最弱の一誠と歌姫達   作:疾風の警備員

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お待たせしました(待ってる人がいれば)。

ようやく書き上がったので、投稿します。

今回は新キャラ2人が出てきて、あのライダーに変身します。

では、どうぞ。


集う戦士

未来side

 

響の叫びが聞こえた私はイッセー君がどうなったのか理解した瞬間、心の中を黒い感情が覆っていくのを感じた。

 

《ソウ、ソノ黒イ感情を吐キ出シナサイ。ソウスレバ私ガ貴女ニ力ヲ与エテアゲル。》

 

そうすればアイツらをタオセるの……?

 

《モチロンヨ、私ハモウ一人ノ貴女ナンダカラ嘘ハ付カナイワ。》

 

だったラ…………。

 

その言葉に従い、感情を吐き出そうとしたら、

 

『皆さん落ち着いてください‼イッセーさんはまだ生きてます‼』

 

聞こえてきたアリアちゃんの通信の内容で私は正気に戻った。

 

私は今……何をやろうとした?

 

『私の元に集まってください‼考えがあります‼』

 

「りょ、了解‼」

 

『アレ?ニゲルノカイ?』

 

私の行動にさっきまで戦っていた緑のパーカーに双剣を持った眼魔が不思議そうに言った。

 

『マッイイヤ……コレデキミタチノ“キボウ”ハキエタモドウゼンダシネ。』

 

「ッ!?」

 

『ツギニアウトキハモウスコシ、ボクヲタノマシマセテヨネ‼アッハッハッハッ‼』

 

その言葉に怒りを覚えながらも、今は彼の治療を優先させるために耐えながらアリアちゃんの元に向かった。

 

 

 

 

 

 

タケルside

 

俺は近くにいたマリアさんに、玲奈と夕夏ちゃんはクリス先輩に抱えられてアリアがいる場所……イッセーが倒れている場所に集まった。

 

力なく倒れているイッセーと泣いている響さんを見ていると、罪悪感と悔しさが俺を襲った。

 

「結局俺は……手の届く範囲にいる友達すら助けられないのかよ……‼」

 

「後悔は後にしてください。今は彼の治療を優先します。」

 

「しかし、こう囲まれていては…我らの転移アイテムも今はない状況ではさすがに…‼」

 

翼さんの言う通り周囲を50近い眼魔が包囲している。治療するにしても眼魔が妨害してくるのは確実だ。

 

「それなら私に任せて下さい。」

 

「させると思ってるのかい?」

 

囲みの一部からクウガに変身した宗二が現れた。その奥には眼魔の王の姿も見えた。

 

「まだ生きてるなんてしぶとい奴だ……なら、これ以上苦しまないように僕がこの場で殺してやるよ。」

 

「…ッ‼お前が‼」

 

「ぶった切ってやるデス‼」

 

ああそうだ………………アイツだけはッ‼‼

 

怒りに燃える俺より先に調ちゃんと切歌ちゃんが怒り任せに飛び出そうとしたが、

 

「ダメッ‼」

 

未来さんが2人の肩を掴んで引き止めた。

 

「…離して‼」

 

「アイツだけは絶対に…‼」

 

「今戦闘になって治療が間に合わなかったらどうするの‼」

 

「「ッ‼」」

 

その言葉に2人が悔しそうに下がったのと、思わず飛び出そうとした俺の心に突き刺さった。

 

そうだ、俺はイッセーに頼まれたじゃないか……皆の事を…………その俺が感情に任せて動いていい筈がねぇ。

 

それに、未来さんの顔を見ると涙を流しながらも必死に堪えているのが分かる。

 

本当は自分が一番動きたい癖に、イッセーを助けるために我慢してんだ。ここで俺が暴れるのは間違った選択だ。

 

「では、撤退しまょう。」

 

その言葉に俺達は唖然とした。いや、だからこの包囲が……。

 

「そこのチビッ子は状況を理解できてるのかい?この包囲を簡単に突破出来ると思ってるなんてさ。」

 

宗二達は呆れたように肩を竦めるけど、眼魔の王は何が起きるのか楽しみにしているような顔をしていた。

 

「理解していますよ。少なくとも、自身を磨くことを忘れて土塊の価値しかない三馬鹿よりも。」

 

「ッ‼へぇ~、よっぽど死にたいらしいな‼」

 

アリアの言葉にキレたのか、宗二達がライダーキックの体勢に入りグレモリーの円錐による拘束が迫ろうとした時、

 

「アカルン‼」

 

アリアがそう叫ぶと、俺達の周囲を赤い光が包んだかと思うと、いつの間にか俺の家の前にいた。

 

今のは転移魔法……なのか?

 

「さあ早く‼一誠さんの治療を‼」

 

「ッ‼おう‼」

 

「アザゼルさんには私が連絡したから、もう来るよ‼」

 

俺は頭に浮かんだ疑問を捨てて、イッセーを家に運び込んだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

響side

 

アザゼル総督とキャロルさんが来て、アーシアさんと一緒に治療を初めてどれくらいたったんだろう……

 

今の私には時間の経つのが遅く感じる。それに容態が気になって仕方がないのか皆もどこか落ち着きがない。

 

時計を見たら、治療を初めてから一時間位しか経ってなかった。もう十時間は経ったと思ったのに……

 

すると、治療していた部屋のドアが開きアザゼルさん達が出てきた。

 

「ッ‼アザゼルさん‼イッセーの容態は!?」

 

「落ち着け、今説明すっから。」

 

思わず詰め寄ってしまった私を椅子に座らせると、イッセーの容態について話始めた。

 

「まず、イッセーの容態だが、かなり危険な状態だ。アーシアの力でも癒せない毒やら力みたいなのが身体を蝕んでいってる。」

 

「毒?」

 

「ああ、組成を見たが今まで見たことがない物だ。だから、解毒薬を作るには時間がかかるし、もう1つの力に関しては完全にお手上げだ。」

 

「それじゃあ…!?」

 

「今の状態だと…………………………もって1日だ。」

 

「そんな……」

 

アザゼルさんの言葉は私達を絶望させるのに充分なものだった。

 

「それに、神器の反応も弱まってきている。まるで消えるかのようにな。」

 

「まさか!?メイルさんまで!?」

 

「おそらく、一部を肩代わりしてるんだろう。だが、それにメイル自身も耐えきれてないんだ。このままだと、イッセーと同じ時に消滅する。」

 

そこまで深刻化してるなんて……

 

「アリア、この毒や力について何か知らないか?」

 

「おそらく“フォトンブラッド”と“封印エネルギー”かと…」

 

「フォトンブラッド?なんだそれは?」

 

「簡単にいえば、怪物を殺す猛毒だよ。」

 

アリアちゃんの補足をするかの如くタケル君が説明した。

 

「それは“仮面ライダー555”に使われている粒子で、体内に注入された怪人は青い炎と共に灰になっちまう危険な代物だ。」

 

「………………タケル、何でお前がこの毒の事を知ってんだ?」

 

アザゼルさんが鋭い目で見ていたら、

 

「彼は僕と同じなんですよ。」

 

「大樹?」

 

いつの間にか部屋の中に大樹さんがいた…………っていうか同じってどういうこと?

 

「タケル君、近くにご家族は?」

 

「玲奈達なら上の部屋にいるから大丈夫です。」

 

「わかった。彼は僕と同じ“転生者”なんですよ。」

 

「ッ!?タケルもなのか!?」

 

「ああ、俺は別の世界で死んでこの世界に来たんだ。」

 

まさか、タケル君が転生者だったなんて……

 

「この仮面ライダーゴーストの力も転生するときの特典でもらったんだ。そして、俺の世界ではライダーは特撮番組の1つで仮面ライダー555もその1つだ。」

 

「僕は特典なしの転生だったけど、神器のお陰でそれを再現出来てるからね。」

 

「とりあえずお前が転生者ってのはわかった。なら、フォトンブラッドの解毒方法も知っているのか?」

 

「悪いが、原作でもそれは解明されてないんだ。だから、俺にも解らない。」

 

「……そうか。」

 

「すみませんが、俺は少し頭を冷やしてきます。」

 

「あ‼タケルさん‼」

 

タケル君が部屋を出ていくのを見て、エルナさんが慌てて追いかけていった。

 

あまり思い詰めてなければいいけど……

 

それを見たアザゼルさんは魔法陣で何処かとやりとりしている。

 

「さてアリア、あの時の私の言葉を覚えているな?」

 

「…………はい。」

 

唐突に翼さんがアリアちゃんに話しかけた。あんなに恐い顔をしてどうしたんだろう?

 

「ならば問おう…………お前は何者だ?」

 

「は?ちょっとセンパイ、何言ってんだ?」

 

「そうよ翼、どうしたの?」

 

「今は黙っていてくれ。で、どうなのだ?」

 

翼さんが何を言っているのか私は理解出来なかった。

 

「……わかりました。今なら全てお話しすることが出来ますので。」

 

「なら、お前は何者だ?」

 

「私は…………この世界の住人ではありません。簡単にいえば“並行世界”からこの世界に来てしまったんです。」

 

その言葉に私達はさっきと同じ位驚いた。

 

「ちょっ!?いつ記憶が戻ったの!?」

 

「私の中にスペクター眼魂が入った時です。その魂が身体を使ったお詫びに記憶を戻してくれたんです。」

 

「来てしまったと言ったが、自分の意思じゃないのか?」

 

「ええ、私の世界にピンク色の靄が出ていて、気になった私が近づいたら吸い込まれてしまったんです。ただ、着いたのはこの時代の過去でしたけど…」

 

何か凄い話になってきたかも……

 

「そこで私はあの眼魔の王と戦ったんです。」

 

再びアリアちゃんから衝撃発言が出た。

 

え!?戦ったの!?そんなに小さいのに!?

 

「私は自分の能力でタケルさんと同じ仮面ライダーゴーストに変身して各ライダーの力を眼魂にし、対抗していたんですけど、敵わなくて逃げようと靄の中に入ろうとした時に攻撃を喰らってしまい、この時代に来たときには記憶を無くしていたんです。」

 

アリアちゃんにそんな事があったなんて……っていうか今、変身したって言った?

 

「つまりライダー眼魂は貴女の力の1つなのね?」

 

「はい、攻撃を喰らった時にこの町に散らばってしまったんです。ライダーの力は今皆さんが手に入れてくれたライダー眼魂のライダーシリーズしか使えません。」

 

「なら、あの男が持っていたライダー眼魂は何だ?お前が教えた中にはなかったぞ?」

 

「あれはダークライダーの力が眼魂になったものです。私の中にあったものが眼魔の王に共鳴して私の中から出ていき、彼らに力を貸しているんです。」

 

「悪のライダー……か。」

 

「向こうに力を与えてしまったのは私に責任があります。だから彼らを倒すのは私の義務です。」

 

「んで、もっかいボコられに行くのか?1度負けてんだぞ?次は勝てるなんて甘ったるい現実は漫画だけにしとけ。」

 

「それは……」

 

クリスちゃんの言葉にアリアちゃんは言葉が詰まってしまった。

 

「たく……アタシも人の事は言えねぇけど、もう少し周りを頼ったらどうだ?少なくともアタシ達は手を貸すのはやぶさかじゃないぜ?」

 

「え?」

 

「それにお互いに探している物は同じだしな。」

 

「そうだね、イッセーとメイルさんを治すにはライダー眼魂が必要なんだし。」

 

「…アイツは絶対に許さない。」

 

「今度はぶったkill death‼」

 

「切歌ちゃん、発音が物騒だよ!?」

 

「幼子一人だけを戦場に送り出してのうのうと錆びるつもりはないさ。」

 

「それに私達は既に巻き込まれているのだから、今更遠慮なんていらないわよ?」

 

私達の言葉を聞いていたアザゼルさんはため息をついた。

 

「諦めろ、コイツらはこうと決めたら頑固者になるからな。」

 

「皆さん……」

 

「僕達も忘れないで欲しいな…」

 

いつの間に来たのか、扉の前に木場君と小猫ちゃんが袋を持って立っていた。

 

「イッセー先輩の容態は?」

 

「……もって1日だって。」

 

「それに神器も消えちゃいそうなんデス…」

 

「そんな…………なら、これを。」

 

小猫ちゃんが持っていた袋をひっくり返すと沢山のライダー眼魂が出てきた。

 

「凄い…………どうやって集めたんですか!?」

 

「昨日からずっと生徒会の人達と一緒に町中をしらみ潰しに探した結果だよ。」

 

テーブルには2号、V3、ライダーマン、Xライダー、スーパー1、ゼクロス、真、J、電王、キバ、フォーゼ、3号の眼魂があった。

 

「これで後は5個だと思うんだけど…」

 

確かこっちが持っているのは1号、アマゾン、スカイ、BLACK、RX、ZO、アギト、龍騎、カブト、ディケイド、W、OOO、ウィザード、鎧武、ドライブだから…………確かに後5個だ‼

 

「これなら間に合う‼」

 

イッセーを助ける事が出来る‼

 

「では、皆さんは残りの眼魂を探してください。」

 

そう言ってアリアちゃんはイッセーが寝ている部屋の扉に手をかけた。

 

「あれ?アリアちゃんはどうするの?」

 

「今の私では眼魔の王には勝てません。ですが龍見さんとメイルさんの“延命”は出来ますので。」

 

アリアちゃんの言葉に私達はさっき以上に驚いた。

 

「出来るの!?」

 

「この世界に来てから一部の力に制限が掛かっていますが、もう1日位なら何とかなると思います。」

 

「だがどうやるんだ?聖母の微笑み(トワイライト・ヒーリング)でもお手上げなんだぞ?」

 

「これは私にしか出来ない方法なんです。」

 

そう言って部屋に入っていったので、私達もそれに付いていった。

 

「では、始めます。」

 

そして、左腕を前に出した。手首には青い結晶が付いた銀色のブレスレットがあった。

 

「ッ‼それは!?」

 

それを見た大樹さんが驚いていた。どうしたんだろう?

 

すると、結晶の上に銀と赤と青で彩られ黄色のレンズが付いたゴーグル状のアイテムが出てきた。

 

何だかよくわからないけど……

 

「アリアちゃん、イッセーとメイルさんをお願いね?」

 

「任せて下さい。私も龍見さん達には死んで欲しくありませんから。それと眼魂が揃ったらタケルさんに渡してください。彼なら眼魂の力を解放して、願いを叶えることができますから。」

 

そう言って、ゴーグルを手に取り目に付けると、眩い光に包まれたので目を閉じ、それが収まり目を開けるとアリアちゃんは何処にもいなかった。

 

「あれ?アリアちゃんは何処に行っちゃったんですか?」

 

「イッセーの精神の中だよ。“本物”のウルトラマンゼロになれるなんて……」

 

アーシアさんが不思議がっていると大樹さんが答えた…………てか本物?

 

「大樹?何か知ってるの?」

 

「ああ。」

 

大樹さんが私達に説明してくれたけど、あまりに突拍子もないことに唖然としてしまった。

 

「と、とりあえず……お前達は眼魂を探してこい。時間がないのに変わりはないからな。」

 

『『『『『ハイッ‼』』』』』

 

「眼魂の場所は見当がついてある。これを見ろ。」

 

アザゼルさんは手に持っているスマホを見せてきた。

 

「アプリとして眼魂探査機能を入れた物だ。こことここに光ってる場所があるだろ?そこに眼魂があるはずだ。」

 

画面には町の北と東に反応があった。

 

「二手に別れて行ってこい。」

 

「ハイッ‼…………あれ?この反応は?」

 

私が偶然範囲を広げたら、町の南側に沢山の眼魂反応があった。そのすぐ傍には3つの眼魂反応がある。

 

「おそらく沢山の反応はタケルだろう……その3つの反応はたぶん奴等だ。」

 

「じゃあ助けに行かないとッ‼」

 

「心配するな。あっちには増援を送ってある。」

 

増援?もしかして……‼

 

「“彼”なんですか!?」

 

「いや、アイツは俺とじいさんで頼んだ探し物をしているから、アイツの女王と兵士に頼んだ。」

 

「彼女達ですか、確かに任せられますね。」

 

あの2人なら、大丈夫だね‼

 

「それに新装備の実戦テストも頼んである。と、そうだ忘れるところだった、アーシア。」

 

「ハイ、何でしょうか?」

 

「以前貸した黒いバイクのミニカーと信号機型の斧を渡してくれないか?」

 

「わかりました。」

 

アーシアさんがミニカーと斧を渡すとそれを何処かに転送した。

 

「あの、何処に送ったんですか?」

 

「ん?本来の持ち主のところだよ。」

 

それが誰か気になった私達は、家から誰かが出ていくのに気づかなかった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

タケルside

 

家から出た俺は適当に町を歩いていた。

 

本当は自分が彼処にいるのに耐えられなかっただけだけど……

 

「タケルさん……あまり1人で背負わないでくださいね?」

 

「大丈夫だよ……俺は…大丈夫。」

 

そう言うが、こんなものはただのやせ我慢だ。

 

「僕には大丈夫そうには見えません。1人がキツいなら僕も支えますから…」

 

「ありがとな、エルナ。」

 

今、エルナがいなかったら俺はアイツらを探し出して戦っていたかもしれない。そんな復讐的なものはイッセーが喜ぶものじゃない。

 

「エルナが一緒にいてくれて良かったよ。」

 

「え!?いいいいきなりどうしたんですかッ!?」

 

「え?いや、一緒に居てくれるから俺はバカな事をしないですんでるんだなって思ったからだけど…」

 

「一緒にいるから……ですか?」

 

「ああ、俺の浅はかな行動でこれ以上仲間の涙なんて見たくないからな。」

 

「だったら、これからたっぷり見させてやるよ。」

 

「「ッ‼」」

 

突然ムカツク声が聞こえたのでそっちを見ると、宗二とグレモリー、姫島がいた。

 

「……何の用だ?俺は今機嫌が悪いんだけど?」

 

「そんな事も理解してないのか。君の持つライダー眼魂を貰いに来たんだよ。」

 

「貴方達に渡しはしません‼」

 

「なら、殺して奪うだけだよ。変身‼」

 

眼魂を使いライダーに変身した宗二達が近づいて来た。

 

「エルナ、下がって結界を頼む。」

 

「そんな!?1人じゃ無茶ですよ‼」

 

「安心しろ、負ける気はないさ。」

 

「負けるさ‼今の僕達に勝てるわ(バンッ‼)ケガッ!?」「「キャアッ‼」」

 

俺も変身しようとしたその時、何処からか銃弾が飛んできて、宗二達に火花が散った。

 

「どうやらベストなタイミングかしら?」

 

「相変わらず凄い射撃だよね~。」

 

声の方を向くと所々ピンクのメッシュの入ったミルキーブラウンの髪をツーサイドアップにまとめた女性と、紫の髪をポニーテールにまとめた女性がいた。

 

そして、紫の髪の人の手にはサックに似た拳銃の様なものがあり、マズルから煙を出していたので先程の攻撃は彼女のようだ。

 

「エルナさん、久し振りね。」

 

「美月さんにみくるさん!?どうして此処に!?」

 

「貴方達は……?」

 

「私達はアザゼル総督に頼まれたんだ。君達を守ってくれないかって。」

 

「それで、出来上がったばかりの新装備の実戦試験も兼ねて助けに来たのよ。」

 

「新装備?」

 

「これよ。」

 

そう言って、みくるさんは左腕に大型ユニットが付いたブレスレットを着け、美月さんはバイクのマフラーを模したバックルを腰に巻き付けた。

 

片方は知らないけど、もう片方は……‼

 

「マッハドライバーッ!?」

 

「あら?これの名前知ってるの?」

 

「ええ、まあ…」

 

そういえば、以前完成間近って言ってたな……

 

美月さんのドライバーに驚いている間に、みくるさんは黒と緑の機械的な形の眼魂の様なものを取り出すと、スイッチを押した。

 

《Standby‼》

 

それをブレスレットにあるユニットの窪みに嵌め込んだ。

 

《Yes Sir‼》

 

そして、ユニットを回しながら起立させ、側面にあるボタンを押した。

 

《Loading‼》

 

すると、黒地に黄緑のラインが入ったパーカーゴーストが現れた。

 

「パーカーゴーストって事は…‼」

 

「変身。」

 

その言葉をさっきの明るい感じとは違い、まるで感情を込めずに言い放ち上部のボタンを押し、何かの雫を落としてユニットに浸透させる。

 

《テンガン‼ネクロム‼メガウルオウド‼》

 

音声が流れると彼女の身体が白と黄緑のボディスーツにモノアイがあるフェイスマスクのトランジェント態になった。

 

つか、あのモノアイフェイスは怖すぎだろ……

 

そこにさっきのパーカーゴーストを羽織ると、モノアイの所に緑のレンズの丸いシュノーケルに1本の角が付いた顔になった。

 

《クラッシュ・ザ・インベーダー‼》

 

変身が完了したのかフードを脱ぎ、パーカーを着直す様な仕草をした。

 

「美月、まだ?」

 

「もうちょっと待って、そろそろ…………届いたわね 。」

 

美月さんの近くに魔法陣が現れると、そこから以前アーシアさんが使ったシンゴウアックスとシグナルチェイサーが出てきた。

 

それを手に取り、バックルの右側のパネルを上げて、シグナルチェイサーを装填した。

 

《シグナルバイク‼》

 

そして、左手を左肩までもっていき、右手を左腕に添え、そのまま円を描くように腕を大きく回した後、右手を真っ直ぐ右側に突き出し左手でパネルを下げた。

 

「変身‼」

 

《ライダー‼チェイサー‼》

 

すると、彼女な周りを紫のタイヤ型のエネルギー態が回っていき紫のラインが入った銀のボディスーツが装着され、顔は右が紫、左が銀色でオレンジの複眼に某機動戦士のような4本角のアンテナみたいなのが装着され変身が完了した。

 

「仮面ライダー…………チェイサー…」

 

俺は思わずそう呟いた。

 

「さて、みくるはどれにする?」

 

「あの赤ライン…」

 

そう言ってグレモリーの555を指差した。

 

「なら、私はカブトムシの方をやるから、貴方はあの金角をお願いね。」

 

「え?あ、ハイ…」

 

何か知らんけど対戦相手まで決められてしまった……

 

「それじゃ、お馬鹿な悪魔達に人間界のルールを叩き込んで…」

 

「地獄に送り返してあげる。」

 

「ちょっ、待って!?変身‼」

 

《カイガン‼オレ‼レッツゴー‼覚悟‼ゴ・ゴ・ゴ‼ゴースト‼》

 

2人が先に走り出したので俺は慌てて変身して、追いかけようとしたら、

 

「タケルさん‼絶対に無事に帰ってきてくださいね‼」

 

エルナの声が聞こえたので、振り返ってサムズアップをして、

 

「ああ‼約束するよ‼」

 

そう答えてから、宗二を倒すために駆け出した。

 

 




いかがでしたか?

新キャラについては私の趣味で決めました。

反省はするかもしれませんが、後悔はしていません。

次回「光輝く龍」

「貴方達があの人の思いを馬鹿にしないでッ‼」

次回は皆様から募集した眼魂が活躍します。格好良く書いてみますのでよければ見てください。
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