最弱の一誠と歌姫達   作:疾風の警備員

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どうも、疾風の警備員です。

今回は一誠sideです。やっとあの技を習得します。

そして、最後にアザゼルの新装備がお披露目です。

では、よければ見ていってください。


一撃に込めて

一誠side

 

「「ハアァァァァァァァァァァッ‼‼」」

 

俺とコカビエルの拳が激突し、そのまま戦闘に突入する。

 

拳を離し左腕を振るうが、同じように左腕で弾かれその勢いを利用した裏拳が来るが右手で止め、蹴りを放つが左足でガードされ逆の足の蹴りを左手で弾きながら1度距離を取る。

 

「驚いたぞ…仮面ライダーというのになると、ここまで身体能力が上昇するのか。」

 

「よく言うぜ、全く堪えてないくせに。」

 

「フン、鍛え方と経験が違うからな。」

 

「そりゃそうだッ‼」

 

走り出し、飛び蹴りをするが半歩横にずれて簡単に回避され、振り向き様に裏拳を繰り出すもその腕を掴まれ脇腹に蹴りを喰らう。

 

「ぐッ‼」

 

「どうした……その程度か‼」

 

掴まれたままの腕を引っ張られ、バランスを崩した所に腹に膝蹴りを貰い、体がくの字に曲がっている間の背中に肘打ちが入り倒れたら右足で蹴り飛ばされた。

 

「ガフッ‼」

 

「どうやら、まだ上手く力を扱うことに馴れてないのか。」

 

『主‼カードを使ってください‼』

 

「ああ‼」

 

デッキからカードを抜き、メイルバイザーに装填する。

 

《SWORD VENT》

 

空から落ちてきたバイオブレードを掴み取り、構える。

 

「ほお、そんな能力が…」

 

「いくぜッ‼」

 

「させん‼」

 

突っ込んでくる俺に光の槍を投げて来るが、それをバイオブレードで両断する。

 

「フム……なら、こうすればどうだ?」

 

少し思案したかと思えば、コカビエルはその手にレイピアサイズの細い光の槍を作り出した。

 

そんなもの、一気にぶった斬る‼

 

「オオッ‼」

 

気合いを込めながら剣を一閃し……

 

カギギギギギギ‼

 

「んなッ!?」

 

「やはり、予想通りだったか。」

 

そのままつばぜり合いになった。

 

『そんな!?この剣は切断力なら聖剣超えをしているはず‼そんな細い光の槍で受け止めるなど…!?』

 

「凝縮した光の槍の更に接触面にのみ力を集中しているだけだ。その部分以外は強度が中級レベルになっているが、接触面は聖剣を超えられる。」

 

『なんという無茶を!?1㎜でもずれれば貴方が斬られるかもしれないのですよ!?』

 

「これくらいの無茶など、日常茶飯事だ。」

 

『…………やはり、主の戦い方は師匠譲りですね。』

 

メイルの呆れた感のある声を聞きながら、剣と槍で斬り合っていく。

 

こんだけやってるのに全く折れねぇなんて…‼

 

「流石は堕天使幹部を名乗ってはいないか…」

 

「当然だ、誰が戦いを教えたと思っている?お前の癖などお見通しだ。」

 

「そうか…」

 

(メイル、出てこれるか?)

 

(いつでも‼)

 

心の中でメイルとの会話を行い、カードを抜いてバイザーに入れる。

 

「だったら、相棒の動きまで読めるか?」

 

《ADVENT》

 

「ゴアアァァァァァァッ‼」

 

「何ッ!?」

 

俺の体から金色の龍が出てきたことにコカビエルは驚いた。

 

「ガアッ‼」

 

「ぬおッ‼」

 

その隙に放たれた火球がコカビエルを襲った。

 

「今だッ‼」

 

一気に駆け出し、ブレードを突き刺そうとしたが……

 

「ちいッ!?」

 

背中の翼を広げて、空へと逃げた。

 

「あッ‼逃がすか‼メイル‼」

 

『はいッ‼』

 

コカビエルを追って飛んでいくメイルを見ながら、新たに光翼が描かれたカードをバイザーに入れる。

 

《WING VENT》

 

すると背中にメイルの光翼と同じものが現れて、俺自身も空へと飛び上がり、コカビエルと対峙する。

 

「神器の中のドラゴンを解放し飛行能力まで持っているとは……仮面ライダーとは何でも有りか?」

 

「さあ?……タケルの話だと【その時、不思議な事が起こった】で何でも解決できるライダーがいたらしいから、そうなのかもな。」

 

「ならば、それが起こる前に倒すとしよう…‼」

 

『させません‼』

 

そう言って突撃してくるコカビエルにメイルが光翼から大量の光弾を放って妨害しようとするが…

 

「甘いわッ‼」

 

それを最小限の動きで掻い潜ってきた。

 

「さっすが…‼やることが半端ねぇな‼」

 

『主…?あまりああいうのは真似しないで「だったら迎え撃ってやる‼」聞いてッ!?』

 

メイルの小言を無視して俺も突っ込んでいき、再びつばぜり合いになる。

 

「ハハハハハッ‼まさかあんなに弱かったお前が、ここまでやれるようになるとはなッ‼」

 

「よく言うだろ?【男子三日会わざれば刮目せよ】ってな‼‼」

 

「確かにな‼‼………………………………だが…」

 

「ッ‼‼‼!?うわぁッ‼」

 

『主‼‼』

 

いきなり雰囲気の変わったコカビエルに驚いていたら、いままで以上の力であっさりと吹き飛ばされ地面に激突した。

 

「さっきまでのが本気だとでも思ったか?」

 

「ウグッ…………ク…ソ……‼」

 

「フッ‼」

 

「ガハァッ‼」

 

起き上がろうとしていたところに、コカビエルが高速で突っ込んできてその勢いを乗せた蹴りを俺の腹に叩き込んだ。

 

「嘗めるなよ?俺には成すべき事がある…故に負けられんのだ。」

 

「成すべき……事…?」

 

「そこまで話すつもりはない。もし聞きたければ俺にまともな一撃を決めてみろ?」

 

「なら……やってやる…さ…‼メイル‼‼」

 

『お任せを‼』

 

「うぬ…‼」

 

俺の合図でメイルがコカビエルに体当たりを仕掛けるが、その場を移動して回避されその間に俺は痛みを押し殺して立ち上がった。

 

「つぅ~、けっこう効いたな…」

 

『大丈夫ですか?』

 

「ああ、気にすんな。」

 

心配そうなメイルに少し無理して平気な感じを出して答える。

 

「さてどうする?お前1人では俺に一撃を入れるなど容易ではないぞ?」

 

「そうだな…………だったら…‼」

 

「えぇぇぇぇぇぇぇぇぇいッ‼‼」

 

俺の後ろから調が出てきて、小型の丸鋸を大量にばら蒔いた。

 

《α式 百輪廻》

 

「む…。」

 

コカビエルはそれを盾で防いだ……

 

「そこッ‼」

 

パキャン‼

 

「うおッ!?」

 

が、未来のレーザーでそれをあっさりと破壊され、

 

『Transfer‼』

 

『Boost!Boost!Boost!Boost!Boost!Boost!』

 

『Explosion‼』

 

「「ハアァァァァァァァァァァッ‼‼」」

 

「ぐぅおおぉぉぉぉぉぉッ‼」

 

【譲渡】の力で強化された響と限界まで倍加した小猫ちゃんの拳がコカビエルを後ろに無理矢理下げさせた。

 

「コカビエルさん、私達も忘れないで欲しいな?」

 

響の言葉に、コカビエルは腕を軽く振って、平然とした顔で立つ。

 

「いやいや、そんな事はない。もう少しケルベロスで抑えられると思っていたが……」

 

「強くなってるのは一誠君だけじゃありません。」

 

「…私達も強くなってるし。」

 

「私の力で更に強化も可能です。」

 

『赤龍帝の名は伊達ではないぞ?』

 

「ククク……そうだったな。なら、お前の持てるもの全てを使え‼一誠‼‼そうすればあるいは俺に届くかも知れぬ………………ん?」

 

コカビエルが高らかに叫んでいたら、結界内が更なる何かに覆われていった。

 

「何だ…これは…?」

 

「何が起きたんだ!?」

 

「あ、イッセー‼あそこ見て‼」

 

響が指を指す方を見ると、ピンクのロングパーカーを纏ったタケルの姿と、半透明の子どもと話している木場の姿があった。

 

「新しいパーカーか?」

 

「あの半透明の子どもは…………もしかして、幽霊?」

 

「「ひぃッ!?」」

 

未来の呟いた言葉が聞こえたのか、お化けが苦手な響と調が俺の腕に抱き付いてきた。

 

それをしばらく見ていたら、木場の感じが変わったのがわかった。

 

『フム、あの小僧は至ったみたいだな?』

 

『はい、私もそう感じました。』

 

「……それってもしかして…?」

 

『そうです主、彼は禁手(バランス・ブレイカー)に至ったのです。』

 

やっぱりそうか……

 

新たに出来た剣を握り締め、木場はフリードと戦いを始めた。

 

「……なあ、なんで今の隙に攻撃してこなかったんだ?」

 

そこで、俺は疑問に思ったことをコカビエルにぶつけた。

 

さっきの木場が幽霊と話しているとき、俺達は完全に無防備になっていたのにコカビエルは何もしてこなかった。

 

あの時なら簡単に俺達を倒せたはず…それなのに、どうして……

 

「なに、今生であるかどうかわからん死者との短き語らいの場を汚す程、俺も不粋ではない。」

 

「…?」

 

そう喋っている時、俺はコカビエルの表情が気になった。

 

なんで、あんなに悲しそうな顔をしたんだ?

 

そんな事を考えていたら、木場がフリードを切り捨てた。

 

「それももう終わった。ここからはお前達に1度チャンスをやろう。」

 

「チャンス?」

 

そう言ってコカビエルは正面に10枚の盾を展開した。

 

「この盾を突き破って、俺に一撃を入れてみろ。それが出来ればそこの魔法陣を止めてやろう。」

 

「それに従うとでも?」

 

「もし、それ以外の攻撃を行ったら即座に魔法陣を起動させる…………と、言ってもか?」

 

結局はその提案に乗るしかないのか……

 

「いいじゃねぇか、イッセー。」

 

「タケル?」

 

「残り時間はそう長くはない。だったらやるしかねぇさ。」

 

「……確かにな。それとバルパー達は?」

 

「ああ、ゼノヴィアさんに預けた。」

 

「どうやら準備が出来たみたいだな?なら、来い‼‼」

 

「それじゃ、僕からいかせてもらうよ。」

 

木場が右手に聖魔剣を出し左手には眼魂を持ち、それを剣のソケットに入れた。

 

『ooo』

 

「はあッ‼」

 

気合いと共に剣を振るうと、その剣筋を境に空間がずれた…………は?

 

それが戻ると、一枚目の盾が砕け散った。

 

「あれ?今……空間がずれたような…?」

 

「ちっちゃい事は気にするな。」

 

「「「それワカチ「黙ってろ」キャウンッ‼」」」

 

何かボケようとした後輩sはクリスに黙らされた。

 

「イタタ……次は私がやります。」

 

『見せてやれ、お前の力を‼』

 

『Boost!Boost!Boost!Boost!Boost!Boost!』

 

「全解放。」

 

頭の瘤を擦りながら小猫が倍加した力を右手に集束させ、オーラが炎のように揺らめく。

 

「バニシング・フィスト。」

 

『Fracture!』

 

その拳が盾に当たった瞬間、2枚目が粉々に砕け散り3枚目の盾にも罅が入っていた。

 

「ほお、亜種の禁手か…」

 

「『今の私(俺)達に砕けぬものなどない‼』」

 

そして、その後ろから調と切歌が手を繋いだままで飛び上がった。

 

「…私達も…‼」

 

「負けてられないデス‼」

 

調が右足、切歌が左足を突き出し丸鋸と鎌を展開して一直線に盾へと突っ込み、3枚目を破壊し4枚目の盾も砕いた。

 

…………後、関係ないけど切歌だけ瘤が2つなのはなんでだ?

 

「んじゃあ、次はアタシだッ‼」

 

クリスは両肩にミサイルを4つ出し、射出した。

 

《MEGA DETH FUGA》

 

それは盾に着弾し、5枚目を破壊する。

 

「次は私ッ‼」

 

続けて未来がレーザーであっさりと6枚目の盾を撃ち破る。

 

「くッ!?敵にまわすとやはり厄介だな…‼そのシンフォギアの力は‼」

 

「次はボクがやります‼」

 

エルナは飛び上がりコカビエルと同じ高さまで上がったらGEARコマンダーを出し、画面に一角獣の絵を写し出して、左手の籠手に繋げた。

 

「ユニコーンドライブ‼インストール‼」

 

《Unicorn Drive Standing By》

 

そして、右腕に弦で編まれたユニコーンの頭部に色や装甲が付き、1つの武装になった。

 

更に背部の翼状に広げた弦に魔力と体力の全てを注いでいき、それをユニコーンへと送る。

 

すると、角状のドリルが物凄い勢いで回転を始めていき、水色のオーラを纏っていく。

 

「ユニコーンドリル‼ファイナルアタック‼」

 

右腕を突き出すとドリルから渦巻いた青いエネルギーの奔流が放たれ、7枚目の盾にぶつかるとそれを砕き、8枚目の盾にも罅を入れた。

 

「ふしゅう~~~~…………」

 

「おっと。」

 

体力と魔力を使い果たしたエルナはダウルダブラの飛行が解除されて落ちていくが、タケルがそれを受け止めた………………お姫様抱っこで。

 

「あうう~、す、ずびばぜん…‼」

 

「お疲れさん、後は任せとけ。」

 

「タケル君、エルナさんは私が。」

 

「おう、頼む。」

 

未来にエルナを預けたタケルは俺が見たことない青と金色で彩られた眼魂を取り出した。

 

「それは?」

 

「ついさっき作った眼魂だ。」

 

タケルがそれをベルトに入れようとしたら……

 

「ライダージャンプ…とぅッ‼」

 

響が両足のバンカーを地面に打ち込み反動を利用して、コカビエルのいる高さを越えるほど空高く跳び上がった。

 

「「へっ?」」

 

いきなりの行動に驚いている俺達をしり目に、頂点まで達したのか、空中を蹴って高速で突っ込んで(落下ともいえる)コカビエルの盾に迫り…

 

「ライダーパァンチッ‼‼」

 

巨大化させた右腕の籠手の衝撃をプラスさせた一撃で、8枚目の盾を打ち砕いた。

 

「ふぅ~……タケル君、◯ンチホッ◯ーの必殺技ってこんな感じでいいんだっけ?」

 

その言葉に俺は隣のタケルを睨むと……

 

「ふひゅ~、ふひゅ~。」

 

口笛(吹けていない)で誤魔化そうとしていた。

 

「お前、いつの間に…」

 

「いや~、この前何か使えそうな技はないかって聞かれてな?」

 

「そういう事か……他にも何か教えてないだろうな?」

 

「……………………………………………………………………テヘ♪」

 

その態度で他にも教えてると理解した俺は軽く呆れつつも、タケルの方を向き……

 

「後で玲奈ちゃんに報告しておく。」

 

「ちょっ‼それは待って!?」

 

『お兄ちゃん、後でOHANSHIがあるから逃げないでネ?』

 

「あ、終わった……………………つか、何処から話してんだ!?」

 

いきなり聞こえた玲奈ちゃんの声に、タケルは軽く絶望しつつも驚いていた。

 

てか俺も驚いたぞ。玲奈ちゃんには知られないように動いていた筈なんだけどな…?

 

『お兄ちゃんの帰りが遅いから美琴とシノンとまどかに頼んで探して貰ってたんです。今は結界?の外のビルの屋上でガジェットを使って話してます。』

 

「タケル…」

 

「スマン……連絡いれるの忘れてた…」

 

『ここから援護とかいりますか?』

 

「いや、今はいいよ。そこで大人しくしててくれ。」

 

『はぁ~い‼』

 

玲奈ちゃんとの会話が終わると、タケルはさっきの新しい眼魂をナンバリング状態にしてベルトに入れた。

 

《アーイ‼バッチリミナー‼バッチリミナー‼》

 

すると、バックルから胸元は銀で腰から下は青、フードは黄色になっているロングコートの騎士風のパーカーが現れ、ポーズを決めると剣を地面に刺し、柄尻に両手を乗せ遠くを見ている剣士が写った。

 

それをレバーを操作して闘魂ブーストのトランジェントの上に身に纏った。

 

《カイガン‼アーサー‼円卓‼騎士王‼勝利の剣‼》

 

すると、顔には剣先が下を向いた西洋剣が描かれ、バックルからは赤い短剣が出てきた。

 

「アーサー王って……お前、エクスカリバーの破片から作ったのか!?」

 

「そういう事♪」

 

そして短剣が変形してワイバーンに酷似した形になった。

 

「よし‼お前の名前は【ワイバーンカリバー】だ。」

 

『ギャオッ‼』

 

バックルからガンガンセイバーを出したタケルはワイバーンカリバーを剣と合体させると、刀身が伸び少し大きめの剣になった。

 

「ガンガンセイバー・カリバーモードだな。」

 

それを構え、コカビエルを見た。

 

「まさか、かの英雄の力を使えるとは……面白い‼」

 

「いくぜッ‼」

 

《ダイカイガン‼アーサー‼オメガドライブ‼》

 

タケルはベルトのレバーを引いて押し込み、必殺技を発動させた。

 

剣に金色のオーラを纏わせて飛び上がり、盾に向かって剣を振るった。

 

「オラァッ‼」

 

キィン‼

 

9枚目の盾はそのまま綺麗に切り裂かれ、残りは1枚になった。

 

「後はイッセー、お前の番だ。」

 

タケルにそう言われ、構えようとしたら……

 

「では、最後は特別だ。」

 

コカビエルはそう言って、全力で光の力を盾に込めた。

 

マズイ…‼これだとファイナルベントと一刀修羅を合わせて盾は壊せても、コカビエルには届かないと思う。

 

それすら解ってやってるのかも知れないけど……

 

どうする…………どうすれば届く…‼

 

「どうした一誠……もう時間は無いぞ?」

 

コカビエルの言葉に焦りつつ悩んでいたら……

 

「イッセーなら大丈夫だよ‼全部の思いを一撃に乗せてぶつけちゃえ‼」

 

響の応援が聞こえ、そこである考えが浮かんだ。

 

そうか……それなら……‼

 

(メイル‼この考えはどう思う?)

 

(う~ん……絶唱修羅ほど危険はないと思いますし、良いとは思いますが…やはり主の戦い方はコカビエルと似ていますね。)

 

(なら、これで行こう‼)

 

「響、ありがとな‼」

 

突破口が見つかった嬉しさと感謝のあまり、俺は思わず響を抱き締めた。

 

「うぇッ!?ど、どどどどどどどういう事ですかッ!?」

 

「お前のお陰で解決策が見えたんだ‼ホントにありがとな‼‼」

 

「あ、えええええ~とッ!?どどどどういたしまままましてッ!?」

 

響を離して、コカビエルに向き合った俺はカードを1枚引いてバイザーに入れた。

 

《GANGNIR》

 

「Croitzal ronzell gangnir zizzl」

 

ガングニールフォームになり、槍を構える。

 

「どうやら、俺に一撃を当てる算段がついたみたいだな?」

 

「ああ、今それを見せてやるよ‼」

 

『FINAL VENT』

 

ファイナルベントを発動して槍を高く上に投げて自らも飛び上がり、穂先がコカビエルの方を向いたところで柄尻に跳び蹴りを決めて突っ込み、後ろからメイルの火球を受けて一気に加速する。

 

「メイル‼やるぞ‼」

 

『はい‼』

 

「『一刀修羅ァッ‼‼』」

 

そして魔力を全力使用し、メイルの能力で身体中のリミッターを解除する。

 

「何をするかと思えば……その程度では俺に届かないぞ‼」

 

「解ってるさッ‼」

 

1分間に全てを賭けてもアンタには届かない‼だったらもっと短く…………それこそ、この一撃に全部を込めてやる‼‼

 

力の全てを穂先に凝縮させ、盾にぶつかると大量のスパークが周りに走り、拮抗するかと思えば盾を打ち砕き、肩に深々と槍が突き刺さった。

 

「フッ……見事だ、一誠。」

 

「よっしゃ~……」

 

が、そこで力尽きた俺は落ちそうになるがコカビエルが俺の手を掴み、地面までゆっくりと下ろしてくれた。

 

「まさかこんな技を思い付くとは……まだまだ見所がありそうだな。」

 

「それより…………魔法陣を…」

 

「っと、そうだったな。」

 

コカビエルが右手を魔法陣に翳すと、それは消え失せた。

 

「イッセーッ‼」

 

「案ずるな。力を使い果たしただけで命に別状はない。」

 

「まだ……だ…‼まだ…………決着が…‼」

 

「それなら、もうすぐ相応しい奴が来る。」

 

「相応しい奴?」

 

その言葉を響が疑問に思った時、俺達がよく使う転移アイテムの魔法陣が浮かび、翼とマリアが出てきた。

 

「すまない、遅くなった。」

 

「どうやら、あらかたの事は片付いたみたいだね。」

 

そう言って2人が左右に一歩ずつ動き、向き合うとかしづくように膝を着いた。

 

その間に新たに魔法陣が浮かび、出てきたのは……

 

「よう、コカビエル……色々と派手にやったな?」

 

「あまり面倒を掛けてくれるなよ?」

 

「フッ…‼漸く来たか‼アザゼル‼キャロル‼」

 

総督用の正装を着たオッチャンとダウルダブラを装着したキャロルさんがいた。

 

「お前……自分が起こした問題の大きさが分かってるのか?」

 

「そうだな…………良くてコキュートスでの永久凍結、悪い方なら即処刑といったところか?」

 

「分かってるなら話が早い……潔く投降しろ。」

 

「それは断る。まだ……やるべき事がある…‼」

 

「もう一度、三勢力戦争を起こす事か?」

 

オッチャンの言葉に俺達は驚愕した。

 

まさか、戦争を始めるのが目的だったなんて…!?

 

「そうだ、そして俺は証明するんだ。堕天使が最強であるという事を‼‼」

 

そう叫び、10枚の翼を広げ、両手に槍を持つ。

 

「それを邪魔するならアザゼル…‼たとえ貴様であろうと倒す‼」

 

「…………どうやら決意は固いみたいだな。」

 

そこでオッチャンが右手を上に上げると、その手に黒と赤で彩られ黄色い目のデフォルメされた蝙蝠が飛んできた…………………………ってあれは!?

 

「なら、俺の新しい力で止めてやるよ。」

 

『フッ…イイダロウ。チカラヲカシテヤル。ガブリッ‼』

 

その蝙蝠を左手に噛ませると、顔にステンドグラス状の紋様が浮かび、腰には赤いベルトが巻き付いた。

 

「変身。」

 

そのベルトに蝙蝠を逆さまに取り付けると、銀色の波動に包まれ、それが弾けると赤と黒の鎧に黒のマント、蝙蝠を意識した仮面に緑色の複眼をした力強くも禍々しい姿のオッチャンがいた。

 

「コカビエル……お前には、俺が直接判決を下す…‼」

 

「やれるものならやってみろ‼‼」

 

そして互いに走り出し、その中央で激突した。

 

 

 




いかがでしたか?

今回のアーサー眼魂は星ノ瀬竜牙様のアイディアからいただきました。星ノ瀬竜牙様、ありがとうございます。この眼魂は今後も使わせて頂きます。

そして、アザゼルの新しい力は2世なコウモリの鎧でした。

ただ、これは人工神器での模倣品なので本来の半分位の力しかありませんが、そこはアザゼル本人の力で充分カバー出来ます。

次回はアザゼルとコカビエルの戦闘になります。次かその次でこの章も終わり、いよいよ宗二が断罪される4章へと入っていきます。

次回『漆黒の王』

では、よければまた次回で。

後、活動報告でもう一作についてアンケートをとっているので、良ければ回答お願いします。
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