最弱の一誠と歌姫達   作:疾風の警備員

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お久しぶりです。疾風の警備員です。

ギャー君の特訓は省略して、三勢力会談の始まりとなります。匙の出番ェ…

この話から、色々とイベントが起きます。

今回は最後に1つイベントがあります。

では、どうぞ。


始まる三勢力会談

一誠side

 

あれから、ギャスパーの特訓を行う為にオッチャンに相談したら、匙が持っている神器が役立つと言われ頼み込んだ上で協力してもらい、ある程度の成果を見せていた。

 

黒い龍脈(アブソープション・ライン)】って結構応用がきくのな。戦いの時、下手に突っ込んだらヤバそうだ。

 

そして今日、ついに三勢力会談が行われる日となり、俺達は調と切歌を除き、玲奈ちゃんを足したメンバーで指定された時間よりも一時間ほど早く学園にいた。

 

「う~、緊張してきた~‼」

 

「何で響が緊張してるの?喋るのはほとんどイッセー君だよ?」

 

「でも~‼」

 

「静かに、着いたぞ。」

 

三回ノックして開けると、中には既にオッチャンとキャロルさん、サーゼクスさんがいた。

 

「失礼します。」

 

「おう、随分早いな?まだ一時間前だぞ?」

 

「遅れるよりかはマシだろ?」

 

「ふ、そりゃそうだ。」

 

そんな会話をしていたら、扉がノックされヴァーリとゼノヴィア、美月さんとみくるさんが入ってきた。

 

「失礼します。」

 

「あら、一誠君達じゃない。」

 

「元気してた?」

 

「もちろん、元気にやってるよ。」

 

「アーシア、調子はどうだ?」

 

「私は元気ですよ、ゼノヴィアさん。」

 

「ヴァーリ達は今日は?」

 

「俺達はサーゼクス様の護衛だ。一人遅れているがな。」

 

「う~ん、ヴァーリ君に様付けで呼ばれるのは、やはり違和感が強いな……」

 

ヴァーリの発言に、サーゼクスさんは苦笑していた。

 

確かに、サーゼクスさんはルシファーの名を襲名してるが、ヴァーリはその本家の血筋だからな~。違和感があるのは仕方ないよな。

 

「イッセー達はアザぜルさん達の護衛か?」

 

「それもあるけど、師匠が起こした事件についての説明もする事になってる。」

 

「そうか……あまり気を落とすなよ?」

 

そう言って俺の肩を優しく叩いた。たぶん、元気付けようとしてくれてるんだろう。

 

「サンキュー。」

 

「イッセー君、ギャスパー君の調子はどうだい?」

 

「ある程度の成果はありましたけど、不安要素がまだあるので今日は旧校舎で護衛の調と切歌と一緒に留守番してもらっています。」

 

「わかったよ、ありがとう。」

 

そしたら、再び扉が開いてセラフォルーさんとソーナ会長、真羅副会長に匙が入ってきた。

 

「ほお、今日はキチンとした服装なのだな?」

 

「ぶぅ~‼私だって趣味と仕事は分けられます~‼」

 

「お姉様、もう少し威厳を持ってください‼」

 

「大変そうだな……匙?」

 

「なら、変わってくれよ…吸血鬼の子の神器の特訓を手伝ったろ?」

 

『『『『『ごめん、遠慮する。』』』』』

 

「全員で揃って言うなぁッ‼」

 

いや、セラフォルーさんの相手が出来るのはたぶん調と切歌ぐらいだから…………俺達だと絶対に対応仕切れない。

 

「あの~、私……何人か解らないんですけど…」

 

「あ……ワリィ、今教えるよ。」

 

玲奈ちゃんは何人かわからないので、タケルがその人達の元へ連れていき、挨拶させていた。

 

「失礼しますよ。」

 

今度はミカエルさんが白衣を着た一人の男を連れて入ってきた。

 

「おう、ミカエルも早いな。50分前なのにもう全員揃ったぜ?」

 

「ええ、彼をご紹介しようと思いまして。」

 

そしてミカエルさんの隣にいた男がお辞儀した。

 

「始めまして皆様。私は教会で聖剣や聖遺物の管理を任されています【ジョン・ウェイン・ウェルキンゲトリクス】と申します。長いのでどうぞウェルとお呼びください。」

 

「では、少し早いけど始めよう。」

 

「そうですね、詳しい自己紹介は始まってからでも良いでしょうし。」

 

そう言われて、護衛メンバー以外が席に着いた

 

「それでは、今回の会談は全員が【神の死】を認知している前提で行うが、よろしいでしょうか?」

 

サーゼクスさんがそう聞くと、全員が頷いた。

 

「では、その前提条件の下で会談を始める。」

 

そして、会談は始まった。

 

 

 

 

 

 

 

 

タケルside

 

三勢力が一同に会する会談、どんなものになるのか最初は緊張しながら見ていたが……

 

「という事なので、我々天使勢といたしましては…」

 

「悪魔側として、それについては…」

 

「これは堕天使側の解釈なんだが…」

 

1度始まれば、それは情勢がよく解ってない俺と玲奈からすれば退屈なものだった。

 

「ふあ…」

 

「お兄ちゃん、みっともないよ?」

 

「仕方ないだろ、退屈なんだから。」

 

こう自分に関係がなかった問題だと、どうしてこんなに眠くなるんだろう……

 

「それでは次に、今回の会談の原因になったコカビエルの事件について……一誠君、説明をお願いするよ。」

 

「わかりました。」

 

おっ?一誠の番か。ここだけはシャンとしないとな。

 

一誠の説明は10分ほど続いた。

 

「……以上が今回、我々が関与した事件の内容になります。」

 

「そして、この報告に嘘偽りが無いことをこの私、ソーナ・シトリーが証言します。」

 

「ありがとう二人とも。この件についてアサゼル殿は何かありますか?」

 

一誠達が座り、サーゼクス様からそう言われてアサゼルさんが立ち上がった。

 

「まず、今回の騒動について先に配られた資料に明記してある通り、俺達堕天使陣営の組織【神の子を見張る者(グリゴリ)】は関与していない。コカビエルの独断である事を再度告げておく。そしてそれの対処は俺の義息子である一誠達のチームが行い、謎の攻撃によってコカビエルは死亡した。が、今回の件は明らかに俺の監督不行きによって起きたものだ。よってこの場を借りて謝罪する。すまなかった。」

 

そう言い、頭を下げた。

 

「頭を上げてくれアサゼル……それは私達も理解している。」

 

「ええ、貴方が戦争を起こそうという意思がないのは昔から解っていました。ですが、最近は戦力の増強を図っていますよね?それはどういう事か説明してもらえますか?」

 

「ああ、それについてはこれから配布する資料を見てくれ。」

 

そう言って資料を回し、それを見た各陣営トップの顔色が変わった。

 

「アザぜル……これは本当の事ですか?」

 

「ああ、シェムハザ直々に調べてもらったんだ。まず間違いは無い。」

 

「なんという事だ……この様な組織が出来ていたなんて…」

 

「戦力増強はこの為だ。だから俺はこの場で提案する。天使、堕天使、悪魔の三陣営による和平及び同盟を。」

 

そして、アザゼルさんのこの会談最大の目的が始まった。

 

「丁度良かった。私も同じことを考えていたんだ。このまま争っていてはいずれ滅びてしまうのは目に見えていたからね。」

 

「我々天使もです。そしてこの資料を見て、今すぐにでも結ばないといけなくなりましたね。」

 

「ああ、だから先ずは二天龍を宿す二人に聞きたいんだが、この和平や同盟についてはどう思ってる?」

 

視線を塔城さんとヴァーリさんに向けると、ヴァーリさんが口を開いた。

 

「俺はたまに強い奴と戦える機会があれば、それで良いさ。眷属とゆっくり過ごすのも悪くないしな。」

 

「……私も仲間とおいしい物を食べられれば、それで構いません。」

 

ヴァーリさんは良く分かんないけど、塔城さんは彼女らしいな。

 

「なら、タケルはどうだ?」

 

「え、俺!?」

 

何で俺に振るの!?

 

「お前は最初に確認された不思議な力を使う人間だからな。」

 

「俺は…………皆で平和に過ごせればそれでいいです。」

 

「そうか。」

 

そうだ、いつかはこの力を使わなくなる時が来る。英雄達も俺に無理矢理付き合わせる必要も無くなる……

 

そうしたら、黄緑色の眼魂が出てきて俺の意識を中に呼び込んだ。

 

気がつくと何処かの古い江戸民家の中にいて、そこには黄緑色で頭には大百日鬘を付けて肩から背中に掛けて仁王の襷が派手なロングコートの黒い存在がいた。

 

『おいおいタケル、連れねぇ事を言うもんじゃあ無いぜ?』

 

「貴方は…?」

 

『俺様は【石川五右衛門】‼天下の大泥棒よ‼』

 

「石川五右衛門!?」

 

確か8番目の英雄眼魂が五右衛門だった筈……

 

『タケル、俺様達は別に嫌々お前といるわけじゃねえ。良く言うだろ?【旅は道連れ、世は情け】って?俺様はお前さんがどんな風に成長するのか楽しみにしてるんでい。その楽しみを奪わねぇでくんな。』

 

俺の成長が楽しみ?そこまでのもんか?

 

『それに天使、堕天使、悪魔の同盟‼面白ぇじゃねぇか‼自分達の危機が迫ってるから、過去のいざこざを越えて手を取り合う‼こういう展開は胸が熱くなるってもんよ‼』

 

「まぁ……確かに分かりますけど…」

 

『おめぇさんも大変な事にぶち当たったら、意地やら何やらは捨てちまって、周りを頼ったりできる男になりな。』

 

そう言って俺は意識を外に戻された。

 

「タケルさん、どうされました?」

 

「いや、英雄と話をしていただけだよ。」

 

「今度はどんな英雄なんですか?」

 

「天下の大泥棒。」

 

「……………………色んな英雄がいるんですね。」

 

おいエルナ、その間はなんだ?

 

「では、どの陣営もこれに反対する者はいないな?」

 

アザゼルさんの言葉に俺達は一斉に頷いた。

 

「では、この場を持って同盟を…」

 

その瞬間、全ての時間が止まった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

一誠side

 

『Remote!!』

 

「はッ‼」

 

自分の神器の音で気がつくと、トップの人達と一握りの護衛メンバーを除いて動きが止まっていた。

 

『大丈夫ですか、主?』

 

「これは一体…?」

 

「気づいたか、イッセー。」

 

オッチャンとキャロルさんは鋭い目で校庭を見ている。

 

「オッチャン、一体何が起きたんだ?」

 

「テロだよ。」

 

「なッ‼もしかして、あの組織が!?」

 

「だろうな、何時の時代も和平を結ぼうとすれば、反発する奴等は出てくるもんさ。」

 

「それに各陣営のトップが顔を覗かせているんだ。起きない方がおかしい。」

 

どうやらオッチャンとキャロルさんは既にこの展開を予測していたみたいだな。

 

「イッセー、お前は神器で止まっている奴等を解除しろ。それが終わったら、校庭の掃き掃除でもやってもらおうか?」

 

「え?……………………マジかよ……」

 

外を見たら、校庭には黒いローブを着た奴等が沢山いた。

 

「解った。急いでやるよ。」

 

俺は解放龍の剣を使い、止まっていた人達を動ける様にしていった。

 

「ヴァーリ君に小猫君は無事な様だし、一足先に彼等の迎撃に向かってくれ。」

 

「「了解。」」

 

「この時にこの行動、貴方はどう考えますか、ウェル?」

 

「やはり敵対の表れだと思います。そして、この停止現象……確か、元グレモリー眷属に時間を操る神器を持っている者がいましたね?これはその所有者を使った…いや、学園を覆うほどの規模での発動……恐らく、強制的に禁手化させた可能性もあります。」

 

「ギャスパーが!?」

 

あの組織……‼ギャスパーの思いを踏みにじりやがって‼

 

「そうだヴァーリ、こいつを受けとれ。」

 

「ん?おっと。」

 

そう言って、オッチャンはアタッシュケースを投げ渡した。

 

「この前の依頼の成功報酬だ。役に立つ筈だぜ。」

 

アタッシュケースを開き、中にあった紙(おそらく取説)を読んだヴァーリはケースを閉じて、停止から解除させたゼノヴィアにそれを投げた。

 

「マスター?」

 

「それはお前向きだ。お前が使え。」

 

「へ?」

 

そんな呆然としているゼノヴィアを無視して、窓際に小猫ちゃんと立ち…

 

「行くぞ、アルビオン。」

 

「ドライグさんも。」

 

『『おうッ‼』』

 

「「禁手化‼‼」」

 

『Vanishing Dragon Balance Breaker!!』

 

『Welsh Dragon Balance Breaker!!』

 

禁手となって外へと飛び出した。

 

「あれ、イッセー?私…何があったの?」

 

最後の停止者の響を解除して、すぐさま状況を説明する

 

「響、ここがテロリストに襲われた。」

 

「ええッ!?」

 

「響は未来と一緒にギャスパー達の所に行ってくれ。この停止現象もギャスパーの力が関係しているらしい。」

 

「でも彼処には調ちゃんと切歌ちゃんが…‼」

 

「貴方達のシンフォギアと呼ばれる装備は装着型、身に纏う前に襲われたと考えるべきでしょう。」

 

俺の言葉にウェルさんが補足してくれたお陰で二人はすぐに状況を理解してくれた。

 

「転移系の物は無効化されているから、直接出向くしかない。響の突破力と未来の無効化能力なら行ける筈だ。」

 

「「わかった‼‼」」

 

「翼とマリアとクリスとエルナはここでオッチャン達の防衛を‼」

 

「「「「了解‼‼」」」」

 

「タケルは俺と一緒に外の掃除をするぞ‼」

 

「あいよ‼」

 

「私も行きます‼」

 

「玲奈ちゃん?」

 

俺が分担を決め、出撃しようとしたら玲奈ちゃんが参戦すると言い出した。

 

「駄目だ、お前はここでアザゼルさん達と一緒にいろ。」

 

「でも…‼」

 

「デモもクラシーも無い。」

 

「ッ‼」

 

なおも食い下がろうとした玲奈ちゃんをタケルが睨んで黙らせる。

 

「……………………………………解った…」

 

「…よし、行くぞタケル‼」

 

「ああ‼」

 

「みくる、ゼノヴィア、私達も行くわよ‼」

 

「「ええ(はい)‼」」

 

「待てイッセー、お前にもこれを渡しておく。」

 

そう言って7枚のアドベントカードを俺に投げ渡した。

 

「サバイブのカードを元に複製したブランクカードで作った物だ。戦力の足しになる筈だ。」

 

「サンキュー‼」

 

俺達が校庭に出るとヴァーリと小猫ちゃんが戦い始めていたが、数は圧倒的に相手が上だった。

 

それを見て俺はデッキを、タケルとみくるさんは眼魂、美月さんがシグナルバイクを取り出した。

 

「よし、私も‼」

 

俺達が変身準備をする中、ゼノヴィアはアタッシュケースから金色のベルトと金色のガラケー、1本の短剣を出してベルトに取り付け腰に巻いた。

 

そしてガラケーの【0】のボタンを三回押して、enterと書かれたボタンを押す。

 

《Standing by》

 

《Stand By》《Yes Sir》《loading》

 

《シグナルバイク‼》

 

《アーイ‼バッチリミナー‼バッチリミナー‼》

 

タケルのベルトから流れる待機音に合わせて全員がポーズを決め……

 

「「「「「変身‼‼」」」」」

 

《カイガン‼オレ‼レッツゴー‼覚悟‼ゴ・ゴ・ゴ‼ゴースト‼》

 

《テンガン‼ネクロム‼メガウルオウド‼》《クラッシュ・ザ・インベーダー‼》

 

《ライダー‼チェイサー‼》

 

《complete》

 

そして俺が光龍、タケルがゴースト、みくるさんがネクロム、美月さんがチェイサーとなり、ゼノヴィアは黒に金のラインが入ったロングコート風のボディスーツを身に纏い、顔は赤のモノアイになっていてΩを意識したデザインになった姿に変わった。

 

「おお…これが、仮面ライダー…オーガ…‼」

 

「ゼノヴィア……頼りにして良いんだな?」

 

「ああ、お前達にした無礼の数々を払拭するレベルで働こう‼」

 

腰の短剣を抜き、ガラケーにあるメモリーを取り外して、短剣に取り付けた。

 

《Ready》

 

すると、刀身が光ながら伸びた。

 

「よし、これならイケる‼」

 

「それじゃ、皆の準備も終わった事だし…」

 

俺達は既に此方に狙いを定め始めてる黒のローブ軍団の方を向き……

 

「アイツらを撃退するぞ‼‼」

 

散開して、軍団に突っ込んだ。




いかがでしたか?

ということで、ゼノヴィア変身回でした。

次回はアイツとの決着になります。

次回【因縁の決着】

「追跡‼撲滅‼いずれもぉ~‼マッハ~‼」

ではまた次回で会いましょう。
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