だが、憎むべき存在が、共通の敵が現れた場合、戦争をしている暇はあるのだろうか…?
おっと、失礼、変なことを言ってしまいましたが、どうぞ!
学校の休み、束はこっそり樹希のいるパンデモミウムに来ていた
パンデモミウムを通されると、マモンとサタン、シルファが出迎えた
シルファ「主様はこの奥の部屋でお待ちです」
束「えっと…ありがとう…?」
束は樹希のいる玉座の間に通された
玉座には樹希が座わっていた
樹希「よく来てくれましたね…束さん…」
束「い、いっ君…?」
樹希は玉座から見下ろし、束は僅かに震えていた
自分のせいで樹希は世間で見下され、あまつさえ、政府に殺されそうになった
樹希「では、手短に、アンタだろ?無人機を仕向けたのは?」
束「・・・」
樹希「無言…それは肯定と見なす…目的も何となくは分かったが…言っておくが、アンタが無駄なお膳立てをしなけりゃ俺はアンタを呼び出そうなんて思わなかった…俺の計画に遅れが出るからな…」
束「計画?」
束は理解できていなかった
樹希「束さん、何で戦争が起こっているかわかりますか?」
束「えっと…領土拡大とか…支配したいから…とか?」
樹希「正解です、では、その戦争をどうすれば止められるかわかりますか?」
束「えっと…戦争をやめてと言う?」
樹希「不正解な上に紅点以下です、正解は共通の敵がいれば解決します」
束は樹希が言った意味が理解できなかった
樹希「ゾロアスター教のこの世の悪の権化、アンリマユ、北欧神話のラグナロクの主犯のロキ、悪党だなんて言ってしまえば多いですね…要は、悪党を創り出してしまえばいいんですよ」
束「な、何を言って…」
樹希「俺の計画は…悪党となるものを生み出し、それを世界共通の敵にすることだ…簡単に言ってしまえば、世界を俺の思うがままにかき回すことだな」
それを聞いた束の顔が青くなった
束「う、うそでしょ?いっ君?本当にそんなことをするの…?」
樹希「ええ、もうだれにも止められません…」
樹希は淡白に答えた
樹希「そうだな…あと三年で俺の計画は発動する…あ、それと不用意に俺の計画の詳細は教えられない…知ったとしても、アンタじゃもうどうしようもないがな…」
束「ま、待ってよ!いっ君!!そんなことをしたら絶対後悔する!!束さんみたいなことをしてほしくない!!」
樹希「へぇ…やっぱりあの事件の犯人はアンタだったのか?」
樹希の顔がみるみる冷たくなっていった
束は震えるしかなかった
樹希「あんたが俺達の夢をかなえようとしてくれたことには感謝する…だが、アンタは最後の最後で俺等の夢を踏みにじった…それだけは覚えておけ…」
束「…うん…」
束はそう言うしかなかった
樹希「…それと、何があっても箒には専用機を作るな…奴は力に溺れやすい…力を得た途端、あいつは俺…いや、俺と秋人にとって面倒なことをしでかす…わかったな?」
束「…わかった…約束するよ…」
樹希「わかればいい…それよりも、そろそろ昼食時だ、一緒に食べていくか?」
束の思考がまた停止した
食堂、そこには七大罪の少女達がいて、樹希が紹介した
サタン「あ、言っておくけど、樹希は俺等のだ、横取りすんなよ?」
ファルベ「さたん、そんなこといっても、いつきはわたしたちをみはなしたりしないよ~」
マモン「あ、あの、束さん、こちらもどうぞ」
レヴィ「その胸……妬ましい…それで樹希を誘惑するのね?」
ベル「レヴィ…疑いすぎなのです…」
リリス「ウフフ、ダーリン、あーん」
樹希「おい、リリス、何で間接キスをしようとする」
ルシファ「全く…貴方達は…」
束はその光景を見て驚いていた
先ほどの樹希など面影もなく、暖かいアットホームな感じがしていて、いつの間にか束は涙を流していた
マモン「束さん、何かご不満がありましたか?」
束「う、ううん、全然ないよ!マモンちゃん、それにしても、暖かいねここは…」
マモン「そうですか?…そうですね、お兄ちゃんが私達を認めてくださってくれましたから!」
束「そうなんだ…」
束はうまく笑えず、顔が引きつっていた
ベル「そういえば、束さん、あなたから見た私たちはどう見えるのです?」
束「えっと…普通の女の子だけど…」
ベル「これでもいえるのです?」
その瞬間、ベルは蝿のような羽を背中に広げた
樹希「彼女たちは悪魔だ…」
束「なにそのオカルト!?」
樹希「お前が気にする筋合いはない…」
そんなこんなで昼食を終えた
その後、樹希は簡単な書類整理をしていた
束はその後、用事があるからと言って帰ったが…
樹希はとある書類を見ていた
『更識家と結託』
樹希「おい、言っておくがすでにしたんだが…恐らく、書類の方を忘れたんだな…」
道化「我が王よ、この書類の方はどうなさいます?」
樹希「もちろん、サインしよう」
樹希は羽ペンを取ってサインして、別の書類を取った
『デュノア社、IS開発ラインの提供』
樹希はそれに容赦なくペーパーナイフを突き刺し、破り捨てた
樹希「社長には何の恨みもないが…社長夫人が気に入らん、常に見下したあの感じが無理だな…社長があの女との縁を切らない限り俺は契約する気はない…」
道化「おやおや、我が王よ…あ、山田教諭が御用があるそうですよ?」
樹希「…そうだな…せっかくだし、応接室に通せ、あとパス登録をしないとな…」
そう言って、樹希は真耶を応接室まで通した
樹希「山田先生、わざわざ来なくても…校内放送で呼び出せば来たのですが…」
真耶「あ、そうでした!」
樹希「まあ、いろいろあるので責めはしませんよ、それで、どういったご用件なのでしょうか?」
真耶「あ、明日転校生が来るので、その部屋を用意してくださらないかと…」
樹希「構いませんが…何故です?」
真耶「その…実は…男の子でして…それも二人…」
樹希「(片方は俺の会社のテストパイロットだな…だが、もう一人なのが気にかかる…)わかりました、あと部屋は現段階で百部屋用意できました…一応現在は個室ですが…いずれ二人部屋になります…あと、特別クラスの教師をお願いしますね、山田先生」
樹希は礼儀正しく真耶に頭を下げると、真耶は承諾した
今思いましたが、ラウラの罪って何でしょうね?誰かわかるでしょうか?個人的には嫉妬だと思うのですが…