今回からオリジナル章【異世界渡航のトレーニング】を始めます。
悪魔側じゃ無いから新人悪魔の会合とか関係ないですからね。
ただ、オリジナルなので更新は少し遅くなるかもです。
では、どうぞ。
追記、ギャスパー君を忘れていたので追加しました。
そうだ、異世界に行こう
一誠side
あの会談襲撃から幾ばくか経ち、夏休みに入った俺は急いで宿題を片付けていて、ゆめは俺が買ってきていたアイスを幸せそうに頬張っていた。
「なんでそんなに急ぐの?夏休みは始まったばかりだよ?」
「この夏休みはなるべく修行に充てたいからな。」
ここ最近は異常な強さの敵が多く、俺は毎回傷だらけになっている。
「この先、このままの強さだと確実に俺は死ぬだろうな。そうならない様にするためにもっと強くならないと…」
「なら、先ずは禁手を目指そうよ。」
「え?」
俺はそう言うゆめを見た。ゆめは顔だけこちらに向けていたが、その顔は真剣そのものだった。
「私の禁手には未だ誰も至ってないの。もし至れたらどんな能力になるか私も解らない。でも…」
ゆめが持っていたアイスをテーブルに置いて体も俺の方へ向ける。
「至れたらそれは確実にお兄ちゃんの力になる。不確定な要素が多いけど、やってみる価値はあるよ?そのためなら私は協力を惜しまない。」
「ゆめ…」
「お兄ちゃんは初めて私を見つけ、理解しようと努力し、その上私に自由に動ける体までくれた。だから今度は私の番……お兄ちゃんが強くなりたいなら私が力をあげる。お兄ちゃんの願いを叶えられるだけの力を…‼」
「……そうか。」
俺は右手を伸ばしてゆめの頭を撫でる。
「ふみゅ?」
「ありがとな、俺の事をそこまで気遣ってくれて。」
「うみゅ~♪」
ゆめがここまで言ってくれたんだ……だったら…
「俺も目指してみるよ……お前の禁手を。だから、力を貸してくれ。」
「うんッ‼」
さて、目標も決まったことだしどんな修行にするか……
pipipi,pipipi♪
その時、俺の携帯が鳴った。
「誰だ……オッチャン?」
画面を見るとオッチャンからだったので、俺はすぐに通話ボタンをタップした。
「もしもし、オッチャン?」
『イッセーか!?今すぐメンバー全員連れてこっちに来い‼いいか‼今すぐだぞ!?+αがいても構わんからな‼』
そう一気にまくし立てて通話を切られた。
「何なんだ?」
「どうしたの?」
「なんか今すぐオッチャンの所に全員集合だってよ。」
俺はとりあえず全員に一斉メールを送り、帰ってきた返信には全員が行けるとあったので、冥界に現地集合と再度送りアイテムを使って冥界へと向かった。
冥界のオッチャンの屋敷の前に着くとすぐに全員+玲奈ちゃん、アーシア、木場、小猫ちゃん、ギャスパーが転位してきた。
「どうしたの?いきなりあんなメールしてきて…」
「いや、俺も良く解らないんだよ。オッチャンに今すぐ集まれって言われただけで…」
響の質問に俺はそう答えた。
「…とりあえず行ってみよう。」
「そうすればすぐに解るデスよ。」
「それもそうだな。」
屋敷へと入りオッチャンの部屋に行くと、俺達を待ちわびていたオッチャンとキャロルさんがいた。
「お、やっと来たか‼」
「どうしたんだ?電話では内容も言わずに切るし…」
「そいつはスマンな、あまりの驚きに興奮を押さえられなかったんだ。」
その顔は新しいオモチャを買って貰えた子供みたいになっていた。
「実は【禍の団】の拠点を捜索していて、念のため次元の狭間も調べていたら面白いものを見つけたんだ‼」
「「「面白いもの?」」」
後輩3人組が首を傾げていると、
「実は次元の狭間に空間の揺らぎを見つけたんだ。そこに無人の偵察機を向かわせると、そこにはこことは違う世界を発見した……つまりは異世界だ‼」
『『『『『ええッ!?』』』』』
オッチャンのその発言に驚いた。
え、異世界ってマジであるの!?
「そしてイッセー…お前の事だ、夏休みは修行に使おうと思ってんだろ?でもどんな修行にしようか悩んでいる…」
「なんでそれをッ!?」
「義理でも父親ナメんな。そこにこの異世界の発見……そこで俺はティンッ‼ときた。そうだ、異世界にしよう……と。」
鉄道のCMかというツッコミをなんとか堪え、俺は気になった事を聞くことにした。
「でもどうやって行くんだよ?次元の狭間なんて…」
「それについても問題ない。」
オッチャンはそう言うと、指を鳴らしていつの間にかいたファラさんとレイアさんにピンク色のドアを持ってこさせた。
「それは?」
「これは俺とキャロルで協同開発したその名も【ディ「異世界渡航ドアだ。」っておいキャロル!?」
「旦那様のつける名前は中二感が凄すぎる。これくらいがシンプルで良い。」
「まあ構わねえけど……と、いうわけで移動方法もある。」
用意がよすぎるだろ……てかそれってどう見ても【どこでもドア】だよな?
「既に発見した幾つかの歪みの1つにセットしてある。一応旅の用意もしてある。行って鍛えてこい。後ついでにその世界の技術もこれを使えば情報を手に入れられる。」
オッチャンはそう言って俺に、真っ白なカードを渡してきた。
「解ったよ。」
俺はそれを受けとり、扉を開けた。
開けた先は白い光に包まれていてよく見えなかった。
「それじゃ、出発デース‼」
「…レッツゴー。」
「私も。」
「あ、私も行く‼」
そして俺が入る前に目をキラキラと輝かせていた後輩3人組と玲奈ちゃんが先に突入していった。
「っておいッ!?」
「まだどんな所かわからないのに‼」
「俺達も行くぞ‼」
タケルの声に俺達もすぐに中に入ると、一瞬の浮遊感の後にすぐに下に引っ張られる感覚に陥った。
周囲を見渡すと、眼下に街並みが見え、そこに向かって重力任せに移動していた。
……………………てか、これって落ちてるッ!?
「「いぃやああぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁッ‼‼‼」」
いきなりの状況にパニックになった響と未来が俺の腕に抱き着いてくる。
「ヒモ無しバンジーってこんな感じなんですね。」
「そっちはもっと低いところからだけどな。」
タケルとエルナはなぜか余裕そうにしゃべっている。
「この程度の事態では、心乱すものではないな。」
「でもどうやって着地する?」
翼とマリアも余裕だな!?
「クククククリスさ~んッ!?」
「たたたたた助けて~ッ‼」
「ええい、引っ付くなッ‼いいからアーシアはドルモン呼んで進化させろッ‼」
「は、はいいいいい~ッ‼‼ドルちゃ~ん‼‼」
『呼ばれてとび出て久々登場ッス‼‼ついでに超進化‼‼ドルグレモン‼‼』
アーシアの方はドルモンを進化させてその背中にクリスと木場にギャスパーを乗せて飛び始めた。
「なら俺も、変身‼‼」
俺は光龍になると、デッキからカードを抜いてバイザーに入れる。
《ADVENT》
『私の背に乗ってください‼』
呼び出したメイルの背に俺と響と未来、タケルとエルナに翼とマリアを乗せる。
「「助かった……」」
「さて、もう一仕事あるぞ。メイル、頼む。」
『お任せください。』
そして、一度加速して更に下にいたまるで泳ぐような動きで落下に抗っている4人を発見した。
「イッセー先輩ぃぃぃぃぃぃぃぃぃッ‼‼」
「…ヘルプミー‼」
「お願いします‼」
「落ちるうぅぅぅぅぅぅぅぅぅッ‼‼」
「はぁ……メイル。」
メイルが4人の方に向かうと、あいつらは助かったというような顔をしたがそれはすぐに驚愕に変わった。
なぜなら、メイルが大きく口を開けて近づいていたからだ。
「ちょちょちょちょちょ待って欲しいデス!?」
切歌の制止の声を無視して近づき、4人の服の後ろ襟をくわえさせた。
「「「「グえッ!?」」」」
その衝撃+落下の勢いで首が締まったのか、カエルが潰れるような声を出した後、手足を中に投げ出して動かなくなった。
「や、やり過ぎじゃない?」
「これぐらいしないと反省しないさ。」
さて、どこに着陸しようか悩んでいたらと少し先に見知った建物が見えた。
「あれって……駒王学園か?」
「え?あ、本当だ!?」
「てことは、ここは私達がいたのと似た世界なの?」
「かもな。とりあえず今は彼処に行こう。メイル、結界を張りつつ彼処に向かってくれ。」
『わかりました。ドルグレモンもいいですね?』
『了解ッス。』
2体に頼み、俺達は駒王学園らしき建物へと向かった。
???side
「なあ先生、俺達を呼んだ理由はなんだ?」
「実はさっき、この町に怪しげな反応が現れてそれがこっちに向かってきてるんだ。」
「はあッ!?マジですか!?」
「おう、マジだ。」
放課後、いきなり部室に呼び出された俺【兵藤一誠】と仲間は部活の顧問【アザゼル先生】にそう言われ驚いた。
ついこの前にディオドラや旧魔王派を倒したばっかだってのにもう新手が来たのかよ!?
「人数は14人程なんだが……ちょっとおかしな事になっててな…」
「それは何かしら?」
先生が言い淀んでいるのを【リアス・グレモリー】部長が促す。
「信じられんかも知れんが、その内の4人の反応が木場裕斗、塔城小猫、アーシア・アルジェント、ギャスパー・ヴラディ、そして兵藤一誠…………お前らと寸分違わず合致した。」
「「「「「ええッ!?」」」」」
アザゼル先生の言葉に俺達は驚いた。
それってもう一人俺がいるって事か!?
「禍の団の仕業かしら?どうしてそんな事を…」
「解らん…だが、警戒しておけ。これは厄介な事になるかも知れないぞ………………どうやらお出でなすったみたいだな?」
先生に言われ警戒を強めようと思っていたその時、校庭に何かの気配が現れた。
「なんだが解らないけど、行くわよ皆‼‼」
『『『『『はい‼部長‼‼』』』』』
部長の指示で旧校舎から出て校庭に向かい、そこで俺達が見たものは…………
「わけもわからん場所にはしゃいで飛び出す奴があるか‼危うく死ぬ所だったんだぞ‼」
「「「「ごめんなさい……でも…イタッ‼」」」」
「今貴方達の反論は認めません。ちゃんと反省しなさい。」
「玲奈、お前夏休みの間のゲームは毎日一時間だけな。」
「やめてッ!?それされたら私、何をして夏休みを過ごせばいいの!?」
「友達と遊べ。」
「夕夏は夏休みの間海外で過ごすから、誰もいないの~ッ‼」
そこには校庭に正座している4人の女の子(一人は小猫ちゃんそっくり)とそれに説教をしている3人の男女で残りは苦笑いしながらそれを見ていた。
え、何この状況…?
「たく、お仕置きはまた後にして先ずはこの世界の状況を……」
そこで、説教をしていた男(俺そっくり)と目があった。
その瞬間、俺はある衝動が芽生え右足を少し後ろに引いて両手を胸の前でクロスさせた。
それはどうやら向こうも同じらしく俺とは逆の足を下げて腕をクロスさせた。
そして同時に腕を突き出す……
「短期間で同じネタをやらせるかあぁぁッ‼‼」
「まそっぷッ!?」
前に別の男がそっくりさんに飛び蹴りを決め、3メートル程吹き飛ばした。
「イッセー君?」
「イッセーさん、何をしてるんですか?」
「はッ!?」
ふと我に帰ると変なポーズで固まっていた俺を【姫島朱乃】先輩と【アーシア・アルジェント】に心配そうな目で見られていた。
俺はいったい何をしようとしていたんだ!?なんかスゲェ恥ずかしい……こうなったら‼
「あれ、俺が二人いるッ!?」
『『『『『知ってる。』』』』』
「やっぱ効かないですよね、チキショーッ‼」
渾身の話題そらしをしたが、やはり空振りに終わってしまった。余計に恥ずかしい……
「イツツ……タケル、もうちょっと手加減しろよな?」
「それぐらいがちょうど良いんだよ。」
「たく……それにしてもそっくりさんを見たのは2回目だが、やっぱ変な気持ちだよな…」
そっくりさんの言葉に俺は更に驚いた。
え!?俺のそっくりさんってまだいるの!?
「とりあえず、そろそろ貴方達が何者か名乗ってもらってもいいかしら?」
このままだと埒が明かないと思ったのか、部長が少し声を低くしながら聞いた。
その瞬間、向こうの人達が一気に戦闘態勢になるが、そっくりさんが手を伸ばしてそれを止めた。
「止めろ、確かに同じだが
「ま、そりゃそうか。」
あれ?向こうでは俺がリーダーなのか?
「貴方達は何者なの?なぜ私の下僕と同じ顔をしている者がいるのか聞かせてもらえるかしらね?」
「解りました。俺の名は龍見一誠、信じてもらえるかわかりませんがこことは違う世界から来た【兵藤一誠】です。」
こうして俺、兵藤一誠は異世界から来た自分と邂逅した。
いかがでしたか?
次回は原作組との模擬戦になります。
次回、【原作の世界①】
「俺はアンタとやらせてもらうぜ、白龍皇?」
では、また次回で