最弱の一誠と歌姫達   作:疾風の警備員

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遅くなってしまいましたが、最新話です。

今回は題名通りの展開です。

では、どうぞ。


※一部加筆・修整しました。


砕かれる勇槍

一誠side

 

『ハ~~ハッハッハッハ‼ドウシタ?ワタシハココダゾ‼』

 

「「降りてこいや、ゴラァァァァァァァッ‼」」

 

どうも皆様、龍見一誠です。今現在空にいる眼魔に向かって調と小猫がシャウトしています。

 

なぜこうなったかというと……

 

「二人とも落ち着けよ。たかが“ペチャパイ”って言われた位で「「パイは命より重い‼」」ハイ、スイマセン…」

 

と、いうわけです。

 

「タケル、今の二人に何を言っても無駄だ。」

 

「そうみたいだな…」

 

『フム……“アップルパイ”トイウタベモノニハ“リンゴ”トイウモノガツマッテイルトキイタガ、オマエタチノ“ペチャパイ”ニハナニガツマッテ………………ナイカラペチャパイダッタナ。』

「「よし、ぶっ殺すッ‼」」

 

眼魔が更に言葉の爆弾を投下し、二人の怒りのボルテージが上昇した。

 

「ねぇ……早くしないと二人の心が先に壊れちゃいそうだよ?」

 

「といってもなぁ…」

 

響の提案にも乗りたいんだが、ここにいるのは俺と響、タケルに小猫に調で空に攻撃出来る奴が少ないのでまともに戦闘できないのだ。

 

「早く来てくれ……クリス…」

 

「お~お~、飛んでる飛んでる。」

 

噂をすればniceなタイミングでクリスとアリアが来てくれた。因みにアリアの犬耳や尻尾を服で隠すのは無理だったので、帽子やスカートに細工してそれらしいコスプレ衣装にすることで誤魔化す事にした。なので、外に出られるようになったアリアも今回来ていた。

 

「すみません、遅くなりました。」

 

「さて、楽しみにしてたし準備すっか。」

 

楽しみだった?なにがだ?

 

「Killiter ichaival tron」

 

聖詠を唱え、シンフォギアを纏ったクリスはアンカーを地面に刺し、身体を固定した。

 

「1度やってみたかったんだよな…対空砲火ってやつをッ‼」

 

そして、全身からミサイルとガトリングを一斉射した。

 

《MEGA DETH QUARTET》

 

『ヘ?ウオォォォォォォォォォォォッ!?』

 

調たちをおちょくるのに集中していたのか、全弾が眼魔に命中したが眼魔はまだ空にいた。

 

『キサマ!?シャベッテイルトキニコウゲキスルナドヒキョウダゾ!?』

 

「あ?こういう時は撃って……いいんだよな?」

 

「「「「「「当たり前じゃん(だよ)(です)。」」」」」」

 

全員の声がきれいにハモった。

 

『クッ!?ナラ、オアソビハオワリダ‼』

 

そう言うと、素早いスピードで俺達に攻撃し空に逃げるヒットアンドアウェイを始めた。

 

「キャアッ‼この‼」

 

攻撃された響が反撃しようとしたが、既に空にいるのでそれは叶わなかった。

 

「あ~もう‼こう動かれたら迂闊に撃てねぇじゃねえか‼」

 

確かに下手に撃ってしまえば味方に当たる危険性もある。どうすれば……‼

 

『見てられないな。』

 

すると突然、聞き覚えのない声が聞こえた。

 

『今回は特別だ。』

 

声の発生源があるであろうタケルの方を見ると、1つの眼魂が浮いていた。

 

そして、その眼魂はアリアの方に飛んでいき身体の中に入っていった…………って!?

 

「おい、アリア‼大丈夫か!?」

 

『心配するな、少し身体を借りているだけだ。』

 

「というか、なぜアリアに?」

 

『この子なら俺の力を使えるからだ。』

 

なんだかさっぱり分からねぇ!?

 

『取り合えず、手伝ってやる。』

 

そういって腰に手を翳すとタケルのと同じベルトが現れ、その中に今の眼魂を入れた。

 

《アーイ‼バッチリミロー‼バッチリミロー‼》

 

そして、左手を胸元に右手を顔の右側に持っていき、強く握り締めた。

 

『変身‼』

 

《カイガン‼スペクター‼レディゴー‼覚悟‼ド・キ・ド・キ‼ゴースト‼》

 

そして、変身した姿は俺達と同じ背丈になりタケルのオレンジの所が青に変わり、額と胸の目の紋章は角が2本、顔も少し禍々しい感じのライダーになった。

 

「仮面ライダースペクターだと!?」

 

スペクター……それがあの姿の名前らしい。

 

「え!?ちょッ‼何があったの!?」

 

「…アリアが仮面ライダーになった…‼」

 

「これはいったい…?」

 

その姿を見ていたら、右手に紺色の眼魂を持っていて、そのスイッチを入れると《13》と表示された。

 

「それは……タケルがまだ使えない眼魂‼」

 

それをベルトに入れると、何処からか青いバイクがやって来て真ん中から開くと、中にパーカーゴーストがいた。

 

《アーイ‼バッチリミロー‼カイガン‼フーディーニ‼マジいいじゃん‼スゲェマジシャン‼》

 

それを羽織るとバイクを背負ったみたいになり、顔も鎖と南京錠が描かれたものになった。

 

「あれが…………フーディーニ魂…」

 

そして、バイクの車輪を回転させながら空に飛び上がり、眼魔を殴った。

 

『グオッ!?ナンダキサマハ!?』

 

『答える義理はない、さっさと堕ちろ‼」

 

《ダイカイガン‼フーディーニ‼オメガドライブ‼》

 

車輪の所から鎖が飛び出し、眼魔を縛ったらドリルのように回転しながら跳び蹴りを決め、眼魔は地面に堕ちた。

 

『アタタタタタ…「「いらっしゃい…」」ヒィッ!?』

 

その場所には調と小猫が待ち構えていた。後は二人に任せるか。

 

『おい、御堂タケル。』

 

「何ですか?」

 

『俺達と同じ力を使うのなら《15人の英雄達の心の声を聞き、思いを未来に繋げろ》……この言葉を覚えておけ。』

 

そう言って、アリアの中から眼魂が出て、タケルの手に収まった。

 

「今の言葉は何だったんだ?」

 

「俺にも分からねぇ……でも、それが何かに繋がるのかもな。」

 

「「先輩、眼魂持ってきました。」」

 

近くに来た調と小猫を見ると、所々に黒い液体が付着していて、特に小猫の左手にはべっとりと付いていた。

 

「……………………一応聞くけど、どうやって手に入れた?」

 

「調さんがお腹を鋸でかっさばいて、私が左手をその中に突っ込んでほじくりだしました。」

 

………………グロすぎだよ………………

 

「と、取り合えずサンキュな…」

 

黒い液体が付いた《SKYRIDER》の眼魂を受け取るタケルだけど、俺は触りたくねぇ……

 

「アリアの方は大丈夫か?」

 

「え?……あ、はい。大丈夫です。」

 

「ん?そうか。」

 

色々聞きたいけど何か様子がおかしいし、本人が大丈夫って言ってるなら今はやめておくか。

 

「それじゃ、戻ろうか。」

 

「「「「「「了解‼」」」」」」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

タケルside

 

スカイ眼魔を倒した次の日、俺とイッセーは駅前広場にあるドーナツ屋に来ていた。眼魔についてある程度の情報が解ったから教えてくれるそうだ。

 

「で、色々調べてみたんだがどうやら過去にも似たような存在がいたらしくて、そいつはこの町の森に封印されていたみたいだ。」

 

「なら、何で今になって眼魔が暴れまわってるんだ?」

 

「誰かが封印を解いた……しかないな。」

 

「たく……誰だよ、んな面倒な事してくれたのは?」

 

「さあな……でも、眼魔を倒す事には変わりはない。」

 

「そうだな。」

 

その話が終わるとイッセーは席を立った。

 

「んじゃ、俺は響と買い物に行く約束があるから。」

 

「なんだ?デートか?」

 

「夕飯の材料だよ。今日はアイツがチャーハンが食いたいって言うからな。」

 

おーおー、相変わらず仲がよろしいこって。

 

「あれ?お兄ちゃんに龍見さんだ‼おーい‼」

 

「「ん?」」

 

突然聞きなれた声が聞こえたので、そこを見ると玲奈ともう一人同じ制服を着た女の子がいた。

 

「お兄ちゃん達も来てたんだ。」

 

「まあな。そっちの子は友達か?」

 

「うん‼親友の夕夏ちゃんだよ‼」

 

「は、始めまして‼小鳥遊夕夏です。」

 

「玲奈の兄のタケルだ、こっちが俺の友達の……」

 

「龍見一誠だ、ヨロシクな。」

 

「宜しくお願いします。」

 

「そうだ‼龍見さん、チャーハンのレシピ教えてくれるのいつ頃になりそうですか?」

 

「う~ん、今抱えている案件が終わってからになるけど、それでもいいかい?」

 

「そっか…………じゃ、待っています。」

 

そういえば、こいつも巻き込んでいるんだったな……あんまり心配掛けないようにしないと。

 

「それよりイッセー、時間大丈夫か?」

 

「やっべ!?んじゃ、またあ「ちょっといいかな?」と?」

 

イッセーが行こうとしたら、一人の男が俺達に話しかけてきた。

 

「何ですか?」

 

「君達に頼みたい事があるんだ。」

 

うっわ‼怪しさ抜群なセリフだな、オイ‼

 

「急いでるんですけど…」

 

「なに、時間は取らせないさ。ただ…」

 

そう言って右手をゆっくりと上げ……

 

「死んでくれればいいんだからな‼」

 

一気に下ろしたのを見て、とっさに俺は夕夏ちゃんをイッセーが玲奈を抱えてその場から飛び退いた。

 

すると、俺達がいたテーブルと椅子がいきなり切り裂かれた。

 

「んなッ!?」

 

何が起きた!?眼魔もいないのにどうやって!?

 

「へぇ……勘はいいんだな?」

 

「テメェ…………何者だ!?」

 

「教えてやるわけねぇだろ、ヴァ~カッ‼」

 

再び右手を動かそうとしたので、俺はクモランタンを取り出し粒子をばら蒔いた。すると、俺達の周囲には30体以上の眼魔がいた。

 

「ヒィッ!?」

 

こういうのを始めて見たんだろう夕夏ちゃんが小さな悲鳴を上げる。

 

「あれ?何で見えるようになってんだ?細工は完璧なんだけどな…」

 

「テメェが眼魔達の親玉か‼」

 

「だから教えねぇって言ってんだろ‼ま、これを見れば一目瞭然か…」

 

「なら、お前を倒せば眼魔は消えるわけだな?」

 

「やってみろよ?殺れるもんならな‼」

 

そう言って、再度眼魔に指示を出し襲いかかったきた。

 

「Croitzal ronzell gangnir zizzl」

 

聖詠を唱えたイッセーはガングニールを纏い、硬質化させたマントを使い、眼魔を切り飛ばした間に俺は包囲を抜け、夕夏ちゃんをドーナツ屋の裏に下ろした。

 

「いいか?玲奈も連れてくるから、ここでじっとしてるんだぞ?」

 

俺の言葉に夕夏ちゃんは頷いてくれたので、ベルトを出して、眼魂をセットしてレバーを操作した。

 

「変身‼」

 

《カイガン‼オレ‼レッツゴー‼覚悟‼ゴ・ゴ・ゴ‼ゴースト‼》

 

「へ、変身した?」

 

「玲奈以外には秘密な?」

 

そう頼んだ後、俺はイッセーと玲奈を助けるためを眼魔に向かっていった。

 

 

 

 

 

 

 

 

一誠side

 

玲奈ちゃんを抱えている俺は槍が使えないので、マントを武器にしながら戦っていた。

 

しかも、コイツらは……

 

「玲奈ちゃんばっかり狙いやがって‼」

 

振るわれる攻撃全てが、玲奈ちゃんを殺そうとしていたのでマントで倒しつつ、抜けてきた攻撃は俺自身を盾にして防いでいる。なので、既に俺の体には幾つもの傷が出来ていた。

 

「龍見さん‼私の事は構わないで…‼」

 

「んな事できるかッ‼」

 

この子はタケルの大切な家族だ。だったら、アイツの王である俺が見捨てるなんてしてたまるもんか‼

 

「ん~~‼なんて素晴らしい光景だ‼見ていてヘドが出るぜ。」

 

そこに、俺が倒した以上の眼魔を召喚した男は、一斉に襲わせてきた。

 

マズイ!?この数を捌ききるのは……!?

 

そう思い、自分を盾にして玲奈ちゃんを守ろうとしたら……

 

「ハアァァァァァァァァァッ‼」

 

一人の少女が目の前の眼魔達を殴り飛ばし、その後ろから紫のレーザーとピンクの丸鋸と緑の刃が周りの眼魔を蹴散らしていった。

 

「イッセー‼お待たせ‼」

 

そこには響と未来、調と切歌がいた。

 

「皆…来てくれたのか‼」

 

「当然デス‼」

 

「……アザゼル総督が眼魔の反応をキャッチ出来る機械を作って、その試運転中だったの。」

 

「玲奈ちゃんは私が預かるよ。」

 

「ああ、頼んだ。ドーナツ屋の裏に友達もいるから守ってやってくれ。」

 

「わかった‼」

 

未来に玲奈ちゃんを渡し、この場を離れて行くのを見てから俺は男の方を向き、籠手を変形させた槍を掴んだ。

 

「さて、お前の狙いはなんだ?」

 

「狙いって決まってンだろ!?オメーらの持ってるライダーの眼魂だよ‼」

 

「ライダー眼魂だって?」

 

つまり、コイツも強大な力が目的か。

 

「なら、何で玲奈ちゃんを狙った?」

 

「ハア?弱点ぶらさげてるカモがいるんだ、そこを狙わない理由を逆に聞きたいね?」

 

コイツ……‼最低だな‼

 

「これ以上長話に付き合う気はねぇし、とっとと死にやがれ‼」

 

男は新しく眼魔を召喚し、突撃してきたが……

 

《ダイカイガン‼オレ‼オオメダマ‼》

 

その音声と共に、俺達の頭上を巨大な光弾が通りすぎ、眼魔達を吹き飛ばした。

 

「テメェ……俺の妹に手ぇ出してただで済むと思うなよ‼」

 

「ええ、そのような振る舞いは戦士の恥と知りなさい‼」

 

後ろから怒り心頭のタケルと、ギアを纏ったマリアとクリスが来た…………あれ?

 

「翼は?」

 

「センパイなら、転移アイテム忘れたから走って向かってんじゃないか?」

 

翼のヤツ……こんな時に天然になるなァ‼

 

「アリアが一緒だから何とかするでしょ?」

 

「取り合えず、先ずは目の前のクソ野郎を取っ捕まえるぞ‼」

 

『『『『『了解‼』』』』』

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

翼side

 

なんという失態だ‼転移道具を忘れてしまうとは‼

 

その事に気づいた私は、走って向かおうとしたのだが……

 

「ちょっと待ってください。」

 

アリアに呼び止められた。

 

「なんだ‼急がねば…‼」

 

「これを使って下さい。」

 

そう言った彼女の隣には白と赤で彩られたバイクがあった。しかし、私はそれを不思議に感じた。そのバイクは先程まで《存在していなかった》

 

幾ら私が急いでいたとはいえ、数秒の間に《市販で売られていない形》をしているバイクを用意するなんてあり得なかった。

 

「それは…?」

 

「“ロードセクター”と言います。これのスピードならすぐにたどり着ける筈です‼」

 

「…………これやそれ以外について後で聞きたい事があるが、構わないな?」

 

「……はい。」

 

この子はもしかしたら……

 

ある、考えが頭をよぎったが緊急事態なので後回しした私は、アリアと共にそれに股がりエンジンを入れた私はバイクを発進させたが、

 

「くぅ!?なんてじゃじゃ馬だッ!?」

 

あまりの運転の難しさに、苦戦しながら戦場に向かった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

一誠side

 

俺達は男が出してくる眼魔と戦っていたが……

 

「クソ‼数が減らない‼」

 

「あんにゃろう、何体呼び出せるんだよ‼」

 

男が眼魔を出し続けてくるので、数が一向に減らなかった。それに、

 

「おまけに変な眼魔まで出しやがって‼」

 

何体かは特別なパーカーを羽織っていて、響達がそれぞれ対応していた。

 

「このままだと、玲奈ちゃん達が…‼」

 

さっきから玲奈ちゃん達に向かおうとしている眼魔の対処をしているが、疲弊してきた俺とタケルの間を何体かが抜けていき、未来が打ち倒している。

 

「どうした?もうバテたのか?」

 

「まだだ‼」

 

「こんくらいで倒れるかよ‼」

 

「あっそ、んじゃ後ろに注意しときな。」

 

「「キャアアアアアアアアッ‼」」

 

その瞬間、悲鳴が聞こえたので後ろを向くと、玲奈ちゃん達のすぐ傍まで眼魔が近づいていた。

 

しまった‼ここからじゃ間に合わない!?

 

未来も対処しようとしているが、新たに出てきた眼魔に邪魔されて出来そうもない。

 

『メガフレイム‼』

 

『フォックスファイヤー‼』

 

『パワーメタル‼』

 

その時、二つの炎と鉄球が眼魔達を凪ぎ払った。

 

「皆さん、お待たせしました‼」

 

そこには、1体の恐竜と狼、ドラゴンみたいな奴と一緒にアーシアがいた。

 

てことは……あれもアグモンとガブモン、ドルモンなのか?

 

アーシアと3体は玲奈ちゃん達の前に立ち、眼魔を威嚇した。

 

「この子達は任せて下さい‼」

 

「なら、頼んだぞ‼」

 

「ハイ‼ガンバりましょう‼グレイモンちゃんにガルルモンちゃん、ドルガモンちゃん‼」

 

『任せろアーシア‼』

 

『この子達には近づかせない‼』

 

『張り切ってやるっすよ‼』

 

「チッ‼雑魚共が‼いちいちでしゃばってくんじゃねぇ‼」

 

さて、後顧の憂いもなくなった事だし‼

 

「そろそろ、相手してもらうぜ?眼魔の王。」

 

俺とタケルは互いの武器を男に向けた。

 

俺達の周りにいた眼魔は倒し尽くしたので、残りは奴だけだ‼

 

「なら、俺も手札の1つを切るか。」

 

そう言うと、男の前に3つの魔法陣が現れ、その中から出てきたのは……

 

「久々だなぁ……屑共。」

 

「……俺は会いたくなかったよ、宗二。」

 

兵藤宗二にリアス・グレモリー、姫島朱乃だった。

 

「言いたい事は色々あるけど、あの人の命令だからな……苦しまずに殺してやるよ‼」

 

そして、3人がポケットから取り出したのは……

 

「ライダー眼魂だと!?」

 

「見せてやるぜ‼コイツの力をな‼」

 

そう言って、眼魂も黒い靄で包んだ後、眼魂のスイッチを入れた。

 

「まさか、無理やり使ってるのか?」

 

「「「変身‼」」」

 

そして、眼魂を身体の中に入れると、姫島はカブトムシのような赤と黒の姿、グレモリーは黒に赤いラインが入った姿、宗二は大きな2本の金色の角に肉体を模した赤い鎧を纏った姿になった。

 

「ストロンガーにファイズ、クウガか‼」

 

「眼魂だけで変身出来るのかよ…」

 

「さあ‼じわじわところ(ブロロロロロロロッ‼ドゴォン‼)シミュラッ!?」

 

「「……は?」」

 

悠然と歩いてきた宗二は突然現れたバイクにひかれると、空中3回転捻りしながら地面に頭から落ち、犬神家みたいな格好になった。

 

「「ソージ(君)‼」」

 

それにファイズとストロンガーが慌てて駆け寄っていった。

 

「ふう、ようやく止まったか…」

 

バイクから降りてきたのは、翼にアリアだった。

 

「止めることが出来なかったから咄嗟に何かにぶつけたのだか……大丈夫だろうか?」

 

「「むしろnice attack‼」」

 

「は?」

 

翼は不思議そうな顔をしていたが、良くやった‼

 

「クソ‼誰だ‼今の攻撃は!?」

 

「貴方達‼もう許さないわよ‼」

 

「よくも宗二君を‼」

 

「お前達の事なんか知った事かよ‼」

 

「そうだな、翼は響達の援護を頼む。」

 

「心得た。」

 

翼に響達を任せ、俺とタケルで宗二達に向き直った。

 

アリアはバイクから降りたら、徒手空拳やテーブルや椅子を使って戦っていた。でも、椅子とかは簡単に砕けているのでほとんど徒手空拳だけど……

 

ていうか身長が低いからか一部の攻撃が急所に当たったるみたいで眼魔が悶絶しながら倒れている。ていうか、動きが随分手慣れているな……

 

さらに、さっきのバイクは無人で動いて眼魔をひいていた。

 

「お前らが仮面ライダーの力を使うのは許せねぇ‼」

 

「フン‼これは今や俺の力だ‼これで邪魔な奴らを全部ぶっ殺して、俺がオリ主だってことを解らせてやる‼」

 

「お前はまだそんな事に拘ってるんだな…………だったら俺がお前を倒す‼」

 

「なめんじゃねぇぞ‼」

 

「んじゃ、そこのライダーは俺が相手してやるよ。」

 

タケルの前に、男が立ちふさがるとポケットから眼魂を取り出した。

 

「それは……‼何故貴方がそれを!?」

 

アリアはソイツの眼魂を見て驚いていた。あれもライダー眼魂なのか?

 

「変身。」

 

眼魂のスイッチを入れ、身体の中に入れて変わった姿は銅と新緑の色合いに防弾ジャケットみたいなものと、口の部分が人のものと同じ姿の仮面ライダーだった。

 

「今の俺は、《仮面ライダー4号》だッ‼」

 

そう叫び、タケルに掴み掛かった。

 

「しばらくは俺の相手をしてもらうぞ。」

 

「上等だ‼」

 

タケル達が俺から離れると、宗二達が俺を囲んだ。

 

「今日をお前の命日にしてやるよ‼」

 

「その言葉、利子つけて返してやるよ‼」

 

槍を構えた俺は、グレモリーに向かって駆け出した。

 

アイツなら格闘戦は苦手の筈だ。1度包囲を抜けて体勢を立て直す‼

 

槍を突き出し、避けた隙間を駆け抜けようと思ったが、

 

「セイッ‼」

 

「がはッ‼」

 

槍は身体を捻るようにしてかわされ、カウンターにパンチをもらってしまった。

 

「残念だったわね。ライダーになった私の身体能力は強化されているの。今の貴方の動きなら止まって見えたわよ。」

 

マジかよ……!?悪魔の身体能力が強化されたら手におえないか。

 

「オラ‼立てよ‼」

 

「ゴフッ‼」

 

倒れている俺の脇腹を宗二が思いきり蹴り飛ばす。

 

「こんな簡単に終わったらつまんねぇからさ……さっさと立ちやがれ‼」

 

「く……‼いわれなくても‼」

 

「あらあら、でしたら次は私の番ですわね。」

 

そう言うと、両腕を擦り合わせ右手を地面に当てた。

 

「エレクトロファイヤー‼」

 

「ガアァァァァァァァァァァァァァッ!?」

 

そこから流れてきた電流が、俺の身体を駆け巡った。

 

「まだまだ終わらせねぇぞ。」

 

「ぐふッ‼」

 

倒れそうな俺の腹にパンチして吹き飛ばし、仰向けに倒れた俺の腹を踏みつけた。

 

「俺がテメェから受けた屈辱は……こんなもんじゃ済まされねぇんだよォォォォォッ‼」

 

何度か俺を踏みつけた後、蹴り飛ばされた俺は玲奈ちゃん達がいるドーナツ屋のワゴン車の所まで飛ばされた。

 

「グアァァァァァァァァァァァッ‼」

 

そこに、タケルも変身解除され傷だらけで飛ばされてきた。

 

「んだよ、もう少し歯ごたえあるかと思ったけど…」

 

「くぅッ!?アイツ……かなり強ぇ……!?」

 

「お兄ちゃん‼」

 

タケルが心配だったのだろう、玲奈ちゃんがワゴン車から出てきて、タケルに寄り添った。

 

「玲奈……夕夏ちゃんを……連れて…逃げろ…」

 

「嫌だよ‼お兄ちゃん達を置いていくなんて‼」

 

「わがまま…………言うなよ………」

 

「これはなんて美しい兄弟愛だ‼実に良い‼感動すら覚える‼でも、俺には何の意味もねぇよ。お前ら……殺れ。」

 

「「「了解‼‼」」」

 

そう言うと、3人が跳び上がり跳び蹴りの体勢になる。さらに、グレモリーから放たれた光線がタケル達の前で円錐になって滞空した。

 

「な、何!?体が動かない!?」

 

玲奈ちゃんが動揺している間にも3人の蹴りが迫っていた。

 

「メイル…」

 

『……分かっています。彼らを助けたいのですね?自分の命がどうなろうと…』

 

「分かっ……ている…なら、力を……貸せ…」

 

『私としましては……主に死んで欲しくありません。ですが…貴方がそれを望むのなら…………』

 

メイルの力を借り、身体を無理やり動かした俺は二人に近づいた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

タケルside

 

くそ……身体に力が入らねぇ……‼

 

目の前では赤い円錐が先端を俺達に向けている。あれを喰らったら死ぬかな?

 

せめて玲奈だけでも守ろうと思っても身体が動かないんじゃそれすら出来ねぇ。

 

アイツらの蹴りがもう少しで届くと思った瞬間…

 

 

ドンッ‼

 

 

横から押し飛ばされ、蹴りの射線から外れた。

 

いったい何が?

 

そう思い押された方を見たら、息を切らせながら両手を突き出しているイッセーがいた。

 

しかも、蹴りの射線にはイッセーが入っていた。

 

アイツ!?まさか俺達を助けるために!?

 

「タケル……皆を……頼む。」

 

イッセーは俺にそう言った。

 

「おい、イッ……‼」

 

痛む身体に鞭うって右手を伸ばしたが、この手は何も掴めず……

 

「「「ハアッ‼」」」

 

「ガハァッ‼」

 

イッセーは3人のライダーキックを喰らい、地面をバウンドしながら転がっていきビルの壁に激突した。

 

「イッセェェェェェェェェェェェェッ‼」

 

 

 

 

 

 

 

響side

 

「イッセー!?」

 

攻撃を受けて吹き飛んだイッセーを見た私はすぐさま駆け寄った。

 

そこには血だらけになりながら、壁の前で倒れているイッセーがいた。

 

「イッセー‼しっかりして‼」

 

「ひ……びき…か……?」

 

聞こえてきた声はとても弱々しいものだった。

 

「わる…い………約束……まも……れ…なく……て…。」

 

「そんなのいいから‼喋らないで‼」

 

「しんぱ…い……する……なよ…」

 

そう言って、私の頬に右手で触れてきた。

 

「おれ……は…簡単……に…死な…」

 

そこで言葉が途切れ、目を閉じて頬を触っていた右手が地面に力なく落ちた。

 

「イッセー?嘘だよね?ねぇ、目を開けてよ。イッセー!お願いだから‼」

 

イッセーの身体を揺するけど何の反応も返してくれない。

 

「嫌だよ……いなくなるなんて…………そんなの…イヤ‼」

 

目から涙が溢れていき、イッセーの身体を濡らしていく。

 

「起きてよ‼ねぇ‼イッセェェェェェェェェェッ‼」

 

そして、私の叫びが周囲に響いた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

この時、イッセーの身体に二つの眼魂が入っていったのに気付いたのは私を含め、誰もいなかった。

 




何だか展開が無理やりな気がしている作者です。

次回『集う戦士』

「アザゼル総督に頼まれたんだよね。」

では、次回もお楽しみに。
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