最弱の一誠と歌姫達   作:疾風の警備員

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今回からエクスカリバー編になります。

この章は少し早めに進めていこうと思います。

では、どうぞ‼


月光校庭のエクスカリバー
新たな事件


一誠side

 

眼魔の王との戦いや異世界の少女との別れから数日経ち、俺は一部変わったがそれほど変わらない日常を送っていた。その変わった一部が……

 

「主、起きてください。朝ですよ。」

 

「う~ん……あと5…」

 

「5年ですか?」

 

「先にオチを言うなぁ‼」

 

こんな風にメイルが出てこれるようになったので、今までの1人暮らしから2人暮らしになった。

 

朝食を作り、メイルと共に食べ始める。

 

「主は今日も学校ですか?」

 

「まあ、休日以外は学校行くのが仕事だからなあ…メイルはどうするんだ?」

 

「私はまたこの町を見て回ろうと思ってます。何かおいしい食べ物が見つかるかもしれませんし………ジュル……」

 

「おい、ヨダレ垂れてるぞ?」

 

「ハッ!?」

 

俺の言葉にメイルはあわてて口元を拭った。

 

因みに最近のメイルの趣味は食べ歩きと推理ドラマだ。

 

「無駄使いするなよ?」

 

「それくらい分かってますッ‼」

 

俺の忠告にメイルは頬を膨らませた。

 

一応ある程度のお小遣いは渡してあるが、残金を考えているか心配だ……前借りはさせないけど。

 

「それじゃ、行ってくる。」

 

「いってらっしゃいませ。」

 

そして、メイルに留守を任せて、俺は学校に向かった。

 

「あ、イッセー‼おはよー‼」

 

「おはよう、一誠君。」

 

「おお、おはよう、響、未来。」

 

途中で響と未来に合流したので、そのまま3人で学校に向かう。

 

「最近の修業の調子はどう?」

 

修業というのは【survive】のカードを使えるようにする為のもので、かなり厳しい内容になっている。

 

「そう簡単にはいかないさ、あの力を使いこなすにはまだまだだって。」

 

「そっか―、じゃあもっとガンバロー‼」

 

「「おおー‼」」

 

そんな感じで話しながら登校し、教室の扉を開けて中に入ると机の上に突っ伏している桐生がいた。

 

「どうしたんだ?疲れてるみたいだけど?」

 

「んん~?……ああ、イッセー達か。最近バイトがきつくなってきてね…」

 

「そんなになのか?」

 

「内容は言えないけど、案外ハードになってきてさ……さすがにクタクタになってきたよ…」

 

「でも、時給は良いんだよね?」

 

「まあね。」

 

「あんまり無理しないでね?」

 

「ありがとう……悪いけど、HR始まったら起こして。」

 

「わかったよ。」

 

「んじゃ、オヤスミー…」

 

そんなタケルのベルトの変身解除の音声みたく言って眠った。

 

「いったい何のバイトしてるんだろ?」

 

「さあな、俺もよく分からん。」

 

「とりあえず寝かせておこう?」

 

桐生を寝かせたまま、俺達が席に着いたら丁度担任が入ってきたので直ぐ様桐生を起こすため、隣の席の未来が揺すっていた。

 

 

 

 

タケルside

 

放課後になり、俺はイッセーの元に向かった。

 

「なあイッセー、俺もお前のしゅ「タケルか、ちょうどよかった。」ん?どうしたんだ?」

 

「オッチャンが俺達を呼んでるんだ。何でも重要な案件だとか…」

 

「重要な案件?」

 

イッセーの修業に付き合わせてもらおうと思っていたのに、何があったんだ?

 

「裕斗と小猫達にも一緒に来てほしいそうだから、呼びに行くぞ。」

 

「あいよ。」

 

イッセーと一緒にメンバーを集め、人目がつかない所でオッチャンがいる冥界に転移アイテムで移動する。

 

転移するとアザゼルさんの他にキャロルさんにファラさんにレイアさん、ガリィとミカさんもいた。

 

「おいこらタケル、テメェ今アタシの事呼び捨てにしやがったな?」

 

「いいえ、別に?」

 

「フン‼ならいいけどね。」

 

ガリィさんに睨まれた俺は、とっさにそう言った。

 

やッべェ~!?本気で殺されるかと思った!?

 

「気を付けろよ、ガリィさん怒らせたらマジで怖いから。」

 

「どんくらい怖いんだ?」

 

「そりゃ………………………………(ガタガタブルブル)」

 

「スマン、聞いた俺が悪かった…」

 

俺が聞いた瞬間、イッセーの顔が青くなり思いっきり震えだしたのですぐに謝った。

 

いったいどんな目にあったんだ、お前は……

 

「そろそろ話していいか?」

 

「あ、どうぞ。」

 

「まずは先日の事件での、グレモリー達の処遇が決まった。グレモリーと姫島は魔力封印五千年に人間界への移動制限、レーティングゲームへの参加の永久凍結だ。宗二の方は魔力と神器の永久封印と身体能力を一般人にまで下げる首輪の着用がプラスされている。どれか1つでも破った場合はその場で【はぐれ】として狩ってよしだと。」

 

「移動制限の方は奴等が高校を卒業してからになるが、魔力が使えなければ怖くもないだろ。」

 

まあ、少し不服だが妥当だろうな。

 

「それと実はついさっき大変な情報が入った。」

 

「情報?」

 

「教会から【エクスカリバー】が3本盗まれたそうだ。」

 

「ッ‼」

 

『『『『『ええッ‼‼』』』』』

 

その情報に皆が驚くが、俺は別の意味で驚いていた。

 

「エクスカリバーって複数あんのか?」

 

「タケルは知らないのか、エクスカリバーは過去にあった天使、堕天使、悪魔の戦争で折れちまったんだ。」

 

「聖剣でも折れるのかよ!?」

 

「まあな、それの破片を回収して錬金術で七つの剣に修復させたのが今のエクスカリバーだ。」

 

マジか……エクスカリバーが複数あるなんて、レア度下がってんじゃん。

 

「今回はその内、【天閃(ラピッドリィ)】【透明(トランスペアレンシー)】【夢幻(ナイトメア)】の3本が奪われたそうだ。」

 

「犯人は誰か解ってるんですか?」

 

イッセーがそう言うと、アザゼルさんは険しい顔になった。

 

「実は……エクスカリバーを盗んだのは堕天使なの。」

 

『『『『『ハアァァァァァァッ!?』』』』』

 

ファラさんが質問に答えると、全員が再び驚いた。

 

「レイナーレ達以外にもいたんだ……バカな事するのは…」

 

「それで誰なのだ?そのような騒ぎを起こした不届き者は?」

 

「それは……」

 

翼さんの問いにファラさんはイッセーを心配するように見た後……

 

「エクスカリバーを盗んだのは…………【コカビエル】よ…」

 

そう告げた。

 

「は?……嘘…だろ?」

 

「残念ながら本当なの。」

 

「随分と派手な事をやる。」

 

「そう?アタシはいつかやるとは思ってたけど。」

 

「まぁやっちゃったもんはしょうがないゾ。」

 

なんでイッセーはあんなに動揺してるんだ?

 

「そんな…あの人がそんな事するわけ…」

 

「事実だ。認めろ。」

 

否定しようとしていたイッセーにアザゼルさんが現実を突きつけた。

 

「この問題に関して堕天使陣営はコカビエルの確保を決めた。今の潜伏場所も特定してある。お前達にはそこに向かって奴の足止めを頼みたい。」

 

「足止め?なら、捕まえるのは?」

 

「捕まえるのは旦那様の【新装備】が完成次第、旦那様自身がやる。」

 

「そういう事だ。」

 

新装備?どんなのなんだろう……気になるな。

 

「その必要はない。あの人は……コカビエルは俺が止める…‼」

 

そう言ってイッセーは情報が入った端末を掴み取り、部屋を出ていった。

 

「あ、待ってよ‼イッセー‼」

 

その後を響さんに未来さん、調ちゃんに切歌ちゃんに塔城さんが追っていった。

 

「どうしたんだ、アイツ…?」

 

いつもと雰囲気が随分違うような……

 

「お前達も行ってくれ。今のアイツは無茶しかやらねぇからな。」

 

「分かりました。」

 

アザゼルさんの言葉で俺とエルナ、翼さんとマリアさんも出ようとしたが……

 

「ワリィけど、先に行っててくれ。」

 

クリスさんが木場の肩を押さえながら、そう言った。

 

「どうしたのだ?雪音?」

 

「ちょっとコイツと話があるんだよ。」

 

「……離してくれませんか、雪音先輩?」

 

「いいからこっちに来い‼」

 

「わかった、なるべく急げ。」

 

「あいよ‼」

 

木場を掴みながらクリスさんは部屋を出た。

 

なんなんだ?一体何を抱えてんだよ、お前らは……

 

そんな疑問が頭の中で渦巻いていくが、今はイッセーの元に向かうのが先だと思い、俺も部屋を出た。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

クリスside

 

アタシは木場を引っ張りながら、グリゴリ本部の中庭に来た。

 

「いい加減に……してください‼‼」

 

そこで木場がアタシを力任せに振りほどいた。

 

「何なんですか!?僕は行かないといけないのに‼」

 

「今のお前が行ったら、邪魔にしかならねぇからだよ。」

 

「何を根拠に…‼」

 

「その目だ。」

 

木場の目を指差しながらそう告げる。

 

「目…?」

 

「ああ、今のお前の目は昔のアタシにそっくりだったからな……敵に対する復讐のみを写してたアタシの目に。」

 

「ッ!?」

 

アタシの言葉に木場が驚いた表情になった。

 

「何驚いてんだよ?アタシがそんな事を考えたこともない箱入りの娘だとでも思ってたのか?」

 

「それは…」

 

「んな事はどうでもいい、お前は何を憎んでいるんだ?」

 

「雪音先輩には関係ありません…」

 

「なら、お前をここから出すわけにはいかないな。」

 

「くッ!?」

 

アタシは木場の後ろに回り込み、腕を捻り上げる。

 

「今のお前が行ったら、戦場をかき乱すだけだ。それで仲間が傷つく所なんかもう見たくないんだよ‼」

 

「ッ‼‼」

 

そこで木場が力を緩めたので、アタシも腕を離した。

 

「そうですね……あの時のイッセー君みたいに誰かが傷つくのは僕も見たくないですから…」

 

「わかりゃあいい、んで?何が憎いんだ?」

 

「雪音先輩は【聖剣計画】をご存知ですか?」

 

木場の話した単語はアタシも聞き覚えがあった。

 

「一応教会にいたからな。聖剣を使えるようにするための計画だったか?」

 

「ええ、僕はその計画の被験者なんです。あの時は僕や仲間は神のために働けると思って一生懸命でした。でも、適性がないとわかると教会の奴等は僕達を毒ガスで殺そうとして、僕だけは仲間が逃がしてくれたんです。」

 

そこで木場は拳を握り締めた。

 

「だから僕は彼等の仇を討ちたいんです‼そうしないと僕は、逃がしてくれた彼等に会わせる顔がない‼」

 

「そうだったのか…」

 

コイツも色々と辛い体験をしてきたんだな……

 

「でも、それで今の仲間を傷つけてしまっては仲間に会えた時に怒られちゃいますね…」

 

「かもな。」

 

こっちに向き直った木場の顔は、憑き物が落ちたようになっていた。

 

「ありがとうございます。話を聞いてくれて……少し心が楽になりました。」

 

「なら、良かったよ。」

 

「そういえば雪音先輩も教会にいたと言ってましたけど、何故イッセー君の仲間に?」

 

そうだな……コイツにならいいか。

 

「なら教えてやるよ。アタシ達聖遺物を使う奴等がイッセーの仲間になるきっかけになった教会の実験……【神兵計画】についてな。」

 

 




いかがでしたか?

次の話は響達シンフォギアメンバーの過去話になります。

実験の内容からイッセー達の出会い、潜伏場所の攻撃に教会組の登場までやろうと思っています。

次回、【神兵計画】

それでは、また次回に。
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