インフィニット・ストラトス 七つの大罪の王   作:在原昴

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死骸の無双と青い嫉妬

骸は両腕のブレードを振るいながら襲撃犯たちの攻撃を躱していた

そして、ブレードを当てただけで襲撃犯のISが解除されていた

残りは半分を切っていた

 

骸「残り半分だな…」

「嘘…強すぎる…」

骸「全く…」

「待って!?このISまだSEが残ってるよ!?」

「本当だ!?何で!?」

骸「適性がないだけだろ?」

「そんなはずはない!!だって…」

骸「ああ、俺の単一能力は攻撃が当たった機体に乗っている適性を一定時間三ランク下げるってものだが…まあ、動かせなくなったってことは適性が無くなったと言ってもいいだろうなぁ?」

 

骸はブレードを拡張領域にしまった

 

骸「『ウヴァル』」

 

骸の右腕が槍状の装甲で覆われた

そして、スラスターを吹かし、襲撃犯に突っ込んだ、襲撃犯の半分がIS適性を下げられ、ゼロとなり、解除された

 

セシリア「…凄い」

シャル「あそこまで強いなんてね…僕も驚いたよ…」

鈴音「それにしても、なんだか人を殺しそうにしか見えないけど…」

 

三人は冷や汗を掻いていて、簪に至っては先ほどから驚きすぎていて、声が出ていなかった

そして、襲撃犯の内、二人がISを解除させられた

 

「ね、ねえ、逃げよ、勝てっこないよ」

「そうだよ、まだ顔を見られたわけじゃないし…」

 

襲撃犯の残った二人はリーダーらしき人物に逃げることを提案していた

この選択肢は正しいだろう

逃げるのも戦略の内、逃げれば誰にも咎められず、最悪停学で済むのかもしれない

だが、それを理解できない人物がいた

 

「そんなことするわけないでしょ!? 相手はたかが男一人じゃない!!」

 

女尊男卑の思考に流された人間はこうなるのが性である

無駄に膨れ上がったプライドのせいで現状が見えていない

 

セシリア「…私…あんな下らない思想を持っていたのですの?」

シャル「これはないと思うよ…流石に…」

簪「うん…」

鈴音「正直…もめている間に骸が襲撃犯の覆面をはがしているし…」

シャル「あれ?骸、何やっているんだろう…」

 

骸は動かなくなった訓練機を一か所に集めていた

そんな時、襲撃犯の一人がこんなことを口走った

 

「殺す、殺してやるわ!!男なんかが代表候補生である私が負けるわけないじゃない!!」

 

骸「お前馬鹿だろ?自分から正体につながるヒントを言うなんてな…」

「ウルサイ!!アンタを殺せば何の問題も…」

骸「殺す?」

 

その瞬間、骸の雰囲気が変わった、髑髏のような頭部装甲が顔全体を覆い本当の死骸の戦士と化した

 

骸「…どうせIS学園に入れば将来安泰なんて思っていたのか?馬鹿馬鹿しい…『サブナック』」

 

骸の手に弓矢が展開され、それからケーブルのようなものが伸び、訓練機に伸びて行き、繋がった

襲撃犯は焦っていた

 

骸「ISは兵器の下位互換にすぎない…それを道具として見ていた野郎ども…使えもしないのに威張り腐るやつに虐げられてきた物の気持ちがわからない奴等が…命の重さを知らない奴が…ISに乗るな…いや…息をするなよ…」

 

弓矢の先端にエネルギーが集中し、弦が勝手に引かれていた

そして、骸が弓矢にあるトリガーを引くとエネルギーが解放され、襲撃犯達は避ける暇なく呑み込まれた

ISが解除されると、骸が弓矢を向けていた

 

骸「お前らに…専用機に乗る資格はない…お前等は背負っているものはない…志がない…簪は姉を超える…鈴音は好きな人との再会…セシリアは家を守るため…俺は総帥に恩返しをするため…それに比べてお前等はどうだ? ISに乗れてIS学園に入ったことで将来性を得たことだけに満足して胡坐をかいていただけだろ?…今回の件、女尊男卑が崩されただけで起こした…逃げても無駄だ…もうこのことは学園に報告している…今頃お前等に加担した教師は非難されて身動きできないだろうな…知ったことではないが…」

 

それを聞いた襲撃犯達は怯えていた

骸はそんな彼女たちを無視して、ピットの方を睨んだ

 

骸「いつまで見ているつもりだ?ラウラ・ボーデヴィッヒ」

ラウラ「フン!気が付いていたのか?」

 

ラウラが黒い機体を纏って現れた

 

骸「…お前の目的は俺達を人質にして総帥と秋人を呼び出すことだろ?」

ラウラ「その通りだ、教官の弱点を作った秋人と私を愚弄した七条樹希を倒し、完璧である教官を基に戻す!!」

骸「…はぁ…それだけか…餓鬼だな…完璧なんてものは存在しない…どこの宗教だ…」

 

骸はモラクスを展開し、ラウラを軽く挑発した

 

骸「来いよ、臆病な兎」

ラウラ「貴様!!」

 

ラウラが誰にも目もくれず骸に突っ込んだ

その時、横から射撃があった

ラウラは回避できず、もろに喰らった

セシリアがスターライトmk‐Ⅲを構えていた

 

セシリア「申し訳ありませんけど、一対一だなんて一言も申しておりませんわ!」

ラウラ「貴様ぁ!!」

鈴音「悪いけど」

シャル「私達の存在も忘れてもらうと困るね!!」

 

その声が聞こえると、鈴音が斬りかかり、ラウラはAICで動きを封じたが、シャルロットのアサルトライフルの餌食となった

 

骸「総帥が言っていた通りだな…そのAIC、確かに試合では反則だが、絶対ではない…その機体は一対一を想定していたが…団体が相手だとどうだ?AICで捕まえることはできない…捕まえたとして…それは一人が限界だ…」

ラウラ「ウググ!!」

骸「さて…これでゲーム終了だ…」

 

骸はラウラを蹴り飛ばし、壁に激突させた

 

ラウラ「私は…ここで…負けるのか…?」

『力が欲しいか?』

ラウラ「(力…寄越せ…最強の力を!!)」

 

突如、ラウラの機体が紫電を放ち、立ち上がった

その機体は禍々しく変わっていた

 

ラウラ「凄い…力だ…力が…溢れてくるぞ…!!これなら勝てる!!あいつ等にも!!七条樹希にも!!」

骸「…どんなドーピングだ…」

 

骸は少し焦っていた、SEも半分を切っており、いきなりのパワーアップで劣勢になるのは間違いない

ラウラが突っ込んでくると、横から雪那・スピアモードが飛んできて、ラウラはそれをAICで止め、その隙にギルティからのエネルギー弾が放たれ、ラウラは回避できずに喰らった

 

秋人「ご期待にあやかり、ただいま参上!!」

樹希「どういった状況かはすぐにわかった…全く…あんな紛い物の力に手を染めるとは…情けない…」

ラウラ「七条樹希ィィィィィィ!!!織斑秋人ォォォォォォォ!!!」

秋人「…僕何か恨まれるようなことしたかな?」

樹希「いや、あれは逆恨みだ…俺が行く…」

 

樹希は溜息をつき、前に出た

 

樹希「『深き嫉妬の海に沈むが良い…』」

 

その声と共に青い魔方陣が樹希の真下に展開され、そこから青い液体の波が起こった

 

レヴィ『…ようやく出番ね…』

樹希『そうだな…』

 

そして、樹希の機体に青い蛇の鱗のようなパーツが複雑に組み合い、鰭のようなものが付いた頭部装甲を纏った




一応、キャラクターの主な大罪を上げますと
セシリア=傲慢
鈴音=憤怒(理由は察してあげてください…)
シャル=怠惰
ラウラ=嫉妬
本音=怠惰
秋人=強欲
千冬=傲慢、暴食(本来の意味ではない)、憤怒、強欲
箒=傲慢、憤怒、強欲、嫉妬
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