今回は悪維持さんの作品【天パー侍と絶刀の少女】の番外編に出てくるキャラとのコラボの前半になります。
ほぼ戦闘シーンですが、なるべくカッコよく書いたつもりです。
もしよければ、見ていってください。
玲奈side
夕夏の訓練から次の日、私は家の近くの公園の噴水前で夕夏と待ち合わせしていた。理由は前回の話であった通り翠屋のシュークリームを食べに行くため…………って前回の話って私、なに訳の分かんない事言ってんだろう?
「玲奈ちゃーんッ‼」
そんなメタな考え事をしていたら、入り口のある方角から夕夏が来た。
「ゴメン、待たせちゃった?」
「大丈夫、これくらいならどうって事ないわよ。」
実際に待ってたのは3分ぐらいだし、噴水前だから夏の暑さも和らぐしね。
「それじゃ、行こっか。」
「うん。」
そして、二人で駅まで行こうとしたら、一人の女の子が私達の前で止まった。
「……誰?玲奈ちゃんの知り合い?」
「ううん、私も知らな「貴女が【御堂 玲奈】さん?」ッ!?」
夕夏の質問に否定を返そうとしたら、向こうが私の名前を呼んだ事に驚きを隠せなかった。
誰ッ!?私はあんな子知らないのに何で向こうが知ってんのよ!?
「誰…あなた?」
「私は【鬼町 夏煉】貴女と同じ力を持つ者です。」
私の質問に彼女はそう答えると、腰に手を翳しそこに私が見慣れたグレーの一つ目小僧みたいなバックルにレバーのついたベルトを出した。
あれは…間違いない‼
「「ゴーストドライバーッ!?」」
それを見た私と夕夏は驚きの声をあげた。
ウソッ!?他にも私達みたいな人がいたって事!?
「何が目的なの?」
「貴女と戦いってみたい…それだけだよ。別に命が欲しいとかじゃないから。」
「「へ?」」
たったそれだけ?なんかもっと壮大な目的があるのかと思ったけど……
「けど、せっかくの夕夏とのお出かけを邪魔するなんてね…」
私にとって夕夏と遊ぶのは楽しみの1つなのに、それを妨害するとか…………その行為、万死に値する‼
「いいわ‼その勝負、受けてあげる‼」
そう言って、私もゴーストドライバーを出す。
「ちょッ!?玲奈ちゃん!?」
「悪いけど夕夏、少しだけ待ってて……今、アイツを倒してくるから。」
「もぉ……しょうがないなぁ…」
私の返事に呆れながらも、夕夏はゲーマドライバーを腰に装着した。
「フィールドは私が何とかしてあげるし、バイクが必要になったら何時でも呼んでね?」
「夕夏……ありがとね♪」
頼りになる親友にお礼を言って、私はユリン眼魂をバックルに入れ、夕夏は爆走バイクガシャットの起動ボタンを押す。
《爆走バイク‼》
《アーイ‼バッチリミナサーイ‼バッチリミナサーイ‼》
そして二人でポーズを決めつつ……
「「変身‼」」
《ガシャット‼》
《カイガン‼》
掛け声と共に、バックルのレバーを引いて押し込み、ガシャットを装填した。
《レッツゲーム‼メッチャゲーム‼ムッチャゲーム‼ワッチャネーム!?》《アイム・ア・仮面ライダー‼》
《ユリン‼ウィルゴー‼覚悟‼ト・キ・メ・キ‼ゴースト‼》
そしてユリンとレーザー・レベル1に変身する。
「あれ、そっちも仮面ライダー!?どうしよう……さすがに二人同時は…」
私達の変身を見た瞬間、向こうの子が慌て始めた。
あれ、夕夏が変身出来るのは知らなかったのかな?
「えっと…私は直接戦闘には参加しないよ?」
「え?本当ですか?」
「うん、今回はフィールド作りと乗り物が必要になったときだけ参加するみたいな感じだから。」
「よ…良かった…」
夕夏の言葉にその子は安堵したように息を吐いた。
う~ん、なんかそこまで悪い子じゃないみたいね。
「それじゃ私も。」
向こうも黒紫の眼魂を手に取り、ナンバリング状態にしてバックルに入れて閉じると、黒字に紫のラインのパーカーが出てくる。
《アーイ‼バッチリミトケー‼バッチリミトケー‼》
「変身。」
そしてレバーを引いて押し込んだら、黒に紫のラインのボディスーツを纏い、パーカーを羽織ると顔が描かれ額には2本の角が生えた姿になった。
《カイガン‼ヘレナ‼デッドゴー‼覚悟‼キ・ラ・メ・キ‼ゴースト‼》
「へぇ、それが貴方の変身した姿なの?」
「うん、【仮面ライダーヘレナ】。それが今の私の名前。」
「そう…私は仮面ライダーユリン‼」
私はそう名乗り、バックルからガンガンハンドを出して構えると、向こうはガンガンセイバーを出して構える。
「命……燃やすよ‼」
「なら、私の生き様……たっぷりと見せてあげる‼」
「それじゃ、ステージ選択っと。」
《ステージ・セレクト‼》
夕夏がステージを公園からどこかの荒野に変えた瞬間、私はガンガンハンドの引き金を引く。
「喰らえッ‼」
「ッ!?」
少し不意討ち気味に撃ったが、向こうは剣を盾代わりにしてそれを防ぐ。
なんつー反応速度よ…景色が変わる瞬間を狙ったってのに。
「今度はこっちの番‼」
ヘレナが剣を握り締め、こちらへ走ってくるので私も撃ちまくるが悉くが剣で弾かれる。
ちょっと‼最近銃弾を剣で落とす奴多くない!?もう少し扱い良くしてよね‼
「ハアッ‼」
「くッ!?」
そして間合いに入ってきた彼女は剣を上段から振り下ろしてきたので、ガンガンハンドで受け止める。
「やっぱり、簡単にはいかないか。」
「当たり前…でしょ‼」
「うくッ!?」
ベルトからガンガンセイバーを出して彼女にぶつけ、離れた所をハンドで撃ち抜く。
「キャアッ!?」
「さあ、鉛弾のバーゲンセールといきましょうか‼」
セイバーをガンモードに変え、ハンドと一緒に乱れ撃つ。
「まだまだッ‼」
彼女はすぐに体勢を戻すと、大きく円を描くように走りながら二刀流に変え、その2刀で弾を切り落としながら再び向かってきた。
「あーもう、いやになるわね‼」
「てやあッ‼」
私はそれでも撃ち続けるが、投げられた小太刀がセイバーに当たって落としてしまった。
「しまっ!?」
「やああああッ‼」
それに気をとられている間に、投げた小太刀を掴み薙刀モードに変えたセイバーでバツ字に斬られる。
「キャアッ!?」
「これで‼」
《ダイカイガン‼ガンガンミイヤー‼ガンガンミイヤー‼》
ヘレナがセイバーをガンモードにしてベルトに翳し、必殺技を発動させるのを見て、よろけながら私もハンドをベルトに翳す。
《ダイカイガン‼ガンガンミナサーイ‼ガンガンミナサーイ‼》
そして互いに銃口を向け…
《オメガシュート‼》《オメガスパーク‼》
「「ハアッ‼」」
同時に引き金を引き、放たれた弾丸が中央でぶつかり合う。
「くうぅぅぅぅぅッ‼」
「ぬぬぬぬぬぬぬッ‼」
しばらくは押し合いが続いたけど、長く持つ筈もなく爆発を起こした。
「「ッ!?」」
お互いそれを予測してたからか、私も向こうも吹き飛びはせずにその場に立つ。
「結構やるじゃない?」
「貴女こそ。」
このままだと埒があかないわね……こうなったら皆にも手伝ってもらいましょうか。
私がシノン眼魂を取り出すと、向こうも別の眼魂を手に取った。
「やっぱり貴女もできるのね、ゴーストチェンジ。」
「うん、そしてこの子がその眼魂の子と戦いたがってるの。」
『あら、私は貴女と何の因縁も無いんだけど?』
『そうだけど、同じ狙撃手としてどっちが上なのか……って思って。』
『そう……だったらやりましょうか?』
『うん。』
眼魂達も静かに闘志を燃やしてるみたいなので、私達も眼魂をナンバリング状態にしてバックルに入れる。
《アーイ‼バッチリミナサーイ‼バッチリミナサーイ‼》
《アーイ‼バッチリミトケー‼バッチリミトケー‼》
バックルから出てきたシノンとヘレナのパーカーがぶつかり合いながら漂い、私達はレバーを操作してそれぞれを身に纏った。
《カイガン‼シノン‼捉える瞳‼冥界の女神‼》
《カイガン‼ディエチ‼見つめる瞳‼捉える砲撃‼》
私はシノン魂になり、ガンガンハンドをヘカートモードにし、向こうは青と紫の薄手の生地に胸元にXと書かれたパーカーを身に纏い、サイと懐中電灯が合体したみたいなアイテムをハンドと合体させた。
「仮面ライダーヘレナ、ディエチ魂。」
向こうも射撃型か……なら、こんなフィールドだとつまらないわね。
「夕夏、フィールド変更お願い。もちろんランダムでね?」
「わかってるよ。ステージ選択。」
《ステージ・セレクト‼》
夕夏にステージを変えてもらうと、今度は何処かの廃工場になった。
『さあ、始めましょう?』
『うん。』
眼魂達の声を合図に私は撃つが、横に動いてかわされヘレナが腰だめに構えたハンドの引き金を引いたら、一瞬の光の後に私はものすごい熱と一緒に吹き飛ばされた。
「うあッ!?……なんなの、今の!?」
『恐らくビーム兵器ね。銃口から射線を予測しないと撃たれてから回避はほぼ不可能よ。』
はあッ!?ビームってマジ!?
『ここは隠れましょう。スナイパーの本領は気づかぬ位置からの攻撃だもの。それに作戦ならあるわ。』
「了解。」
吹き飛ばされた時に起きた砂煙に紛れるように、私はその場を移動した。
夏煉side
「消えた…」
『落ち着いて、どんな隙も逃さず撃つのがスナイパーだよ。』
ディエチさんに言われた通り、周囲を警戒していたら正面少し上の所が光ったのですぐに横に避けるとその場所に弾丸が直撃した。
「そこッ‼」
私はすぐにビームを撃つが、既に移動していたのか手応えはなかった。
『あまり撃ち過ぎないでね?私の攻撃はチャージが必要だから。』
「はい。」
そこで右上がまた光ったので避けると近くの瓦礫に攻撃が当たる。
「これくらいなら…‼」
それからも襲ってくる攻撃を回避したり、チャージが終わり次第反撃を行うがお互いになかなか命中しない。
「そろそろ向こうも痺れを切らしてくるかな?」
『まずい…たぶんバレたかもしれない。』
反撃にやる気になっていたら、ディエチさんが慌てた声を出した。
「え?何がバレたの?」
『連射が出来ないのがだよ。1回目は反撃したのに2回目はしなかった…それを向こうは怪しんだはず。』
「え!?」
『たぶんそれ以降は、チャージまでの感覚を読むための攻撃だったのかも…』
それってかなりマズイんじゃ…
《ダイカイガン‼ガンガンミトケー‼ガンガンミトケー‼》
そこに必殺技を放つ為の音声が流れ始めた。
『場所は後ろだよ‼』
ディエチさんの言葉に振り返りながら、すぐにビームを凪払うように放つと手応えと共に音声が止まった。
「やった!?」
『……でも何か違和感が…』
ディエチさんの言葉が気になった私は、攻撃した場所をよく見たらそこには
「これって……囮!?」
『ということは…《ダイカイガン‼ガンガンミナサーイ‼ガンガンミナサーイ‼》ッ!?上ッ!?』
突如聞こえた音声に上を見ると、飛び出したユリンがハンドを構えていた。
「もらい…‼」
《オメガスナイプ‼》
「キャアアアアアアッ!?」
驚きのあまり硬直していた私に、ユリンの弾丸が直撃した。
『隙がないなら隙を作って撃ち抜く。』
「それが一流のスナイパーの条件よ?」
着地したユリンがハンドを抱えながら、そう言った。
『ゴメン…私の戦略ミスだ…』
「ううん、私が無闇に撃たなければ…」
『あーもうッ‼二人揃って辛気臭いんだよ‼』
私とディエチさんが謝り合っていたら、ノーヴェが眼魂の姿で出てきた。
『んな事してる暇があんだったら、アタシと交代だ‼いいな!?』
『そうだね…今回は私の負けだったけど、次は負けないように色々と考えてみるよ。』
「うん、ありがとうディエチさん。それじゃノーヴェ、よろしくね?」
『任せな‼』
ノーヴェ眼魂を握り締めながら、私は何とか立ち上がる。
「直撃してるのに、立てるなんて…」
「まだ、終わりじゃないから。」
ノーヴェ眼魂をナンバリング状態にし、ディエチ眼魂と入れ換える。
《アーイ‼バッチリミトケー‼バッチリミトケー‼》
バックルから出てきたのはディエチさんと似た青と紫の薄手の生地に胸元にⅨのマークが入っていて、両袖のワイヤーの先に籠手の形をしたグローブが付いたパーカーが出てきて、ポーズを決めるとノーヴェの姿が浮かび上がった。
「そっちがその気なら。」
ユリンの方も別の眼魂を取り出し、バックルに装填すると、白を基調に青いラインが所々にあり、両袖の先にはワイヤーで繋がった歯車状のパーツが付いた大型の籠手をぶら下げたパーカーが出てきて、ポーズを決めると白いハチマキを巻いた女の子が浮かび上がった。
『ちょっとノーヴェ!?何やってんの!?』
『あ、誰だお前?』
すると突然向こうのパーカーがノーヴェに話し掛けてきた。
「ノーヴェ、知り合い?」
『うんにゃ、知らねぇ。』
「あれ、スバルの知り合い?」
『えっと…私がゴーストになる前の家族なんだけど…』
『ハァッ!?何ふざけた事言ってんだ‼はっ倒すぞ‼』
『ええぇぇぇぇぇぇぇぇぇッ!?』
「「とてもそうは見えない…」」
もしかして同じ世界の出身だけど、時間軸が違うのかな?
「なんかよく分かんないけど、いくよノーヴェ。」
「スバルも、口でダメなら拳で語り合うわよ‼」
『『了解‼』』
《カイガン‼ノーヴェ‼格闘‼疾走‼敵を討つ‼》
《カイガン‼スバル‼安全‼最短‼一直線‼》
互いにパーカーを羽織ると足の裏に魔力で出来たローラーが付く。
「「レディ………ゴー‼‼」」
同時にローラーを回し、走りながら右拳をぶつけ合う。
「速度はそっちが上みたいだけど…‼」
最初は互角だったけど、どんどんと私が押されてくる。
「だったら‼」
右の籠手【ガンナックル】から魔力弾を撃ち、至近距離での直撃で怯んだ隙に回り込みながら空中回し蹴りを叩き込んで吹き飛ばす。
「ガハッ!?」
「『エアライナー‼』」
この間に幾何学模様が入った黄色い光の道を空中に作り出して、そこを駆け上がる。
『案外呆気ないな?』
「ううん、あのくらいなら…」
「『ウイングロード‼』」
その瞬間、煙の中から何処かの言語が書かれた水色の光の道が伸びてきて、その上をユリンが走ってきた。
「よくもやってくれたわね‼」
飛び出してきたユリンは、右腕のリボルバーを高速で回転させながら大きく振りかぶった。
「リボルバー……シュウゥゥゥゥゥゥゥトォッ‼」
そして突き出した右腕から、空気の弾丸を撃ち出す。
「その程度…‼」
私はそれを蹴りで打ち消す。
「嘗めんじゃないわよ‼」
《ダイカイガン‼スバル‼オメガドライブ‼》
「ッ!?」
そこにユリンがレバーを操作して、必殺技を発動させながら突っ込んできた。
「震動…けぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇんッ‼‼」
「くッ!?」
私はそれを両腕をクロスして受け止めようとしたら…
『喰らう瞬間、後ろに跳べッ‼』
ノーヴェからのアドバイスがあったので、言われた通り喰らう時に後ろに跳んだ。
「どっせいッ‼」
「うあッ!?」
そのお陰で派手に飛ばされたが、両腕以外はダメージはそれほどなかった。
「今度はこっちの番‼」
《ダイカイガン‼ノーヴェ‼オメガドライブ‼》
私も必殺技を発動させ、足首に魔力のギアを纏わせてエアライナーの上を走る。
「うそッ!?」
「ハアッ‼」
私は右拳をユリンのお腹にめり込ませ、前のめりになった所を顎に膝蹴りを入れのけ反ったお腹に回し蹴りを2度決めたらアッパーで上に打ち上げ、エアライナーで追い付いたらジャンプしながら前転の勢いを乗せた踵落としを喰らわせた。
「ゴフゥッ!?」
彼女は勢いそのままに地面へと落下した。
「玲奈ちゃんッ!?」
「大丈夫よ…イチチ…」
土煙の中からユリンが立ち上がった。
結構叩き込んだのに、あんな簡単に立ち上がってくるなんて……
『よっぽどあの眼魂の魂が頑丈なんだろ?』
だからって頑丈過ぎじゃない?
「だったら今度はこの子よ‼」
《アーイ‼バッチリミナサーイ‼バッチリミナサーイ‼》
ユリンが別の眼魂をバックルに入れると、上がベージュで下が緑にフードがピンクのパーカーが出てきた。
『ノーヴェ、変わりなさい。あれと戦うのは私よ‼』
『あ?別にアタシはもう充分だから良いけどよ。』
そこに澪ちゃんが出てきてそう言うので、私はノーヴェ眼魂と澪眼魂を入れ換えると、黒いタンクトップ風のパーカーが出てきてポーズを決めると澪ちゃんの絵が浮かび上がった。
「よろしくね、澪ちゃん?」
『フ、フン‼別にアンタの為じゃないからね!?私がアイツを倒したいだけなんだから‼』
「フフ…分かってるよ。」
《アーイ‼バッチリミトケー‼バッチリミトケー‼》
2体のパーカーが周りを漂い、レバーを操作してそれを身に纏う。
《カイガン‼クロコ‼今すぐテレポート‼相手をジャッジメント‼》
《カイガン‼ミオ‼過激な転移‼三人に分身‼》
同時に纏ったら、私達は一瞬で距離を詰め組み合う。
『あら、貴女もテレポーターなんですのね?』
『そうよ、アンタよりも上のね?』
『…………言ってくれやがりますわね…‼』
そしたら相手が消え、後ろから蹴りを喰らってしまう。
「くぅッ!?」
「テレポーター相手に油断は命取りよ?」
「そっちもね?」
「へ…(ポカッ)アイタッ!?」
私はこっそりと右腕だけをテレポートさせて、ユリンの頭を後ろから殴った。
「な、何が起こったのよ!?」
『わ、私にも何がなんだか…‼』
慌ててる間に手足を次々にテレポートさせながら、ラッシュを決めていく。
「くッ!?どうすりゃ良いのよ…‼」
『アハハハハハッ‼そのままタコ殴りにしてあげる‼』
澪ちゃん…楽しそうだなぁ……
『もう充分ですわ。』
「ちょッ!?黒子!?」
『あら、もう諦め「イタッ!?」へ、夏煉ッ!?』
向こうの言葉に力を緩めたら、突然走った痛みに私はラッシュを止めてしまった。
『ど、どうしたの!?大丈夫!?』
「う、うん……ちょっとチクッとしただけだから…」
痛む右手を見てみると、一本の金属棒が刺さっていた。
「これは…」
『あれだけテレポートさせてくれば、嫌でもクセが分かりましてよ?後はそこを予測して
「おお、さっすが黒子‼」
『これでどちらが上か分かりまして?』
『ぐぬぬ…‼』
向こうの眼魂の言葉に澪ちゃんが悔しそうに唸る。
「まだだよ澪ちゃん、こっちも本気でやろう‼」
『言われなくても‼』
「させるか‼」
私が行動する前にユリンが金属棒を投げてきたが、それを私は
「『は?』」
「驚くのはまだ早いよ。」
更に私はもう一人増え三人になり、ユリンを囲むように並び立つ。
「いや、分身とかアリッ!?」
「「「これで決める‼」」」
ユリンが驚いている間に私達はレバーを4回操作する。
《ダイカイガン‼ミオ‼オオメダマ‼》×3
そしてバックルから出てきた大きな眼魂型のエネルギー弾を三人同時にそれをユリン目掛けてオーバーヘッドで蹴り飛ばした。
「ちょちょちょッ!?どうする!?どうするのよ黒子!?」
『貴女ねぇ……ま~だ私の能力を理解してないんですの!?』
「え…………あ、そっか。」
何やらコントみたいなのが聞こえたけど、その間にエネルギー弾が直撃して大爆発を起こす。
『フン‼やってやったわよ‼』
「でもこういう時って《ダイカイガン‼クロコ‼オメガドライブ‼》やっぱりくる‼」
決まったと思った瞬間、相手の必殺技の音声が聞こえ、分身2体が倒される感覚と共に、ユリンが目の前に転移してきた。
「ウオラアァァァァァァァァッ‼‼」
「くッ!?」
《ダイカイガン‼ミオ‼オメガドライブ‼》
私は咄嗟に必殺技を発動させて、同じ飛び蹴りで攻撃を相殺した。
「チィッ‼本体は逃がしたか‼」
「び、ビックリした~…」
急に目の前に出てくるから、一瞬頭が真っ白になっちゃったよ……
『そんな……どうやってアレを…!?』
「今の私もテレポーターだもの。当たる直前に上空に転移したのよ。」
『後は上で必殺技を発動して、最初の1体に飛び蹴りを決めたら着地の前に転移して次のに決めて、最後に貴女に決めようと思ったんですけど…』
『キィィィィィィィィッ‼ムカつく‼ムカつく‼ムカつくうぅぅぅぅぅぅぅッ‼‼』
「澪ちゃん、落ち着いて!?……でも、これだとキリがないから、ステージを変えませんか?」
「奇遇ね、私もそうしようと思ってたのよ。夕夏、お願いね‼」
「わかったよ‼ステージ変更‼」
《ステージ・セレクト‼》
もう一人のライダーの力でフィールドが変わると、今度は海に変わり私達は岩の上に立っていた。
「海か……イカちゃん、お願いできる?」
『任せるでゲソ‼海は私の庭だゲソ‼』
「こっちもこの子に「れ、玲奈ちゃん…‼たたた助け…ブクブク…」って夕夏あぁぁぁぁぁぁぁぁッ!?」
私が眼魂を出し、ユリンも眼魂を変えようとしていたら、もう一人のライダーが海に沈んでいっていたので、慌てて転移で岩の上まで連れて来てた。
「うううう……死んじゃうかと思った…」
「何で自分の足場を作らなかったのよ…」
「ランダムだから仕方ないじゃんッ‼」
「あの……大丈夫ですか?」
向こうの様子を見て、なんか心配になった私は声を掛けてみた。
「へ?ああうん、何とか…」
声に覇気がないけど……大丈夫って言ってるし、いいのかな?
『そこのテレポーター‼今度会ったら必ずブッコロばしてやる‼』
『その言葉、利子を付けて返してやりますわ‼』
眼魂達の声を聞きながら、私達は次の眼魂をナンバリング状態にした。
玲奈side
夕夏を岩の上に置いて、私は吹雪眼魂をナンバリング状態にする。
「吹雪ちゃん、準備はいい?」
『もちろん‼海の上なら負けないよ‼』
黒子眼魂を取り出し、吹雪眼魂を入れてパーカーが出てくると、向こうもイカの頭を模したフードに袖には左右1本ずつ、裾には8本の計10本の触手みたいなのがある、ワンピースみたいなパーカーが出てくると空中にパーカーと殆ど変わらない姿の女の子が映った。
《カイガン‼フブキ‼鎮守府着艦‼駆逐艦‼》
《カイガン‼イカムスメ‼侵略‼征服‼海の使者‼》
パーカーを纏った私達は同時に海へと飛び出す。
私は海の上をスケートのように走り、ヘレナは水中へと潜った。
「水中にいるんなら、炙り出す‼」
『魚雷発射菅一番二番、発射‼』
左右の腰にある魚雷発射菅から2発の魚雷を撃ち、それが爆発すると水中からヘレナが飛び出してきた。
「くぅッ!?」
「そこッ‼」
それを見つけた私はすぐさま左腕のドルフィンカノンを撃つが、両腕にある触手で全て払い落とされた。
「やっぱりあの触手は厄介ね。」
『他にもあるから、当てるのは難しいかも…』
例えどれだけ相手の防御が固くても、私は必ず狙い撃つ‼
「こっちのフィールドにいらっしゃい。」
ヘレナがそう言うと、10本の触手が私をがんじがらめにした。
「『ちょッ!?私達に酷い事するつもりでしょ!?エロ同人誌みたいに!?』」
「『いや、しないから(ゲソ)ッ‼』」
私と吹雪のとっさのボケに、ヘレナ達は律儀にツッコンでくれた。どうやらツッコミの才能もあるみたいね。
なんてバカな事を考えている間に、私は海中に引きずり込まれた。
「ガボゴボガボ…‼」
『水中でも息は普通に出来るよ?』
「え…あ、本当だ。」
夕夏のを見て水中だと苦しいのかと思ったけど、ライダーって結構万能なんだな…
そう思っていたら、何かが私にぶつかってきた。
「痛ッ!?なに?」
ぶつかった存在が通り過ぎた方を見ると、高速で泳いでいるヘレナがいた。
『水中戦だったら私達が不利だよ!?何とか海上に出ないと…‼』
「わかったわ‼」
私は水上目指して泳ぎ始めるが……
「逃がさない‼」
ヘレナが体当たりで私のバランスを崩し、上がるどころかどんどん沈んでいた。
このままじゃジリ貧だ…‼どうすれば………そうだ‼
「吹雪、この方法はどう?」
私は思い浮かんだ方法を吹雪に話してみた。
『それはムチャだよ!?下手すれば自分がダメージを受けちゃう‼』
「これしかないのよ‼お願い、吹雪‼」
『………………わかった…そのかわり、タイミングは私に任せて‼』
「OK‼頼んだわよ、吹雪‼」
作戦が決まると、私は泳ぐのを止めてその場にとどまった。
「何をする気か知らないけど…‼」
「ぐッ!?」
止まった私に対して、ヘレナは次々に体当たりを決めて吹き飛ばしてくる。
まだだ…もう少し待て……そうすれば……
「これでッ‼」
これで決めるつもりなのか、ヘレナが大きく回りながら下からやって来る。
『今だよ‼』
「魚雷発射菅三番、発射‼」
待ちに待った吹雪の指示に従い、私は魚雷を発射する。
「そんなのが…‼」
ヘレナは少し横に動いてかわそうとしたが、この魚雷の本当の目的は別にある。
発射された魚雷は、撃たれてから1秒後にいきなり爆発した。
「ええッ!?」
ヘレナの驚きの声が聞こえたが、私はその爆風に乗って一気に水上へと突き進み、数秒で海上に出れた。
「プハッ‼」
『まったく……魚雷の爆風を利用するなんて、心臓に悪いよ?』
「アハハ……まあ、無事だったからいいじゃない?」
私が考えたのは魚雷を至近距離で爆発させ、その爆風に乗って一気に海上に出るといったものだった。
下手すれば自分が爆発に巻き込まれてダメージを負うかもしれないし、普通に使ってもヘレナに追い付かれてまた沈められるのがオチだ。だから目隠しと爆風を利用できる下からの攻撃を待っていた。
「これでようやく戦えるわ…」
「まさかあんな方法で逃げるなんて思わなかった。」
『むちゃくちゃするゲソね。』
「その程度の道理、私の無茶でこじ開けてやるわ‼」
そう叫び、私はヘレナへと向かって接近を始めた。
「いけ、【カラマルショクシュ】よ‼」
ヘレナは触手を伸ばしてくるが、私はそれをかわしたりドルフィンカノンで撃ち落としたりして進んでいくが、その内の1本が右腕に絡み付いた。
「取ったッ‼」
「甘いのよおォォォォォォォォォッ‼」
私は絡み付いた触手を左手で掴み、全身でスピンするように回転を始める。
「へ?…うわわわわわわわわわッ!?」
ジャイアントスイングのようにどんどん回っていくと、ヘレナの体が浮かび始める。
そして、勢いに負けたのか触手が腕から離れてヘレナが飛んでいく。
「ひゃあああああああああああああああッ!?」
「ここよ‼」
《ダイカイガン‼フブキ‼》
そのチャンスを逃さないためにも、素早くレバーを操作して必殺技を発動させ、ドルフィンカノンに高圧縮した水をチャージしていく。
「こんのおおおおぉぉぉぉぉぉッ‼」
《ダイカイガン‼イカムスメ‼》
ヘレナも10本の触手に墨を丸めた物を充填していった。
「撃ち抜けええええぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇッ‼‼」
「弾けろおおおおおぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉッ‼‼」
《オメガドライブ‼》×2
そして必殺技同士がぶつかり、辺りを爆発が覆った。
どうでしたか?
次回は後編になります。
次回【対決‼ユリン対ヘレナ‼後編】
《エンゲツ‼ダイカイガン‼》
「ここからが私達の…」
《カイガン‼》《レベルアップ‼》
「本当の全力よ‼」
では、また次回にお会いしましょう。