最弱の一誠と歌姫達   作:疾風の警備員

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どうも、疾風の警備員です。

シンフォギアAXZが始まり、ある程度設定も分かってきたのでこちらも書き始めていきます。

ただ、久々なので番外編です。

そして最後に……

では、どうぞ。




XDの水着ガチャで☆5の翼さんが当たったけど、できればマリアが良かった(とある部分を見つつ……)


番外編6 装者集合のlive‼

アザゼルside

 

『ハァッ‼』『ドリャアッ‼』

 

俺は今、光龍サバイブとなったイッセーと、ゴースト・グレイトフル魂となったタケルの模擬戦をキャロル、エルナと共に司令室でモニタリングしていた。

 

「スゴいです………二人の戦闘力、今までの10倍以上の数値を叩き出しています‼」

 

「ほう………新しい力も中々の物だな。」

 

「ああ、おまけにイッセーの方は使い勝手が良くなってるしな。」

 

先程まで鎧だったウルティメイトイージスは、今は両手の籠手と両足の脚甲となって格闘性能を飛躍的に上昇させていた。

 

「異世界での修行………思ってた以上の成果だな。」

 

こりゃうかうかしてると、俺も負ける可能性が出てきたぞ…

 

「ところでエルナ?」

 

「何ですか?」

 

「この前の異世界から帰ってきてからタケルの事を今まで以上に意識してるみたいだが、何かあったのか?」

 

「うえッ!?そ、そそそそそソンナコトナイデスヨッ!?」

 

俺がそう聞いたらエルナは顔を真っ赤にして、慌てながら否定した。

 

ほほう………これは何かあったな?

 

「よし、今からオレがタケルに特別訓練をつけに…「だからお前は落ち着けッ!?」離せ旦那様‼タケルの奴には1度、終焉を聞かせてやらねば…‼」

 

エルナの態度に何かを察したキャロルがフィールドに向かおうとするのを俺は羽交い締めにして抑え込んだ。

 

「お前はいい加減、妹離れしろッ‼」

 

「それくらいなら出来ているッ‼」

 

「なら、エルナが結婚相手を連れてきたらどうする?」

 

「もちろん、オレが持つ全技術を使って地獄を見せ…」

 

「全然出来てねぇじゃねぇかッ‼‼」

 

まったく………タケルとエルナの恋は前途多難だな…

 

そう思いながら、俺はキャロルを必死に落ち着かせた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

一誠side

 

この前の模擬戦から二日後、ゆめと朝食を食べていた時に携帯がなったので出るとオッチャンだった。

 

「どうしたんだ、こんな朝早くに?」

 

『実は三日後に、翼とマリアのライブをやるんだが…そこで今回は他の装者達も歌ってもらう事になったんだ。』

 

「響達にも?」

 

そんな話、初めて聞いたぞ?

 

『実は最近装者達の人気が堕天使領で上がっていてな?1度でいいからライブをやってほしいと嘆願が結構来てるんだよ。まあ…響達は出るんだったらお前が見に来る事が条件と言ってるんだが。で、三日後は空いてるか?』

 

「ちょっと待っててくれ…」

 

俺はカレンダーに近づき予定を確認したら、その日はタケルと一緒にローラちゃん達の練習に付き合う日だった。

 

「ライブって何時?」

 

『だいたい夕方18時頃だな。』

 

う~ん……ちょっと微妙か?

 

『その様子だと予定アリか?』

 

「ああ、その日はオッチャンがキャロルさんにメッチャ怒られた【シンフォニーア】に出てる子達の特訓にタケルと一緒に付き合う事になってる。」

 

『ああ、あの時のキャロルはスゲ~恐かったぜ…』

 

そりゃそうだろう。いくらサブカルチャー風にしていようとも気づく奴は気づく。こちらの戦力の情報を外に流して怒らない訳がない。

 

『それだったら、その子達も連れてきたらどうだ?』

 

「は?」

 

その一言に、俺は唖然とした。

 

「いやいやッ!?民間人を堕天使領に入れて大丈夫なのかッ!?」

 

『裏の世界を知ってるし直接会場のVIP席に来れば問題は無いさ。そこだったら俺以外の堕天使に会うことは限りなく少ないからな。』

 

確かに彼処はオッチャン専用みたくなってて、来るとしてもシェムハザさんかバラキエルさんくらいだ。

 

『キャロル達には俺から通しておく。来たい奴は連れてくればいいさ。』

 

「まあ、一応話しておくよ。」

 

『あいよ。話はそれだけだ、じゃあな。』

 

「ああ。」

 

電話を切った俺は朝食を再び食べ始める。

 

「アザゼルさん、なんだったの?」

 

「ん?冥界で装者全員でのライブをやるから見に来いってのと、その日はローラちゃん達と特訓の日だから来たい子がいたら連れてきてもいいってさ。」

 

「えッ!?それホントッ‼やったぁ~ッ‼翼さん達のライブ、1度生で見たかったんだ~♪」

 

それを聞いたゆめは両手を上げて喜んでいた。因みにこっちに帰ってきてからゆめの状態を調べてもらったら、やはり神器の術式が独立具現型の術式に酷似している事が分かり、一部だけ龍の力(翼や俺がシンフォギアを装着するときに出る鎧)も使用可能だそうだ。それと、今後を考えて戸籍の方も作った。一応俺の従妹という設定になっている。

 

「ほら、今日は翠屋に行くんだろ?さっさと食わないと置いてくぞ?」

 

「ああッ!?待ってよ~ッ‼」

 

食器を片付け着替えにいく前にゆめにそう言うと、慌てながらご飯を掻き込み、食べ終わると立ち上がり左手を横に伸ばしてその先に魔法陣を描き、それを自分へと寄せながらくぐって服を外出着に着替えた。

 

お前は何処の希望の魔法使いだ?

 

「はい、準備OK‼」

 

「なんだその着替え方?」

 

「チョーイイでしょッ‼サイコーでしょッ‼」

 

「俺はまだ着替えてないからもう少し待っててくれ。」

 

「ほーい。」

 

そして着替え終わった俺はゆめを連れて翠屋に行き、そこでシュークリームを堪能した。だがゆめ、10個は食べ過ぎだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

それから三日後………

 

「はい、今日は此処までにしようか。」

 

「「「ありがとうございましたッ‼」」」

 

ローラちゃんに真昼ちゃん、あこちゃん達(小春ちゃんもいたが彼女は見学)の特訓をして、17時になったので終わりにした。

 

「皆、もう随分と様になったな。」

 

「ああ、後は自分なりの負担の少ない動きを身に付けるだけだな。」

 

彼女達の特訓の目的は戦闘シーンを上手く見せる事なので、そこまで無茶な動きをさせる必要はない。

 

「お兄ちゃん、ローラ達にあの事言わなくていいの?」

 

「あっと、そうだったな。」

 

ゆめに言われ、ライブの事を思い出した俺は再び彼女達の元へと向かった。

 

「皆、ちょっといい?」

 

「何ですか?」

 

「実は今日、俺の知り合いがライブをやるんだけど…よかったら見に来ない?」

 

俺がそう聞いたら、四人とも楽しそうな表情になり…

 

「「「「行きますッ‼‼」」」」

 

元気よく返してきた。

 

「わかった、なら外出の許可を貰っておいで。それがないと怒られるかもしれないしね。」

 

「「「「はいッ‼」」」」

 

そう言うと、全員で走って寮がある場所へと向かった。

 

それから数分後、ローラちゃんにあこちゃんと小春ちゃんはすぐに戻ってきて、真昼ちゃんは少し遅れて…

 

「すみません、お待たせしました…」

 

「皆さん、お久し振りです。」

 

姉の夜空さんと一緒にやって来た。

 

「お姉ちゃんに話したら、私もオフだから行くと言いまして…」

 

「呼ばれたのは真昼達だけみたいなので、無理強いはしませんけど…」

 

「いえ、来たい人は連れてきてもいいと言われてますから。」

 

「あら、良かった~♪これで真昼と一緒にいられるわ。」

 

「だから、抱き着かないでよッ!?」

 

抱き着いてくる夜空さんに真昼ちゃんは顔を赤くしながら文句を言うが、その顔は特に嫌がっていない。

 

(姉妹…か…………何かが違っていれば、俺と宗二もあんな仲の良い関係になってたのかね?)

 

「どうしたの、お兄ちゃん?」

 

「ん?いや、何でもないよ。」

 

「ふみゅ~♪」

 

香澄姉妹を見てそんな事を思っていたら、ゆめが心配そうに俺を見てきたので安心させる為にそう言って頭を撫でると、気持ち良さそうに目を細めた。

 

そうだ、俺の家族はオッチャンにキャロルさん、ゆめや皆だ。それ以外の家族なんていない。

 

「ゆめ、いいなぁ…」

 

「ふふ~ん‼」

 

「お前は何を勝ち誇ってるんだ?それじゃ、出発しますよ。」

 

羨ましそうにこっちを見てるローラちゃんに、ゆめがドヤ顔を決めているのを不思議に思いながら、足下に転移アイテムを落として、全員で会場のVIP席に転移した。

 

「あ、あれ!?私達今まで四ツ星学園にいたのにッ!?」

 

「一瞬で移動したんですのッ!?」

 

「これってもしかして、テレポート…?」

 

「なんかスッゴい経験しちゃったかも。」

 

「これ、お仕事の時に便利ね~。」

 

ローラちゃん達が驚く中、俺はオッチャンを見つけた。

 

「オッチャン、来たぞ。」

 

「おう、よく来たな。」

 

VIP用のソファーに座っていたオッチャンは立ち上がると、俺達の元へとやって来た。

 

「君達は始めましてだな?俺はアザゼル、一誠の義理の父親でシンフォニーアの作者だ。」

 

「「「「ええッ!?は、始めましてッ‼」」」」

 

「ハハハハハッ‼そんなに緊張しなくてもいいぞ。」

 

彼女達はまさか自分達の出ている作品の作者が前にいるとは思わず、慌てて挨拶した。

 

オッチャンはまったく気にしてなさそうだけど。

 

「ライブはそろそろ始まるから、皆楽しんでいってくれ。」

 

そして俺達も用意された席に座り、ライブの始まりを待った。

 

皆がどんな曲を唄ったりするのか楽しみだなぁ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

響side

 

「響~、準備は良いカ~?」

 

「OKだよ、ミカさん‼」

 

私はステージ下の奈落で、ミカさんが持ってる台の上に乗っていた。

 

「そろそろライブが始まる。皆、準備は派手に良いか?」

 

「「「「「「おう(デス)ッ‼」」」」」」

 

「では響ちゃん、1番手お願いね?」

 

「わかりました‼」

 

そこでライブの始まりを待っていたら…

 

『みなさ~ん‼‼大変長らくお待たせしました‼これよりアザゼル総督主催、シンフォギア装者達によるライブ【シンフォギアライブ】を始めます‼司会は私、小日向未来が歌い手を兼ねながらお送りします‼』

 

外から未来の声が聞こえてきた。未来は司会進行と同時に唄ったりもする。

 

『それでは最初は彼女‼‼拳を握る手は敵を倒す為だけじゃない‼誰かと手を繋ぐためにある‼戦場を貫く優しき槍‼立花響です‼‼』

 

それを聞いた私は、ガングニールのヘッドギアに似せたマイクのスイッチを入れる。

 

「内なる三合、外なる三合より剄を発する………これなる拳は六合大槍‼‼一番槍、立花響‼‼行きますッ‼」

 

「派手にやれ、ミカ。」

 

「おーし、行っくゾ~ッ‼」

 

私の登場台詞に、ミカさんが台を上へと一気に押し上げ、その勢いでステージに出るも私の体は高さ40メートルくらいまで打ち上げられた。そして、ステージ用に渡されたシンフォギアと似たペンダントを掴み………

 

「Balwisyall Nescell gangnir tron」

 

聖詠と同じ起動コードを唱えると、私の姿がガングニールによく似たドレス姿に変わった。

 

「よっと………皆~ッ‼元気ですか~ッ!?」

 

『『『『『オオオオォォォォォォ‼‼』』』』』

 

「うわわッ!?スゴい声………それじゃ、最初から限界を超えていっちゃうよ~ッ‼‼曲は限界突破G-beat‼‼」

 

私が右手を高く突き上げると、音楽が流れ始める。

 

『響、アザゼルさんからイッセー君も来てくれたって‼だから頑張れ‼』

 

ヘッドギアからそれを聞いた私は更にテンションが上がった。

 

よーし、ここで良いとこ見せてイッセーをメロメロにしてやるんだからぁ‼‼

 

 

 

 

 

 

 

一誠side

 

「さすが、響の歌は元気が出るな~。」

 

「うっは~ッ‼テンション上がって来たぜ~ッ‼」

 

「私も~ッ‼」

 

「服が一瞬で変わった!?」

 

「すごッ!?」

 

両手にサイリウムを持ったタケルとゆめは、それを思いっきり振りまくり、アイドルメンバーは演出の方に驚いていた。

 

ただ、所々躍りの中に拳法の型を入れてるのがかなり独特だが………

 

そして曲が終わると響はステージ端へと消え、次に翼が奈落から飛び出してきた。

 

『続きましては皆さんご存知【クロス・ウィング】の片翼にして防人の剣たるお方‼その姿は戦場を駆け抜ける一陣の風の如し‼‼風鳴翼さんです‼』

 

『Imyuteus amenohabakiri tron』

 

聖詠を唄い、シンフォギア似のドレスを纏ってステージに着地した。

 

『推して参るは風鳴る翼、この羽ばたきは何人たりとも止められまい‼曲はBeyond the BLADE!!』

 

そして和風ロックな曲が流れ、翼が唄い始める。その時、視界の端でサイリウムを振りまくっている法被を着た白髪チビッ子と金髪ドリル少女とそれを見て苦笑している金髪男子が見えたのは気のせいだと思いたい………つか、堕天使限定じゃないんかい。

 

「そういえば、あの人が衣装チェンジするときに唄ったヤツ………私達がシンフォニーアに着替える時のに似ているような…」

 

「逆だよ真昼ちゃん、シンフォニーアは彼女達を元に作ったそうだからね。君達が似てるんだよ。そして今唄ってる人が真昼ちゃんがやってる役の元の人だよ。」

 

「えッ!?そうだったんですかッ!?」

 

俺の言葉に彼女は驚くと、すぐに真剣な眼差しでライブを見始めた。恐らく、今後の役作りの参考にするためだろう。

 

翼の曲が終わり舞台袖に下がると、次にクリスが打ち上げられた。

 

つか、全員打ち上げるつもりかミカさん?

 

『次に唄いますのは、強がるのは弱い自分を隠すため‼だけど本当は皆に愛されたい‼‼だから今日はステージで観客の皆さんのハートを残さず撃ち抜く‼雪音クリスです‼』

 

『Killiter Ichaival tron』

 

ドレスに着替え着地すると、顔を赤くしながら未来の睨む。

 

『なんだその恥ずかしさが木っ端した様な前口上はッ!?誰が考えやがった‼』

 

『ガリィさん。』

 

『やっぱアイツか、あのド腐れ外道がアァァァァッ‼‼』

 

クリスの叫びに会場中が笑いに包まれる。その中にはクリスを励ますものも含まれていた。

 

良かったな、お前は皆に愛されてるじゃないか(笑)

 

『恥ずかしさの絨毯爆撃とかマジで止めろッ‼‼!?こうなったら手加減ナシだ‼アタシの歌に聞き惚れて、鼻の下伸ばすんじゃねぇぞッ‼曲はTRUST HEART!!‼』

 

半ばヤケクソ気味になったクリスの言葉に曲が始まり、ロックテイストな音楽が場を盛り上げていく。

 

その間奏の途中で指鉄砲を作り、バァンッ‼と言いながら撃つ仕草に何十人かの堕天使と金髪の男悪魔が倒れて救護室に運ばれて行った。

 

『ふぅ………ガリィィィィィィィィイイイッ‼‼』

 

そして唄い終わったクリスは舞台袖へと走っていき、次に調が打ち上げられた。

 

やっぱり全員打ち上げるんだな………

 

『Various Shul Shagana tron』

 

『次に唄うのは可愛い花には鋸がある‼しかし奏でる音楽は月の様な美しい旋律‼月読調です‼』

 

『えっと………皆さん、よろしくお願いします。曲はジェノサイドソウ・ヘヴン。』

 

未来の前口上に少し顔を赤らめながらも、唄い始めるとすぐに調子を取り戻していき、その秘めた熱量に観客達もボルテージが上昇していった。

 

そして曲が終わると一礼して舞台袖へと向かい…

 

『デエェェェェェェェェェスッ‼‼‼』

 

今度は切歌が意味不明な雄叫びと共に、光の巨人の登場ポーズをしながら打ち上げられた。

 

『Zeios Igalima raizen tron』

 

服を着替え、着地したら何かのポーズを決め、

 

『アタシ、参上デス‼‼』

 

某電車ライダーの有名な名乗りをした。

 

『次は装者の中では常識人?いつも元気一杯‼周りを明るくする小さな太陽‼暁切歌です‼』

 

『皆~ッ‼アタシは最初から最後までクライマックスでいくデスよ~ッ‼曲はオーバーキルサイズ・ヘル‼デス‼‼』

 

切歌が唄い始めたら、ローラちゃんが首を傾げた。

 

「どうしたの?」

 

「いえ、この曲…前の人の曲と歌詞やリズムが似ている部分が多い気がして…」

 

「ああ、それは…」

 

俺が説明しようとした時、オッチャンが人差し指を口に当てていたので…

 

「この後でわかるよ。」

 

とりあえずそう言っておいた。

 

切歌の曲が終わったら、さっきまで未来がいた場所に響が立っていた。

 

『司会を私、立花響が一時交代して次に唄うのは無垢にして苛烈‼全ての異能を退ける対魔の巫女‼小日向未来で~す‼‼』

 

『Rei shen shou jing rei zizzl』

 

そして未来が打ち上げられ、聖詠を唱えてドレスチェンジして着地するも少しふらついた。

 

『わっとと…‼‼皆さん、今日は来てくれてありがとうございます‼私も精一杯歌わせて貰いますね‼曲は陽だまりメモリア‼』

 

流れ始める曲は戦闘時とは違い、明るい曲で暗い気持ちも吹き飛ぶものだった。

 

「皆さん、スゴい上手…」

 

「私達なんて、霞んでしまいますわ…」

 

「うん、でも負けてられないわよ‼」

 

「そうだね…‼」

 

「うふふ、皆がやる気になるのは良いことだわ。」

 

そして未来の歌が終わり、次にマリアが飛び出してくる。

 

『え~次は………最初に言っておきます、この文を考えたのはガリィさんです。【クロス・ウィング】の片翼で普段は頼もしく見えるも素はポンコツ、そのギャップが彼女の最大の魅力‼目指せアイドル大統領‼‼マリア・カデンツァヴナ・イヴです‼‼』

 

『Seilien coffin airget-lamh tron…‼』

 

前口上に怒ったのか、少し荒く聖詠を唱えたマリアは着地と同時に左手を握り締めた。

 

『あの子………後でアガートラームを纏って顔面百殴りの刑にしてあげるわ…‼』

 

『ええッ!?だ、ダメですって‼‼マリアさん‼』

 

『狼狽えるなッ‼‼』

 

『はひぃッ!?』

 

『確かに、それは駄目ね…』

 

『そ、そうですよ‼アハハ…』

 

『最近装備されたイグナイトになってからにしないと。』

 

『殺る気満々になった!?』

 

「アハハハハハハハハハッ‼ヒ~ッ‼お、お腹痛い…‼」

 

そのコント染みた会話に会場は爆笑に包まれる。現に隣のゆめが腹を抱えて笑い転げている。

 

『ンンッ‼‼ジョークは此処までにして、そろそろ皆疲れたかしら?でも、ライブはまだまだ続くわよ。ついてこれる奴だけついてこいッ‼‼曲はDark Oblivion‼‼』

 

唄い始めたのは全て英語の歌詞の曲。これを平然と歌えるマリアはやっぱりスゲぇな…

 

そして唄い終えたら未来が司会に戻り、ステージの中央に立った。

 

『皆さん、装者達のソロステージはどうでしたか?次からは装者達のユニットステージです。先ずは彼女達‼どうぞ‼‼』

 

未来が下がると舞台の両端から調と切歌が出てきた。

 

『さっきは一人一人だったけど、今度は私と切ちゃんの二人一緒…』

 

『超協力プレーで唄ってやるデス‼‼』

 

『『曲はJust loving X-edge‼‼』』

 

そして歌が始まると、ローラちゃんが合点にいった顔になる。

 

「もしかしてさっき感じた違和感の正体って…‼」

 

「そう、あの二人の曲はユニゾンできるんだよ。」

 

二人のシンフォギアに使われた聖遺物【シュルシャガナ】と【イガリマ】は、共にメソポタミア神話に出る戦の神【ザババ】が持つとされる二振りの剣。同じ神が持つ聖遺物から作られたからこそ、あの二人のユニゾンが可能となる。

 

「曲の感じは違いますのに、ズレが殆ど無いですわ…‼」

 

「スゴい、息ピッタリ‼」

 

「面白いじゃない‼」

 

歌が終わり二人が下がると、今度は翼とクリスが出てきた。クリスの額には青筋がまだ小さく浮かんでいたので、ガリィには逃げられたんだろう。

 

『いくぞ雪音、この場に剣と弓を携えているのは私達だけ…』

 

『驚きすぎて腰抜かすなよッ‼』

 

『『曲はBAYONET CHARGE‼』』

 

そして始まるのは和とロックの完全な融合。その曲に観客達のボルテージも最高潮になってくる。

 

さすがは先輩コンビ、頼れる感が溢れてるな。

 

二人の曲が終わると、クリスだけが下がり代わりにマリアが出てきた。

 

『長く続きましたシンフォギアライブ、次の曲が最後となります。トリを務めますのは堕天使領で人気爆発中のこのお二人、風鳴翼とマリア・カデンツァヴナ・イヴのクロス・ウィングです‼‼』

 

『さあ、共にゆくぞマリア‼』

 

『ええ、最高のステージに花を添えてあげましょう‼』

 

『『曲は星天ギャラクシィクロス‼』』

 

二人が唄い始めると、その声にこの場にいる全てが歌声に聞き入り、酔いしれた。

 

そして曲が終わってもしばらく静寂は続き、一人が拍手したらそれが連鎖的に周囲に伝わり、大喝采となった。

 

「すごい…」

 

「圧倒されましたわ…」

 

「レベルが違いすぎる…」

 

「うん…」

 

「これはS4の私も負けてられないわね。」

 

こっちのアイドル組もこれによって火がついたのか、やる気を出していた。

 

『それでは、シンフォギアライブはこれにて終了となります。皆様、応援ありがとうございました‼』

 

未来の言葉にステージにいた全員が舞台袖に消えていった。

 

『『『『『アンコール‼‼アンコール‼‼』』』』』

 

その後に起きるのはアンコールの嵐。

 

『それじゃ、アンコールに応えてもう一曲だけ唄うよ‼』

 

響の声に合わせ、装者全員がステージ上に出てきた。

 

『念のため用意していたアンコール用の曲、その名も…』

 

『『『『『『『【虹色のフリューゲル】‼』』』』』 』』

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

その頃、会場近くでは6人の男女がライブの映像を周りの雰囲気とは違い、冷めた目で見ていた。

 

「この情勢で呑気に歌とは、よほど弛んでる訳だ。」

 

「いや、この情勢だからさ。テロで不安が募っているのを解消するためだろう。」

 

「でもせっかく冥界(こんなとこ)まで来たんだから、少し遊んでいかない?()()()()もあるんだし♪」

 

「駄目だ、今回は偵察以上の行動は許可しない。」

 

「んもう、【サンジェルマン】は頭固すぎぃ~ッ‼」

 

「私達はまだ奴等に顔を晒せない……敵の目をこちらに向けさせない為な訳だ。」

 

「【プレラーティ】の言う通りだ、【カリオストロ】。おとなしくファウストローブが出来上がるのを待て。」

 

「はいはい、承知しました~…」

 

カエルの人形を持っている女性【プレラーティ】はライブに関心はなく、豊満なボディに露出度の高い服を着た【カリオストロ】は新しい玩具で遊びたい子どもの目をしながら尋ねるが、銀髪に男装した【サンジェルマン】とプレラーティにたしなめられ、渋々諦めた。

 

「君達はどう思う?」

 

「細けぇ事情はどうでもいいさ。アタシは強え奴と槍を交えられればそれでいい。」

 

「特にありません。」

 

赤い髪の女性は左掌に右拳を打ち付けながらそう答え、茶髪の少し小柄な女性は何の感情も込めず端的に答えた。

 

「予想通りの答えだな。君はどうなんだ?」

 

サンジェルマンは軽くため息を吐き、残った男性へと視線を向けた。

 

「俺は俺の目的の為に動く……それだけさ。」

 

「……その為なら、あんな男にも手を貸す訳だ?」

 

「ああ。」

 

男は素っ気なく答えるが、その瞳には確かな決意が宿っていた。例え自分がどうなろうと目的の為にどんな所業でもするという確固たる決意がサンジェルマンには好ましく思えた。

 

彼となら、良い協力関係を築けると。

 

「さて、そろそろ時間だ。」

「そうか。いくぞ【奏】、【セレナ】。」

 

懐に入れていた懐中時計を取り出し、時間を見れば撤退時間が目前となっていた。

 

サンジェルマンは足元に液体の入ったビンを落として割ると、そこを中心に錬成陣が描かれた。そしてその中に全員が入る。

 

「では戻ろう……ドクターウェルの所に。」

 

そして6人は転移し、冥界から姿を消した。




いかがでしたか?

シンフォギアAXZよりあの3人がログインしました。

これで、一誠側との敵対チームも一応の完成です。ただ、暴れるのは【体育館裏のホーリー】までないですけど……

次回からは長期コラボを2つやっていきます。先ずはガジャルグさんとのコラボ【N】についての話になっていきます。

では、次回でまた会いましょう。
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