最弱の一誠と歌姫達   作:疾風の警備員

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どうも、疾風の警備員です。

今回でシンフォギアの世界も最後です。そして最後にあるキャラにイベントが起きます。

では、どうぞ。


シンフォギアの世界 クインテット

タケルside

 

俺がネフィリム眼魔に駆け出すと、奴は火球は飛ばしてくる。

 

避けてもいいけど後ろにはエルナがいる。だったら撃ち落とすッ‼‼

 

俺は1度立ち止まり、その火球を右腕で横に弾く。さっきまでかなりの熱さを感じたのに、今は全く感じない。

 

「すげぇ……パワーがダンチだぜ…‼」

 

『コノ……ダッタラ連射ダァッ‼‼』

 

今度は3連続で火球が飛んでくるが、俺には既に何処に飛んでくるのか見えていた。だから最初の1発を右手で、2発目を左手で横に弾き飛ばし……

 

「ソリャアッ‼‼」

 

最後の1発は回し蹴りでネフィリム眼魔へと蹴り返した。

 

『エ……?ギャブアッ‼』

 

それは予想外だったのか、ネフィリム眼魔は固まってしまって火球が直撃した。

 

「タケルさん‼避けてください‼」

 

そこにエルナの声が聞こえたので、俺は横に飛び退きながら後ろを見ると、エルナが胸に大きなガトリング砲【ガトリングボア】を装備していて、発射体勢になっていた。

 

「発射ッ‼」

 

そして弾丸が発射されてネフィリム眼魔に命中していくが……

 

『鬱陶シイナァ~…』

 

これといって効果は無く、それでエルナに目をつけたのか、ネフィリム眼魔が彼女へと駆け出す。

 

「ッ‼させッかよォッ‼‼」

 

俺も走り出し、ギリギリで間に入って奴を止める。

 

『退イテ、ソイツ喰エナイヨ…‼』

 

「テメェこそ……俺の女に手ぇ出そうとしてんじゃねぇよ‼‼」

 

ネフィリム眼魔の両手を上へと打ち上げ、がら空きの胴体にヤクザキックを決めて下げさせる。

 

「大丈夫か?」

 

「ふえッ!?だ、だだだだだ大丈夫ですよッ!?」

 

「…?何で疑問系?」

 

しかも顔赤いし、アイツの炎を喰らったのか?

 

「そ、それより眼魔が起き上がりますよ‼」

 

「おっと。」

 

そう言われ振り向くと、ネフィリム眼魔がのっそりと起き上がった。

 

『オ前、モウ許サナイ。』

 

「それはこっちの台詞だ。お前はここでブッ飛ばす‼」

 

「なら、私達も混ぜて貰えるかしら?」

 

そこで新たな声が聞こえたので、視線を巡らせると近くのビルの屋上に6人の人影があった。

 

「そいつは私達の罪の記憶…」

 

「……だから、私達も手伝う。」

 

「それで黒歴史を終わりにしてやるデスよ‼」

 

「私達は此方が近かったからね。」

 

「…救援に来た。」

 

「アタシ達もここから参戦デースッ‼」

 

その人影はこの世界のマリアさんに調ちゃんと切歌ちゃんと、俺達の世界のマリアさんに調ちゃんと切歌ちゃんだった。

 

「ノイズは倒し終わったのか?」

 

「ええ、後はソイツとソロモン眼魔だけよ。」

 

「てか、そっちはタケル先輩なんデスか!?」

 

「おお……新しいフォーム…‼」

 

「仮面ライダーゴースト・グレイトフル魂だ。」

 

屋上から彼女達が降りてくると俺の横に並ぶ。

 

「アイツの炎に気を付けろよ、そんじゃ行くぜッ‼」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

一誠side

 

「ハアッ‼」

 

『クッ!?』

 

俺は槍へと変わったウルティメイトイージス…【ウルティメイトスピア】を振るい、ソロモン眼魔は盾で防ぐが大きく下がる。

 

『コレホドノ強化……一体何ガ‼』

 

「お前には分からねぇだろうさ…」

 

再び接近して槍を振るい、ソロモン眼魔とつばぜり合う。

 

「自分が全てを支配しようとしているお前に……俺達の絆の力は‼」

 

『絆ダト……ソンナ不確カナモノ…‼』

 

「だが、お前はそれに負ける‼」

 

俺は奴を力で押し飛ばし、デッキからカードを引く。

 

「見せてやるぞ、メイル。」

 

『うんッ‼私達の絆を‼』

 

《ADVENT》

 

そしてメイルが出てくるが、薄い桜色のスカートに水色のシャツの上にマゼンタのジャケットを羽織った服装で、少し背が伸び髪型のツインテールが少しボリュームを増した感じのに変わった人間態になった。

 

「つーか何で人間態に?」

 

「それはあのウルトラマンに貰った物を使うためだよ‼」

 

そう言って手に持ってた物を見て俺は驚いた。それは色がグレーで取り出し口が逆だけど、俺のと同じライダーデッキだったからだ。

 

「マジか……あの時の光の玉ってそれだったのかよ…」

 

メイルはそれを右手に持って前に出すと、腰にベルトが装着され左手を上に突き上げて拳を握る。

 

「変~身ッ‼」

 

そしてデッキを装填すると銀色の光が覆い、それが消えるとそこには桜色のボディースーツに金色の複眼をしていて、右腕に籠手型のバイザーを装備した光龍がいた。

 

「名前は【仮面ライダー星龍】だよ‼」

 

そこからデッキのカードを1枚引いたら、そのまま何故か固まった。

 

「どうした?」

 

「……………………このデッキ、これ以外カードが入ってない…」

 

「うおいッ!?」

 

肝心の中身が1枚だけかいッ!?仕方ねぇな……オッチャンから貰ったアレを渡すか。

 

俺はソウチャクスロットホルダーとこの世界に来る前に貰ったガシャット2つをメイルへと投げ渡した。

 

「だったらこれを使え。」

 

「わっとととッ!?……そうだ、これなら‼‼ありがと、お兄ちゃん‼」

 

左腰にホルダーを取り付けると引いたカードをバイザーに入れて読み込ませた。

 

《HOLDER VENT》

 

すると右腰にソウチャクスロットホルダーが新たに付いた。つか入ってたカードってそれかよ……

 

「おいおい、ホルダー2つも必要か?」

 

「まあ見ててよ。」

 

そして両手にガシャットを持ち起動させる。

 

《タドルファンタジー‼》《バンバンシミュレーションズ‼》

 

すると背後に2つのゲーム画面からデフォルメ化した魔王の鎧っぽいのと戦艦が出てきて、ガシャットを左右のホルダーに装填する。

 

《ガシャット‼ソウチャク‼》×2

 

「先ずはコッチ‼」

 

そこから左のホルダーのボタンを押した。

 

《レベルアップ‼ソウチャック‼スクランブルだ‼出撃発進‼バンバンシミュレーションズ‼発進‼》

 

すると戦艦の方がボディーを幾つかに分割しメイルに装着されると両肩に4門と両腕に4門、両手には2門の砲台を備えた姿へと変わった。

 

「仮面ライダー星龍・シミュレーションゲーマー‼」

 

「いや、どう見ても艦○れだろ?」

 

オッチャンは向こうの世界のデータを使って作ったとか言ってたけど、あっちの世界にも艦○れがあったのか?

 

「その話しはまた今度‼ほら、行こうよ‼」

 

「だな‼」

 

俺は槍を構えて再びソロモン眼魔へと向かう。

 

『一人増エタクライデ‼』

 

奴はノイズを再び飛ばしてくる。

 

《Invalid!!》

 

だが、それは禁手の効果で無効化される。

 

でもこれ、1回使うのにかなりの体力が必要だな……さっきから消耗がハンパねぇ。

 

『お兄ちゃんの残り体力からすれば、後2回だね。』

 

つまりは計5回が限界か。なら、これ以上の無駄使いは止めますかね‼

 

槍をソロモン眼魔へと突き立てるが盾に防がれる。

 

『ソンナ単調ナ攻撃「それはどうかな?」ッ!?グアッ!?』

 

少し油断しているソロモン眼魔の盾を足場に、バク宙を決めると俺の下を砲弾が通ってソロモン眼魔に直撃する。

 

俺はその隙に槍で切り裂きながら着地し、足払いをかけて転ばせようとするが、ジャンプでかわされたところを再び砲弾が襲いソロモン眼魔は吹き飛ばされる。

 

『ガアッ!?コレハ一体…‼』

 

「これが連係プレーってやつさ。」

 

『馬鹿ナ!?至近距離ノ戦闘ノ最中ニ砲撃ヲ当テルナド…‼』

 

「貴方には理解できないでしょうけど、お兄ちゃんがどう動くかなんて…」

 

「メイルが何処を攻撃するかなんて…」

 

「「(俺/私)達は動いた時から理解してるさ(よ)ッ‼‼」」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

タケルside

 

『コレダケイレバ、オ腹イッパイニナルカナ~♪』

 

「悪いが、無線飲食はご遠慮願おうか‼」

 

『アビュッ!?』

 

体を燃やしながら戯言をほざくネフィリム眼魔に、俺はアッパーを喰らわせる。

 

「元より喰われる気などない‼」

 

そこにこの世界のマリアさんが大量の短剣を飛ばしてくる。

 

《INFINITE†CRIME》

 

「…これ以上、お前が誰かを傷つける前に‼」

 

「アタシ達が喰らってやるデス‼」

 

更にこの世界のきりしらコンビが鎌と丸鋸を飛ばしていく。

 

《α式 百輪廻》

 

《切・呪リeッTぉ》

 

『効カナイヨ~♪』

 

しかし、それは炎によって当たる前に溶けてしまった。

 

「あの炎…厄介ね。」

 

「これじゃ攻撃しても無意味デスよ!?」

 

確かにこのままじゃ俺以外誰も……

 

「「ライダーダブルキィィィィィックッ‼‼」」

 

「ってお前らは何やっとんじゃいッ!?」

 

炎への対抗策を考えていたら、ウチのきりしらコンビが有名な技名を叫びながら飛び蹴りをやろうとしていて、俺は思わずツッコミをいれ……

 

「フンッ‼」

 

《EMPRESS†REBELLION》

 

「「グベェッ!?」」

 

マリアさんが蛇腹剣を二人に巻き付け、コッチへと引き戻した。

 

「対抗策が見つかって無いのに突っ込んでどうするのよ、このおバカ‼」

 

「「だってぇ~…こういう時、特撮の必殺技なら突破出来ると思って…」」

 

「二人とも、夏休みの宿題が終わるまでテレビ禁止にするわよ?」

 

「「ごぉめんなさぁぁぁぁぁぁぁぁぁいッ‼‼」」

 

マリアさんのお説教に二人は見事な土下座を決めた。

 

全く、特撮と現実は違うっつーのに…

 

「でも、もう対抗策ならあるんじゃないか?」

 

「「「「「「え?」」」」」」

 

「そうだろ、エルナ?」

 

俺は後ろにいるエルナの方を向くと、彼女はしっかりと頷いた。

 

やっぱり、あのガトリングボアの攻撃はこの時の布石だったか。

 

「はい、ボアの弾丸の耐熱性を1発1発変更しながら最大熱量を観測しまして、既に解析と対抗プログラムは完成してます。後はシンフォギアにインストールすればあの炎に溶かされる事は無い筈です。ただ、インストールするのに約2分掛かりまして……」

 

「なら、俺はそれまでの時間稼ぎだな‼」

 

首をコキッと鳴らし、俺はネフィリムが飛ばしてきた火球を上へと蹴り上げた。

 

『モウ食ベテイイ~?』

 

「俺を倒せたらなッ‼」

 

俺は走り出して奴に近づこうとするが、ネフィリム眼魔は2発の火球をまた飛ばしてくるので……

 

「もう見飽きたわぁッ‼‼」

 

飛んできたそれを連続回し蹴りでネフィリム眼魔へと蹴り返す。

 

『ウビュルアッ!?』

 

予想通りまたそれを喰らい、ネフィリム眼魔はよろけた。あいつ学習能力ねぇな……

 

俺はその隙に背後に回って、奴の腰の前で手を組むようにして抱き抱え、そのまま持ち上げてバックドロップをお見舞する。

 

『ウビャッ!?』

 

そして起き上がる前に両足を抱え、ジャイアントスイングを始める。

 

『アアアアアァァァァァァッ‼‼』

 

「そ~れ、ヨイショッ‼‼」

 

そして、エルナ達がいる場所とは反対方向に投げた。

 

『アバッ!?』

 

「今度はこれだ‼」

 

俺はもう一度背後に回って、コブラツイストを決めた。

 

『チョッ‼地味ニ痛イ‼地味ニ痛イ‼』

 

「そりゃ、痛くしてんだよッ‼」

 

さっき焼かれた腕の恨み、ここで晴らさでおくべきかぁッ‼

 

『コノ…ッ‼‼』

 

「おっと‼」

 

さすがにイラついたのか、体から炎を出してきたので、俺は下がった。

 

『オ前、絶対ニ喰ッテヤルッ‼‼』

 

「でも残念、時間だ。」

 

《GIRIGIRI!! CRITICAL STRIKE!!》

 

《SHAKARIKI!! CRITICAL STRIKE!!》

 

「「デヤァッ‼‼」」

 

俺がそう言うと、インストールが終わったのかネフィリム眼魔の左右からチャンバラ切歌ちゃんとシャカリキ調ちゃんがチェーンソーと鎌にエネルギーを溜めて、スレ違う様にして切り裂いた。

 

『ギャアッ‼』

 

《GEKITOTSU!! CRITICAL STRIKE!!》

 

「ハァァァァァアアアアアアアアッ‼‼」

 

そして上空からロボッツマリアさんが左腕のアームで思いっきり殴り、地面へとめり込ませた。

 

『アガァッ!?』

 

「今よッ‼」

 

「「うん/はいデスッ‼」」

 

そこにこの世界のマリアさん達が剣と丸鋸車輪とギロチンを装備して突っ込む。

 

《SERE†NADE》

 

《断殺 邪刃ウォTtkkk》

 

《非常Σ式 禁月輪》

 

その攻撃でネフィリム眼魔は両腕を切り落とされ、首も少し斬られたからか黒い液体が飛び散る。

 

『ア…………アア………』

 

「クロックマネージャー‼」

 

更にエルナがボアの能力で奴の動きを封じた。

 

「タケルさん‼今ですッ‼」

 

「おうッ‼」

 

エルナの言葉に答え、俺はベルトのレバーとボタンを交互に動かしていく。

 

《ムサシ‼エジソン‼ロビン・フッド‼ニュートン‼ビリー・ザ・キッド‼ベートーベン‼ベンケイ‼ゴエモン‼リョウマ‼ヒミコ‼ツタンカーメン‼ノブナガ‼フーディーニ‼グリム‼サンゾウ‼マサムネ‼ユキムラ‼ジンスケ‼リョフ‼アーサー‼》

 

全員の呼び出しを終えたら、再度左のボタンを押す。

 

《ゼンダイカイガン‼剣豪‼電導‼アロー‼リンゴ‼カウボーイ‼巨匠‼無双‼怪盗‼ダゼヨ‼女王‼大王‼武将‼脱走‼読書‼僧侶‼独眼‼冥銭‼抜刀‼最強‼騎士王‼》

 

すると、パーカーゴースト達が出てきて俺の上に曼陀羅を描き、俺がそこへ飛び上がると彼等は眼魂となって1つに集まり金色の光球を作り出す。

 

《ゼンインシュウゴウ‼グレイトフル‼》

 

その光球に俺は飛び蹴りをして、ネフィリム眼魔へと押し出していく。

 

《オメガドライブ‼》

 

「ハアアアアアアァァァァァァァァァァッ‼‼」

 

そして光球を直撃させてネフィリム眼魔の体を貫く。

 

『ナ、ナンデ…………イキナリ強クナッタノ…?』

 

「互いを信じ、助け合う事で俺達は新たな絆を………“信頼”を繋いでいく。その絆が俺達に無限の力を生み出すのさ。」

 

『信頼………何カ、イイネ……』

 

そう言い残してネフィリム眼魔は爆発し、そこから出てきた赤い光を俺は掴み取る。

 

「闘魂ブースト眼魂、回収完了っと。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

響side

 

ノイズを片付け終えた私は、急いでイッセーの元へと向かっていた。

 

「お願い……無茶だけはしないで…ッ‼」

 

ビルの屋上を跳び移り、現場に着くとそこには未来とソロモン眼魔、それに光龍と見慣れないライダーがいた。

 

あれ?あのライダー誰?それに光龍の鎧が若干いつもと違う?てか、あの槍ってウルティメイトイージスに似てる?

 

この状況に私は混乱しかけ、とりあえず現場を理解してそうな未来の下に降りた。

 

「未来‼一体何がどうなってるの!?」

 

「あ、響………あのね、至ったの…」

 

「へ?」

 

未来も少し混乱してるみたいだったけど、次第に笑顔になっていき………

 

「一誠君、禁手に至ったのッ‼‼」

 

「え…えええぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇッ‼!?」

 

未来の言葉に私は驚いた。イッセーが禁手に至ったなんて思いもしなかったからだ。

 

「じ、じゃああのライダーは!?」

 

「メイルさん。」

 

「マジですかッ!?」

 

え~とつまり、今のイッセーはたぶん禁手のサバイブで、彼処のピンクの艦娘ライダーはメイルさんって事?

 

「そうだよ。」

 

「だから、心読まないでよ‼」

 

未来の言葉にツッコみつつ、二人の戦いを見てるとまるで長年連れ添ったパートナーみたいに息の合った連係攻撃でソロモン眼魔を圧倒していた。

 

………何だろう、私も彼処で戦いたいのに今のままじゃそれは無理だって心が告げてる。しかし新しく付いたシステムを使えば………

 

でも、そのシステムの話を聞いた時、私は怖くなった。あれは使用者を理性無く相手をただひたすらに殺戮本能のまま殺すマシーンにさせる狂気の代物だ。あれを一人で制御出来るとはどうしても思えない。

 

それでも、彼の助けになるならと右手でコアユニットを掴んだ時、左手が暖かい感触に包まれた。

 

「無理しないで、響。」

 

「未来?」

 

「あれが怖いのは私も解ってるつもり。でも、いつかは乗り越えなくちゃいけない………その手助けなら私にも出来るから。」

 

そうだ………今の私は一人じゃない、助けてくれる診んながいる‼だったら怖くなんかない‼

 

「うん…私一人じゃきっと出来ない……だから未来、力を貸して‼」

 

「うんッ‼二人ならきっと大丈夫‼…だから…」

 

「「イグナイトモジュール・抜剣ッ‼‼」」

 

《Dainsleif》×2

 

そう叫びながら起動スイッチを入れ、ユニットを宙に投げると光の針が自分の方へと向かって伸び、一気に近づいてきたユニットごと自分に突き刺さった。

 

その瞬間、私の視界が暗くなったかと思うと別の景色が写る。フェニックス戦の時に見た血まみれの研究所の施設の中にもう一人の私がいた。

 

『まさかオマエから【暴走】しに来るなんて………頭イカれてる?』

 

「そうなのかもしれない………でも、今はイッセーを助ける為に力を貸して欲しい‼」

 

『そう言われてワタシがはい、そうですかって素直に貸すと思ってるの?』

 

それはそうだ、彼女は私の体を乗っ取りたいのに力を貸すなんて………

 

『ま、今回は初回サービスって事で力を貸してあげる、わおッ‼ワタシったらやっさしい‼』

 

「へ?」

 

あれ?もっとなにか言われるかと思ったんだけど…

 

『た・だ・し♪』

 

瞬間彼女が私のすぐとなりに現れ………

 

『次は覚悟しておくこと。本気で乗っ取りにい・く・か・ら♥』

 

「ッ!?」

 

『アッハハハハハハハハハハハハハハハハ‼』

 

耳元でそう呟き、笑いながら彼女は消えていき視界がまた暗くなると現実に戻ってきた。そして自分の姿を見ると白かった部分が黒に染まり、形も禍々しい物になっていた。

 

「これが………イグナイトモジュール…」

 

「響ッ‼」

 

突然の声に隣を見れば、未来も同じ様に白が黒に変わり脚甲が少しだけ小さく、刺々しい物になったギアを纏っていた。

 

「……さっき私、もう一人の自分に会った…」

 

「私も……初回サービスだって言ってた。」

 

「たとえそうだとしても…‼」

 

「今は私達も戦うだけッ‼」

 

互いにそう気合いを入れて、イッセー達の戦線に加わる。

 

「お前ら!?その姿は‼」

 

「ガングニールファイター・イグナイト‼」

 

「パズル神獣鏡・イグナイト‼」

 

そして未来がアイテムを集め、組み替えていき……

 

「響、受け取って‼」

 

私に5枚のアイテムを渡してきた。

 

《マッスル化‼》×5

 

それによって強化された私は右の籠手を巨大化させ、ソロモン眼魔へと接近する。

 

『ソンナ攻撃……‼』

 

私は拳を突き出すけど、それは盾に止められる……

 

「そんなもんでぇぇぇぇぇぇぇぇぇッ‼‼」

 

が、高められた力で押し込んでいき……

 

「ぶち抜けえええええええええええええッ‼‼」

 

『ギャバブェッ!?』

 

最後にバンカーを起動させて盾を粉砕し、ソロモン眼魔を殴り飛ばした。

 

 

 

 

 

一誠side

 

「すご…」

 

「うん…」

 

強化された響の一撃を見て、俺とメイルは唖然としていた。

 

盾無しであれで殴られたら、1発で御陀仏だな……でもこれでアイツの守りは壊れた‼

 

「メイル、行くぞ‼」

 

「OK‼その前に…」

 

メイルはシミュレーションゲーマを外すと、今度は右のスロットのボタンを押した。

 

《イレカエ‼ソウチャック‼タドルメグル‼RPG‼タドルファンタジー‼》

 

そして今度はデフォルメした魔王の鎧を纏った。

 

「仮面ライダー星龍・ファンタジーゲーマー‼」

 

《ガシャコンソード‼》

 

すると1つのアイコンが出て、炎の様な揺めきの刀身をした剣がメイルの手に収まった。

 

「やった‼武器GET‼」

 

そして槍と剣を手に俺達は接近戦を始める。

 

先に出たメイルが剣に炎を纏わせながら振るい、ソロモン眼魔の剣を上に弾き、空いた体を槍で切り裂き蹴りを脇腹に喰らわせる。

 

『グ…ッ‼コノ……』

 

ソロモン眼魔は剣を振ろうとするが、俺とメイルはすぐに後ろへと跳び下がりソロモン眼魔の周りにミサイルや銃弾が大量に降り注いだ。

 

『グアアアァァァァァァッ!?』

 

「アタシ等を忘れて貰っちゃ困るぜ?」

 

「鉛玉の大安売りだ、持ってきなッ‼」

 

ゲーマを装備して飛んでるウチのクリスと黒いギアを纏ったこの世界のクリスが銃口から煙の出ているガトリングを構えていて……

 

「「推して参る‼」」

 

《高速化‼》×2

 

ウチの翼とこれまた黒いギアを纏った翼が未来からアイテムを貰って左右から連続で斬りまくり、上下で蹴りを入れながら左右を入れ換わり、再び滅多斬りした後一旦離れ、ソロモン眼魔の前後をスレ違い様にして切り裂く。

 

「オリャアアアアアアアアッ‼」

 

そしてゲーマを装備してない響がソロモン眼魔の剣を殴り砕いた。

 

『我ガ武器ガ…ッ‼』

 

「そこッ‼」

 

更にメイルがマントを腕に巻き付けると、それを前に出して伸ばし槍みたく何度も傷つけていく。

 

『ウゴ…ッ‼』

 

「終わりだ。」

 

俺はデッキからカードを引き、バイザーに読み込ませる。

 

《FINAL VENT》

 

するとウルティメイトスピアがまた変形していき、両足を覆う脚甲となり、輝き始める。

 

俺はソロモン眼魔へと走り出し、ある程度手前で飛び上がり一回転してから両足蹴りを喰らわせた。

 

『ギャアアアァァァァァァァァッ!?!?』

 

「散れ……星の輝きと共に。」

 

奴の体を貫き、背後に爆発を感じながら目の前に落ちてきた物をキャッチする。

 

「ディープゴースト眼魂、回収っと。」

 

変身を解除すると疲れで倒れそうになるが、同じように変身を解除したメイルが支えてくれた………

 

「おめでとう、お兄ちゃん。」

 

「ああ、やったぜ…」

 

『皆良くやってくれた‼‼これで状況終了だ‼‼』

 

風鳴司令のその言葉に、俺達はようやく安堵した。

 

 

 

 

 

 

あれからヘリに回収され、潜水艦に戻ると司令達が笑顔で待っていた。

 

「お帰り、無事に戻ってきて何よりだ。だが……」

 

そう言うと司令は俺とタケルを見る。

 

「そこの男子二人は少し説教だな。女性陣は先に奥に行っててくれ。」

 

響達が先に行き、司令は腕を組むと……

 

「全く揃って無茶な戦い方をする……下手すれば二人とも死んでたぞ?」

 

「はい…」「うす…」

 

「君達が犠牲になった勝利を彼女達は喜ばない事をキチンと理解して、そうさせない様な強さを持つ。それが戦場に出る男の最大の仕事だ。」

 

「「はい‼」」

 

「分かったならいい。しかし…」

 

そこで言葉を切り、司令はタケルを見た。

 

「君は戦場で大胆な発言をするな?」

 

「は?」

 

タケルの顔は全く覚えが無いといった顔だ。何を言ったんだ?

 

「そちらのエルフナイン君……ああいや、エルナ君だったな。彼女を庇いながら俺の女と叫ぶとは…」

 

「……………………え?俺、そんなこと言ってたんすか?」

 

「ああ、しっかりと記録映像もあるぞ。見るか?」

 

「いえ、遠慮しときます…‼」

 

断るタケルの顔はかなり赤くなっていた。

 

「ハッハッハッ‼これも青春だな‼大いに楽しめ若人諸君‼」

 

そう言って笑いながら司令は去っていった。

 

「お前、大丈夫か?」

 

「悪ぃ……頭が全っ然追っ付いてねぇ…」

 

「まさか、は「うっせぇ‼悪いかッ‼」別に悪か無いって。」

 

しかしタケルもだったとはな……コイツら、両思いじゃねぇか。なら、あんまり余計な事すんのは止めとこう。

 

それから俺達も休憩室でいつの間にか行われていた宴会に参加し、全員参加のカラオケ大会やダブル翼とダブルマリアの四人でのライブとかをやったりして楽しんだ。

 

因みにタケルはエルナに声を掛けようとしたが、途中で止めて何度も俺に相談に来た。子どもかッ!?

 

そして次の日、俺達は元の世界に戻る準備を終えて、最後の挨拶をもう一人の自分達にしていて、俺は風鳴司令に挨拶していた。

 

「短い間でしたけど、お世話になりました。」

 

「なに、今回の事件解決の功労者は君達だ。礼を言うならこっちの方だ。」

 

「貴方に言われた最大の仕事を守れる様に精進していきます。」

 

「そちらの世界も大変そうだが、達者でな。」

 

「皆さーん、準備出来ましたよ‼」

 

エルナの言葉に俺達は渡航ドアの前に集まる。

 

「んじゃメイル、中に戻ってくれ。」

 

「うん…………………………………………………………あれ?」

 

メイルは何時もの様に戻ろうとしたけど、その場に立ったままで首を傾げていた。

 

「どうした?」

 

「ち、ちょっと待っててッ‼ん~~~~‼んん~~~~~~~~~~~~~~~~ッ‼‼」

 

それから気合いを入れて戻ろうとしていたが、やはり変化はなかった。

 

「おい、本当にどうした?」

 

「……………………何か、戻れなくなっちゃった…」

 

「は?」

 

そして言われた言葉に俺は呆然とした。

 

え?戻れない?どゆこと?

 

「それってもしかして…」

 

俺が頭を悩ませていたら、エルナがなにかを閃いた。

 

「なんだ?」

 

「メイルさん……【独立具現型】の神器になっちゃったのでは?」

 

「………………マジか?」

 

何でそんな事に……あれか?ウルトラマンの光を浴びた影響か?それで神器の術式に異常が起きて………………ああもうッ‼考えるの面倒だから今は【その時、不思議な事が起こった】でいいやッ‼

 

「はぁ……とりあえず向こうで検査だな。それじゃ、最後の最後でちょっとありましたけど、これで失礼します。」

 

「うむ、もし機会があればまた会おう。」

 

「その時は是非。」

 

彼の言葉にそう答え、手を振りながらドアを潜る。

 

向こうに戻ったらメイルの検査に禁手の把握、戦い方の変更とやる事が盛り沢山だな。でも、ちゃんとした意味で皆を守れる様になる為に頑張りますかッ‼




いかがでしたか?

タケル君、ついに自覚しました。これについては近い内に番外編でやります。

そしてメイルもある意味進化?しました。見た目もアイカツスターズ二期のゆめの姿に変更です。

では、今回は予告無しです。

また、次回でお会いしましょう。
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