この作品も80話、ようやくこの時が来ました‼
待っていた方はお待たせしました‼一誠、覚醒します‼
どんな感じなのかは、本編をどうぞ。
タケルside
「人の眼魂を勝手に使いやがって…‼」
ネフィリム眼魔と対峙していた俺だが、奴が闘魂ブースト眼魂を取り込むと身体中から炎を噴出して、元々着てたパーカーに闘魂ブーストのパーツや炎の模様が入った姿へと変貌した。
先輩ライダー達から貰った力を……悪用されてたまるかッ‼
俺はエグゼイド魂の姿で、左右に不規則なステップを踏みながらネフィリム眼魔へと近づく。
『チョコマカト鬱陶シイナァ…』
(貰ったッ‼)
ある程度近づけたら、剣を突き出しながら突っ込むが……
『ジャア、コウシヨウ。』
ネフィリム眼魔は右腕を燃やしながら地面を叩くと炎の壁ができ、ガンガンセイバーがそれに触れた場所から熔けていった。
「ッ!?クソッ‼」
自分の手が触れる前に何とか後ろに跳ぶが、ガンガンセイバーは刀身が全て熔けて使い物にならなくなっていた。
「なんつー火力だ…‼」
持ち手だけになったそれを投げ捨て、俺は右手にサングラスラッシャーを左手にはディープスラッシャーを持つ。
『マダ持ッテタンダ?』
そしてサングラスラッシャーにムサシとジンスケ、ディープスラッシャーにツタンカーメンとアーサーの眼魂をセットする。
《ダイカイガン‼》×2
「これならどうだッ‼」
《オメガシャイン‼》《オメガギリ‼》
必殺技を発動させた2刀を振りかざしながら跳び上がり、最高度から落下の勢いをプラスさせながら振り下ろす……
『ザンネ~ン♪』
が、それは簡単に両手に掴まれて、その手から発する熱で刀身を熔断されてしまった。
「なッ!?」
『エイヤ~。』
そして顔の所に出来た火炎弾を喰らい、吹き飛ばされた事でオレ魂になってしまった。
「がはッ‼……まさか…ここまで強くなる……なんて…‼」
『サッキカラ、パワーモリモリダカラネェ~。』
剣から眼魂を回収したらまたそれを投げ捨てる。
「だったら先輩達の力、見せてやるよ‼」
俺はダブル眼魂を起動させ、バックルのオレ眼魂と入れ換える。
《アーイ‼バッチリミナー‼カイガン‼ダブル‼二人で一人‼ガイアメモリ‼》
ダブル魂になると、右側の色を黄緑から赤へと変えた。
「ダブル魂……モード・ヒートジョーカー‼」
その能力で右手に炎を燃やしながら、ネフィリム眼魔を殴る。
『ガッ!?……痛イナァ~。』
「これならイケる‼」
攻撃しても手にダメージが来なかったから、俺はもう一度殴りかかるが……
『ソリャッ‼』
「うッ!?グアアァァァァァッ‼‼」
その手を掴まれ、奴は腕を燃え上がらせ俺の腕を焼いていく。
なんだこの熱量はッ!?ヒートジョーカーでも耐えられないのかよ‼
「なら……コレだ…‼」
熱さと痛みに耐えながら、俺はダブル眼魂をベルトから外すと、新たにフォーゼ眼魂を装填してレバーを操作する。
《カイガン‼フォーゼ‼スイッチ押した‼宇宙キターッ‼》
フォーゼ魂になり、そこからパーカーを赤色へと変化させファイヤーステイツになると、奴の炎がどんどん眼魂に吸収されていく。
『アレェ~?』
「これならテメェの炎は効かねぇぞッ‼」
逆にこの炎を使ってカウンターを喰らわしてやる‼
『アハハハハハハハハッ‼スゴイスゴーイ‼ジャアサ…』
その時、俺は強烈な寒気を感じると共に、ネフィリム眼魔の顔には無い口がニヤリと笑った様に見え……
『ドッチガ先ニ倒レルカ、勝負シヨウヨッ♪』
楽しそうに言うと、全身から炎を吹き上がらせた。
「ぐぅッ‼こんくらいなら…‼」
まるで火山の噴火の様な炎の嵐に耐えつつ、その炎をどんどん吸収していく。
『ヘェ~、ジャアモウ少シ、パワーアップ‼』
「うッ!?ぐ……ガあァァァァァ…ッ‼‼」
しかし、だんだんと出力が上がっていき、次第に俺の体を焼き始める。
『おいおい…‼これ以上は吸収の限界値を越えて、眼魂が爆発しちまうぞッ!?』
そこにフォーゼパーカーの意思である【如月弦太郎】さんから悪い情報を聞かされる。
このままじゃどっちにしても焼け死んじまう…‼こうなったら‼
俺は熱さに耐えつつ、掴まれてない左手でベルトのレバーを操作する。
《ダイカイガン‼フォーゼ‼オメガドライブ‼》
必殺技を発動させ、左手に吸収した分の炎を集束させていくが、火力が強すぎて俺の手も焼いていく。
ぐぅ…‼こっちも火傷確定だなッ‼でも、これで決める‼‼
「『ライダー爆熱パァァァァァァンチッ‼‼』」
即席で浮かんだ必殺技名を弦太郎さんと叫びながら、俺は全力でネフィリム眼魔の顔を殴るとその場で大爆発が起きてお互いに吹き飛ばされ、俺は変身が解除されてしまった。
『ギャベッ!?』
「ゴファッ‼…… く…手の……感覚が…」
何とか首を動かして手を見ると、所々黒く煤けていて肉が焦げる臭いが鼻を突いた。
こりゃもう戦うのは無理か……だけど、あの一撃なら…‼
『ヨクモヤッテクレタネ…?』
「ッ!?」
勝ちを確信していた時、爆炎の中からダメージを負ったネフィリム眼魔が、俺へ向かって歩いてくる。
『モウ怒ッタヨ…………オ前ハ殺スッ‼‼』
そして火球を作り出して俺へと飛ばしてきた。
「この…‼動け‼動けよ‼」
それを避けようとしても、両手が使えないのでうまく動けず、その間に火球はどんどんと迫ってくる。
ここで終わるのか、俺は…?ふざけんなッ‼俺はまだ終われねぇ‼‼まだイッセーに助けて貰った恩を返してねェし、玲奈を一人にさせられねェし、なにより……
そこで俺の頭にエルナの顔が浮かび……
「タケルさあぁぁぁぁぁぁぁぁぁんッ‼‼」
俺の名を叫びながらエルナが前に降り、火球を炎の壁で受け止める。
「くううぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅッ‼‼」
彼女は必死に抵抗するが、やはり徐々に押され始める。
「やめろ…お前じゃ……止めきれない…‼」
「やめませんッ‼タケルさんを助けられる可能性が少しでもあるのならッ‼‼それに僕も、手の届く所にいる貴方を助けたいんです‼‼」
それでも彼女は止まらなかった。
ほんと……何でこんないい女が、俺の事に必死になってくれるのかね?…………って今はそんなの後回しだッ‼
「死なせてたまるかよ……ノイズと戦ってる皆を……無茶しまくる親友を…………そして目の前で情けない俺を、必死に守ろうとしてくれてるアイツを…‼‼」
手に無理矢理力を入れて、地面に手を着くと激痛が襲うが歯を食い縛って我慢し、俺は立ち上がる。
パキィン‼
その時、俺達を守っていた炎の壁がくだけ散った。
「エルナあァァァァァァァァァァァッ‼‼」
俺は無我夢中で走り出し、彼女を炎から庇う様に抱き締めると同時に爆発が俺達を襲った。
一誠side
「ハアッ‼」
俺が剣を突き出すと、ソロモン眼魔は揺らめく様に横に移動してかわす。
「そこッ‼」
その位置を予測していたのか、未来のレーザーが迫るが……
『マダマダデスネ。』
奴は体を右に傾けて避けた。
「それはどうかなッ‼」
その避け方を俺は予想していて、奴の顔目掛けて剣を振るうが、その間に突然ノイズが出てきた。
「くッ!?」
《Remote!!》
能力で炭素変換を解除して切り捨てるが、ソロモン眼魔は既に剣の間合いから逃げていた。
『見事ナ連係プレーデシタガ、私ニハ通ジマセンヨ?』
「厄介な能力だ…」
コイツは体のあらゆる場所からノイズを召喚する。それを上手く攻撃や防御に使ってくるので、俺と未来は中々攻めきれないでいた。
「それならこれはどう?」
《マッスル化‼》《伸縮化‼》《分身‼》
未来が俺の後ろでエナジーアイテムを組み合わせて、分身達と鞭の様な鉄扇を振るう。
『コレハ少々面倒デスネ…』
奴はそう言うと、剣と盾をどこからか召喚してそれを持ち、鉄扇を防いだり捌いた。
「そんなッ!?神獣鏡なら神性による強化なんて、無視して壊せる筈なのに…‼」
『残念ナガラ、コノ剣ト盾ハ人間ガ作リ出シタ物デ、特殊ナ効果ナンテナイ壊レニクイダケノ普通ノ武器ナンデスヨ。私ノ宝物庫ニハコノヨウナ物モアリマシテネ。』
そして未来へと駆け出したのを見て、俺は慌てて彼女の前に立って攻撃を受け止める。
『ホウ…』
「未来はやらせねぇ…‼」
その剣を弾き上段から振り下ろすが、盾に受け止められ腹を横凪ぎに斬られる。
「ぐあッ!?」
「一誠君ッ!?」
『ヤハリコノ眼魂ノ力ハ素晴ラシイッ‼‼奥底カラ力ガ沸キ上ガッテクル‼‼』
「……このぉッ‼」
お返しとばかりに俺も剣を振るうが、相手の剣に弾かれたり盾に防がれたりして決まらず、未来の援護射撃も簡単に避けていた。
タケルのディープゴースト眼魂を使う事で、こんなにパワーアップするなんてな…‼
『イイ加減鬱陶シイノデ、ソロソロ死ンデモライマスヨ。』
「ッ!?」
俺の攻撃を後ろへと受け流しながら、耳元でそう言われすぐに体勢を戻そうとしたが、その前に奴の斬り上げを喰らって吹き飛ぶ。
「がッ‼」
そこから何とか立ち上がった俺を、ソロモン眼魔は容赦なく何度も切り裂く。俺も対抗するがダメージの性で上手く体が動かず、どんどん攻撃を喰らってしまう。
「一誠君ッ‼」
未来がそれを見て援護しようとするけど……
『今撃テバ彼ニ当タリマスヨ?』
「く…ッ‼」
奴は俺と未来の間に来るように動き、同士討ちを狙うようにしていたので、撃つに撃てなかったのだ。
『お兄ちゃん、しっかりして‼‼』
「く……あ…ッ‼」
メイルが心配して声を掛けるけど、俺にはもう返事をする余裕も無かった……
『トドメデス。』
そしてソロモン眼魔が突きだしてきた剣が……
ドズッ‼
「ごぶぉッ!?」
俺の腹を貫いた。
『ソレデハ、サヨウナラ。』
剣が抜かれると変身が解け、流れる血が地面を赤く濡らしていく。
ダメだ……もう立って…
「一誠君ッ!?」
その場に崩れ落ちそうになる俺を、未来が支えてくれる。
「イヤッ‼死んじゃやだよッ‼ねぇ、一誠君ッ‼」
『お兄ちゃんッ‼気をしっかり持ってッ‼‼』
二人の声も俺には何処か遠くから聞こえていた…
もうダメなのか……?
そんな事を思っていたら、俺の視界が光で覆われた。
タケルside
火炎弾の直撃を覚悟していて目を瞑り、爆発が起きたが……
「あれ、何ともねぇ?」
痛みも熱さもなかったので目を開けてみると、俺とエルナは虹色の光のドームの中にいた。
「これは…『お前の覚悟、見せて貰ったぞ…タケル。』ムサシさん?」
そこにムサシさんの声が聞こえたので周囲を見ると、俺が今持ってる英雄眼魂のパーカー達が勢揃いしていた。
『仲間を守るために命を賭ける勇気、オレは惚れたぜ‼』
『貴方は約束通り、人と人の絆を大切にしていますね。』
『まだちぃ~くっと未熟じゃけどな。』
『だけど、人間の絆の力は何物にも負けない力になル。』
『だから、俺達とアイツが力を貸してやる。』
そう言ってロビンが上を指差し、視線を上げるとドームの上に虹色の光を放つ炎の鳥がいた。
「あれは…?」
「火の鳥…」
『我らも分からん……だが、お前の力になってくれるそうだ。』
そしてムサシさんは、嘗てアリアから貰ったでっかいブランク眼魂を取り出す。
『タケル、お前に未来への力を託そう‼それでお前の未来を切り開けッ‼‼』
そして20個の眼魂と炎の鳥がブランク眼魂へと入っていくと、回りが金に色づけされた巨大な眼魂となった。
そしてそれがいつの間にか治っている俺の手に収まると、頭の中にこれの使い方が浮かんできた。
その使い方に従い、ゴーストドライバーを消し巨大な眼魂【アイコンドライバーG】を腰に当てて装着する。
「タケルさんッ‼僕も戦います‼」
「……分かった、ただし……俺の傍を離れるなよ。」
「はいッ‼‼」
エルナもダウルダブラが解除されていたので、再び琴を出す。
その間に俺はドライバーの右のボタンを押す。
《グレイトフル‼》
するとバックルになってる目の部分から取り込んだ英雄パーカーが全て出てきて俺の周りを飛ぶ。
《ガッチリミ~ナ~‼コッチニキナー‼》
いつもと違う待機音を聞きながら、両手を左腰に持っていき、そこから大きく回しながら右腰に移動させたら右手を上に上げてゆっくりと顔の前に下ろして横のボタンを押す。
「変身ッ‼‼」
《ゼンカイガン‼》
すると俺の体を黒に金のラインが入った鎧姿に変わり、右足にサンゾウとゴエモンとロビン、左足にはグリムとヒミコとリョウマ、腰にはベンケイとフーディーニ、右腕にエジソンとノブナガとツタンカーメン、左腕にニュートンとベートーベンとビリー・ザ・キッド、そして胸にムサシのマークが入るとその周りにアーサー、マサムネ、ユキムラ、リョフ、ジンスケのマークが入る。
《剣豪‼発見‼巨匠に王様‼侍‼坊主にスナイパー‼大変化‼》
そして頭には各パーカーの装飾が付き、黄色の複眼が光り変身が完了する。
『フ~ン…死ンジャッタ人間ト合体シタッテ勝テナイヨ?』
「でも、彼等の思いは俺の中でまだ生きている。」
ネフィリム眼魔の言葉を否定して、右手人差し指を向ける。
「例え肉体が滅んでいようとも、その人の思いや心はどこまでも繋がっていく……そう、魂は永遠に不滅だッ‼‼」
俺は拳を構えると、彼女に攻撃を向けさせないためにネフィリム眼魔へと駆け出した。
一誠side
気がつくと俺は、何処か青白い空間に立っていた。
「俺は確か腹を刺されて……「お兄ちゃん‼」ッ‼メイル…?」
そこに聞きなれた声が響き、人間態のメイルが俺に抱き着いてきた。
「ごめんなさい…ッ‼お兄ちゃんの何の役にも立てなくて…‼」
「んな事気にしてないよ。それより此処は何処なんだ?」
「グス……たぶん、何処かに精神だけ転送されたんだと思う…………私は神器で繋がってるから付いてこれたの…」
「精神だけを転送?」
そんな術、聞いたことがない……でもいったい誰が?この世界に魔法が使える奴はいないみたいだし……
そんな考え事をしていたら、俺たちの目の前に赤いY字の形をした光が現れ、そこから更に光の線が伸びて人型を形成すると背中に翼の様な物を背負った銀色の巨人になった。
「あれ……なに……ッ!?」
「ウルトラマン…なのか…?」
その姿は知り合いが変身するウルトラマンに酷似していた。
『人間の子よ。』
その時、頭の中に誰かの声が響いた。
これは……目の前のウルトラマンの声?
俺が顔を上げると、ウルトラマンも俺に視線を向けてきた。
『君は何故戦うのか、理由を教えてもらえないか?』
「俺の戦う…理由?」
『そうだ。』
そう言われ俺は考え始める。
俺が戦う理由は……
「皆を守る……こんな俺に付いてきてくれる皆を…」
『それが君が自分の命を軽視する理由かい?』
「ッ!?」
その言葉は俺の心に深く刺さった。
『君の事はカードの中から見ていた。だが、君は自分を犠牲にし過ぎている。まるで彼女達を守れるのなら、自分がどうなろうと構わないという感じだ。』
「そ、それは…‼」
『何故そこまで君は自分の命を軽視する?それが何を意味しているか…理解しているか?』
「…………」
理解はしている。前の世界で飛彩さんにも似たような事を言われた。それでも……
「例えそうだろうと、アイツらが幸せになれるなら俺はそれでも構わない。アイツらから拒絶される位なら…」
『これを見ても、それが言えるか?』
ウルトラマンが腕を前に出すと俺の前に1つの画面が浮かび上がった。それには大粒の涙を流して何かを叫んでいる未来が映っていた。
「未来……?」
『今、君の体は死に瀕している。彼女はそれを見て泣いているのだ。君に死んで欲しくないと……それでも、先の言葉が言えるかい?』
それを見て俺はやっと自分の考えの馬鹿さ加減に気づいた。
「なんだ……俺も皆にここまで思われてたんだな…」
心の何処かで俺は強くならなくちゃ、皆が俺の前からいなくなっていくって思ってたけどそうじゃなかったんだ。
「そうだよ、皆お兄ちゃんが弱くたって離れたりしない。それだけの絆をお兄ちゃんが作ったんだから‼」
メイルの言葉に俺も1つの決心がついた。
「なら、俺も早く皆の所に行かないとな。いつまでも泣かせてたら、オッチャンに怒られちまう。それに戦い方も見直さないとな。皆も……俺も生き残れる様にしないと‼」
「うんッ‼」
『もう大丈夫そうだな。』
するとウルトラマンは俺達に光を浴びせる。
「これは…」
『これでイージスの負担はなくなった。それに君達の力に合わせて調整も行ってある。』
「ありがとうございます。」
『そして龍の娘よ。』
「ほえ、私?」
『君にはこれを。』
ウルトラマンは指先に光の玉を作ると、それをメイルへと渡し、それを受けとると、メイルの顔が驚きに染まった。
「……ッ!?これって‼」
『私からのささやかな贈り物だ。君の力にするといい。』
「ありがとうございますッ‼」
『では、君達の精神を体に戻そう。傷なら私が治しておいた。私の力と君達の
ウルトラマンはそう言い残して、この場から消えた。
「俺達の新たな力?」
それの意味が分からなかったが……
「それは私が至れたからだと思うよ?」
メイルのその言葉に俺はやっと理解した。
「今まで自分の命を顧みなかったお兄ちゃんだけど、自分が生きていく意味を理解した時、私の中で何かが外れた感じがしたの。だから間違いないよ。」
「そうか……なら、やるぞ‼」
「うんッ‼」
そして視界が暗転し再び明るくなると、涙を流して泣いている未来の顔が映る。
「何泣いてんだよ、未来…」
「え……一誠…君?」
「ま、泣かせた張本人のセリフじゃないか。」
反動をつけながら起き上がり、俺はソロモン眼魔と向き合う。
『オヤ、アレデ殺シタト思ッタンデスガ…』
「悪いな、俺はしぶといんだよ。」
カードデッキを翳し、バックルにはめて光龍へと変わる。
『何度ヤロウトモ、結果ハ変ワリマセンヨ?』
《SWORD VENT》
奴の言葉を聞きながら
「なら見せてやるよ……」
左腕を突き出しメイルバイザーをツヴァイに変え、その口に開いてカードを差し込み閉じる。
《SURVIVE》
そして光龍サバイブになるが、ウルティメイトイージスは頭上で待機していた。
「本当の【自由】ってやつをなッ‼‼」
俺は解放龍の剣を眼前に掲げ、新たな領域へと至るための言葉を告げた。
「バランス…ブレイク…‼」
《Freedom dragon Balance breaker!!》
その音声と共に、俺の両手足にはシンフォギアフォームとは違い刺々しくなった籠手や脚甲になり、胸の所には水色の宝玉が付いた厚みのあまりない鎧になり、頭はドラゴン態のメイルの頭部を模した兜になりそこにウルティメイトイージスが降りてきて装着された。
『ソノ姿ハ…!?』
「まさか……
「さて……華々しく行くぞッ‼」
『うん、お兄ちゃん‼』
俺が駆け出すと、ソロモン眼魔は手を前に翳した。
『先ズハ小手調ベデス。』
そしてノイズを棒状にして飛ばしてくる。
『そんなものでぇッ‼‼』
メイルが叫ぶと同時にノイズ達が直撃する……
《Invalid!!》
が、俺にダメージが来ることは無かった。
『ナンデストッ!?』
「そらァッ‼‼」
ソロモン眼魔が驚いている間に間合いに入り、剣を振るう。
『クッ‼』
ガキィン‼
それはソロモン眼魔が出した結晶の様なアイテムが出した魔法陣の盾に止められる。
だけど俺達には関係ねぇ‼‼
《Remote!!》
その術式を解除してアイテムを斬り、ソロモン眼魔を斬りつける。
《Invalid!!》
『ゴハァッ!?』
それを受けたソロモン眼魔は、後ろへと思いきり吹き飛んだ。
『ナ、何故デス…‼私自身モ強化サレテルノニッ!?』
「自由ってのは何物にも囚われる事がないし、何人にも止められない…」
『だからお兄ちゃんの自由を邪魔する全てを……私が無力化する‼』
『マサカ……ノイズノ直撃ヲ受ケテモ無事ダッタノハ…‼』
そう、これこそが俺の……俺達の禁手の能力‼
「【俺が指定した力や能力を無効化する】……それが俺達の禁手、【
そしてデッキからガングニールのカードを引くと、右腕のウルティメイトソードに挿入口が現れたので、そこにカードを装填する。
《GANGNIR》
するとウルティメイトイージスが外れ、形を変えていくと突撃槍になり、俺はそれを掴み取り構える。
「さあ、ライブを始めようぜ‼‼」
いかがでしたか?
一誠の禁手の能力を簡単にいえば、自分にかかるマイナス要素や相手にかかっているプラス要素を無効に出来るという感じです。
例えばノイズの直撃や炭素変換の力を無効にする事で、ダメージを0にしたり、触れた相手の強化された力全てを完全に無効にしてダメージを与えられる感じです。
禁手前と違うのは1回に付き1つではなく、1回で全てを無効化出来るという事です。
次回はようやく決着になります。
次回【シンフォギアの世界 クインテット】
「私一人じゃ出来ない……だから未来、力を貸して‼」
「うんッ‼二人ならきっと大丈夫‼…だから…」
「「イグナイトモジュール・抜剣ッ‼‼」」
では、また次回でお会いしましょう。
それと、そろそろタイトルを変えようかなと思ってますので、活動報告でアンケートを取ろうと思います。
良かったら皆様の参加をお待ちしてます。