最弱の一誠と歌姫達   作:疾風の警備員

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どうも、疾風の警備員です。

今回はコカビエルの登場になります。

それに少し駄文気味です。

それでも良い方はどうぞ見ていって下さい。


黒翼の戦鬼

木場side

 

御堂君の模擬戦が終わり、次は僕とゼノヴィアさんの番になった。

 

「それじゃ、お手並み拝見といこうかな?」

 

「フン、私を嘗めるな‼」

 

「では、試合開始‼」

 

「ハアァァァァァァッ‼」

 

開始の合図と共に彼女が剣を振り上げて向かってくる。僕は右手に神器で創った剣【光喰剣(ホーリー・イレイザー)】を握り締め、それを迎え撃とうとして……

 

ゾクッ‼

 

「クッ!?」

 

直後に感じた悪寒で、【騎士】の力で一気に距離を取った。

 

ドゴォンッ‼

 

すると、今さっきまでいた場所で轟音が鳴り土煙が舞った。

 

それが晴れると地面には直径2メートル程のクレーターが出来ていた。

 

「へぇ、なかなかの力だね?」

 

「この私の聖剣【破壊の聖剣(エクスカリバー・ディストラクション)】に壊せぬ物などない‼」

 

そう言って彼女は再び剣を振り上げた。

 

なるほど、エクスカリバーならあの破壊力も頷ける。

 

「確かに、当たれば僕たち悪魔は唯ではすまないね。」

 

「今更怖じ気づいたか?」

 

「まさか。」

 

それどころか、冷静に対処法を考えている自分にビックリだよ。

 

「ならば、散れ‼」

 

目の前まできた彼女の剣が僕目掛けて振り下ろされ、轟音と土煙が舞い上がる。

 

「「木場先輩!?」」

 

それを見ていた月読さんと暁さんの声が聞こえた。

 

心配しなくても大丈夫だけどね。だって……

 

「でも、当たらなければどうって事はないさ。」

 

「何ッ!?」

 

僕は既にゼノヴィアさんの後ろから首筋に剣を突きつけているんだから。

 

「そんなバカな…」

 

「あれだけの大振りの動き、【騎士】の僕にとっては避けて下さいって言っているようなものだよ。で、どうするんだい?」

 

「クッ……………………私の負けだ。」

 

「そこまで‼勝者‼木場裕斗‼」

 

一誠君の宣言を聞いてから、僕は剣を下ろした。

 

「教会のエクスカリバー使い、どれ程のものか期待してたけど…………僕に簡単に負けるようじゃ堕天使幹部に勝つなんて、無謀以外の何物でもないよ?」

 

「それでも、私は与えられた任務をこなすだけだ。余計なお節介はやめてもらおう。」

 

そう言って、教会の2人は帰っていった。

 

「ったく……胸くそワリー奴等だ。信仰と盲信は違ぇってのを理解しろっての。」

 

「仕方ありませんよ。そうやって人を洗脳して手駒にするのが教会のやり方ですから。」

 

「違いない。」

 

隣に来た雪音先輩の言葉にそう返答する。僕や先輩達も奴等の言葉に踊らされてあんな目にあったのだから。

 

「…木場先輩。」

 

「腕から少し煙が出てるデスよ!?」

 

「えっ?」

 

暁さんに言われ、右腕を見ると小さな切り傷が有り、そこから煙が出ていた。

 

「あの時にかわし切れなかったのか…」

 

「あ、今治します‼」

 

アーシアさんが神器で傷を癒してくれていると……

 

「……まだ完全に吹っ切れてはいないか?」

 

雪音先輩が心配そうにそう聞いてきた。

 

「…………長年憎んだ物ですからね、やはり実物を見てしまうと抑えきれないみたいです…」

 

「そうか…」

 

僕もまだまだ未熟って事かな……

 

「アタシが言って、お前が理解したこと……忘れるなよ?」

 

「わかってますよ。」

 

そんな風に話していたら……

 

「…聞きましたか?切ちゃん、小猫ちゃん?」

 

「ええ、バッチリ聞こえたデスよ?」

 

「はい、まさかあの2人が意味深な関係になっていたとは…」

 

「「「これは学園中に広め「Killiter Ichaival tron」ヤバッ!?」」」

 

後輩組が変な話を始め、それが雪音先輩の逆鱗に触れたらしく、彼女は聖詠を唱え両手にガトリングを装備した。

 

「おーし3馬鹿後輩組、ド頭に風穴欲しいんならキチンと並べやッ‼‼」

 

「「「ギャアァァァァァァァァッ!?」」」

 

そしてガトリングを乱射しながらの鬼ごっこを開始した。

 

「アハハ……」

 

それを見ていた僕は苦笑いしながら見ていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

一誠side

 

模擬戦から1日経ち、俺は未来、調と切歌と一緒に町を見回っていた。

 

「何処にいるんデスかね?コカビエル。」

 

「…全然わからない。」

 

「根気よく探すしかないよ。」

 

「探す場所が減れば自ずと特定出来るさ。」

 

そんな会話をしながら歩いていたら……

 

「えー、迷える子羊にお恵みを~。」

 

「どうか、天の父に代わって哀れな私達にお慈悲をぉぉぉぉ ‼‼」

 

募金箱みたいなのを持って何か叫んでいる教会の2人がいた。

 

「どうする?」

 

「アレしかないと思う。」

 

「…未来先輩に賛成。」

 

「同じくデス。」

 

「なら、決まりだな。」

 

……………………………………………………………見なかった事にしよう‼

 

「さ、コカビエルを探しに行こうか‼」

 

「「「おお~ッ‼‼」」」

 

満場一致でシカトするになり、その場を走り抜けようとした……

 

「あ‼あそこにいるのは‼」

 

「ぬ‼」

 

が、どこかの機動戦士の登場人物よろしくの直感で俺達を見つけた。

 

全員で素早くアイコンタクトでの会話を終え……

 

「おい‼正面に万札を持って近づいてくる人がいるぞ‼‼」

 

「「え!?ドコドコッ!?」」

 

俺の言葉に気が逸れたこの隙に‼

 

「「「「トランザム‼」」」」

 

俺達は全速力でこの場を離れた。

 

 

 

 

 

 

 

 

イリナside

 

「ちょっと~何処にもいない……あれ?」

 

龍見一誠の言葉に気をとられ、正面にそれらしい人はおらずその間に彼等もいなくなっていた。

 

「なにも逃げなくたっていいじゃない…」

 

「まあ、向こうに良い感情は持たれてはいないさ。それにアイツ等は堕天使の仲間だ。こちらが仲良くする理由もない。」

 

「それはそうだけど…」

 

確かにアーシア・アルジェントを侮辱して断罪しようとした私達を避けるのは仕方ない。

 

「それよりも今は目先の問題を何とかしろ。お前の不注意で路銀が無くなったんだぞ。」

 

「うぐッ!?わかってるわよ…」

 

私が考え事をしながら歩いていたら人とぶつかってしまい、お互いに謝罪して離れた後に財布がない事に気付き、さっきの人にスられたとわかった。

 

「いったいどうしたんだ?いつまでもそんな調子だと先が思いやられるぞ。」

 

「それは…」

 

「まだ悩んでるのか?あの男に言われた言葉を…」

 

「なッ!?」

 

ゼノヴィアごときに心を読まれた!?

 

「図星か。」

 

「……うん。」

 

『お前が死んで悲しむ奴の事を考えた事があるのか!?両親や友達に辛い思いをさせるのが正しい事なのか!?』

 

『神様ってのは人の幸せを願ってるんだろ!?それを信仰するお前達が神の願いに逆らってどうすんだよ‼』

 

模擬戦が終わった後、戦った相手の子から言われた言葉が未だに頭から離れない。

 

それが頭の中で聞こえる度に、私の心は揺らぐ。

 

私が死んだら周りはどう思うのか、神の願いはなんなのかと。

 

「ねぇゼノヴィア……私の信仰って間違ってるのかな?」

 

「それはお前が答えを見つけなければいけない事だと思うが?」

 

「だって…」

 

私ひとりだと何だか堂々巡りしそうなんだよね……

 

「…もう一度彼に会えば、何か解るかな?」

 

そんなことを思っていたら……

 

「なにやってんの、アンタ等?」

 

「え?」

 

目の前に件の彼がいた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

一誠side

 

あの場からしばらく走った俺達は住宅街の手前で少し休んでいた。

 

「まったく……なにやってんだよ、アイツ等は?」

 

「……あれが神の試練とか?」

 

「おサイフを落としちゃったんじゃない?」

 

「きっと変なのに騙されて、高い絵でも買っちゃったんデスよ‼」

 

「「「まっさか~。」」」

 

「デスよね~」

 

いくら教会の奴等でもそこまでバカじゃないだろ。

 

そして住宅街の中を見回り人通りの少ない路地に入った瞬間、殺気の混じった視線を感じた。

 

「皆気を付けろ‼誰かいるぞ‼」

 

「「「ッ‼」」」

 

すぐに4人で背中合わせになり、背後の死角を無くしつつ周辺を警戒する。

 

「未来、結界アイテムを。」

 

「うん‼」

 

アイテムを使い、結界を張り終えた時……

 

「お邪魔虫はとっとと駆除しましょ~♪」

 

と、上空から声が聞こえた。

 

「ッ!?上か‼」

 

「虫のお首をギッチョンチョーン‼‼」

 

「全員散開ッ‼」

 

俺達がバラけた瞬間に、今までいた場所に誰かが物凄い勢いで突っ込んできて、見事に着地した。

 

「おんやぁ~?誰かと思えばイッセー君じゃあ~りませんか‼なんという御導き‼実に32話ぶりっすね‼神に感謝を……あ、俺様はぐれ悪魔祓いだった。じゃ感謝しなくていーや。」

 

「相変わらずだな、フリード。それとメタ発言やめろ。」

 

「俺っちはいつも笑顔でいます‼元気でっす‼そしてやめない‼そうそう、旅行のチケット余ってるんだけどいらない?」

 

「……因みに何処行きだ?」

 

「んも~‼決まってんじゃん……地獄だよ‼‼」

 

そう言って持っていた剣(タケルの情報から恐らく天閃の聖剣(エクスカリバー・ラピッドリィ))を構え、俺目掛けて物凄い速さで突っ込んでくる。

 

やばッ!?速すぎて対処が…‼

 

後㎝で俺の身体に刺さる瞬間、身体から金の光が出てエクスカリバーを弾いた。

 

「なんじゃッ!?」

 

『主には指一本触れさせはしません‼』

 

そして、俺の中からメイルが人間態で出てきて鎧と剣を身に纏った。

 

「ナニソレ!?アンタはシロシ◯の実の能力者だったの!?」

 

「ちゃうわッ‼」

 

「主、私が時間を稼ぎますのでその間に変身を‼」

 

メイルがフリードに【解放龍の剣】を突き出し、奴はそれをエクスカリバーで防ぎつばぜり合いになる。

 

「なんすかアンタ!?見た目中一なのに力強ッ!?」

 

「ただの中級のドラゴンです‼」

 

「うっひょ~‼マジっすか!?スゲェや‼‼だったらドラゴン退治としゃれこみますか‼」

 

フリードの姿が消え、メイルの後ろに現れると剣を振り下ろす。

 

ガキィン‼‼

 

が、メイルはわかっていたかのように振り返る事なく剣を背中に出した光翼で受け止めた。

 

「ありゃッ!?」

 

「ドラゴンの動体視力……嘗めないで下さい‼」

 

そして強引にフリードの剣を弾き、振り返りながら高速の連続突きを放つ。

 

「うおッ!?ちょッ!?待ッ‼でぇッ!?いやッ!?恐ッ‼」

 

その速度はエクスカリバーの能力でもやっと追い付ける程の速さらしく、フリードが必死の形相でそれをギリギリの所で捌いていた。

 

「……ゆめさん、強ッ。」

 

「圧倒的じゃないデスか。」

 

「【天閃の聖剣(エクスカリバー・ラピッドリィ)】の速度を普通に上回ってる…」

 

「……俺等の出番って必要か?」

 

ドラゴンなのは伊達じゃないって事だな。

 

「まあ、メイル一人にやらせる訳にはいかないし……変身‼」

 

「Various Shul Shagana tron」

 

「Zeios igalima raizen tron」

 

「Rei shen shou jing rei zizzl」

 

俺は仮面ライダー光龍に変身し、3人はシンフォギアを身に纏う。

 

「調と切歌はメイルと一緒に近接戦、未来は俺と遠距離援護だ。」

 

「「「了解‼」」」

 

『SHOOT VENT』

 

調と切歌がメイルの元に向かっていき、俺はボルティック・シューターを未来はアームドギアの鉄扇を右手に持ち、左手でスマホを操作して援軍要請してもらう。

 

「ありゃ、お仲間登場?しか~し‼俺様はどんな逆境にもめげないぜ‼‼……ねぇ、今のカッコ良かった?」

 

「…さあ?」

 

「興味ないデス。」

 

「私はカッコ良かったと思います。」

 

「おお‼‼ドラゴンちゃん、話しが分かるねぇ~‼どう、俺様にチョンパされてみない?」

 

「慎んでお断りします♪」

 

「振られたぁ~‼」

 

「…………あの2人は何やってんだ…」

 

「ア、アハハ……」

 

メイルとフリードの漫才擬きに俺は呆れ、未来は苦笑する。

 

「メイル、お前の今日の晩飯……海苔1枚な。」

 

「お兄ちゃんッ!?そんな殺生な‼私の楽しみの半分を奪「調、切歌‼奴を動き回らせるな‼なるべくその場に釘つけにするんだ‼」遮られたッ!?」

 

俺の宣言にメイルが日常モードの話し方で文句を言ってくるが途中で切り捨て、2人に足止めを頼む。

 

「ヤアッ‼」

 

「おっと‼」

 

「デェスッ‼」

 

「とりゃ‼」

 

調がアームドギアのヨーヨーを投げつけるとフリードは後ろに飛んで避け、その場所を予測していた切歌が鎌を横凪ぎに振るうが剣で受け止めた。

 

「そこッ‼」

 

が、動きが止まった隙に調のヨーヨーがフリードの足に絡み付き、動きを止めた。

 

「矢部ッ!?動けない!?」

 

「「「「オイ、発音‼」」」」

 

フリードのボケにツッコミつつも俺と未来は武器を構え、フリードに照準を合わせる。

 

「俺様ピ~ンチ!?ならば、かくし球その2‼」

 

「ッ‼使わせるか‼」

 

そう言って懐に手を入れるフリードを見て、すぐに引き金を引いて俺と未来の光弾とレーザーが撃ちだされた……

 

「「キャアッ‼」」

 

「なッ!?」

 

「えッ!?」

 

が、光弾は切歌の鎌に当たりレーザーは調のヨーヨーのワイヤーを焼き切った。

 

「何処狙ってるデスか‼」

 

「いや、確かにフリードを狙ったはずなんだが…!?」

 

「何で狙いがずれたの!?」

 

「ンッフッフッ~‼なーらば‼あっしが教えやしょう‼」

 

拘束が解けたからか、いつの間にか電柱の上に立っていたフリードが変なポーズをしながらもう1つの剣を出した。

 

「こいつは【夢幻の聖剣(エクスカリバー・ナイトメア)】、相手に幻覚を見せちゃう剣なのよね♪」

 

「もう1つのエクスカリバー!?」

 

コイツ、まだエクスカリバーを持ってたのか‼

 

「これで幻覚見せて狙いを外したのさ。2つのエクスカリバーを使える俺様ってやっぱスゥ~パァ~カッケェッ‼‼」

 

「くッ!?」

 

よりにもよって一番面倒くさい奴に面倒な物を‼‼

 

「さあ~て、こっからは俺のステージってか‼‼」

 

「皆構えろ‼来るぞ‼」

 

2刀を振り上げ、突っ込んできそうなフリードを迎え撃つ為に武器を構えたら……

 

「何をやっている、フリード?」

 

「「「「ッ‼」」」」

 

この場に新しい声が聞こえ、そこから放たれた威圧感で俺達は動けなくなった。

 

このプレッシャー‼まさか‼‼

 

「そろそろ計画の最終段階だというのに、何処をほっつき歩いているのかと思えば…」

 

「あら、“旦那”じゃないの。何してるんスか?こんな辺鄙な場所で?」

 

「エクスカリバーを持ったお前が戻らないから探していたんだ。面倒を掛けるな。」

 

「そいつはスイヤセンね。」

 

威圧感に潰されそうになりながらも、顔を上げると空に5対10枚の漆黒の翼を広げた堕天使がいた。

 

「ん?そこにいるのはお前か、一誠。」

 

「まさかこんなところで会うとは思わなかったぜ…」

 

俺はそいつを睨みながら……

 

「俺がアンタを捕まえる…………【コカビエル】‼‼」

 

そう叫んだ。




いかがでしたか?

イリナの展開は気に入らない人が多そう……

次回『深夜の決戦』

では次回でお会いしましょう。
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