今回は日常編Part2みたいな感じです。
最後は少しだけ敵の動きを書きました。
面白いかどうかはわかりませんが、良かったら見ていってください。
一誠side
俺がヴァーリを紹介した瞬間、小猫の動きが止まった。
そりゃそうだよな、いきなり自分の目の前に生涯に関わるライバルとなる奴が現れたんだからな。
「…えっと、本当ですか?」
「ああ、ほら。」
そう言ってヴァーリは光翼を展開した。
『久しぶりだな、ドライグよ。』
『ああ、久しぶりだな…アルビオン。』
そこに新たな声が響く。アルビオンとドライグだ。
『彼女が新しい宿主か?』
『前の奴が最悪だったからな…今はかなり充実してるぞ。』
『そうか、ところで随分と戦意がないが宿主の影響か?』
『そういうお前こそ、やる気が感じられんが?』
『どうやら今回は戦わずに済むかもしれんな?』
『たまにはいいだろ…お互いの為にもな?』
『そうだな。』
そこで声が途切れた。どうやら会話が終わったみたいだ。
「そういう訳で俺は二天龍の戦いにはそこまで興味がないから、できれば仲良くしよう。」
そう言ってヴァーリは手を差し出し、
「はい、私もそういうギスギスした争いは嫌いですから。」
小猫も手を出して、互いに握手した。
「お兄ちゃん、どうしたの……あッ‼アルビオンだ‼久しぶり‼」
そこに人間態のメイルがやって来て、ヴァーリに駆け寄った。
『…………………………………………………………誰だ?』
「私だよ、メイルだよ‼」
メイルのその言葉にヴァーリとアルビオンの顔(片方は分からない)が驚きに染まった。
あれ?美月さん達、教えてなかったのか?
『は?いやいや、嘘はやめろ。奴は神器に封印されているんだぞ?出られるわけが……』
『アルビオン、驚くのも無理ないが……本当だ。』
ドライグの悟ったような声が再び聞こえ、それにより本当だと確信したのか…
「『ウソダドンドコドーンッ‼‼』」
オンドゥル語で叫んだ。
「おい一誠‼どういう事だ!?みくるや美月からは何も聞いてないぞ!?」
「いや、二人も知ってるはずだけど…」
「成程、俺を驚かせようって事か……‼あの二人…今度超こってり系のラーメン屋に連れていってやる‼」
「何故そこでラーメン屋?」
むしろご褒美じゃ……
「アイツ等が体重を気にしてるからだ‼」
おま……それ、死亡フラグじゃね?
『なんという事だ…………はッ!?まさか…龍見一誠よ、すまないが彼女の耳を塞いでいてくれるか?』
「へ?別にいいけど…」
アルビオンに頼まれた通り、メイルの耳を塞いだ。
『ドライグ、彼女に手を出してはいないだろうな!?』
『出来るかッ‼俺は封印されたままなのだぞ‼名前で呼ばれるぐらいだ‼そういうお前こそ、何もしてないだろうな‼』
『こちらも同じだ‼それ以上でもそれ以下でもない‼』
すると天龍達がいきなり、怒鳴り合いを始めた。
『まさか、こんな事になるとは……』
『これも聖書の神の嫌がらせなのか?』
なんだ?いったい何の話をしているんだ?
「あ…もしかして、ドライグさんとアルビオンさんはメイルさんの事が好きなんじゃ…」
『『言うなァァァァァァァァァァッ‼』』
小猫が何かを呟こうとしたのを、二人が大きな声で打ち消そうとしたが間に合わなかった。
「やはりそうでしたか…」
『そうだよ‼悪いかッ‼』
『よくケンカしてた原因もこれだよ‼』
「まさか……三勢力の戦争に介入してきた時のケンカも…」
『ああ、どっちが先に告白するか決めるための勝負だ‼』
『それをお前らが邪魔して封印したせいで出来なかったんだぞ!?』
三勢力戦争のまさかの真実発覚!?
「つまり……二天龍の因縁の原因も…」
「ダメだ……何も言えねぇ…」
「ねぇ~、皆して何話してるの?」
メイルの問いに俺は答える事が出来なかった。
そして、ゼノヴィアはアーシアの前に行くといきなり土下座した。
「え?」
「すまない‼アーシア・アルジェント‼」
「えっと……ゼノヴィア…さん?」
「神は既におらず、その愛もないのに君には酷い事を言ってしまった‼謝って済むとは思ってもいない。もし君の気が済むなら何をしようと「顔を上げて下さい、ゼノヴィアさん。」アーシア・アルジェント?」
「私は今の生活が好きです。クリスさんには色々とご迷惑を掛けているかもしれませんが、今がとっても楽しいんです。だから、同じ境遇の者同士でお友達になってくれませんか?私はこの楽しさを貴女とも分かち合いたいですから。」
「こんな私を……友と呼んでくれるのか?」
「はい‼」
「…………ありがとう、アーシア。」
どうやらあっちは丸く収まったみたいだな。
その後、オッチャンに探し物を届ける為、ヴァーリ達と別れ家に帰った。
それから数日経ち、とうとう授業参観の日となった。
「はぁ~…鬱だ…」
俺は教室の自分の席で脱力していた。既に後ろには何人か親御さんが来ている。
「どうしたの、イッセー?」
そんな俺の席に一人の女子が来た。
「ん?なんだ機龍か…」
「誰が3式多目的戦闘システムだ‼桐生よ‼それで、何そんなにふやけてるの?」
「……親が来る…」
「あ、うん……だいたいわかった。」
高校生にもなって親が見に来るとか、地獄以外のなにものでもない。ましてやあの二人だ。どんな格好で来るのやら……
「おい、あの四人見てみろよ‼」
「うおッ‼男の方はチョイ悪感がスゲー合ってる‼」
「女性の方もキレー…」
「一緒にいる女の子もカワイイッ‼」
「あの子、お持ち帰りしていい!?」
そんな事を思っていたら、教室が騒がしくなった。
「何だ?」
「誰かの親でも来たの……」
桐生がそこを見た瞬間、動きが止まった。
「どうしたんだ、まるでアブソリュート・ゼロでも喰らったみたいに固ま…って……は?」
俺も気になって、そっちを見た瞬間動きが止まってしまった。
そこには濃いグレーのスーツに白のYシャツと黄色のネクタイをしたオッチャンと濃い紫で膝上の長さのドレスを着て肩には毛皮のストールを掛けたキャロルさん、クリーム色のワンピースの上に水色のショート丈のカーディガンを着たゆめ(メイル)に薄い紫のドレスを着たエルナがいた。
「え~と……あッ‼お兄ちゃん発見‼」
そしてゆめが俺を指差しながら叫んだ。
瞬間、クラス中の視線が俺に集まった。
「ウソッ!?龍見君の家族!?」
「マジかよ!?」
「あの子、私に頂戴‼」
「お前ら落ち着けよ……後最後の奴、やらないから諦めろ。」
にしても桐生のポカンとした顔、面白いな。
「ほらほら、席に着きなさい。授業を始めますよ。」
教師が来た瞬間全員がすぐに戻った。親の前で変なことは出来ねぇよな……
「それでは本日使う物を配ります。」
そう言って配られた物を見て、皆が目を丸くした。だってそれは……
「紙粘土……?」
図工とかで使う紙粘土だったからだ。
あれ?この授業……英語だったよな?
「その紙粘土で好きなものを作ってください。そういう英会話もある。」
(((((ねぇよッ‼‼‼)))))
たぶん、心の中で皆が1つになった気がする……
「時間は終了10分前まで、それではLet's Start‼」
最後だけ発音良いな!?
そんなツッコミを思いつつ、俺も作り始める。
せっかくだし、今までの感謝を込めて作りますか‼
紙粘土を二つに分け、集中しながら作る。
時間を掛け、終了3分前に完成したそれはガングニールフォームの仮面ライダー光龍とその後ろで高らかに吠えるドラゴンの姿のメイルだ。
「うむ、我ながら良い出来だ。」
ヘラを使いまくって、鱗も一つ一つ作り上げたからな‼会心の一作だ。
「龍見君……見事だ‼まるで今にも動き出しそうな出来‼先生は誇らしいぞ‼」
「ど、どうも……?」
「私は生徒の新たな才能を開花させてしまったのかもしれない…‼」
いや、オッチャンに教えられた事が少しあるから、手先が器用なだけなんだけど……
そして、チャイムがなり授業が終わった。
タケルside
授業の後、廊下に出てイッセー達に合流した俺は皆の作品を見ていた。
イッセーはどう考えてもプロのレベルだろ。未来さんはデフォルメされたウサギか。
でも、響さんの作品だけは理解不能だった。
「茶碗に乗せた白米…………なんじゃそりゃッ!?」
「え、そう?上手く出来たと思ったんだけど……」
いや、それ以前に白米を作ったなんて浮かぶか‼
「タケルは何を作ったんだ?」
「ん?これ。」
俺が見せたのは、闘魂ブースト魂のゴーストの像だ。
「おお……お前も上手いな。」
「結構苦労したけどな。」
そうやって話していたら、アザゼルさん達がやって来た。
「お前ら、中々の出来だな………………響を除いて。」
「酷いッ!?」
いや、正しい評価だと思うけど?
「ところでオッチャン、3年と1年には誰か行ってるのか?」
3年にはクリスさん、1年には調ちゃんと切歌ちゃんがいるけどアザゼルさん達はずっとこの教室にいたな。
「3年には翼、1年にはマリアが行ってるよ。」
ああ、確かにそこにいる人達にとっては保護者っぽい人達だな。
「お兄ちゃん、これって私?」
「ああ、会心の出来だ。」
「ねぇ、これ貰ってもいい!?」
「おう。」
「ありがとう‼」
ゆめさんはイッセーの作品を貰って、目をキラキラさせながら喜んだ。
「……元からそのつもりで作ったんだろ?」
「ああ、昔から世話になってたからな。何か形に残るような物の1つでも贈ろうと思って。」
成程、ずっと一緒だった神器の中のドラゴンが出てこれるようになれたから、そんな考えになったのか。
「あれ、イッセー君達にアザゼル様達も、こんな所でどうしたんですか?」
そこに木場が通りがかった。
「木場?何処に行くんだ?」
「それが、体育館で魔法少女が撮影会をしてるって噂を聞いてね……ちょっと見に行ってみようと。」
「「「「「「魔法少女ぉ?」」」」」」
何だそりゃ?こんな場所で魔法少女が出るなんて……
「ほぅ…魔法少女か…」
その言葉に何故かキャロルさんが反応した。
「木場、オレをそこに案内しろ。」
「え?別に構いませんけど…」
「なら行くぞ。」
そのまま木場も連れて体育館に行くと、ステージで何やら撮影会が行われていて、その中心には魔法少女のコスプレをした女性がいた。
「やはり、アイツだったか…‼」
ん、アイツ?知り合いなのか?
「オラオラッ‼生徒会だ‼お前ら何やってんだ‼散れ散れ‼」
そこに匙がやって来て、群がっていた生徒を下がらせていった。
「たく……あんた、ここの生徒の関係者?」
「うん、そうだよ~。」
「悪いけど学園であんな事は止めてくれませんかねぇ……それになんだその格好?こういう日には相応しい格好とかあるだろ?」
「ええ~、だってこれが私の正装だもん☆」
そう言ってコスプレさんは横チェキを決めた。
だもんって……そんな年でもねぇだろ?見た目からして。
「やはり貴様か……【セラフォルー・レヴィアタン】?」
「へ?…ッ‼キャロル・マールス・ディーンハイム!?何故ここに!?」
「息子達の授業を見に来たんだ。」
「フン、ここで会ったが百年目‼この魔法少女レヴィアたんが今度こそ貴女を倒す‼」
「貴様が魔法少女だと?ハッ‼片腹痛いわ。」
え?何なの、この展開?
「貴様の様な魔力をバカスカ撃って愛想を振り撒くだけの女を魔法少女と呼べるものか、複雑な術式の魔法を使いこなし、周りの者に幸せを届けてこそ、それを名乗る事が許されるのだ。」
「そんな事ないもん‼私だって悪魔の平和の為に戦え…」
「貴様が他陣営と事を起こせば、戦争の引き金にしかならないぞ?皆を助ける魔法少女が戦争を起こしてどうする。」
「ううッ!?」
「なあイッセー……これ、どういう状況?」
「あの二人って仲が悪いんだよ。」
いや、それは見れば分かるんだが……
「あっちの魔法少女擬きがセラフォルー・レヴィアタン。大の魔法少女好きにして魔王の一人だ。」
「魔王かよッ!?」
それじゃ魔法少女じゃなくて魔王少女だろ!?
「けどあの態度や仕草が、魔法使いや錬金術師達から見るとかなりムカつくと怒りを買ってるんだそうだ。」
まあ、魔法に関係ある人達が全員あんなキャピキャピしてると思われるのは確かに嫌だろうな……
「そんなのはどうでもいいの‼今日こそは貴女をボッコボコにして、私が魔法少女だって認めさせてやるんだから‼」
「と言いつつ、戦績はオレの9戦9勝だがな?」
何それ圧倒的じゃん……
「フッフッフッ……この記念すべき10戦目で貴女は地に這いつくばるのよ‼」
「抜かせ、オレの記念すべき10勝目に花を添えるだけだ。」
「黙れファザコン錬金術師。」
「失せろシスコン魔王少女。」
「「……………………………………ヤンのかゴラァ?」」
既に一触即発ムード!?
今すぐにでも結界を張って戦い始めるそうになる……
「やめろ、キャロル。」
「セラフォルーもだよ?」
「「旦那様!?(サーゼクスちゃん!?)」」
が、アザゼルさんとサーゼクスさんがそれを止めた。
「これから同盟を結ぼうという時に、暴れるなよ。」
「外交担当の君がそれではいけないよ。」
「「はぁい…」」
スゲェ……一触即発の空気が一瞬で霧散した。
「悪いなサーゼクス、面倒を掛けた。」
「いや、それは此方もだよ。それに龍見くん、君には妹が本当に迷惑をかけてすまなかった。君に会えたら直接謝りたかったんだ。」
そう言ってサーゼクスさんはイッセーや俺達に向かって頭を下げた。
「そんなッ!?頭を上げて下さいよ!?そちらの罰できちんと裁いてくれたんですから、俺はもう気にしてないですよ‼」
「ありがとう……それと出来れば君達に頼みたい事があるんだ。」
「頼みたい事……ですか?」
「ああ、リアスの眷属にいた【僧侶】の子の事なんだ。」
???side
「おい、僕達を助ける理由はなんだ?」
「貴方達をこんな目にあわせた者共に復讐する機会を与えてあげようと思った…………からでは駄目ですか?」
「それだと貴方のメリットがないでしょ?」
「そうですね、ですから条件をつけます。これに納得して頂けるのなら、貴方達を解放させてあげましょう。」
「どういう条件ですの?」
「簡単です。復讐する日をこちらで指定させてもらう……それだけです。」
「それだけなのか?」
「はい。」
「………………良いぜ、飲んでやるよ。」
「分かりました。では、その日になりましたら迎えを寄越します。それまではいつも通りでお願いします。」
「わかった。」
そして、接触した者達が去った後に私は堪えていた笑みをやっと表に出した。
「バカな子達……精々私達の駒になってもらいましょう。」
これで準備は整った……後はその日を待つのみ。
「私達を迫害した事……後悔させてあげます。覚悟してなさい、現魔王ども…‼」
そして、私は魔法陣でその場から消えた。
N side
「ん~、やはり飛行機は疲れるな。」
空港に着いた俺は到着ロビーで体を動かしたら、骨がパキパキとなった。
「さて、何処に行こうかね…………何やってるイリナ?とっとと来い。」
『N様、巨大な力が集まっている場所を発見しました。』
「……………………何処だ?」
『駒王町と呼ばれる場所です。』
ほ~、偶然選んだ地にそんな場所があるとは……
「なら、そこへ行くぞ。案内しろ。」
『はっ、了解しました。』
さあ、駒王町にいる強者諸君……
「俺を楽しませろよ?さもなくば……待つのは死だ。」
いかがでしたか?
次回はお待ちかね?の男の娘のヴァンパイアの登場です。
次回【引きこもりヴァンパイア】
「うわあぁぁぁぁぁぁぁんッ‼聖剣とか絶刀とか魔弓とか銀腕とか歪鏡とか鏖鋸とか獄鎌とか撃槍とかニンニクを持って追い掛けて来ないでくださあぁぁぁぁぁいッ‼」
では、また次回で。