻撃してこようとしていたが、

 

「ファイルロード、《ユニコーンドリル》《レオサークル》《ブルホーン》‼」

 

それぞれに青、黄、橙の光の線が私の持つGEARコマンダーから編まれた三体に向けて放たれ、そこには機械的な青い体と白い角と鬣のユニコーン、白い体と黄色の鬣を持つライオン、オレンジの体に銀色の角を持つ闘牛へと変化した。

 

「ちょ!?なにそれ!?」

 

「なにって、僕の使い魔みたいな子達ですけど?」

 

『ヒヒーンッ‼』

 

『ガオォォッ‼』

 

『ブモォォッ‼』

 

実体を得られたのが嬉しいのか三体が雄叫びをあげる。

 

「それじゃ、第2ラウンドを始めましょうか。」

 

その言葉でユニコーン達がフィールドを駆け始める。

 

ユニコーンとレオがメイドさん達、ブルがネコミミの赤髪の方を狙い、僕は残ったネコミミさんを相手にする。

 

「私1人でもやってやるにゃ‼」

 

「僕も負けませんよ‼」

 

GEARコマンダーの金色の円形パーツを回し、画面に『SP1』と表示されたら右のボタンを押しシステムを起動させる。

 

「SP1コマンド‼インストール‼」

 

それを左腕にある端子に接続すると、画面に『SP1command standing by』と表示された。

 

すると、僕の手の先に電撃を帯びた黄色の錬成陣が現れた。

 

「行っくにゃー‼」

 

彼女が拳を構えて飛び込んで来るけど、そこは僕の射程ですよ?

 

「《閃光雷神撃》‼」

 

錬成陣を相手に向けると紺色の雷が放たれ、相手を襲った。

 

「アバババババババババババババッ‼」

 

雷撃が終わると、黒こげになった彼女が転移していくのが見えた。

 

『ライザー君の《兵士》1名リタイア。』

 

「やったぁ‼」

 

まずは1人撃破です‼

 

さて、他はどうなんでしょうか?

 

ユニコーンとレオは、メイド達と一進一退の攻防をしていた。

 

ブルの方は……

 

「にゃーーーーーッ!?なんでリィばっかり追い掛けてくるにゃーッ‼」

 

『ブモォォォォォォォォォォォォォッ‼』

 

…………たぶん、その赤い髪を見て興奮してるからだと思いますよ?

 

「ビュレント‼少しだけ2体を惹き付けといて‼昇格(プロモーション)女王‼」

 

「分かった。昇格(プロモーション)女王。」

 

10分経ったからか、向こうが昇格したことで上がった身体能力を使い、こちらに接近してきた。

 

「そのアイテムさえ奪えば‼」

 

「させると思いますか?《オートプレッシャー》‼」

 

左手を相手に向けそこから橙色の波動を放ち、それに当たったメイドさんは地面に伏した。

 

「何……これ…体が…重……い…‼」

 

「《オートプレッシャー》は相手の重力を制御する能力、それであなたの周りの重力を重くしました。」

 

「そん……な…‼」

 

それにそろそろ終わらせましょうか。

 

コマンダーを操作して画面に蛇の絵を映し出し起動させる。

 

「バイパードライブ‼インストール‼」

 

それを籠手に読み込ませると、モニターに紫色の蛇が映り『 Viper drive standing by』と表示される。

 

そして右手の糸が左腕にコブラを思わせる籠手を作り出し、そこにインストールしたデータによって糸の体に機械的な装甲が出来て1つの武器になった。

 

「まだ変な使い魔持ってたの?」

 

「変とは何ですかッ‼」

 

こんなに可愛い子達なのに……‼

 

「ユニちゃん‼レオくん‼その二人もこちらに‼」

 

『ガオォォッ‼』

 

その雄叫びで怯んだ相手のビュレントさんでしたっけ?を体当たりでこちらに飛ばし、ネコミミさんのリィさんの方はユニちゃんがブルくんが追い付くよりも先に回り込み、後ろ足でこちらに蹴り飛ばした。

 

「「グハッ!?」」

 

「グエッ‼」

 

その際、先に伏していたマリオンさんでいいんだっけ?の上に落ちたのは偶然だろう。

 

「今のうちに《クロックマネージャー》‼」

 

僕は両手に大きな光弾を作り、3人に投げつけ拘束した。

 

「な、なによこれ!?」

 

「動けないにゃ…」

 

「思考は働くから運動能力を止められたのかも。」

 

この力、やっぱりチートですね。

 

「では、トドメにします‼」

 

背中に翼を思わせるハープを1対出し、それに魔力と体力を注ぎ増幅させる。

 

さらにバイパーの頭をムチのようにしながら頭上で思いっきり振り回す。

 

そこに増幅した魔力と体力を受け渡す事で、膨大なエネルギーが先端に蓄積されていく。

 

後はコレを解き放つのみ‼

 

「バイパーウィップ‼ファイナルアタック‼」

 

そしてエネルギーを纏った頭部を3人に目掛けて打ち出した。

 

「「「キャアァァァァァァァァッ‼」」」

 

直撃した3人は爆発に包まれて、消えた。

 

『ライザー君の《兵士》3名リタイア。よってこの勝負はディーンハイム君の勝利だ。』

 

「ふしゅう~~~~~~…」

 

やっぱりこの技は疲れます……。

 

ステージに戻り、ユニちゃん達をコマンダーに戻し、ダウルダブラを解除したらダルさがきて座り込んでしまった。

 

『ジュア?』

 

「あはは…大丈夫ですよ。バイパー…」

 

僕の肩には半透明のバイパーがいた。

 

僕が体を作れない時は彼らは手のひらサイズの立体映像として出てくる事が出来る。

 

『ヒヒーン?』

 

『ガオ?』

 

『ギュイ‼』

 

『ブヒ。』

 

『ブモ?』

 

「あらら……ユニちゃんにレオくん、フレちゃんとボアくんにブルくんまで…」

 

いつの間にか僕の回りにユニちゃん、レオくん、ブルくんに緑色の猪の“ガトリングボア”と赤いワイバーン型ドラゴンの“ドラゴンフレア”がいた。

 

「みんな……心配してくれてるんですか?」

 

僕の問いに彼らは頷いた。

 

「心配かけてずびばぜん…」

 

「だったら心配させないぐらい強くなったらどうだ?」

 

「え?」

 

その声の方に振り向くと、タケルさんがいた。

 

「どうしてここに…?」

 

もしかして戦い終わった僕を迎えに?

 

「イッセーから迎えに行ってくれないかって頼まれてな。」

 

「……そうですか。」

 

本人の意思じゃないのが残念ですけど、イッセーさんGJです‼

 

「ほら、立てるか?」

 

そう言って、手を差し出してきますが……

 

「実は、最後の技を使うと魔力と体力が空っぽになってしまうんで立つのも難しいですね。」

 

実際に立とうとして足に力を入れても全く動かない状態です。

 

「仕方ないな…ちょっと失礼するぞ。」

 

「ほえ?…………ってはわわッ‼」

 

タケルさんが膝と背中に手を回し、お姫さま抱っこをしてくれた。

 

「こ…これは?」

 

「さっきのイッセーがやったように運びやすいから我慢してくれや。」

 

僕としては最高なんですけど……

 

なので、両手を彼の首に回して、しっかりと抱きついた。

 

「んじゃ、少し揺れるかもだけど捕まってろよ。」

 

そして、彼と私は観客席に戻った。

 

でも、他の女性陣がニヤニヤしながら色々聞いてくるのは勘弁してください……。

 

 




というわけで、エルナの戦闘回でした。

バイパーやユニコーン達の説明は次回少しします。

ほとんど能力だけの戦闘でしたね……

まあ、元サポーターがいきなり達人級になれるわけないですから。

今回は文面が浮かばなかったので次回の題名のみです。

次回『白夜の銀腕・紫天の歪鏡』

題名には特に意味はありません。その場で適当につけてます。
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