最弱の一誠と歌姫達   作:疾風の警備員

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どうも、疾風の警備員です。

今年の夏はシン・ゴジラやゴースト&ジュウオウジャーにアイカツスターズ等見たい映画が多く出費も多くなりそうです……

今回は駒王学園での勝負開始の所までになります。

では、どうぞ‼


深夜の決戦

タケルside

 

「つまり、俺の言葉について悩んでいたら財布をスられて一文無しになり、仕方なく物乞いしていたと?」

 

「そういう事になる。」

 

俺は今、路上で物乞いなんかやっていた教会の2人を見つけてしまい、話しかけていた。

 

しかし、財布をスられるなんて災難だったな……俺も全財産入ってるからスられたらその場でorzってるぞ?

 

「悪いけど、仲間を侮辱したお前らを助けてやる気はないからな?」

 

「別にいいわよ。これは私の責任なんだから。」

 

へぇ……驚いたな。

 

「なによ、その顔は?」

 

どうやら心の声が表情に出ていたらしく、彼女に睨まれた。

 

「いや、アンタの事だから、これも“神の試練よ‼”とかなんとか言うんだと思ってたからさ…」

 

「……別に、自分の信仰が正しいかどうか分からなくなってるのに、神がどうとか言えないだけよ…」

 

おお……思った以上に効いてたみたいだな。

 

「もし心が迷子になってるんなら、自分の思うままにやってみたらどうだ?」

 

「へ?」

 

「ただの独り言だよ。んじゃ、俺はこれで(♪~♪~♪~)と、メールだ………………はあ!?」

 

届いたメールを確認して、俺は思わず大声を出してしまった。

 

「ちょっ!?どうしたのよ?」

 

「イッセー達の所にエクスカリバー使いが現れたみたいだ‼急いで行かねぇと‼」

 

「何ですって!?ゼノヴィア‼私達も行くわよ‼」

 

「ああ‼」

 

俺が走り出すと2人もついて来たが突っ込む時間も惜しかったので無視して、メールにあった住所まで急いだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

一誠side

 

「お前が俺を捕まえるか……クックック……ハッハッハッハッハッ‼」

 

空にいるコカビエルを睨みながら叫んだ俺の言葉に、笑ったかと思うと……

 

「自惚れるなよ?」

 

「ッ‼‼」

 

さっき以上の威圧を俺に放ってきた。

 

「堕天使領にいたとき、お前が俺に勝てた試しがあったか?」

 

「うッ‼……クッ……今の俺はあの頃の俺じゃねぇ‼」

 

その威圧に一瞬、気圧されそうになるがなんとか耐えて言い返す。

 

「おりょ?旦那とイッセー君は知り合いなんすか?」

 

俺とコカビエルの関係が解らないのかフリードが割って尋ねてくる。

 

「なに、過去に俺がアイツに戦い方を教えていただけだ。」

 

「ほぉ‼つまり、イッセー君は旦那のお弟子さんでしたか‼」

 

「そんな大層なものでもないさ。」

 

そこでコカビエルが威圧を止める。

 

「お前達の事だ、アザゼルから俺を捕まえるように言われているんだろう?」

 

「だったらなんだ‼」

 

「悪いがそれは出来ん。俺にも譲れないものがあるのでな。」

 

譲れないもの?それはいったい何なんだ?

 

「それでも俺を止めたければ、今日の深夜0時に駒王学園に来い。そこで決着をつけてやる。フリード。」

 

「アイアイサー‼忍法・霧隠れ‼」

 

そう言ってフリードが懐から何かを出し、地面に叩きつけると眩い光が俺達の視界を奪った。……って‼‼

 

「「「「「霧関係ないッ!?」」」」」

 

「やーい、引っ掛かった~‼んじゃ、アバヨッ‼‼」

 

視界が戻るとそこにはコカビエルもフリードもいなかった。

 

「クソッ‼逃げられた‼」

 

「…どうするの?」

 

「とりあえず調はオッチャンに今の事について連絡を入れてくれ。それと対策を考えなくちゃいけないから、切歌は皆に俺の部屋に集まるよう指示を頼む。」

 

「「了解(デス)‼」」

 

「未来は支取会長に連絡して「オーイ‼イッセー‼」ん?タケル……げッ…何でアイツらまで…」

 

この場の片付けをしていたら、後ろからタケルの声が聞こえ振り返るとタケルと何故か教会の2人がいた。

 

「悪い、遅くなった。で、状況は?」

 

「フリードと戦っていたらコカビエルが現れて、深夜0時に駒王学園に来いと言って逃げられた。」

 

「ついにラスボス登場か…」

 

「それより、何であの2人がいるんだ?」

 

アイツらが来てから未来達はなるべくそっちを見ないようにしたり、俺を壁にしたりしている。

 

「偶然会ったときにメールが来て、ついて来ただけだよ。元の目的は同じみたいだしな。」

 

「まあ、こっちに敵意を向けてこなけりゃ、俺も文句は言わねぇけど…」

 

「話し中悪いが、エクスカリバー使いは何処に消えた?」

 

「さあ?閃光弾で目眩ましされた隙に逃げられたからな。」

 

俺とタケルの話しに入ってきた青髪に俺はそう返す。

 

「そうか…なら我らがここにいる理由はない。イリナ、行くぞ。」

 

「ええ‼」

 

「は?いや、2人じゃむぼ…………もういねぇ…」

 

タケルが忠告しようとしたが、彼女達はその前にいなくなっていた。

 

「まったく……どうなっても知らねぇからな…んで、俺達はどうする?」

 

「とりあえず、対策をたてようと思うから俺の部屋に来てくれ。」

 

「わかった。」

 

その後、後片付けが終わった俺等は俺の部屋に向かった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

未来side

 

あれから一誠君の部屋に到着し、しばらくすると翼さんとマリアさん以外のメンバーが揃った。

 

「んじゃ、対策会議を始めようか。」

 

「翼様とマリア様は?」

 

「あの2人はオッチャンと一緒に来るそうだから、今は冥界にいる。」

 

小猫ちゃんの質問に一誠君が返す。

 

「そういや俺は知らねぇんだけど、コカビエルってのはどのくらい強いんだ?」

 

「使うのは光の力と背中の羽を使った斬撃だ。恐らく、強さはこの前戦った慶吾の中の眼魔に近いレベルだ。」

 

「なるほど、厄介だな…」

 

「それに、過去に起きた三勢力戦争を生き残った実力者でもある。油断したら簡単に倒されるぞ?」

 

「ハァ…相変わらずハードモードって事か…」

 

一誠君の説明にタケル君もため息を吐く。

 

そうだよね、ここの所強敵ばかりとの戦闘だし……

 

「それにエクスカリバーを持っているフリードだ。アイツの戦い方は滅茶苦茶だから予想がつかない。だから、対コカビエルと対フリードで戦力を分散するのが得策だと思うんだが…?」

 

「私は一誠君の意見に賛成するよ。片方に集中させ過ぎて、もう片方との挟み撃ちは避けたいし。」

 

「だな、アタシもそれが良いと思う。片方がとっととフリードをぶっ飛ばして援護に行きゃいい。」

 

私とクリスさんの言葉に他の皆もそれに頷いていき…

 

「なら、作戦はこれにするとして次にメンバー分けだな…悪いが俺はコカビエルの相手をする。」

 

「じゃあ、僕はフリードの相手をさせてもらうよ。」

 

「じゃあライダーは分散した方が良いだろうから、俺はあの白髪野郎にするぜ。」

 

男性組が別れ終わったので女性組も別れた結果、対コカビエルは一誠君、私、響、調ちゃん、小猫ちゃんで対フリードは木場君、タケル君、エルナさん、クリスさんに切歌ちゃんになり、アーシアちゃんは後方で回復役になった。

 

「それじゃメンバー分けも終わったし、後は指定された時間までまだあるから皆で飯にでもするか。」

 

「「「「さんせ~い‼」」」」

 

一誠君の言葉に響達が元気よく返事する。

 

「いいのでしょうか?こんなにのんびりして…」

 

「いいんじゃないか?腹が減っては戦は出来ぬってな。」

 

「なら、ちょっと待ってろ。今作るから。」

 

「あ、私手伝うよ。」

 

台所に向かう一誠君にそう言って、私も立ち上がった。

 

「悪いな、この人数分を1人でやると疲れるから頼むわ。」

 

「うん‼」

 

冷蔵庫から出されていく食材を受け取り、並べていく。

 

キャベツにニンジン、もやしにピーマンに豚肉……この材料だと野菜炒めかな?

 

近くにある棚から包丁を取り出して食材を切っていく。

 

「ハァ…響や切歌ももう少し料理を覚えてくれると、楽になるんだけどな…アーシアはドジっ娘だから刃物は危ないし…」

 

「あの2人はどっちかっていうと、食べる専門だから…アーシアちゃんは仕方ないかな?」

 

「未来だけだよ…料理を手伝ってくれるのは。ありがとな。」

 

「そんな事、気にしなくていいよ。」

 

こんな会話をしながら作業していたら……

 

「あの2人……こうやって見てると新婚夫婦みたいだな?」

 

「御堂君もそう思った?僕にもそう見えたよ。」

 

「ッ‼‼」

 

スコーンッ‼

 

後ろから聞こえたタケル君と木場君の会話に私は動揺して、食材のないまな板に包丁を振り下ろして大きな音が部屋に響いた。

 

一誠君と私がし、新婚夫婦!?それは嬉しいけど、想像したらなんか恥ずかしい‼

 

「ど、どうした!?大丈夫か、未来!?」

 

「へッ!?な、何でもないよ‼うん、何でもない‼」

 

この動揺を悟られないように平静を装うとしたけど…

 

「いや、そんなに顔を真っ赤にして言われても…」

 

「ふえッ!?」

 

一誠君に言われ、すぐさま顔に手を当てる。

 

嘘ッ!?私、そんなに分かりやすいくらい顔赤いの!?いけない‼静まれ……静まれ……‼‼

 

そう両手で顔を隠し自分に念じていたら、額に少し冷たい感触がしたので手を退けたら……

 

「う~ん…熱は無いみたいだな…」

 

一誠君の顔が目の前にありました。

 

どうやらおでこ同士を合わせて熱を測ってくれてたみたいです………って顔が近い近い近い近いッ‼‼

 

「「「「「ああーッ!?」」」」」

 

「な………なななななな…‼」

 

「あまり無理するなよ?この後に大きな戦いがあるんだからな。」

 

「う……うん…‼だだだ大丈夫だから‼」

 

「なら、良いけど…」

 

「あ…」

 

一誠君の顔が離れていくのをホッとしつつも、少し淋しい気分で見送る。

 

「ほら、早く作っちまおうぜ?時間もあまり掛けられないしな?」

 

「う…うん、そうだね‼」

 

心臓がバクバクと音をたてながらも、なんとか表面上の平静を取り戻していこうとしたけど……

 

「御堂君、口の中が甘く感じるんだけどこれって何でかな?」

 

「それはあの新婚夫婦のせいだろ。」

 

スコーンッ‼

 

その言葉で再び動揺が表に出てしまった私だった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

一誠side

 

食事も終わり、指定された時間まであと少しだったので俺達も部屋を出て駒王学園に向かった。

 

にしても、食事の最中未来は俺と顔を合わせようとしないし、響と調と切歌と小猫とアーシアから変な視線を浴びせられたのは何でだ?

 

「イッセー……背後には気を付けろよ?」

 

「そうしないと…………ゴメン、僕の口からこれ以上は…」

 

「え、なに?俺、いつの間にか絶体絶命なの?」

 

「「この鈍感ヤローが。」」

 

「何故にッ!?」

 

男三人組でそんな話をしつつ、駒王学園に着くと支取会長達が正門前にいた。

 

「龍見君、皆さん、お待ちしていました。」

 

「すみません会長、俺達堕天使陣営のゴタゴタに巻き込むような形になってしまって…」

 

「気にしないで下さい。あなた達のせいではありませんから。」

 

「ありがとうございます。それで、この結界は?」

 

学園を見ると大きな結界に覆われていた。

 

「既にコカビエル達は来ていて、何かの準備をしているみたいです。最初は私達で何とかしようと思ったのですが…」

 

そう言って俯く会長の足を見ると小刻みに震えていた。

 

「たった一瞬、威圧を浴びただけでこの有り様です。悔しいですが、私達は被害を抑える為の結界に集中することにしました。ですので…」

 

「大丈夫ですよ、元よりそのつもりなんですから。」

 

「お願いします。」

 

会長が結界に穴を空け、そこから俺達は中に入ると1人の老人が地面に魔法陣みたいなのを描き、そこには【4本】のエクスカリバーが浮いていた。

 

あれ?4本?報告だと3本だったはず……

 

「来たか、一誠よ。」

 

そこに、空から声が聞こえて上を向くとコカビエルが腕を組んで空に浮いていた。

 

「約束通り来たぞ‼コカビエル‼‼」

 

「早めに来たところ悪いがこちらの準備がまだなのでな……まずはコイツを渡しておこう。」

 

そう言って、こちらに魔法陣で何かを転送させてきたので警戒していたが、出てきたのはズタボロになった紫藤イリナだった。

 

「コイツともう1人が俺のいたアジトに仕掛けてきたのだが、あまり強くなくてな?片方は逃げられたが、コイツは軽く捻ってエクスカリバーを奪わせてもらったよ。天界の奴等は何を考えているのか……俺相手にこの程度で勝てると思われたのなら屈辱だな。」

 

「だから2人じゃ無謀だって言ったんだ…アーシア、一応回復してやってくれ。このまま死なれて天界から文句を言われるのは避けたいからな。」

 

「あ、はい‼わかりました‼」

 

紫藤をアーシアに預け、俺は再びコカビエルと向かい合う。

 

「さて、それじゃ殺ろうぜ‼コカビエル‼」

 

「フム…さすがにこの数相手では少し骨が折れるか…フリードもまだ“武器”がまだ完成していない…なら、一誠以外にはコイツらの相手をして貰おう。」

 

コカビエルが手を振るうと、大量の魔法陣が浮かび上がりそこから巨大な三つ首の犬のような生き物が出てくる。

 

「ケルベロス‼」

 

「なに、この数!?」

 

「およそ20ってとこか…」

 

そして、その群れの先頭にコカビエルが降り立つ。

 

「一誠、お前の相手は俺が直々にしてやる。持てる力の全てで掛かってこい‼」

 

「へッ‼んなもん当たり前だ‼つーか、そうしねぇと勝てる可能性が0なのも分かってるからな‼最初から飛ばして行くぞ‼‼」

 

左手に握り締めたカードデッキを前にかざし、腰に銀のベルト【Vバックル】が装着されたら左手を左腰に戻し右手を上に突き上げて握り締める。

 

「変身ッ‼」

 

そして右手を振り下ろしながらデッキをバックルに装填して仮面ライダー光龍に変身する。

 

「それが仮面ライダーとやらか……さあ来い‼このバカ弟子が‼」

 

「そっくり返してやるよ‼このアホ師匠‼」

 

互いに走り出し、射程に入ったら俺は右手をコカビエルは左手を後ろに引き、一気に突き出して拳同士が激突する。

 

その激突音がこの決戦の開始のゴングになった。




いかがでしたか?

次の話は木場君sideでの話になります。

次回『剣の騎士』

では、次回でお会いしましょう。
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