最弱の一誠と歌姫達   作:疾風の警備員

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どうも、疾風の警備員です。

今回はタケルがあの眼魂で変身します。

なのでこれだけは言っておこうと思います。

変身音は気にするな‼

では、どうぞ。


深淵を睨む瞳

ゼノヴィアside

 

「ふぅ、雑魚は粗方片付いたか…」

 

2つの剣を振るい周囲を確認したが、既にローブを纏った者達の数はかなり減っていた。

 

「そろそろマスター達の手伝いを(ドゴォン‼‼)うおッ!?」

 

そこでマスター達の援護に向かおうとしたら、目の前に何かが物凄い勢いで落ちてきた。

 

「いったい何が「クハッ‼」マスターッ!?」

 

そこを覗くとマスターが倒れていた。しかも禁手の鎧のあちこちに罅が入っている。

 

「大丈夫ですかッ!?」

 

「ゼノヴィアか……?気を付けろ…‼奴は…‼」

 

そこまで言ったら、銃声と共に私達の周りに火花が散った。

 

「……ッ‼誰…だ……!?」

 

攻撃してきた者の姿を見ようと首を動かし、私は硬直してしまった。

 

『新たな対象を確認。敵対勢力と認識、妨害行動に入ります。』

 

「イ……イリナ……?」

 

何故なら、そこに立っていたのは、紫のラインが入った近未来的な白いスーツを着た、かつての相棒である紫藤イリナだったのだから。

 

「イリナ、何を…しているんだ?お前は…教会に……戻ったんじゃ…」

 

『妨害開始。』

 

私は思わずそう口にしていたが、イリナは何の躊躇いも無く蝙蝠を模した銃で此方を撃ってきた。

 

「グアッ!?」

 

直撃を貰った私はその場に倒れる。

 

な、なんだ……何が起こっているというんだ……?

 

『対象のダメージ軽微、攻撃を続行。』

 

「クッ‼」

 

私はたまらず双剣を振るい、攻撃を弾いた。

 

(ッ‼なんだこの重さは!?これだとそう何度も防ぐのは無理だ‼だが…‼)

 

「イリナ……お前に何があったのか私は知らない。それでも…‼」

 

衝撃で痺れる手に力を入れ、剣を握り直し構える。

 

「これ以上、マスターに手出しはさせん‼」

 

『攻撃続行。』

 

「来い、イリナァッ‼‼」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

一誠side

 

「良し、もう大丈夫だ‼一刀修羅は無理だが、戦闘には問題ない‼それと…ほれ、とっておきだ‼」

 

オッチャンから許可が出て、俺の手に1枚のカードが乗せられた。

 

「コレは…‼」

 

「本当ならもう少し修業をしてから返そうと思っていたが、今は緊急事態だ‼終わったら、また回収するからな?」

 

「分かった、行ってくる‼」

 

「おう、アーシア達の守りは任せておけ‼」

 

オッチャン達が張っていた結界から出て、皆の所に向かうとそこには未来とエルナ、襲撃者以外は全員が倒れ伏していた。

 

短い時間で皆を倒したというのか!?

 

『主‼急いで変身を‼』

 

「ああッ‼」

 

カードデッキを前に翳してベルトを装着し、ポーズを省略してデッキを装填した。

 

「変身ッ‼‼」

 

光龍になり、未来に伸ばしていた襲撃者の手をギリギリで掴む。

 

「あ?」

 

「イッセー君ッ‼」

 

「悪い……待たせた…」

 

「何だ、お前?」

 

「お前の敵だよ…‼」

 

「へぇ、分かりやすいな。」

 

手を振り払われ、互いに正面から相対する。

 

「未来、皆を連れて下がれ。」

 

「でもッ‼イッセー君一人じゃ…‼」

 

「いいから下がれッ‼‼コイツは俺が抑えておく‼‼」

 

「イヤッ‼‼私も一緒に戦うッ‼‼」

 

「ダメだッ‼‼倒れてる皆を巻き込むわけにいくか‼‼頼むから皆をオッチャンのもとまで連れていってくれ‼」

 

「…………………………分かった、絶体帰ってきてね‼‼」

 

未来がミラーデバイスに皆を乗せて下がっていくのを見送り、デッキからカードを引く。

 

「今の隙を攻撃しないのか?」

 

「これから面白くなるかもしれないのに、それを無くす意味ないじゃん?」

 

奴の声は本当に戦いを求めるだけの狂った雰囲気を持っているのを俺は感じ取った。

 

「ああそうかい……だったら楽しませてやるよ…‼‼」

 

俺が左腕を突き出すとバイザーが輝いて龍の頭を模した銃みたいな物に変わり、その口の部分を開いて中にさっきのカードを入れて閉じた。

 

《Survive》

 

すると俺の体が光りだし、サバイブ態なったその上にウルティメイト・イージスが装備された。

 

「おおッ‼なにそれ‼そんなのあるなんておもしれぇじゃん‼」

 

「時間が無いんだ、御託は抜きでとっとと倒す‼」

 

コレはまだ俺の体が耐えきれないものだ。そう長くは使えない。

 

だからこそ、速攻で潰す‼

 

俺は一気に地を駆け、右腕の剣を振るう。

 

「いッ!?結構速い「オラァッ‼」ブハッ‼」

 

奴は咄嗟に左腕のクローで受け止めたが、それを押しきりその体を切り裂いた。

 

「くッ!?パワーもダンチかよ‼「セイッ‼」グホォッ‼」

 

それで怯んでいる間に、奴の腹に蹴りを打ち込み、その場で回転しながら剣で切る。

 

「チィッ‼調子に乗んじゃ「オオオオオオオッ‼」ゼラアアアアアアアッ!!」

 

俺が右腕を振るえば、奴は左腕を振るい剣とクローが激突するたびに周囲に衝撃波が発生する。だが、性能は此方が上なのか奴の傷がどんどん増えていく。

 

「アハハハハハハハハハハハッ‼‼楽しい…楽しいなあ‼‼お前もソウダロォッ‼‼」

 

「此方は必死なんだ‼‼楽しむつもりはない‼‼」

 

「連れねぇ事言うなよ‼‼もっともっと楽しもうぜぇ‼‼」

 

しばらくは俺有利の戦いだったが、段々と互角になり始めてきた。

 

『主ッ‼これ以上はサバイブの力に体が持ちません‼1度後退を‼』

 

「ダメだッ‼ここで下がれば確実に押し負ける‼前に行かなきゃ守りきれない‼」

 

『ですがッ‼』

 

確かに体が悲鳴を上げているが、まだ引けない‼アイツの無事を確認するまで‼

 

「ボサッとしてんじゃねぇ‼」

 

「ガッ!?」

 

メイルとの会話に気を取られた隙をつかれ、腹に右ストレートを貰い、数歩下がってしまう。

 

「余所見してると……死ぬぞ?」

 

奴は腰のケースからカードを1枚引くと、こちらへ投げ、光と共に実体化し、そこにはオレンジの部分が白で胸の眼の紋章の色が赤紫になったゴーストがいた。

 

「こ、コイツは…‼」

 

「【ダークゴースト】さ。安心しろ、お前にじゃない。」

 

そう言うと、ダークゴーストは右を見た。俺もつられそっちを見ると変身した玲奈ちゃんがいた。

 

「玲奈ちゃんッ‼」

 

「お兄ちゃんの……仇…‼」

 

「うるせぇなぁ……お前はアイツと遊んでこい。」

 

その言葉にダークゴーストは駆け出して、玲奈ちゃんへと向かった。

 

「ッ‼させ「行かせねぇよ。」ドワッ!?」

 

ダークゴーストを迎撃しようとしたら、襲撃者の蹴りを貰って遮られた。

 

「テメェは俺とのお楽しみが残ってるだろ?」

 

「そこをどけぇッ‼」

 

全身の痛みが酷くなっていくのを無視して、俺は襲撃者へと剣を振るった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

玲奈side

 

私はお兄ちゃんが変身した姿と似ているライダーが振り下ろしてきた剣を、ガンガンハンドで受け止めた。

 

「邪魔を…………しないでよ…ッ‼‼」

 

力を込めて剣を弾き、直ぐ様相手を撃ち、距離が離れた処でシノン眼魂を取り出し、バックルに入れてレバーを引いて押し込んだ。

 

「お願い、シノン‼」

 

『ええ、分かったわ。』

 

《カイガン‼シノン‼捉える瞳‼冥界の女神‼》

 

シノン魂になり、ヘカートモードのガンガンハンドでダークゴーストを撃ち抜く。

 

「これなら勝てる…‼」

 

そう思っていたら、ダークゴーストが赤と白に彩られた眼魂を持ち、ナンバリング状態にしてバックルに装填した。

 

《アーイ‼バッチリミナー‼バッチリミナー‼》

 

そして、そこから上から4分の3が白で残りの下が赤色、フードが薄い茶色のパーカーが現れ、ポーズを取るとレイピアを構えた少女の姿が見え、レバーを操作して身に纏い、顔には上に向かって掲げられたレイピアが描かれた。

 

《カイガン‼アスナ‼走る剣先‼閃く光‼》

 

そして、ガンガンセイバーの剣先を此方に向けて、桁違いの速度で近づいてきた。

 

「くッ!?」

 

すぐさま狙い撃つが、直撃弾は剣の突きで迎撃されていく。

 

「そんな…‼」

 

そして、剣の射程に入られた途端、剣をアイコンタクトされ、紫の光が剣を包んでいった。

 

《ダイカイガン‼ガンガンミナー‼オメガブレイク‼》

 

そして、いきなり強い衝撃が体を襲い、吹き飛ばされた。

 

「ガハッ‼い…いったい何が……」

 

ダークゴーストを見ると、剣を突き出した状態だった。

 

まさか、ただの突きの威力で……!?

 

それに驚いていたら、ダークゴーストは薄紫と黒に彩られた眼魂を取り出した。

 

《アーイ‼バッチリミナー‼バッチリミナー‼》

 

そしてバックルから出てきたのはフードが黒、それ以外が薄紫で左腕に丸い盾が付いたパーカーが出てきて、ポーズを取ると拳銃を持った黒髪に赤いリボンを着けた女の子の姿が映った。

 

それを纏うと、顔には時計盤が描かれる。

 

《カイガン‼ホムラ‼止まる時‼撃ち抜く銃器‼》

 

そして、ガンガンセイバーをガンモードにして撃ってきた。

 

「くぅッ‼…まどか‼」

 

『任せて‼』

 

私は横に転がって攻撃をかわし、まどか眼魂を入れてそれを纏った。

 

《カイガン‼マドカ‼奇跡と‼魔法は‼ナイショだよ‼》

 

ガンガンセイバーを取り出し、飛んできたスワンデンワーと合体させ、アローモードにして矢を放つ。

 

それは弾丸を打ち消し、ダークゴーストにダメージを与えた。

 

「まだまだ…ッ‼」

 

その時、ダークゴーストが左腕の盾を翳すとそれが開き、私の矢と体の動きが止まった。

 

なんで…‼体が全く動かない‼

 

その間にダークゴーストはゆっくりと移動しながらバックルに武器をアイコンタクトさせた。

 

《ダイカイガン‼ガンガンミナー‼オメガシュート‼》

 

そして放たれた弾丸は無防備な私を撃ち抜いた。

 

「キャアアアアアアアッ‼」

 

攻撃を受け、吹き飛ぶ私を尻目に、ダークゴーストはさらに別の眼魂を出して、それをバックルに入れた。

 

《アーイ‼バッチリミナー‼バッチリミナー‼》

 

そして、バックルから上はベージュに下は緑、フードはピンクに近い赤色のパーカーが出てきて、ポーズを取ると両手の指の間に細い金属棒を持った少女が浮かび上がった。

 

そしてそのパーカーを纏ったら、顔には4本の横線とその中央に盾が描かれた。

 

《カイガン‼クロコ‼いきなりテレポート‼相手をジャッジメント‼》

 

ダークゴーストは両手に金属棒を持つと、此方に投げる体勢に入った。

 

私はそれを避けようとしたら、突然ダークゴーストの手からそれが消えた。

 

「ッ!?いったい何処に《ダイカイガン‼クロコ‼オメガドライブ‼》…ッ‼」

 

金属棒を探すため周囲を見ていたら、その音声が耳に入り、咄嗟に避けようとしたが足が動かなかった。

 

「なんで…‼これはッ!?」

 

足元を見ると、先程の金属棒が両足を地面に縫いつけていた。

 

「そんな、いつの間に(ドゴォン‼‼)キャアアアアッ‼‼」

 

そのせいで回避ができず、必殺の飛び蹴りをモロに喰らい、ユリン魂に戻ってしまった。

 

「私じゃ……お兄ちゃんの…仇も撃てないの…‼」

 

《カイガン‼ダークライダー‼闇の力‼悪いヤツラ‼》

 

痛みで立ち上がれない私に、ダークゴーストは最初の姿に戻ると剣を私目掛けて振り上げた。

 

ああ……私も倒されちゃうのかな……?ごめんねお兄ちゃん……仇…討てなかったよ……

 

私は目を瞑り、ダークゴーストの剣が振り下ろされ……

 

ガキィンッ‼

 

何かの金属と激突する音が耳に響いた。

 

「え?」

 

それが気になり、ゆっくりと目を開けたら……

 

「おい……似たような姿で人の妹になにしてんだ、テメェ?」

 

剣で攻撃を防いでいるお兄ちゃんの姿だった。

 

「お兄……ちゃん…?」

 

「覚悟………出来てんだろうな?」

 

そして剣を弾き飛ばし、お腹に蹴りを入れた。

 

「ちょうど良い、コイツの実験台になってもらうぞ。」

 

そう言って青紫に睨むような目が描かれた眼魂を取り出し、スイッチを押すと不気味な鳴き声と共に眼魂が紫の火に包まれ目の所が赤く光った。

 

それをゴーストドライバーのバックルに投げ入れる。

 

《Dive to Deep‼アーイ‼》

 

すると青紫の生地に肩には赤紫に銀で縁取られた炎のように見えるプロテクターが付いていて、顎には禍々しい形の角があるパーカーが出てきた。

 

《ジロットミナー‼ジロットミナー‼》

 

そしていつものポーズを取りながら、レバーを引いて押し込んだ。

 

「変身ッ‼」

 

《ゲン‼カイガン‼ディープゴースト‼》

 

すると、体は暗めの銀に少し大きめに描かれた骨の模様、胸には赤紫の立体になった眼の紋章に頭は青紫のトランジェントに包まれ、パーカーを羽織ると顔はいつもの最初の姿のオレンジ部分が銀色で替わりにオレンジの龍を模した髭みたいなのが描かれ額には先程の角が生えた。

 

《キルゴー‼覚悟‼ゲ・キ・メ・ツ‼ゴースト‼》

 

最後にフードを勢いよく脱ぎ、拳を構えた。

 

「行くぞ…」

 

お兄ちゃんは一気に走り出し、ダークゴーストに拳を叩き込む。怯んだらそこから2発、3発と連続で殴りまくり、蹴りで相手の足元のバランスを崩して、顔を押さえつけ膝を連続で打ち込んだ。

 

よろけるダークゴーストを前に、ベルトに手を翳すとサングラスラッシャーによく似た……けど、色が赤紫と青紫の2色になった剣を取り出してバツ字に切り裂いた。

 

それだけの攻撃を受け、膝を付いたダークゴーストを見て、お兄ちゃんは剣を投げ捨ててベルトのレバーを引いて押し込んだ。

 

《ゲンカイ‼ダイカイガン‼》

 

胸の前で印を結び、背後には額の角が羽のような形に装飾された眼の紋章が浮かび上がる。

 

「魂の底力を見せてやる‼」

 

《ディープゴースト‼ギガ‼オメガドライブ‼》

 

「ハアアアアアアアアァァァァァァァッ‼‼」

 

紋章のエネルギーを右足に集め、放たれた飛び蹴りはダークゴーストに直撃し、爆発した。

 

「大丈夫か、玲奈?」

 

「本当に……お兄ちゃん…なの…?」

 

「イエス、アイアムお兄ちゃんだ。とりあえずお前は1度下がれ、そんな状態じゃもう戦えないだろ。」

 

「………うん…」

 

役に立てない自分への悔しさと、お兄ちゃんが生きていた事への嬉しさがごちゃ混ぜになって、どう接しようか困っていたらお兄ちゃんの手が私の頭を撫でた。

 

そしたら、心が一気に落ち着いた。

 

「心配させたのは悪かった。後で何でも言うこと聞いてやるから。」

 

「…約束だよ?」

 

「おう。それじゃ、俺はイッセーの所に行ってくる。」

 

「気を付けてね?」

 

「あいよ‼」

 

そう返事をして、お兄ちゃんは龍見さんの所へと走っていった。

 

私も戻ろうと思ったら、周囲に12個の眼魂が転がっていた。

 

「もしかして、ダークゴーストが持っていた眼魂?」

 

これならもしもの時、戦力になるかもと思った私はそれらを全て回収してからアザゼルさん達の所に戻った。




いかがでしたか?

タケルの復活とかは次回にします。

次回【暴食】

「イィィィィィヨッシャアァァァァァァァァッ‼‼パクついたアアアァァァァァァァァァァァァッ‼‼」

というわけで、また次回で。
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