最弱の一誠と歌姫達   作:疾風の警備員

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どうも、疾風の警備員です。

前回で教会組の登場までやると書きましたが、長くなりそうなので前後編に分けます。

シンフォギアメンバーが受けた神兵計画が明らかとなっていき、また懐かしいあの男も出てきます。

では、どうぞ


神兵計画 前編

木場side

 

「神兵計画…?」

 

僕はその単語に聞き覚えがなかった。

 

「知らねぇのも無理ねえさ、この計画は幾重もの情報統制の元に行われていたからな。」

 

そこまでの機密性を持った計画なんて……

 

「この計画の目的は【神の武器を使う悪魔祓い師を作る】事さ。」

 

「神の武器…」

 

「アタシのイチイバルは狩猟の神であるウルが使用する武器。他に有名なのは立花の使うガングニールか?あれはオーディンの持つ槍【グングニル】のプロトタイプだしな。」

 

「でも、そんな物をどうやって教会は手に入れたんですか?」

 

神の武器なんてそんな簡単に手に入る訳がない。いったいどこから……

 

「過去に神同士の戦いが起きた場所に信者を送って、戦闘で欠けた破片を持ち帰らせてそれを使ったのさ。」

 

なるほど、その破片が……。

 

「ま、その捜索をしていた信者は聖遺物を渡した後に殺されたよ。計画をほんのちょっと知ったってだけで。」

 

「ッ‼そんな!?」

 

自分達の計画の為に信者を利用した上に殺すなんて!?

 

「そして調査の結果、その聖遺物は女子に反応しやすいとわかり、世界中の孤児院から沢山の子供が集められた。」

 

「最初は破片から武器へと復元させて、それを使わせる予定だった。しかし、それが無理と分かると奴等はやり方を根本から変えた。武器から人の改造にな?」

 

「そこからは実験の毎日だった。薬物投与は当たり前で他にも身体の一部を切り飛ばされて機械の義手や義足を付けられたり、脳をいじくりまわされた奴もいりゃ他の動物の遺伝子を入れられて人間じゃなくなった奴も出た。それでも適合する奴は現れなかった。」

 

「この事に焦りを感じた研究者の1人が、とんでもない事を思いついたのが悲劇の始まりになっちまった……」

 

「とんでもない事?」

 

いったい何を思いついたんだ?

 

「人間と聖遺物の【融合】だよ。」

 

「融合?」

 

「ようは適性の高い人間に聖遺物を埋め込ませる事で、強制的に適合させようとしたのさ。」

 

「まさか……その時に選ばれたのが…」

 

「そう、アタシ達だ。」

 

そんな……先輩達の過去にそんな事が……

 

「聖遺物は適合率を最大限に高める為に、心臓に埋め込まれ、それから暫くは激痛がアタシ達を襲った。ホント、何度死にたいと思ったことか…」

 

「でも、今ここにいるということは……適合したんですね?」

 

「ああ、でっかい爆弾を抱えてな。」

 

「爆弾?」

 

それはいったい……

 

「その爆弾がいつ爆発するか怯えながら、アタシ達は実験を繰り返された。」

 

「実験?」

 

「人と融合した聖遺物がどれ程の力を持つのか……のな。」

 

その時、僕はこの話を聞かない方が良かったのかもしれないと思った。何故なら……

 

「実験の内容は…………適合しなかった、或いは適合試験が行われなかった奴を【的】にした戦闘だった。」

 

僕の過去よりも凄惨だったのだから…

 

「生きたい一心で毎日毎日、仲間を殺していく日々……アタシ達の心が壊れて爆弾が爆発するのは時間の問題だった………そんなある日、1人の男が施設を強襲した。」

 

「それが、イッセー君…」

 

「ああ、研究者達の神経伝達を解除して動けなくした後に部屋に居たアタシ達を救出してくれたんだ……立花以外な…」

 

「立花さん以外?なら、彼女はどこ「実験用の戦闘場だよ。」……それってまさか…‼」

 

「そう、アイツは実験の真っ最中だった。だからイッセーに助けて欲しいと頼んで、そこに向かったアタシ達が見たものは爆弾が爆発して……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

黒いオーラに包まれ、目を真っ赤に光らせて雄叫びをあげている立花と、

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

被験者として集められた残り全ての子供達の、大量の血まみれの屍だった。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

タケルside

 

アザゼルさんの端末を頼りに潜伏場所に行くと、そこは廃棄されたビルの工事現場だった。

 

「ここに…コカビエルが…‼」

 

イッセーはそのまま中に入ろうとした……って!?

 

「なにやってんだ!?罠があったらどうする‼」

 

「何とかする。」

 

「んなもん、無策と変わらねぇよ‼」

 

「それでも行かなきゃいけないんだ‼」

 

俺を振り払って、イッセーは進んでいく。

 

あ~もう‼誰かこのバカを抑えてくれぇ‼

 

「失礼します。」

 

『Remote!』

 

「うおッ!?」

 

もう少しで中に入れる所で、ゆめさんが神器を出してその能力でイッセーの動きを止めた。

 

「何するんだ‼メイル‼」

 

「今の主を行かせるのは危険と判断しました。すみませんが大人しくしていてください。」

 

「クソッ‼」

 

ゆめさんナイス‼

 

その状態のイッセーを響さんに預け、少数精鋭ということで俺はエルナと一緒に中に入った。

 

「エルナ、何か解るか?」

 

「ちょっと待ってください…レオ君、お願いします。」

 

『ガオ。』

 

レオが写っているGEARコマンダーを近くのパソコンに向けると、数秒経って画面に建物の詳しい見取り図が映し出された。

 

「俺達がいるのが、今ここで…」

 

「最上階が目標地点ですね……何かの存在らしき反応もあります。」

 

「なら非常階段で行くべきだな。これなら相手の後ろを取れる。」

 

「分かりました。ありがとう、レオ君♪」

 

「サンキューな、レオ。」

 

『ガオ♪』

 

そして非常階段から上に登り、最上階の扉をゆっくりと開ける。

 

「どうだ?反応は?」

 

「あります。」

 

「よし、なら行「ヘイ‼そこに隠れてるラァ~ブカップルゥ‼とっくにバレ~バレだからとっとと出てきチャイナYO‼」どうやらお見通しか。」

 

中に入ると白い髪に神父を思わせるような服を着た男がいた。

 

「ちょっとちょっと~‼いちゃラブやんなら他の場所でやってよね~。それともなに?見られながらやるのが趣味なんですか!?正直引くわ~…」

 

「お前テンション統一しろよ。」

 

ホント何なんだコイツ…

 

「それはム・リ‼移ろう天気のように俺っちのテンションも変わりやすいのだ‼」

 

「いや、知らねーよ。」

 

「まあ、とりあえず死ねや‼」

 

そう言って男はどこからともなく1本の剣を取り出して、俺達に振り下ろしてきた。

 

「チッ‼」

 

俺はすぐにゴーストドライバーを出し、そこからガンガンセイバーを出して受け止めた。

 

「およ?」

 

「タケルさん‼」

 

「お前は下がってろ‼」

 

俺は蹴りを繰り出すが、男は余裕で回避して下がった。

 

「あらら~、おたくやりますねぇ?」

 

「何者か知らねぇがそっちがその気なら、倒させて貰うぞ‼」

 

闘魂ブースト眼魂を取り出し、バックルに入れる。

 

《一発闘魂‼‼アーイ‼》

 

「何か知らんが今がチャー…ンバッ!?」

 

眼魂を入れる隙を突いて男が飛び掛かってきたが、バックルから出た闘魂ブーストゴーストに弾き飛ばされた。

 

「変身‼」

 

《闘魂‼‼カイガン‼ブースト‼‼俺がブースト‼‼奮い立つゴースト‼‼ゴー‼ファイ‼ゴー‼ファイ‼ゴー‼‼ファイ‼‼》

 

闘魂ブースト魂に変身した俺はフードを脱ぎ、新たにサングラスラッシャーを手に持つ。

 

「ちょ!?何すかその姿!?コスプレですか!?未だに治らない中二病ですか!?」

 

「ウッセェ‼自覚はあるわ‼」

 

人が微妙に気にしている事を…‼

 

サングラスラッシャーを振るうと向こうも剣を振るい、つばぜり合いになる。

 

「おほッ‼想像以上のパワーじゃん‼」

 

「仮面ライダーなめんなコラァッ‼」

 

更に力を込めて弾き飛ばすも、猫のような動きで華麗に着地した。

 

「あちゃ~‼こりゃ無理だ、パワーじゃ敵わないや。」

 

「なら諦めて投降しろ。」

 

「それはイ~ヤ♪俺様は自由に生きて悪魔達をチョンパしていくんだい‼」

 

「グアッ‼」

 

そう言うと男はその場から消え、瞬間俺の背中に痛みが走った。

 

「何だッ!?」

 

「この【天閃(ラピッドリィ)】スゴいよぉ‼さすがエクスカリバーの一振りィ‼」

 

エクスカリバー!?まさかコイツ‼

 

「お前、コカビエルの仲間か‼」

 

「ありゃ、旦那の名前もうバレてるんすね。なら、死んでちょ‼」

 

「死ねッか‼」

 

高速で動き回る男の剣を何とか受け止めていくが、速すぎて反撃の隙がねぇ!?

 

「せめて眼魂を変えられれば…」

 

「オートプレッシャー‼」

 

その時、オレンジ色の波動が放たれ、動き回っていた男に当たると動きが一気に遅くなった。

 

「うおッ!?何なに!?身体重ッ!?」

 

「エルナか‼」

 

「タケルさん‼今のうちに眼魂を‼」

 

「ああ‼」

 

俺はカブト眼魂を取り出して横のスイッチを押し、ナンバリング状態にする。

 

「先輩…力、お借りします‼」

 

そして闘魂ブースト眼魂を出し、カブト眼魂と入れ換えてレバーを引いて押し込んだ。

 

《アーイ‼バッチリミナー‼カイガン‼カブト‼今すぐ加速‼キャストオフ‼》

 

カブトゴーストを纏い、闘魂カブト魂になるとエルナも波動を止めた。

 

「あ~びっくりドンキーっすよ‼危うくペチャンコになっちゃうかと思っちった‼」

 

「なっても平気な顔して斬りかかりそうだな、お前。」

 

「敵からも特別扱い‼やっぱり俺様、最高‼」

 

「褒めとらんわ‼」

 

この男といるとツッコミだけで疲れる……

 

「何にせよ、この【天閃の聖剣(エクスカリバー・ラピッドリィ)】、俺呼んで……チョッパヤの剣に追いつけるかよ‼」

 

「だったらテメェも高速のヴィジョンを見逃すなよ?ついて来れるならな‼」

 

瞬間、俺達は高速の世界に入った。

 

 

 

 

クリスside

 

木場の奴に神兵計画の話をしていく度にその時の光景が目に浮かんでくる。

 

あの日はどしゃ降りの雨で実験が行われる直前に施設内にサイレンが鳴り響いた。

 

「何だ!?何が起きてんだよ‼」

 

部屋の外では銃を装備した警備が慌てた様子で何かを話していた。それを聞き取ろうとしても、防音が効いた部屋にはサイレン以外何も聞こえなかった。

 

「チックショウ‼何がどうなってやがんだ‼」

 

その時、扉の窓からさっきの警備が倒れるのが見え、その奥に1人の男が立っていた。そして部屋の中を1つ1つ覗いていきアタシの部屋の中を見たら剣を出して扉を切り裂いた。

 

「大丈夫か!?」

 

「な……だ、誰だお前ッ‼」

 

「俺か?俺は龍見一誠、この施設に雨宿りの為に入ったら急に襲われたから逆に攻め込んでる男さ。」

 

「はあ?」

 

最初は何言ってんだコイツ…って思ったっけ……

 

でも、その後も一誠は翼センパイやマリア、調に切歌に未来も助けてくれた。

 

「これで全員か!?」

 

その言葉にアタシは頷こうとして……

 

「待って‼響が……友達が実験場に連れてかれてて‼」

 

未来の奴がそう言って……

 

「わかった‼場所はわかる?」

 

「はい‼こっちです‼」

 

何の躊躇いもなくついて行きやがった。

 

途中で会った警備の連中は一誠が剣で動けなくして、実験場に着いた時にアタシは違和感を覚えた。

 

「おかしい……静か過ぎる…」

 

「そうなのか?」

 

「ああ、本来なら銃声や爆音が聞こえてくるはずなのだが…」

 

「中でいったい何が………悪いけど、君達は出口を探してきてくれないか?」

 

その時、一誠がそう言い私達は不思議に思った。

 

「え?どうしていきなり…」

 

「中にいる人を助けたらすぐさま脱出できるようにしたいからさ?頼んでもいいかい?」

 

「…わかった。」

 

「行ってくるデス。」

 

「ちょっと!?待ちなさい‼」

 

「2人だけでは危険だ‼」

 

調と切歌が一誠の言葉で走り出し、マリアと翼センパイがそれを追いかけていった。

 

「君達もお願いして「アタシは残らせてもらう。」へ?」

 

「アタシはアンタを完璧に信用した訳じゃない。」

 

でも、アタシはこの違和感が何なのか知りたくて……

 

「私も響を助けたいんです‼」

 

未来は立花を助けたくて残った。

 

「……………………わかった、但し覚悟しておいて欲しい。」

 

そう言って一誠が扉に手を掛け……

 

「この先にあるのは…」

 

思いっきり開けると……

 

「地獄だ。」

 

『ウゥゥゥゥゥゥゥゥオオオォォォオオオオオオオオォォォォオォォォォォォォォォォォォッ‼』

 

そこには、地獄が広がっていた。

 

 




いかがでしたか?

次は2つの決着と教会組の登場まで書いていきます。

次回【神兵計画 後編】

では、また次回で
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