最弱の一誠と歌姫達   作:疾風の警備員

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どうも、疾風の警備員です。

一日遅れたけど、明けましておめでとうございます‼

今回は新しいライダーが登場します。

それがどんな活躍をするか長くなりますが、良かったら暇潰しにでも見てってください。

では、どうぞ。

※加筆・修正しました


番外編4 爆誕‼走り出すNEW MEMBER!!

一誠side

 

永夢さん達の世界から帰った俺達は、オッチャンに向こうの世界で起きた事を話した。

 

「ゲームソフトを使った仮面ライダーに人間に感染するコンピューターウィルスか……これまた凄い世界に行ってきたな?」

 

「まぁ…確かに驚いたけどな。」

 

オッチャンは腕を組んで椅子の背もたれに寄りかかる。

 

「それに扉にも不備があったらしいし、異世界への修行旅行はしばらく中止だな。こっちで少し調べてみるからよ。」

 

「わかった。」

 

そしてみくるさんが楽しそうな顔をしながら前に出て…

 

「それと……ハイ、これ。」

 

黎斗さんから貰ったUSBメモリをオッチャンに渡した。

 

「これは?」

 

「その世界で使われてたライダーシステムのデータ……って言ったら?」

 

「マジかッ‼‼」

 

その中身を聞いたオッチャンが机を叩きながら立ち上がり、テンションが一気に上がった。

 

「こりゃ扉の調整は後回しだな‼まずはデータの解析をしてから試作、そこから更にデータを集めて…‼」

 

「はぁ……こうなった旦那様は止まらないからな。お前達は少しゆっくりするといい。」

 

「そうするよ。」

 

キャロルさんは少し呆れながらも、楽しそうなオッチャンを見て微笑みながら俺達にそう言ったので、転移アイテムで家に帰ろうと思ったが、冷蔵庫が心もとなかったのを思い出し近くのスーパーの裏路地に転移した。

 

転移が終わるとメイルが俺の中から出てくる。

 

「私も買い物手伝うよ。」

 

「サンキュー。」

 

「その代わり、今夜はカツ丼で‼」

 

「はいはい。」

 

ゆめのリクエストの材料を買った俺達は家に帰る途中、見知った4人組を見つけた。

 

「ちょっと‼本当にこの辺なんですの!?」

 

「この町でよく会うから、間違いないわ。」

 

「なんの確証もないですわよね、それ!?」

 

「連絡先とか聞いておくべきだったね…」

 

「今日は諦める?」

 

そこにいたのはローラちゃんに真昼ちゃん、小春ちゃんにあこちゃんだった。

 

「あ、ローラ達だ。おーい‼」

 

「この声…………あ、いた‼」

 

ゆめの声に気づいたローラちゃん達が俺達の元へと駆け寄ってきた。

 

「やっと会えた…お久し振りです‼」

 

「久し振り、シンフォニーアいつも楽しく見てるよ。」

 

「ありがとうございます。それで今日はその事でお話がありまして…」

 

話し?一体何だろ?

 

「実は1週間後、この町で撮影があるんです。」

 

「良かったら見に来ませんか?」

 

「もちろん、他にも連れてきて構いませんわ。」

 

おお、撮影現場を見られる機会なんて滅多にないし…面白そうだ。

 

「それなら行かせて貰おうかな。」

 

「「「やった‼」」」

 

俺の返事にあこちゃんを除く3人がハイタッチした。

 

「ああそれと………………はい、これ。」

 

俺は持っていたレシートの裏に自分の携帯の番号を書いて、ローラちゃんに渡した。

 

「解らない事があった時、連絡が取れないと不便だからね。」

 

「あ……ありがとうございます‼」

 

それをローラちゃんは嬉しそうに受け取った。

 

「それじゃ、詳しい時間が分かったらご連絡します‼」

 

「うん、楽しみにしてるよ。」

 

そう言って、ローラちゃん達と別れた。

 

「お兄ちゃん、撮影現場を見に行くの楽しみだね‼」

 

「そうだな。よし、帰ってカツ丼作るか。」

 

「おおー♪」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

あれから1週間経ち、俺とゆめは家の前で撮影現場に一緒に行く仲間を待っていた。

 

「待たせたな。」

 

「イッセーさん、お待たせしました。」

 

「お、お待たせしました…」

 

そこにやって来たのはタケルと玲奈ちゃん、眼魔の王の時に玲奈ちゃんと一緒にいた夕夏ちゃんがいた。

 

「よ、夕夏ちゃんは久し振りかな?」

 

「は、はい。その節はどうも…」

 

「玲奈ちゃんから長期の休みは家族で海外にいるって聞いてたけど?」

 

「それが、海外に単身赴任してる父に急に大きな仕事が舞い込んできまして…今年は早く帰る事になったんです。」

 

「そっか…」

 

彼女の家も結構複雑なんだな……

 

「ところで他のメンバーは?」

 

「翼とマリアは仕事で、響にきりしらコンビは宿題に一切手をつけてなかったから未来とクリスが監視しながらやってる。他もそれぞれ用事があって無理だってさ。」

 

ただ小猫はヴァーリの所に行くって言ってたけど…ようやく話す気になったのかな?

 

「あの…そちらの子は?」

 

夕夏ちゃんはゆめを見ながらそう聞いてきた。

 

そういやまだ紹介してなかったな。

 

「コイツは虹野ゆめ。俺の従妹だよ。」

 

「始めまして‼虹野ゆめです‼」

 

「小鳥遊夕夏です。よろしくね。」

 

自己紹介が終わった俺達は撮影現場へと向かった。

 

「ところでイッセー、その少し大きめのアタッシュケースは何なんだ?」

 

その途中、タケルが俺の持っているケースについて聞いてきた。

 

「これか?そうだな…早い方がいいか。玲奈ちゃん。」

 

俺はケースを開け、中からある8つの物の内3つを取り出して玲奈ちゃんに渡した。

 

「これって……ガシャット!?」

 

「ああ、オッチャンがノリに乗って5日間で完成させたんだ。ジェットコンバットとギリギリチャンバラ、ドラゴナイトハンターZは玲奈ちゃんに渡しておくよ。俺はこの2つを使うから。」

 

俺の手にはドレミファビート、シャカリキスポーツのガシャットが握られてる。

 

「分かりました‼」

 

「玲奈ちゃんそれって…………もしかしてゲームソフト!?」

 

そこに夕夏ちゃんがガシャットを見て、目を輝かせた。

 

「それ、どんなゲームなの!?見たこと無いものばっかり‼ねえねえ、私にもやらせてやらせて~‼」

 

「ちょっ‼そんなに揺らさないで‼き、気持ち悪…」

 

さっきまでの大人しそうな態度から一変、超アグレッシブになった彼女を見て、俺とゆめは呆気にとられた。

 

「あの子、無類のゲーム好きなんだよ。家に遊びに来ると玲奈と一緒にゲーム三昧だし。」

 

「なるほど……そうだ、タケルにはこれ。」

 

俺はゲキトツロボッツのガシャットをタケルに渡した…

 

「いや、俺はいらないよ。」

 

が…タケルはそれを断った。

 

「へ?何でだ?」

 

「俺には英雄の眼魂があるし、それはお前の方が向いてると思うしな。だから俺はいらない。」

 

「……わかった、なら俺が使わせてもらうよ。」

 

「ああ、そうしろそうしろ。」

 

俺はガシャットを懐に仕舞うと、再び歩き出した。

 

それから皆で話しながら進んで行くと、目的地にしていた撮影現場に着いた。

 

「確かここら辺の筈…「一誠さーん‼ゆめー‼こっちこっちー‼」あそこか。」

 

周囲を見渡していたら右斜め前から真昼ちゃんと小春ちゃんが手を振っているのが見えたのでそちらへと向かった。

 

「皆さん、お待ちしてました。」

 

「今日は招待ありがとな。俺含めて5人だけど大丈夫?」

 

「問題ないですよ。どうぞ、こっちです。」

 

彼女達の案内で現場の近くまで来て、警備さんのチェックを終えて進むと……

 

「歌わせましたわね…」

 

「え…?」

 

「この私に……大嫌いな歌を‼…………歌わせましたわねええええええエエェェェェェェェッ‼‼」

 

「ってひゃあああああぁぁぁぁぁぁッ!?」

 

シンフォニーア【イチイブル】を纏ったあこちゃんが両手にガトリング砲を持ち、逃げ回るローラちゃんの周りで小規模な破裂音が大量に響き渡る。

 

「はいカッート‼OK‼最高だよ、2人とも‼」

 

「「ありがとうございます‼」」

 

「それじゃ、一旦休憩入ろー‼」

 

「「はい‼」」

 

監督さんの合図で休憩時間になり、2人がこちらまでやって来た。

 

「一誠さん‼来てくれたんですね‼」

 

「約束したからね。」

 

「それとそっちの子は?」

 

「この子は玲奈の友達の夕夏ちゃんだ。」

 

4人の視線が彼女に集中したので、タケルが紹介した。

 

「玲奈ちゃん玲奈ちゃん‼本物のアイドルだよ!?本物のアイドルが目の前にいるよ‼」

 

「分かったから落ち着いてよ…」

 

夕夏ちゃんは目の前にアイドルがいることに、興奮状態になっていた。

 

「お前も最初はこんなんだったろ?」

 

「お兄ちゃんは黙ってて‼」

 

「「「「アハハハ…」」」」

 

兄妹の漫才みたいなやり取りに苦笑いするアイドル達。

 

「あら、一誠さん達も来てたんですね?」

 

不意に、後ろから呼ばれ振り返ると夜空さんと彼女と同じ制服を着た女の子が3人いた。

 

「どうも、ローラちゃん達からお誘いを受けまして。」

 

「そうだったんですか。あ‼紹介しますね、彼女達が私と同じS4メンバーの…」

 

「劇組トップ、如月ツバサです。」

 

最初に青い髪をポニテにした女の子が…

 

「舞組トップ、二階堂ゆずだゾ‼」

 

次にオレンジの髪をボリュームのあるツインテにして一部を編み込んでいる女の子が…

 

「歌組トップ、白鳥ひめです。」

 

最後にブロンドのロングヘアの頭頂部を水色のリボンで結んだ女の子が挨拶した。とりあえず、このゆずって子はミカさんと気が合いそう。

 

「俺は龍見一誠です。それでこっちが従妹のゆめ。」

 

「始めまして‼虹野ゆめです‼」

 

「俺が御堂タケル、こっちが妹の玲奈で隣がその親友の夕夏ちゃんです。」

 

タケルの紹介が終わったと同時に風が吹いたかと思うと……

 

「「ファンです‼サインください‼‼」」

 

彼女達の前で玲奈ちゃんと夕夏ちゃんが目を輝かせながら色紙を突き出していた。

 

なんか玲奈ちゃん、前より速くなかったか?それに並べる夕夏ちゃんも潜在能力は高いのか?

 

「ええ、良いわよ♪」

 

「「やった‼」」

 

メンバー全員にサインを書いてもらい、2人は上機嫌だ。

 

「夜空さん、彼女達にあの事は?」

 

「話してませんよ。仮面ライダーに助けられたという話しは聞いてると思いますけど、正体は喋ってはいません。」

 

「そりゃ良かった…」

 

あんまり知っている人がいると、巻き込まれる可能性があるからな……

 

「あの一誠さん、ちょっと槍の使い方で聞きたい事が…」

 

「うん、どういうの?」

 

「この動きなんですけど…」

 

「そういうときは…」

 

ローラちゃんからの質問に答えていたら……

 

「待ちなさい‼ここは立入禁…ウワァッ!?」

 

「何だ?」

 

近くから男の悲鳴が聞こえ、そちらを見るとさっきの警備員が体から煙を出して倒れていて、そのすぐ近くに上下黒の服の男がいた。

 

「人間風情が邪魔すんなよ……折角良さげな眷属候補がいんだからよ?」

 

その言葉で俺とタケルは一気に警戒度を上げた。

 

「何だ、お前は‼」

 

「俺はアブド・アーミー……お前らなんかが気軽に話せる存在じゃねぇよ。」

 

「眷属っつー事は、お前悪魔か。」

 

タケルの言葉に奴は少し驚いた顔をした。

 

「ほう……それなりに裏に詳しい奴もいるのか。だったら話しは早い。」

 

アブドは夜空さん達の方を見て…

 

「お前ら、俺の眷属になれ。そうすれば色々と楽しい思いをさせてやるぞ?」

 

いやらしい笑みをしながらそう告げた。

 

「お断りします。」

 

が、ひめさんがそれを速効で拒絶した。

 

「私達は誰かの思惑なんかで縛られるつもりはありません。」

 

「アタシはひめに同意する。」

 

「ゆずもだゾー‼」

 

「私もです。それに、誰かを傷つける人に従う気なんてありません。」

 

続けて他のメンバーも次々に拒絶を口にする。

 

皆、結構度胸あるなぁ……

 

「そうか……だったらこうしよう。」

 

するとアブドは右手に魔力弾を作り、それをローラちゃんへと飛ばした。

 

「え…」

 

「チィッ‼」

 

俺はすぐに駆け出して、彼女を抱き抱えたら横に飛んで攻撃をかわした。

 

そしてその後に爆発が起きる。

 

「大丈夫?」

 

「あ、はい…」

 

事態がまだ飲み込めてないローラちゃんは呆然としていたが、立てるようなので地面に降ろした。

 

「何をするの‼」

 

「何って……お前達が断る度にそこにいる奴等を殺していくだけだが?」

 

「なッ!?」

 

ひめさんの怒声にアブドが答えると彼女は絶句した。

 

「眷属がトップアイドルなんて、俺の名にも箔が付くんでな……お前達に拒否権はあるが…その度に誰かの命が消えていくぞ?」

 

「くッ!?」

 

「だったら……テメェを倒せば問題解決だな。」

 

悔しそうな顔をする夜空さん達の前にタケルが出たので、俺もローラちゃん達を背中に隠せる位置に移動する。

 

「おいおい…人間が上級悪魔の俺に勝てるとでも?」

 

「勝ってみせるさ。」

 

「彼女達に危害は加えさせない‼」

 

デッキと眼魂を持った俺達はそれぞれにポーズを決め…

 

「「変身‼」」

 

《カイガン‼オレ‼レッツゴー‼覚悟‼ゴ・ゴ・ゴ‼ゴースト‼》

 

ゴーストと光龍へと変身した。

 

「ほお……噂の仮面ライダーとやらか…なら、俺も最近手に入れたコイツを使うか。」

 

アブドが手を上に上げ、魔法陣を展開するとそこから()()()()()()()が大量に落ちてきた。その数はおよそ100。

 

それに俺は驚きを隠せなかった。

 

「そんな…あれはお兄ちゃん達が全て消滅させた筈!?」

 

「ゆめ、これ持って皆を連れて隠れてろ。」

 

《SWORD VENT》

 

俺は残り2つのアイテムが入っているケースをゆめに渡し、バイオブレードを取り出す。

 

皆が避難しようとしたら、目のアイテム【眼魔眼魂】からコマンド達が大量に出てくる。

 

「タケル‼皆の逃げる時間を作るぞ‼」

 

「ああ‼」

 

俺達はコマンドの群れに突っ込み、目の前の1体を切り捨てる。

 

「今だ‼」

 

「うん‼皆、こっち‼」

 

俺の合図で皆が隠れるのを横目で確認しつつ、コマンド達の相手をしていき、10体程倒したら……

 

「へぇ、やるじゃん。なら……こんなのはどうだ?」

 

アブドが4体のコマンドに刀とハサミ、斧と帽子を投げつけるとそいつらの姿が変化して、コマンドからアサルトへと進化し、その上にそれぞれのパーカーを羽織った刀、ナイフ、オノ、マシンガン眼魔に変わった。

 

「バカな!?コマンドはパーカーを着れないはず…!?」

 

「売人によれば、それなりに改造したそうだぞ?」

 

そして4体のアサルト達は30体程のコマンドを引き連れて、ゆめ達の方へと向かった。

 

「マズイ‼逃がす「逃がさねぇよ。」ぐあッ!?」

 

ゆめ達の方に行こうとしたら後ろから斬られ、振り返るとコマンド達が俺を囲んでいた。。

 

「この……退きやがれ‼」

 

「邪魔すんな‼」

 

「アッハハハハハハハハハッ‼そうやって守る存在が俺の物になる所を指をくわえて見てるんだな‼」

 

楽しそうに笑うアブドと眼魔を甦らせた奴に怒りを覚えつつ、俺達は眼魔を倒していった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

夕夏side

 

私は今、2度目になる怪物の襲撃に怯えていた。

 

玲奈ちゃんのお兄さん達は離れた所で戦っているが、数は圧倒的に向こうが多く、何体かがこっちに向かって来た。

 

「ちょっと、どうするのよ!?」

 

「そんな事言われましても!?」

 

「皆落ち着け‼今は逃げる事を考えるんだ‼」

 

ツバサさんの言葉で逃げようとしたが…

 

『『『ううう~』』』

 

あの時に見た黒いお化けみたいなのが、私達を囲っていた。

 

「くッ!?回り込まれたか‼」

 

「だったら私が空手の技で‼」

 

「無茶だよ‼化け物相手に‼」

 

だめ…もう終わりだ……

 

私が諦めかけたその時、一発の銃声と共にお化けの1体が倒れた。

 

皆がその音の方を見たので、私もそっちを見たら……

 

「こうなったら私がやるしかないか…‼」

 

玲奈ちゃんがピンクと紫で彩られたマジックハンドみたいな物を持っていて、その人差し指の部分から煙が出ていた。

 

そして腰にはあの時見た、お兄さんのと同じベルトが巻かれていた。

 

「玲奈ちゃん…?」

 

「待ってて夕夏、今コイツらを倒すから‼」

 

そう言って目を模したアイテムを握り、横のボタンを押したら黒目の部分にYと表示され、それを1つ目お化けみたいなバックルを開いて中に入れて閉じた。

 

《アーイ‼バッチリミナサーイ‼バッチリミナサーイ‼》

 

そんな音声とともにバックルから黒地にピンクのラインのパーカーが出てきた。

 

「うそッ!?玲奈さんも!?」

 

「仮面……ライダー…?」

 

そして右手を上に上げたら、大きく星を描くように動かして上に戻ってきた右手をゆっくりと顔の前まで降ろしていき…

 

「変身‼」

 

そう叫びながらベルトのレバーを引いて押し込んだ。

 

《カイガン‼ユリン‼》

 

すると姿がお兄さんのオレンジの部分がピンクになった姿に変わり、飛んでいたパーカーを羽織るとピンクと黒で顔が描かれ、額には角が1本生えた。

 

《ウィルゴー‼覚悟‼ト・キ・メ・キ‼ゴースト‼》

 

「仮面ライダーユリン‼命、燃やすよ‼」

 

そしてマジックハンドの銃を連射して、道を塞いでいたお化けを倒した。

 

「今のうちに逃げて‼」

 

「わかった‼」

 

他の人達が逃げる中、私だけはその場を動こうと思わなかった。

 

「夕夏‼早く逃げなさい‼」

 

「いや‼玲奈ちゃんも一緒に…‼」

 

「無理言わないの‼いいから早く…‼」

 

「でも‼」

 

「デモもクラシーもないッ‼」

 

「ッ!?」

 

彼女の力強い言葉に声が詰まる。

 

「これは私にしか出来ないの…お願いだから私に夕夏を守らせて……早く逃げないと絶交よ?」

 

「~~~~~~~~~~~~~ッ‼‼」

 

そう言われ、私は唇をきつく結び涙を流しながら走った。

 

本当は逃げたくなんてない。一番の親友である彼女の助けになりたい…‼

 

でも力のない私があそこにいても邪魔にしかならない。それが分かった瞬間、悔しい思いで胸が一杯になった。

 

玲奈ちゃんと出会ったのは小学四年の時、町のゲームセンターの中だった。

 

あの頃は、お父さんが単身赴任した寂しさを紛らわす為に家族で最後に行ったそこによく通っていた。そこで私は彼女と出会った。

 

「ねぇ、私と対戦しない?」

 

最初は気分が紛れるなら何でもいいやと思っていたけど…

 

「また負けた~ッ‼強いね、あなた‼」

 

「え…そ、そうかな…?」

 

「ねえ、また一緒にやろうよ‼」

 

それから一緒に遊ぶようになり、五年生の時に同じクラスになってからは学校でもいつも一緒の親友になった。

 

それと一緒に寂しさも感じなくなっていた。

 

彼女は寂しがっていた私を暖かく照らしてくれた太陽みたいな存在だ。

 

そんな彼女が危ない場所で戦ってるのに、私はなにもしてあげられない…

 

そして皆が避難している場所に着いたら、私は膝をついた。

 

「大丈夫か!?何処か怪我を「……しい…」え?」

 

ツバサさんが心配そうに声をかけてくれるが、そんなのは耳に入らなかった。

 

「悔しいよ……友達が危険な場所にいるのに…何も…出来ない自分の無力さが…‼」

 

「夕夏ちゃん…」

 

座って涙する私にひめさんが慰めるように肩に手を置く。

 

でも私が欲しいのは慰めなんかじゃなく…

 

「私も……玲奈ちゃんと一緒に戦える力が…欲しい…‼」

 

でも、そんな物がすぐ近くにあるわけ……

 

「あるよ…戦うための力。」

 

「へ?」

 

その言葉に顔を上げたら、ゆめちゃんが大きめのアタッシュケースを抱えていた。

 

「この中に彼処で戦うための力が入っているの。これを渡してもいい。」

 

それを聞いて私は思わず手を伸ばすが……

 

「でもこれだけは聞かせて。貴女に彼処で戦う覚悟があるの?」

 

そう言われ、伸ばすのを止める。

 

「これを手にするということは、今後もあんな奴等と戦う事を強いられてくる。それも貴女に全く関係ない理由でも。」

 

そうだ…前回も今回も私には何の関係ない。ただ巻き込まれただけといってもいい。

 

「お兄ちゃん達はそれでも戦ってる。貴女にその覚悟がある?」

 

ゆめちゃんにそう問われ、伸ばした右手を見つめる。

 

本当はあんな化け物と戦うのは怖い……今すぐにでも部屋に引きこもっていたい。

 

でも……それでも……

 

「私は……………………戦うよ。」

 

もう一度右手を伸ばしてアタッシュケースを掴む。

 

「こんな私みたいな人を助けるために……そして…」

 

私は泣くのを止めた顔を上げてゆめちゃんを見る。

 

「玲奈ちゃんの力になりたい‼私の……一番の親友の力に‼‼」

 

「………………………………………………………………分かった。」

 

そう言うと、ゆめちゃんはケースから手を離した。

 

「これからそれの説明に入るからよく聞いてね。」

 

「うん‼」

 

そして説明を受け終わった私は急いで玲奈ちゃんの下に向かった。

 

 

 

 

 

ゆめside

 

「良かったの?あんな子を戦いに送り出して…」

 

夕夏さんを見送った後、夜空さんが私にそう聞いてきた。

 

「後でお兄ちゃんには怒られるかもしれません……でも、誰かの為に動こうとする人を見ると助けたくなっちゃうんです。」

 

そう、お兄ちゃんが私や皆にしているみたいに……

 

「それにあれは2人プレイ向きなんですよ。」

 

「「「「「「「「???」」」」」」」」

 

私のその言葉に全員が首を傾げた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

玲奈side

 

「キャアッ!?」

 

私は刀眼魔の攻撃をガンガンハンドで受け止めたが、力負けして吹き飛ばされた。周りにはコマンドが15体、アサルトが4体いる。

 

「これは結構ピンチかも…」

 

そしてマシンガン眼魔が私に狙いを定める。

 

ごめん夕夏……もう一緒に遊べないかも……

 

そう思っていたら……

 

「玲奈ちゃんッ‼‼」

 

「へ?ってキャア‼」

 

右から夕夏の声が聞こえ、抱きつかれる衝撃に絶えきれず転ぶと、私の上を弾丸が通りすぎていった。

 

「イタタ……一体なに「大丈夫!?玲奈ちゃん‼」ゆ、夕夏!?」

 

気づけば私の上に夕夏が乗っかっていた。

 

「ここは危ないのよ!?早く「私も戦うよ‼」はあッ!?どうや……ッ‼」

 

夕夏の言葉に反論しようとして、私は彼女の腰にあるものに気づいた。

 

「それって【ゲーマドライバー】じゃない‼何処でそれを…‼」

 

「ゆめちゃんから貰ったの。」

 

貰ったって……ゆめさん、それ簡単に渡していい物じゃないでしょ‼

 

「玲奈ちゃんを一人になんかさせない‼私の大切な親友を…‼だから…」

 

立ち上がった夕夏が手を差し出してくる。

 

「お願い、私も一緒に走らせて‼」

 

その目を見て、私はそれが本気なんだとわかった。

 

「……………………しょうがないなぁ、なら…‼」

 

私はその手を掴んで立ち上がる。

 

「一緒に走ろうか‼」

 

「あ…………うんッ‼‼」

 

私達は並んで立ち、夕夏が右手に持つ黄色いガシャット【爆走バイク】を起動させる。

 

《爆走バイク‼》

 

すると夕夏の後ろにゲームのスタート画面が現れ、大量のトロフィーが周囲に設置された。

 

そしてスカートを翻しながらターンを決め……

 

「変身。」

 

右手のガシャットを反転させて、ドライバーに差し込んだ。

 

《ガシャット‼レッツゲーム‼メッチャゲーム‼ムッチャゲーム‼ワッチャネーム!?》

 

そんな音声が流れる中、夕夏は少しジャンプしながらの回し蹴りで1つのアイコンを選択する。

 

《アイム・ア・仮面ライダー‼》

 

そのアイコンが彼女に吸い込まれると、前に行った世界の仮面ライダーレーザー・ゆるキャラモードがいた。

 

「数が多いからスピードで翻弄しよう‼」

 

「OK‼」

 

夕夏はベルトのレバーに手をかけ……

 

「フェイズ2。」

 

そう言ってレバーを開いた。

 

《ガッチャーン‼レベルアップ‼》

 

すると彼女の姿がどんどん変化していき……

 

《ば~く走‼独走‼激走‼暴走‼爆走バイク‼》

 

最後にはバイクになった夕夏がそこにいた。

 

「玲奈ちゃん、乗って‼」

 

「うん‼」

 

私はそれに跨がり、アクセルを吹かす。

 

運転方法はお兄ちゃんのを見てるから問題なし‼

 

「それじゃ、行くわよ‼」

 

走り出した私はそのまま敵に突っ込んで、コマンド達を弾き飛ばす。

 

背後に回ったらすぐさまドリフトターンして右手にガンガンハンドを握り、眼魔を撃っていく。

 

「先ずは雑魚掃除といきましょうか‼」

 

《ガシューン》《ガシャット‼キメワザ‼》

 

夕夏のベルトからガシャットを抜き、横のスロットに装填してボタンを押したらすぐにもう一度ボタンを押した。

 

《BAKUSOU!!CRITICAL STRIKE!!》

 

マフラーから炎を出しながら加速していき、眼魔達の手前でドリフトターンして炎を浴びせると雑魚は一掃され、残ったのはアサルトだけになり、今のでダメージを負ったのか、動きは鈍かった。

 

「今度は夕夏も一緒に戦おう‼」

 

「え?でも、私バイクだから一人で動くのは…」

 

「そこは私にお任せあれ♪」

 

私は一誠さんから貰ったギリギリチャンバラガシャットを取り出して起動させる。

 

《ギリギリチャンバラ‼》

 

そしてスタート画面からチャンバラゲーマが出てきたので、私は夕夏のベルトのレバーを閉じた。

 

《ガッチョーン》

 

そしてガシャットをベルトに装填する。

 

《ガシャット‼》

 

「夕夏、掛け声。」

 

「え?……なら、フェイズ3。」

 

「それじゃあ、いっくよ‼」

 

最後にレバーを思いっきり開いた。

 

《ガッチャーン‼レベルアップ‼》

 

夕夏の体から車輪が外れると、チャンバラゲーマが分解されて各部にくっつき、人型になる。

 

《ば~く走‼独走‼激走‼暴走‼爆走バイク‼アガッチャ‼ギリ・ギリ‼ギリ・ギリ‼チャンバラ~‼》

 

「ほ、ほんとに人型になっちゃった…」

 

「ほら、ボーッとしてないで行こう。」

 

「うん‼」

 

夕夏の周りに1つのアイコンが出てきたので、それに手を伸ばすと黄色と黒、紫で彩られた弓が出てくる。

 

《ガシャコンスパロー‼》

 

それを掴み、Aボタンを押して半分に割り2本の鎌にする。

 

《ス・パーン‼》

 

そして刀眼魔に近づき、鎌でバツ字に斬った後に足払いをかけて転ばし、右手の鎌の柄尻で左手の鎌のBボタンを2度叩き……

 

「テヤァッ‼」

 

それを一気に振り下ろして、体に突き刺すと耐えられなかった刀眼魔は爆発した。

 

「さっすが‼私も‼」

 

《ダイカイガン‼ガンガンミナサーイ‼ガンガンミナサーイ‼》

 

ガンガンハンドをバックルに翳した後、ナイフ眼魔に狙いを定め…

 

《オメガスパーク‼》

 

発射された光弾がナイフ眼魔を貫き、爆散した。

 

「よし‼」

 

「残りはあの2体だね。」

 

視線の先には、なんとか立ち上がったオノ眼魔とマシンガン眼魔。

 

夕夏が最初にオノ眼魔に近づき、右の鎌で袈裟斬りにする。その横からマシンガン眼魔が狙いを定めていたので、私がその手を狙い撃ち、射線をずらした。

 

「やあッ‼」

 

それに気づいた夕夏は左手の鎌をマシンガン眼魔へと投げて直撃させ、あらぬ方向に飛んでいく鎌を私が撃って彼女の手元に戻す。

 

「ありがとう‼」

 

「お安いご用よ‼」

 

そしてそれを逆手に持ち、回る様にしてオノ眼魔を連続で切り裂いてマシンガン眼魔の下へと吹き飛ばした。

 

「最後は同時に決めよっか?」

 

「いいね、張り切っちゃうよ‼」

 

私はミコト眼魂を使い、美琴魂になる。

 

《カイガン‼ミコト‼化学と‼魔術と‼超電磁砲‼》

 

『久々の登場だし、張り切るわよ~‼』

 

そしてガンガンハンドにカニジシャクを合体させてブラストモードにして、口径を小さく変えてからバックルに翳す。

 

《ダイカイガン‼ガンガンミナサーイ‼ガンガンミナサーイ‼》

 

夕夏はスパローを合体させて弓に戻す。

 

《ズ・ドーン‼》

 

次にギリギリチャンバラガシャットを抜いた。

 

《ガシューン‼》

 

それをガンスピンのように回しながら、武器のスロットに嵌め込む。

 

《ガシャット‼キメワザ‼》

 

そして大量の矢が周囲に展開されていく。

 

「優勝トロフィーを手に入れるのは…‼」

 

《GIRIGIRI!!CRITICAL FINISH!!》

 

「私達だよッ‼」

 

《オメガブラスト‼》

 

放たれた大量の矢とレールガンの連射が眼魔達を撃ち抜き爆散した。

 

「「やったあッ‼‼」」

 

それを見た私達はハイタッチして喜んだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

一誠side

 

コマンドを倒し終わった俺達は玲奈ちゃん達の戦いを見た。

 

「タケル、俺達も負けてられねぇぞ?」

 

「ああ、さっさと終わらせようか‼」

 

《ドレミファビート‼》

 

俺はドレミファビートガシャットをソウチャクスロットホルダーに入れてボタンを押す。

 

「三重奏。」

 

《レベルアップ‼ソウチャック‼ド・ド・ドレミファ‼ソ・ラ・シ・ド‼OK‼ドレミファビート‼》

 

《ゲン‼カイガン‼ディープゴースト‼キルゴー覚悟‼ゲキ・メ・ツ‼ゴースト‼》

 

タケルがディープゴーストになったら俺はターンテーブルをスクラッチして曲を流し始める。

 

 

ー推奨BGM【One Step】(歌詞無しバージョン)ー

 

 

流れてくる曲に合わせて俺達はアブドを殴る。

 

「ごッ‼ブッ!?ガッ!?」

 

「おお、なんか踊りたくなるリズムだゾ‼」

 

ゆずさんが何故かその場で踊り始める。

 

「人間めッ‼」

 

殴り掛かってくるアブドの腕を弾き、脇腹から肩、胸から顎へと更に決めていき、ゲーマの力で攻撃力がどんどん上昇していく。

 

「次は俺だ‼」

 

そしてタケルが間に入ってきたら右、左と奴の顔を殴り、そのまま回りながら後ろ回し蹴りを決め、正面を向いたら、右足の上段蹴りを喰らわせ胸の中心を蹴る。

 

曲の最後は俺も加わり、顔面を同時に全力で殴った。

 

《PERFECT!!》

 

「ウガ…‼な、何故だ‼私は上級悪魔‼人間ごときに……負ける筈…‼」

 

「確かに一人だったら負けてたかもな。でも俺達は一人じゃない。」

 

「守りたいものがある、ともに戦う仲間がいる。その絆が俺達に力をくれる。」

 

「そんなくだらんものに…‼」

 

「あんたにゃ解らんだろうな。んじゃ、幕引きだ。」

 

《ゲンカイ‼ダイカイガン‼ディープゴースト‼ギガ‼オメガドライブ‼》

 

「や……やめ…‼ギャバッ!?」

 

相手の言葉を遮って、タケルの蹴りがアブドを吹き飛ばし、俺の目で消滅を確認した。

 

「悪いが、アンコールはお断りだ。」

 

変身を解除した俺達は玲奈ちゃん達の所に行くと、2人とも地面に座っていた。

 

「ふぅ、なんか疲れたよ…」

 

「私もそうだよ…でも。」

 

玲奈ちゃんは夕夏ちゃんを見て……

 

「夕夏のお陰で勝てたよ。ありがとね。後、絶交とか言ってゴメンね?」

 

「ううん…そんなの気にしてないし、私も玲奈ちゃんのお陰で強くなれた気がするよ。」

 

そんな感じで話してる2人を見ると、今、何かを言う気は無くなってしまった。

 

「後にするか。」

 

「そうだな。」

 

ま、2人の絆が強くなったみたいだし、悪くは無かったのかな?

 

その後、今日の撮影は中止という事になり、ローラちゃん達は俺達にお礼を言った後、学園所有の車で帰っていった。

 

そして俺達は……

 

「スゥ……スゥ…」

 

「ZZZ…」

 

疲れてしまったのか眠ってしまった玲奈ちゃんと夕夏ちゃんを背負いながら歩いていた。

 

「にしても、まさか夕夏ちゃんが変身がするとは思わなかったぜ…」

 

「今回はゆめの判断に感謝だな。」

 

「えへへ~♪」

 

「ただし、家に帰ったら説教な?」

 

「ア、ハイ…」

 

俺の言葉に喜んでいたゆめのテンションが一気に落ちた。

 

「でも、これからは夕夏ちゃんも護衛対象の一人だな。」

 

「いや、仲間でいいだろ?」

 

「まあな?一応後で聞いてみるけど。」

 

「残る問題は眼魔か…」

 

「ああ、誰が甦らせたのか調べないとな。」

 

こんなふざけた事をした奴は、必ず俺達がぶっとばしてやる‼

 

そう決意しながら俺達は家路に着いた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

???Side

 

「ふむ……中々の性能でしたね。」

 

これなら私の駒としては充分でしょう。

 

「この聖遺物だけでは不安だったのですが、ちょうどいい戦力です。さあ、もうすぐですよ……人外諸君‼おまえ達が僕という英雄にぶっ滅ぼされる時は‼」




いかがでしたか?

徹夜仕事続きで、所々雑になってるかも……

次回も番外編ですが、題名が決まってないので、予告はお休みです。

では、次回でお会いしましょう。
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