最弱の一誠と歌姫達   作:疾風の警備員

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今話は短いといったな…………あれはウソだ。

調子に乗って書いてたら、長くなりました。

フェニックス編のラストです。

ギャグ多目のシリアス一滴な感じです。

よければ見ていってください。


試合終わって

響side

 

あの戦いの後、ステージで倒れたイッセーを回収した私達はレイヴェルさんが用意してくれた部屋に寝かせ、アーシアさんが神器で回復してくれたお陰で峠を越え、静かに眠っている。

 

「まったく……無茶ばっかりするんだから…」

 

彼の手を握りながら、私はそう呟く。

 

さっきの勝負でイッセーが使った《絶唱修羅》は最上級レベルにまで身体を強化するが、反動が凄まじかった。回復する前に調べたら全身の骨にヒビが入っていて、臓器の幾つかも機能停止寸前になっていた。魔力も乱れまくっていて、あの場で解除した瞬間に死んでいてもおかしくなかったらしい。

 

「生きてて本当に良かった……」

 

あなたが死んだりしたら私はどうしたらいいの…?

 

あそこから助けてくれた恩もまだ返せていないのにいなくならないでよ……‼

 

「…ン……ンウ……みんな…」

 

「イッセー?」

 

寝言かな?

 

「いかないで…くれ…」

 

「ッ‼」

 

涙をうっすらと流しながらそう呟いた。

 

やっぱり、御両親や前の友達を失った事をまだ吹っ切れてないんだ……

 

「大丈夫だよ、イッセー。」

 

私は彼の手を胸元まで持っていった。

 

「私はずっとあなたの傍にいるから…」

 

絶対にあなたを独りぼっちにはさせないから…‼

 

 

 

 

 

 

 

 

 

未来side

 

「切歌ちゃん、そのスピーカーは右端に持ってって‼」

 

「了解デス‼」

 

「調ちゃんはこの配線を今のスピーカーに繋いできて‼」

 

「…わかりました‼」

 

「お~い‼この荷物はここでいいのか?!」

 

「うん‼そこに置いといて‼」

「あいよ‼」

 

私達は今、[クロス・ウィング]のライブの準備をしています。

 

普段は学校等で来れないけど、予定が無いときはこうして設営の手伝いをやってるんだ。

 

「それにしても、龍見先輩は大丈夫なんですか?」

 

「きっと大丈夫だよ。」

 

小猫ちゃんからの質問に私はそう返事した。

 

一応、響が一緒にいるから問題ないと思う。

 

私や切歌ちゃん達も残ろうかと思ったけど、沢山いたら邪魔になっちゃうから。

 

「彼は昔から無茶ばっかりするから……今回はさすがにやり過ぎだったけどね…」

 

「あの技は何なんですか?力が格段に跳ね上がったと思ったら、終わった瞬間死にそうな叫びを上げてましたけど…」

 

「お、俺も聞きたいな。あれが何だったのか。」

 

「あ、私もいいですか?」

 

「僕もいいかな?」

 

小猫ちゃんの質問にタケル君とアーシアさんと木場君も聞きに来た。

 

「あれは私達が持つ聖遺物…シンフォギアって呼んでるんだけど、それの決戦機能とイッセー君が作った技を同時使用したものだよ。」

 

「決戦機能ですか?」

 

「うん、シンフォギアには幾つかの決戦機能が備わっていて、その1つがイッセー君が使ったあの歌《絶唱》なの。」

 

「ああ、あの時イッセーが口ずさんでいたやつか。」

 

「そう、シンフォギアのエネルギーを何倍にも増幅して攻撃に転用するものなの。」

 

「凄い能力なんですね‼」

 

「そんな便利な技があるなら、始めから使えば…」

 

「それはダメッ‼」

 

タケル君の言葉につい大声を出してしまった。

 

「ど、どうしたんだよ?そんな大声…」

 

「ゴメン…でも絶唱は軽々しく使ってはいけないの。」

 

その時、小猫ちゃんが思い至ったような顔になった。

 

「あの様子から考えると反動が凄いんですね?」

 

「うん……小猫ちゃん、ドライグを呼べる?」

 

「はい、ドライグさん。」

 

『どうした?』

 

小猫ちゃんの左腕に赤龍帝の籠手が出てきた。

 

「ドライグさんに話がある人がいるんです。」

 

『どんな事だ?』

 

「少し聞きたいんですけど、倍加の回数は何回でも出来るんですよね?」

 

『ああ、所有者の容量にもよるが実質は無限だ。』

 

「では、所有者ごとの限界数はありますか?」

 

『それがなかったら所有者が死んでしまうからな。』

 

「ッ‼おいおい、もしかして絶唱ってのは…‼」

 

理解したのかタケル君の顔が驚愕の表情になる。

 

「そう、所有者の限界を無視した強化なの。聖遺物との適合率が高くないと最悪、死を招き兼ねない…」

 

「アイツ‼そんなもんを使ったのか‼」

 

「あの~、でしたら一刀修羅というのは?」

 

「それはメイルさんの能力で身体中のリミッターを解除して、魔力を全力で身体に流すことで身体強化する技だよ。」

 

「リミッターって普段から脳がつけてるやつかい?」

 

木場君の質問に私は頷いた。

 

「聞いてたら倒れてもおかしくない技同士の組合せですね。」

 

「O☆HA☆NA☆SIには俺も参加しようかね?」

 

「私も参加します。」

 

「え、えっと……わ、私も参加しても?」

 

「じゃあ皆でO☆HA☆NA☆SIしよっか?」

 

「「「了解(はい)‼」」」

 

「ゴメン龍見君、僕には止められそうもないや…」

 

イッセー君、覚悟しておいてね‼

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

一誠side

 

「……………………ん…………………………ここは…?」

 

俺は確か、フェニックスを倒してアナウンスを聞いた後…

 

「そういや、倒れたんだったな…」

 

絶唱修羅を使った反動があれほどになるとはな……

 

「気がついた?」

 

「響?」

 

声がした方に首を動かす(そこと手以外痛くて動かせない)と響がいて俺の手を握っていた。

 

「良かったよ、目が覚めて……アーシアさんが神器で癒してくれなかったら、本当に危なかったんだから…」

 

「ワルい……心配させちまったな…」

 

「ホントだよ…‼」

 

そう言うと、響の目から涙が零れた。

 

「全身の骨にヒビが入って臓器も機能停止しかけてるし、魔力の流れも滅茶苦茶な状態だったんだよ‼何であんな無茶したの!?私達の勝ちは決まってたのに‼」

 

泣かれながらで怒られるのってやっぱり堪えるな……

 

「負けたくなかったから………かな?」

 

「え?」

 

「俺は昔、宗二の罠に引っ掛かって沢山の大切なものを失ったんだ………だからあそこで負けたら、お前達までいなくなっちまうんじゃないかと思ったら、後先なんて考えられなくなっちまった…」

 

でも、それで泣かしてりゃ世話ねぇよな。

 

「それは私も同じだよ…」

 

「ん?」

 

同じってどういう事だ?

 

「イッセーが私や未来達を彼処から助けてくれなかったら、今頃は只の殺戮マシンになってたかも知れないし…処分って言われて殺されてたかも知れない。だから今がスッゴく楽しいの‼普通とは言い難いけど皆と……イッセーとこうやって日常が過ごせるのが楽しいんだから‼」

 

「響…」

 

「だから……いなくならないでよ…‼勝手にいなくなったりしたら許さないんだから…‼」

 

「ゴメン…」

 

そう言って俺は、手を握り返した。

 

「これからも無茶するかもしれないけど、ヨロシク頼むよ。」

 

「…バカ………無茶しないでって言ってもするくせに…」

 

さすが、よく理解してらっしゃる。

 

涙を拭いた響は椅子から立ち上がった。

 

「さて、私は今から皆の所に行こうと思うけど、イッセーはどうする?」

 

「出来れば連れていってくれないか?俺もライブは見たいからな。」

 

「じゃあ車椅子借りて来るから少し待ってて。」

 

そう言って、部屋を出ていった。

 

「そうか……俺も皆の大切な存在になってたんだな…」

 

だったら、無茶ばっかりするわけにもいかないかな?

 

『そうですよ。』

 

「メイル?」

 

いきなりメイルが話しかけてきたので少し驚いた。

 

『あの様な無茶で無謀な技は今後、私が許可するまで使わせませんので。』

 

「……了解…」

 

監視役まで出てくるとは………当分はおとなしくしているか……

 

「お待たせ‼借りてきたよ‼」

 

「悪かったな。」

 

「気にしないで、立てる………………訳ないか。」

 

「スマンが手伝ってくれ。」

 

「はいはい。」

 

俺の手を掴み、ゆっくりと起こしてくれた。

 

「体が言うこときかないのは不便だな…」

 

「ほら、後は座るだけだから。」

 

「ああ……………………(グラッ)うおッ!?」

 

「えッ?キャアッ!!」

 

ドッシ~~~ン‼

 

立った瞬間にバランスを崩した俺は、響を巻き込んで倒れてしまった。

 

「いつつ…‼響、だいじょう(フニュン)ん?」

 

何だ、この右手の柔らかい感触は?

 

気になった俺は、もう一度右手を動かしてみた。

 

ムニュ‼

 

「ひゃあッ‼」

 

「へ?」

 

響の悲鳴?を聞いて、右手のある場所を見たら………

 

「イ、イッセー……‼」

 

響の胸の上でした。

 

「ス、スマンッ‼……(ピキィ‼)アギァアッ‼」

 

慌てて離れたが、その瞬間全身から痛みが走った。

 

「うう………ッ‼」

 

彼女はしゃがみ込み顔を赤くして胸を抱き締めながら、俺を睨んでいた。

 

「ち、違うんだ‼わざとじゃッ!?」

 

「何か言うことは…‼」

 

「え、え~~と………柔らかかった「フンッ‼」ペギラァッ!?」

 

その瞬間、響の右ストレートが顔面に決まり、そこで俺の意識は途絶えた。

 

「……ばか。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

タケルside

 

「後はこれを繋いでっと……よし、完了‼」

 

配線の接続を終えた俺は、未来さんがいるところに向かった。

 

「繋ぎ終わったぞ。」

 

「ありがとう、これで準備は完了だよ。」

 

ライブの設営なんて始めてだったから、なんか新鮮な気分だったぜ‼

 

「タケルさん、どうぞ。」

 

「お、サンキューエルナ。」

 

エルナから飲み物を受け取って、喉を潤した。

 

「フゥ……準備も終わったことだし、1度イッセーの様子でも見に行くか?」

 

「「「賛成(デス)‼」」」

 

後輩トリオが真っ先に手を上げた。

 

「そうだね、じゃあ行こ「お~い‼みんな~‼」へ?」

 

呼ばれた方を見たら、響さんがイッセーが乗った車椅子を押しながらやって来た。

 

「悪かったな……心配かけて…「「良かった(デス)よ~‼」」痛ダダダダダダッ‼」

 

調ちゃんと切歌ちゃんが嬉しさのあまり飛び付いたら、イッセーから悲鳴が上がった。

 

「まだ完全じゃないから、勘弁してくれ…」

 

「「ゴメンなさい…」」

 

「随分無茶したもんだな?」

 

「メイルからも簡単に使えないように監視されるしな…」

 

そりゃ、ご主人様が無茶して死ぬところなんてドラゴンでも見たくはねぇだろ。

 

「ところで、その鼻の絆創膏はどうしたんだ?さっきまではなかったけど…?」

 

「絆創膏は気にするな‼」

 

「何処の鳥の手だ、お前は。」

 

ボケれるって事は大丈夫そうだな。

 

「ライブの方はどうなってるんだ?」

 

「設営終わって開始待ちだ。」

 

「そうか………大樹さんとクリスは衣装やメイクか?」

 

「ああ。クリスさんは手伝いだとよ。」

 

「そういや塔城は?」

 

「さっき花摘みに行った。」

 

「あら?皆さまお揃いでしたの。」

 

「やあ、レイヴェル……………ちゃん?」

 

俺達は彼女の姿を見て固まってしまった。

 

「えっと……その格好はど「龍見先輩、来てたんですね。」塔城………………お前もか…」

 

花摘みから帰ってきた塔城もレイヴェルちゃんと色違いの格好になっていた。

 

「その法被とハチマキと両手に4本づつ持ってるサイリウムは何だ?」

 

「「[クロス・ウィング]応援隊の正装ですが何か?」」

 

…………ツッコむのや~めた(仮面のドライバー風)……

 

因みに塔城は青、レイヴェルちゃんは薄いピンクの色合いでそれぞれのハチマキと法被の背中には《翼命‼》《マリア命‼》と書かれている。

 

「さあ‼開始まで合いの手の練習をしましょう‼小猫さん‼」

 

「はい‼頑張りましょう‼レイヴェルさん‼」

 

………さて、エルナでも連れて食事でもしてこよう。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

サーゼクスside

 

「なぜ呼ばれたのかは理解しているかい?リアス。」

 

私はフェニックス卿に借りた部屋にリアスと朱乃君、宗二君を呼び出した。

 

「何でなんですか!?私は…‼」

 

「私は……何なんだい?」

 

「ッ!?」

 

「今回、君達がしたことは貴族としてあるまじき事だとわかっているかい?」

 

「そんなの知ったことではありません‼この結婚だってお兄様達が「結婚だったら白紙になったよ。」は?」

 

「君の振舞いでフェニックス家に嫁に行かせるなんてグレモリー家の恥と言わざるを得ない。だから、今一度貴族の振舞いを叩き込む事になった。」

 

「それに私は宗二君に招待状は渡していないがどうやって来たんだね?」

 

「そ、それは…」

 

まあ、大方予想はついてるけどね。

 

「招待状の偽造とは、手の込んだ事をしたね…朱乃君?」

 

「……なんの事でしょう?」

 

「招待状から君の魔力が確認でき、フェニックス卿側の魔力が検知されないなら証拠にならないかい?」

 

「…あらあら。」

 

まったく、この子達は……

 

「とにかく、君達はこれからグレモリー領に行って、1から勉強し直して来なさい。断れば人間界には2度と足を踏み入れる事は許さないからそのつもりで。」

 

「それと、駒王町のこれからの管理はソーナ・シトリー君が行う事が決定したよ。」

 

「ちょっと待ってください‼裕斗と小猫はなぜこの場にいないのですか!?」

 

「あの二人は彼らと仲がいいからね、悪魔と彼らの陣営との親善を担当してもらうことにした。所属は一応君だが、レーティングゲーム以外ではもう君の眷属として扱う事は出来ないし、緊急時は彼らとの行動を優先させる。」

 

「そんな…‼」

 

「では早速、グレモリー領に行きたまえ。」

 

彼らの足元に転移陣を展開して、逃げる間も与えず転移させた。

 

後はグレイフィアに任して、僕は彼女達の歌を聞きに行こうかな。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

一誠side

 

『間もなく、ライブを始めます。皆さま方もう少しお待ちください。』

 

「もうすぐ始まるよ‼イッセー‼」

 

「分かったから落ち着け。」

 

まったく、子供か……

 

「随分と男前になったな?龍見一誠。」

 

その声は…‼

 

「フェニックス‼……そっちは何でミイラ男になってんだ?」

 

見た瞬間、誰だかわからなかったぞ。

 

「お前の仲間にO☆HA☆NA☆SIされたからだよ…」

 

不死鳥がミイラ男になるって……

 

「いったい何をやったんだ?」

 

俺は後ろにいる響に聞いてみると……

 

「え~と、タケル君がライダーキックを決めて吹き飛んだ処に調ちゃんと切歌ちゃんがすれ違い様に切り裂いて、マリアさんが左腕で地面に殴り飛ばしたら、エルナさんがブルホーンのファイナルアタックの水晶で空に打ち上げて、未来の巨大レーザーとクリスちゃんの一斉射撃の後、翼さんが巨大剣を当てて地面に向けて進みながら私の大型化した籠手の一撃と挟み撃ちしたくらいかな?」

 

……オーバーキルやん…

 

「死というのはこういうものかと、理解できたよ…」

 

……………………ご愁傷さま……

 

「他人事みたいに思ってるけど、イッセーも後で体験する事だからね?」

 

「オワタ\(^o^)/」

 

死ぬ前にガンダ○ブレイカ○3やりたかった……

 

『大変お待たせいたしました。これより我が陣営が誇るアイドルユニット[クロス・ウィング]のライブを始めたいと思います。』

 

大樹さんのナレーションで照明が消え、ステージにライトが当てられると、黒い着物風のドレスを着た翼と白いミニスカドレスを着たマリアが立っていた。

 

『さあ、始めるぞマリア‼我らのもうひとつの(いくさ)を‼ 』

 

『ええ‼最高のステージに見惚れさせてやりましょう‼』

 

そして、曲が流れ始めると二人はレイピアを模したマイクを構え、歌い始めた。

 

 

ー推奨BGM《不死鳥のフランメ》ー

 

 

そこからのステージは圧巻の一言だった。

 

色違いのライトが彼女達を次々と照らしだし、躍りは見る者を釘付けにし、スピーカーから伝わる声は全てを魅了していく。

 

二人が最高のステージと言うのも頷けるな…

 

「これほどの物とは、驚いたな…」

 

「だろ?」

 

「「ハイッ‼ハイッ‼ハイッ‼ハイッ‼ハイッ‼ハイッ‼ハイッ‼イエ~イッ」」

 

…………彼処でサイリウムを振りながらノリノリで踊り狂っている二人はほっとこう……

 

「っとそういえば、お前にこれを渡さないとな。」

 

そう言ってフェニックスは俺の手に小瓶を置いた。

 

「お前の身体の事は聞いている。その涙を使って早めに治して仲間を安心させてやれ。」

 

「ありがとう。」

 

といっても、身体をちょっと動かすだけで痛い俺一人だと使えないから、後で誰かに頼むか。

 

そうやって、話している間にライブが終わった。

 

「「アンコール‼アンコール‼アンコール‼アンコール‼アンコール‼」」

 

「あんなレイヴェル始めて見た…」

 

フェニックスの言葉に苦笑していたら…

 

『『『アンコール‼アンコール‼アンコール‼アンコール‼アンコール‼』』』

 

「へ?」

 

周りにいた貴族悪魔達も叫び始めた。

 

「こりゃすげぇや…」

 

『これほどの声を聞きながら…』

 

『何もしないのはあり得ないわ‼』

 

『『2曲目、いくぞ‼』』

 

 

ー推奨BGM《閃光のフリューゲル》(逆光のフリューゲル マリア&翼ver)ー

 

 

ライブの興奮は暫く続き、俺達が帰る頃には昼を過ぎていた。

 

「なかなか楽しませて貰ったぞ、龍見一誠。」

 

「こっちこそ楽しかったぜ。」

 

俺達は互いに握手した。

 

身体の方は響にフェニックスの涙をかけてもらったお陰で完全に回復できた。これから1本は常備しておこうかね?

 

『無茶をする前提で話さないでください。』

 

「わかってるよ…」

 

お前は俺の母親か?

 

『どちらかといえばしっかり者の妹がいいですね☆』

 

「どうでもいいわ。というか年上のドラゴンが妹って…」

 

『え~、ダメですか?お兄ちゃん♪』

 

うわ、今背筋がゾッとしたぞ……

 

『酷くありませんか!?』

 

魔王様も大樹さんと何か話しているけどどんな内容だろ?

 

『スルーされたッ!?』

 

「そうだ龍見君、この二人も連れていってはくれないか?」

 

そう言って、魔王様は木場と塔城の肩に手を置いた。

 

「「「へ?」」」

 

「この二人には君達と悪魔側との親善を担当してもらう事になったんだ……そちらに派遣という形でね。」

 

「ですが、僕達はグレモリー眷属ですよ?勝手に決めてしまうの「分かりました。お引き受けします。」小猫ちゃん!?」

 

「ああ、裕斗君もそれは気にしなくてもいい、リアスの元に居るよりも彼らといた方が君達も気が楽だと思うからね。」

 

「は、はい。分かりました。僕もお引き受けします。」

 

「ありがとう、悪魔の未来とかはあまり気にしないで頑張ってほしい。」

 

「「ハイ‼」」

 

「じゃあ龍見君、これからヨロシクね。」

 

「よろしくお願いします。」

 

「こっちこそ、仲間になるんだから名前で構わないぜ。」

 

「わかったよ、イッセー君。」

 

「はい、イッセー先輩。」

 

それじゃ、そろそろ帰るかな。

 

転移アイテムを取り出し、地面に落として転移陣を描く。

 

「じゃ、また会おうな。」

 

「そっちもな、今度は俺が勝つ‼」

 

「抜かせ、俺の連勝だよ‼」

 

そんな挨拶をして、俺達は転移した。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

堕天使領の特訓施設に……

 

「あれ?家に転移したつもりなのになぜ?」

 

俺が疑問に思っていたら、皆が俺から離れていき……

 

「Balwisyall Nescell gangnir tron」

 

「Imyuteus amenohabakiri tron」

 

「Killiter ichaival tron」

 

「Various shul shagana tron」

 

「Zeios igalima raizen tron」

 

「Seilien coffin airget-lamh tron」

 

「Rei shen shou jing rei zizzl」

 

「禁手。」

 

『Welsh dragon balance breaker!!』

 

「変身‼」

 

『カイガン‼ニュートン‼リンゴが落下‼引き寄せまっか~‼』

 

「ボアドライブ‼インストール‼」

 

そして、皆が戦闘体勢になった。

 

「……もしかして、O☆HA☆NA☆SIタイムですか?」

 

「そうだよ♪」

 

響さん‼笑顔が恐いです!?

 

「アーシアさんはこれを使ってね。」

 

「あ、ありがとうございます‼ファラさん‼」

 

「後は、このバイクのミニカーを斧にセットして下のボタンを押せば大丈夫だから。」

 

ファラさんは信号機を模した斧をアーシアに渡してミニカーをセット、ボタンを押していた。

 

『マッテローヨ‼』

 

「あの~~、情状酌量の余地は?」

 

「あると思ってるの?」

 

「ですよねぇ~。」

 

こうなったら‼

 

「三十六計逃げるに「させねぇよ‼」うおッ!?」

 

逃げようとしたら、タケルの英雄の力で引っ張られて動けなくなった。

 

「今回はちゃんとお仕置きされとけ?」

 

「イヤだ‼俺はまだ死にたくないッ‼」

 

何か脱出に使えないか周囲を見ていたら、上にある管制室にオッチャンの姿を見つけた。

 

「オッチャン‼助けてくれッ‼」

 

俺の声が聞こえたのか、サムズアップを返してくれた。

 

良かった、これで…………

 

そして、オッチャンは下を指差した。

 

それが気になった俺は指が差した方を見ると、アーシアがいて……

 

 

 

『逝ッテイーヨ‼』

 

 

 

 

聖女から死刑宣告を受けました……

 

「許可も出た事だし…」

 

「やるか。」

 

そう言って、全員が俺に武器を向けた。

 

「弁護‼弁護のチャンスを‼」

 

「却下。」

 

俺の頼みはバッサリ切り捨てられた。

 

「メイル‼力を貸してくれ‼」

 

『ただ今、返事をすることが出来ません。ペーという音声の後にメッセージをどうぞ。』

 

「ピーじゃない!?」

 

焦りのあまり、どうでもいい事にツッコンでしまった。

 

「いつもいつも無茶ばかりして…」

 

「いい加減に…」

 

「「「「「「「「「「反省しろオォォォォォォ‼」」」」」」」」」」

 

「ギャアァァァァァァァァァァァァァッ‼」

 

 

 

 

 

 

その後、全治半年と診断されフェニックスの涙のお世話になったのはいうまでもない。

 




どうでしたか?笑ってもらえたのなら幸いです。

次回は番外編になります。

次回『アーシアの使い魔ゲット大作戦』

「あなた達のお名前は?」

『オイラは/ボクは/オレッちは…』

次回もヨロシクです。
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