インフィニット・ストラトス 七つの大罪の王   作:在原昴

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作戦と誤算と焦燥

次の日、樹希達はそれぞれ、国若しくは企業から支給された拡張武装を確認していた

そして、シャルロットの元にも新たなISが届いていた

 

樹希「どうだ?エーデル・ワイスの調子は?」

シャル「うん!とても体によく馴染むよ!」

樹希「作ってよかった…」

 

シャルロットはヴァ―ミリオン色の機体を纏って嬉しそうにしていた

シャルロットの新しい機体、エーデル・ワイスは妖精のように薄い羽のようなスラスターのある機体で、何処となくラファール・リヴァイブの面影のある機体だった

 

樹希「俺の七大罪の暴食を基にラファール・リヴァイブを改修、そして、変形装甲搭載…」

シャル「凄いね、樹希!」

樹希「そう言ってもらえると嬉しいな…」

 

樹希は照れ臭そうにしていた

だが、この場所とは無関係な人間がいた

 

鈴音「ねえ、何で箒がいるの?」

千冬「それはだな…」

 

千冬が言いかけた瞬間、樹希は何処からかバズーカ砲を取り出し、茂みに向かって放った

 

「ぎゃああああああああああああああああ!!!」

 

その声と共に、何かが降って来て、着地を決めたと同時に、樹希はサブマシンガンを用意して連射しだした

その的となっていた人物はそれを何とかかわしながら走って来た

見えてくると、束だと言うことが分かった

 

束「何するのさ!!いっ君…じゃなくて、総帥!!」

樹希「総帥…まさか…」

束「…うん…私もD&Pに入社してね…それで…」

骸「成程、アンタが加わったおかげでもあるが…あんたのせいでこっちはすっごい迷惑なんだが?」

束「うぅ…それは…」

 

骸は今にも殺しそうな顔をして束を睨んでいた

束は申し訳なさそうに縮こまっていた

 

千冬「そんなことはどうでもいい、篠ノ之は恐らく専用機持ちになるかもしれない」

束「でも…箒ちゃん、答えは出たの?」

箒「何の答えですか?」

束「じゃあ、聞き方を変えるけど…専用機を何で欲しているの?」

箒「それは秋人を正しい道に戻すためです!そのためには力がいる!!」

 

樹希は呆れて何も言えず、秋人は無言だった

 

箒「秋人は千冬さんの弟だ!!なら、剣の道を行くのが筋と言う物だ!!」

束「…箒ちゃん…それは駄目だよ…それじゃあ、渡せないよ…」

 

束は悲しそうな顔になり、秋人は完全に見放した目をしていた

 

箒「何故だ!!なぜそのようなことを言うんだ!!何故私に専用機を渡さない!!」

千冬「そうだぞ、それなりに実力が…」

樹希「あるから…ではない…心の持ちようだ…それに、こいつが嫌がることを言えるのか?」

 

それを聞かれた箒は何も言えなかった

 

樹希「まあ良い、それで…何をしに来た?」

束「えっと…その…」

骸「総帥、他の専用機持ち達の追加武装を持ってきたようです」

樹希「そうか…なら早く済ませろ…」

 

樹希は冷酷に言い捨てた

 

セシリア「樹希さん…随分と冷酷ですわね…」

骸「まあ、総帥は嫌う人間はあんな感じだし、仕方がない…」

 

そんな事を話していると、真耶が慌てて走って来た

 

樹希「どうかしましたか?山田先生」

真耶「大変です!詳しいことは旅館のほうでお話しします!!」

 

真耶はそう言って訓練を一時中断して、旅館に戻り、樹希達も続いた

 

旅館の一室を借りて、千冬と箒を除く言ってみれば特別クラスの専用機持ち達が今起こっている状況を真耶から聞いていた

 

樹希「つまり、何者かによりアメリカの軍用機、銀の福音(シルバリオン・ゴスペル)が暴走して、それを俺等で何とかしろと委員会からのお達しか…」

真耶「はい、どうしましょう…」

樹希「秋人の単一能力なら行けると思うが…SEの消費がネックだな…俺が連れていく…」

秋人「うん…姉さん…いくらなんでもこれは酷い…僕は天才じゃない…努力の賜物なのに…努力したなって言われたいだけなんだけど…あ、今は関係なかったね…」

樹希「あはは…よし、まずは作戦だ、俺とセシリアで銀の福音まで秋人を輸送その後は秋人の援護、シャルロットと鈴音、簪、そしてラウラは万が一の保険として、最終防衛ラインを守ってほしい…骸は有事の際、生徒達の避難を頼む」

 

樹希は作戦を簡潔に言った

その場にいたみんなは作戦の意図を理解していた

 

樹希「よし、作戦開始は今から十分後だ…それまで待機」

『了解!!』

 

その場にいた者達はそれぞれ準備のためにその場を解散した

 

樹希「(…IS委員会が裏で手引きをしているな…俺等男性パイロットを始末する魂胆だな…)」

 

樹希はそんなことを考えながら準備のために出ようとしたとき、清香が慌てて来た

 

清香「七条さん!!大変なんです!!!」

樹希「どうかしたのか?」

清香「篠ノ之さんが勝手にどこかに行っちゃったんです!!」

樹希「…何だろうか…今、物凄く面倒なことが起こりそうな気がした…」

 

樹希は頭を手で押さえ、溜息をついた

その時、サタンがやって来た

 

サタン「樹希!!大変だ!織斑千冬が勝手に許可をして篠ノ之が訓練機で出撃しやがった!!どうやら会話は聞かれていたようだぜ!?」

樹希「あの…大馬鹿どもが!!!」

 

樹希は叫び、その声は旅館中に響いた

 

樹希「仕方がない!!サタン!!ラウラ、シャルロット、鈴音、簪とセシリアに篠ノ之を捕まえるように連絡を入れてくれ、そして俺一人で秋人を連れていく!!」

サタン「了解!!」

 

サタンはそう言って大急ぎで伝えに向かった

 

樹希「ったく、あいつらはこの事態がどんな事態なのかを全く持って理解していない…訓練機だって競技用になっているというのに…」

 

樹希は溜息をついた

 




今年最後の投稿になります…皆様、良いお年を…
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