ゼロの使い魔 ~万事屋がハルケギニアで大暴れ!!!!~ 作:零光翼新
ほんとは昨日投稿しようとしたんですけど、できませんでした。
理由を言いますと、昨日はエイプリールフールだったので何かウソのネタを前書きに書こうとしたんですけど、そんなネタが思い浮かばなかったので、ウソネタはまだこの作品が連載しているであろう来年に持ち越しにします。
来年、もしエイプリールフールに衝撃的なことが書かれていた場合、この前書きを思い出してください。
1
銀時と神楽が街でひと騒ぎをしていた頃、ルイズと才人と新八は一足先に学院に戻っていた。
「まったく、剣を買いに行ったのになんであの二人は勝手な行動をするのかしらね」
ルイズは銀時と神楽の行動を未だ腹を立てていた。
「別にいいじゃねえか。今回はたんに剣を買いに行っただけなんだし、それに銀さんは大人なんだし」
「子供よ! 勝手な行動をとって、どこが大人だっていうのよ!」
この意見はごもっともである。団体行動をとれない大人はダメ人間である。
「銀さんと神楽ちゃんはいっつもあんな感じですから、気にしたところでストレスが溜まるだけですよ」
新八は二人の行動について、気にした方が負けという意見をルイズに提示した。
「それに、あの二人が街で襲われるということはないでしょうし。……逆はありそうですけど(ボソッ)」
「なんか言った?」
ギッとルイズは新八が最後に言ったセリフを聞き返した。
けど、ルイズは既に疲れていたのであまり詮索をしようとはせずに自室へと戻っていく。
「サイト! あんた今日は部屋を念入りに掃除をしなさいよ。念入りによ。ね・ん・い・り・に!」
「ま、マジかよ……」
才人は怒りの矛先が自分に向かってきたことに対して反論を言おうとすると、追加注文がルイズの口から言われた。
「ああ、後、シンパチあんたは手伝っちゃダメね。これはサイトの仕事だから。あんたは隅でサイトがちゃんと掃除しているか見張ってなさいよ!」
才人は掃除係、新八はその見張り係という役割分担を課せられてしまう。
それでも才人は食い下がり、ルイズに反論をした。
「ルイズおまえなあ、この部屋を念入りに掃除したら明日になっちまうだろ!」
「別に一日中掃除をしろとは言っていないわ。ただ、念入りにしてって命令しているだけよ」
「命令ってお前……」
「あたりまえじゃない。わたしはご主人様であんたは使い魔。至極真っ当な意見でしょ? 何か問題でも?」
「……ない」
才人は自分が今もこうして生きていられるのはルイズのおかげだということを理解していたので、これ以上何も言うことができなかった。
「で、でも……さすがに一人は無理だ! 手伝いくらいは――」
「だーめ! これはあんたの対する処罰でもあるの。サイトとシンパチとじゃ掃除の仕方が全然違うもの。シンパチが掃除したら部屋はキレイだけど、あんたが掃除をしたら見れたもんじゃないわ」
「え? そんなにひどいの?」
「ええ、ひどいわ。雑用係のあんたより眼鏡の方が掃除がうまいなんて、悔しくないのかしら」
「ねえ、これって褒められてるの? それとも貶されてるの?」
新八の疑問はさておき、ルイズは掃除がなっていないと才人に伝えて、自分は少し疲れたからと言いベットに横になりすこし仮眠をとることにした。
2
才人が一人で掃除をしているので、新八は相手のいない稽古をすることになってしまう。
新八はルイズにちゃんと見ていてといわれていたが、定期的に見にいけばいいと思い部屋から出て、自主トレをすることにした。
「僕は銀さんや神楽ちゃんと違って、あまり実力はない。その上、才人さんまであんな潜在能力まであるなんて、僕はあの中じゃ一番のお荷物だ! なら少しでも実力をつけないと!」
新八は自分は他の人と比べても自分が劣っていることは理解していた。しかし、努力をして皆に追いつこうとしていた。だからこそ、こうして陰乍らに努力をして実力を着々と着けようとしていた。
「ふん! ふん! ふん! ふん! ふん! ふん! ふん! ふん! ふん! ふん! ふん! ふん! ふん!」
ブンブンと自分が持っていた木刀を振り、自分を鍛えていた。
しかし、相手がいないので、ただの素振りとなってしまっているので剣術を上達させるにはまだまだ時間がかかりそうだった。
と、新八は今日買ってもらった(というよりは、銀時がむしり取ったといった方が正しいか)剣を見つめて見た。
「そういえば、今まで刀を扱ったことはあったけど、こういうタイプの剣は握ったことがないな」
一度だけ振ってみるかと、鞘には言った剣に手をのばした。
「こういうのって決まった剣術の形とかあるのかな?」
そんな疑問を持っていたものの、今まで自分のやってきた剣術を信じて自分の戦い方でこの先戦っていくと決めていたので、そんな疑問は消え去った。
「よしっ!」
そう叫び、剣を鞘から抜き出した。
すると左手の甲のルーンが突然光り出したのだ。
「え!?」
剣を握った瞬間、体全体が軽くなったのだ。
こんな現象は初めてだった。新八は今まで刀を握っていたけど、剣でこんなに体が軽くなるのかと思った。いや、もしかしたらこの剣には体を軽くする作用があるんじゃないかという思考にたどり着いた。
こんなファンタジーの世界だ。そんなことくらいはあり得るだろうと。
けど、この剣は安売りの剣。そんな効果があるはずはないとそんな考えを一瞬にして消し去った。
ならなぜ? と、疑問に思いながら自らの手を見つめると左手のルーンが光っていた。
「もしかして、これって使い魔の能力?」
自分たち使い魔の能力は生き物によってその能力は疎らではあるものの、人間である自分たちがどんな能力かは分からなかった。しかし剣を握った瞬間に効力を発揮したということは、この能力は剣を握ることによって身体能力が飛躍的に向上するものではないか、と新八は考えた。
これで新八はあの時なぜ才人が急に強くなったのかを理解した。
「もしかしたら、才人さんはこの使い魔の能力に助けられたからメイジ相手に勝てたのかも」
そう思い、これなら自分もみんなと一緒に戦えると感じた。
3
才人はぶつくさ言いながら部屋の掃除を始めていた。
基本的に才人は一般的な男子高校生であったし、部屋だってお世辞にきれいとは言えなかった。しかし汚いというわけでもない。
単純にいつも軽く表面的に部屋を掃除していたから、あまり掃除は得意とは言えない。
というより、新八がきれい好きすぎるのだ。
毎度掃除をするたびに昼ドラの
そんな人と比べられてもと思いながらも才人は掃除をしていた。
ちなみにそのことを新八から聞いてみると「あの二人はちゃんと家事をするなんて到底ないし、姉上は料理以外は完ぺきにこなせるせいか、自分にもその技術を伝授されてる内に自ずと身についたて感じかな? そのせいで料理は一日に何十回も味見させられたけど…………特に手作りの
「くそ~~。腹が立つからルイズの顔に落書きでもするか」
そう口にしても、才人はそれを実行する気にはなれない。
いつだったか、才人はイタズラでルイズの顔をタオルで拭くふりをして消し炭で顔に落書きをしてしまった。
そのせいでご飯が与えられなかったのだが……。
「だけど、よくルイズ相手にあんな暴挙にでれたよなあの二人は……」
才人は街で分かれた銀時と神楽の二人を思い出した。
注意も聞かずにただ「街を探検したいから」という理由で自由行動したのだから。
そんな行動は才人には到底行える行為ではなかった。
そんなことをやった日には鞭打ち百回と食らいそうな勢いなので。
「だけど、あの三人って一体何者なんだろう?」
外で新八が一人稽古をしている様子を見て、才人はふと疑問が思った(今更の気もするけど)。
事実、自分があの時ルイズの召喚魔法で呼ばれたところに周りには誰もいなかったし、後から自分を助けようと誰かが飛び込んだという気配もしなかった。
それに何よりあの三人の格好だ。
新八は和服を着ていた。これは単純に和服が好きで日常でも着込んでいるということで説明はつく。もしくは剣道着か?
だけど、銀時や神楽の場合は少し違う。
神楽のチャイナ服は和服と違ってすでにコスプレの域だ。
銀時にいたっては洋服の上からダラーンと和服を羽織っているおしゃれのような格好だ。
だけど才人はそんな疑問を持っていても、深くは考えようとはせずにせっせと掃除をしていた。
ただ、才人が思っていたことはルイズが起きた時、ちゃんと満足する掃除の仕方になっているかだけだった。
4
ルイズは仮眠を取り終えると、部屋が思ったよりきれいになっていることに気がついた。
「どうよ、ルイズ! 俺だってやればできるんだ!」
「そう……ふわぁ~~~」
ルイズは口に手を当ててかるく欠伸をした。その仕草は才人の胸に突き刺さる。
「(こいつ、たまにかわいい仕草をするよな……)」
「なにか言った?」
寝起きのせいか、声のトーンがいつもより少し低くて、いつも以上に可愛らしい声だった。
「いや、何も……」
「それより、シンパチはどこへいったの? あんたの監視役を命じたはずだけど……」
「ああ、それなら……」
『ちょっと二人ともォォォォ! 帰ったらちゃんと手を洗いなさいっていつも言っているでしょォォォォォォ!』
『うるせーな! 私はそんな人が作ったしがらみにはとらわれないアル! ご飯を食べてる最中に洗うアル』
『俺だって、結野アナの占いを見ながらじゃないと絶対に手なんて洗わねェェェェェ!』
『あんた等はもう子どもじゃないんだからちゃんと洗いなさいィィィ!!』
『いいや、子供さ! ジャンプを読んでいるときはいつも少年の心に戻るのだから』
『私だってそうネ。屋外で子供と遊んで汚れることはいとわないアル。大人の汚れ切った世界に行って汚れてくないアル!』
『あんたら……いい加減にしろォォォォォォォォ!!!』
「あんな感じに外でお説教中……」
「……あの二人を迎えに行っているのなら別にいいわ」
ルイズは二人がちゃんと帰ってきていることをちゃんと見て、少し着崩れた服装を整え始める。
そんなところにコンコンとドアを叩く音がする。
だれかしらとルイズは扉を開けると、そこには赤い髪をして胸元のボタンを谷間が見えるように着崩しているルイズとは正反対の胸をしたキュルケの姿だった。
ともう一人、キュルケの身長とは反対に小さい身長をしたこの学院の生徒である女の子がいた。
「キュルケ! とタバサ? なんであんたたちがここにきているのよ」
「別にあんたに用はないわよ。あたしが用があるのは、ダーリンあなたよ?」
キュルケは才人に向かって色っぽい視線をおくる。
やっぱ、新八だけだと真面目なネタになるなあ。