インフィニット・ストラトス 七つの大罪の王   作:在原昴

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後始末

謎の機体騒動の後、千冬と真耶をはじめとする教員数名と樹希、鈴音、秋人、セシリア、簪、箒が会議室に呼ばれていた

その場にはこの学園の本当の学園長、轡木十蔵と生徒会長である更識楯無がいた

 

十蔵「さて、それでは会議を始めましょう、さて、今回の議題ですが…生徒会長の更識君、お願いします」

楯無「はい、今回の議題は先程のクラス対抗戦において乱入してきた機体の事です、戦った織斑秋人さんと鳳鈴音さん、そして七条樹希さん、お願いします」

樹希「はい、今回襲ってきたのは無人機であることが判明しました…攻撃した際、俺は装甲が薄いところも刺しましたが中からは電気が流れていましたし、それに見ての通り、無残に破壊しましたが、人の死体はありませんでした…」

 

樹希は淡々と答えたが、その顔は何処か具合が悪そうだった

十蔵はそのことに気が付き、一度退出することを推奨しようとしていたが、樹希は大丈夫だと言う目をしていた

 

十蔵「そうですか…では、このことで何か質問はございますか?」

 

十蔵はその場にいる者達に質問があるかの確認をした

最初に手を挙げたのは秋人だった

 

秋人「無人機って、そんなものがあるのですか?」

樹希「…現物があった…間違いないだろう…技術も進歩するものだ…」

鈴音「なるほどね…理解したわ!」

十蔵「では、他にある人は挙手をお願いします」

 

その時、手を挙げたのは織斑千冬だった

 

千冬「学園長、あの無人機は第三世代の性能を上回っています、それをたやすく撃破した七条のISを没収して秋人に渡すか何らかの制限をかけるべきです」

 

それを聞いた秋人、鈴音、樹希、楯無、セシリア、簪、十蔵は呆れ返り、千冬の信者の教員たちはそうするべきだという顔をしていた

十蔵は樹希のほうを見た

 

十蔵「…樹希さん…何かございますでしょうか?」

樹希「…そうですね…ではひとつ…」

 

樹希は具合悪そうな顔をしつつ、立ち上がった

 

樹希「今、織斑先生に賛同した方々は無能なのですか?」

 

その一言で場の空気が凍り付いた

千冬はその空気の中、樹希を睨みつけた

 

千冬「どういうことだ?」

樹希「では、生徒の避難誘導をしたセシリアと簪、観客席にいた教員の中で避難誘導をした者はいるか?」

セシリア「いえ、出口ができるや否や我先にと逃げていきましたわ」

簪「私たちはその後、生徒の避難誘導をしました」

樹希「…成程な…それで、山田先生、織斑先生は管制室で何をしていたか知っていますか?」

真耶「あ、それなんですが…モニターを見て何かを考えていたようですが…作戦を考えているようではありませんでした…」

 

それを聞いた専用機持ち達は軽く呆れていた

 

樹希「それと俺の専用機云々だが…前にも言った通り、企業秘密が多い機体をそうやすやすと渡すことはできません、それに前にも抗議したはずなのですが…前回は学園長の頼みで注意だけにしましたが…今回はさすがに我が社はIS学園に抗議せざるを得ないでしょう…」

千冬「ふん!!貴様のような奴が総帥をしている弱小企業に何が…」

秋人「織斑先生…あんた本当に知らないんだな…この学園…七条さんの会社が過大な寄付をしているんですよ?それに、世界的大企業を弱小企業だとなぜ思うのですか?」

 

千冬は味方するであろう秋人の一言が受け入れられなかった

秋人はとある雑誌の切れ端を千冬に見せた

千冬は絶句するしかなかった

 

樹希「…それよりも、問題を起こした篠ノ乃への待遇はどうするのですか?」

箒「私が何をしたというのだ!?」

樹希「貴様…なぜ放送室にいた…おかげで避難誘導は妨害されたのだぞ?それに、あそこには生徒がいた、負傷者や死者が出たらどうするつもりだ?」

 

樹希の発言は正論だ

反論はできないのだろうが、箒は認められなかった

 

箒「黙れ!!私は苦戦している秋人に喝を入れたのだ!!どこが問題だ!!」

秋人「箒…」

 

秋人は箒に近づいた

そして、頬を引っ叩いた

 

箒「秋人…?」

秋人「あの無人機はアリーナの障壁を破壊できるんだよ!?下手に破壊して被害が大きくなったかもしれなかったんだよ!?僕たちは安全が取れるまでは壊せないし、みんなが逃げ切るために時間を稼いでいたんだ!!それに、残り少ないSEで勝つなんてできない、僕はまだ未熟なんだから!!」

 

秋人は言い終えると、席に戻った

 

 

十蔵「…では、今回の件、教師連帯で二か月減給、織斑先生は今年度の有事の際の指揮権を剥奪、指揮権は…」

 

十蔵は楯無と真耶、樹希を見た

 

十蔵「更識生徒会長に移行します、また不在の際は山田先生か七条さんとなります…最後に問題を起こした篠ノ之箒さんには謹慎二週間と反省文百枚を言い渡します、異論は受け付けません」

 

箒が反論する前に十蔵が釘を刺した

 

十蔵「これで終了します、あ、七条さんと生徒会長は残ってくださいね」

 

教師達の何人か(千冬の信者)は樹希を睨んで出て行った

そして、十蔵と楯無、樹希だけが残った

 

樹希「あの…何で俺が残ったんですか?何かやったのでしょうか?」

十蔵「あ、いえ、とある件で楯無さんにも残ってもらったんです…」

樹希「ああ、あの件ですね、わかりました」

 

樹希はとある書類を取り出し、十蔵に渡した

 

樹希「私、D&P(デーモンプラネット)総帥、七条樹希はIS学園に特別クラスの設立を以下の条件で受理します」

十蔵「確かに頂きました、生徒会長も異存はありますか?」

楯無「いえ、異存はありません…ですが…」

 

楯無は樹希の方を見た

 

楯無「私も入りたいんですが…駄目ですか?」

樹希「あ、まだ選別が終わっていないのだ…だからまだ待っててくれないか?」

楯無「わかったわ、それじゃあ、あの子たちによろしく言っておいて」

 

楯無はウィンクして出て行った

 

 

パンデモミウムでは七大罪の少女たちが掃除していた

樹希も手伝っていた

その時、鈴音がやって来た

 

鈴音「樹希!少しいいかしら?」

樹希「鈴…良いぞ…俺も話したいことがあったんだ…」

 

樹希はそう言って鈴音を書斎に案内した

 

樹希「ジャスミン茶だ…」

鈴音「ありがとう…」

 

鈴音はジャスミン茶を一口飲んだ

 

樹希「鈴…俺は今の世界を壊すかもしれないんだ…」

鈴音「どうして?」

樹希「…男性がISに乗れるようになる方法を見つけたと言ったら?」

鈴音「何ですって!?そんなことを公表したらパニックに…あ…」

樹希「それだけじゃない…ISコアの開発に成功した…これを言えば世間は大パニック…女尊男卑に縋っている人間はすぐに無能になってしまう…だから世界を壊すかもしれない…だから…大切なお前を汚れた俺なんか…」

 

鈴音は樹希を抱きしめた

 

鈴音「大丈夫、私は貴方を嫌ったりしないわ、世界があなたを敵だと言っても私だけは味方でいるからね?」

樹希「そうか…ありがとうな…鈴…」

 

樹希も鈴音を抱きしめた

その時、樹希はよろけてしまい、鈴音を押し倒してしまった

 

鈴音「え!?い、樹希!?」

樹希「あ、すまない…強欲のフィードバックで疲労が凄まじいんだ…」

 

鈴音は顔を真っ赤に染めていた

だが、お約束はあるわけで…

レヴィとサタンが入って来た

 

サタン「樹希ぃ!!テンメェ、掃除サボって何していやがるんだ!?」

レヴィ「樹希…?何しているの?なんで私以外の娘にそんなことをしているの?」

 

ザ・修羅場!!

とはまさにこのことである

この後樹希は七大罪の少女達にこってり絞られ、鈴音は苦笑いしていたそうだ

 

 

 

薄暗いどこか、一人の女性が信じられない光景を見ていた

彼女は篠ノ之束、ISの開発者であり、篠ノ之箒の姉である

彼女が作った無人機が無残に破壊されていた

それをやったのが行方不明となっていた織斑一夏だということだ

だが、性格がだいぶ違っていた

 

束「いっ君に何があったのかな…」

道化「お答えしましょう」

 

その言葉と共に、束の後ろの道化が立っていた

 

束「!?」

道化「アヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャ!!良いリアクションですねぇ、天才さん」

束「誰、お前!!何でここにいるの!?」

道化「ワタクシ、道化と言う物で、貴方の言ういっ君でしたっけ、その方にお仕えするものでございます」

 

束は驚愕していた

道化は続ける

 

道化「もしもお会いしたいのなら、こちらの指定の日時に指定の場所で樹希様がお待ちしておりますので」

束「待って!!いっ君は樹希じゃなくて、織斑一夏だよ!?」

道化「織斑一夏はもう死んでおられますよ?政府が隠しただけですが…行くも良し、行かぬも良し、全てはあなた次第です」

束「あんた、何者?」

道化「ワタクシは悪魔(・・)で、道化ですよ?それ以下でもそれ以上でもございません」

 

道化はそう言って一礼すると、何処かに消えた

束は目の前で起きたことを受け入れられなかった

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