インフィニット・ストラトス 七つの大罪の王   作:在原昴

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災厄の目覚めと日常と…

樹希「それで、アダムとイヴは『計画通り』盗まれたのか?」

道化「はい、あれは優しい物ではありませんからねぇ?」

樹希「アダムとイヴ…あれの実態はただの兵器、それも一番質の悪いタイプのな…」

道化「どうなっているか、見に行かれますか?」

樹希「ああ、見てみたいな…」

 

樹希はスーツから普段着に着替えると、道化と共に出かけた

 

 

場所は変わり、何処かの研究施設、そこではアダムとイヴを解析していた

 

研究員1「解析はどうだ?」

研究員2「駄目だ、こんなもの、どう解析すれば…」

女性「何をしているの!?これだから男は…」

 

そんな事を話していると、アダムとイヴに異変が起こった

いきなり眩い閃光を放ち、近くにあった二つのISに入り込んだ

 

?1『システム解析の結果、人類は害悪だと理解、これより殲滅します…』

女性「え?ISが喋っt」

 

女性が言い終える前に一体のISに切り殺されていた

 

研究員1「な、何なんだよ!?」

研究員2「とりあえず、スコール様に報告をしないと!!」

 

報告に向かおうとした研究員の一人が、何かに撃ち抜かれた

撃ち抜いたのは動き出したもう一体のISだった

 

?2『人間は愚かである』

研究員1「こちら第二研究所!!至急救援を…」

 

研究員は何が起こったのか理解できなかった

右腕が切り落とされてしまった

 

研究員1「うわぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!」

その悲鳴が聞こえると、ISが通信機を手に取った

 

?1『人間は人を貶し合い、殺し合い、奪い合い、憎しみ合い、互いに声を掛けず威張り腐り、名声に縋り、腐っていく愚かな生き物である』

?2『我らが、それを正そう』

?1『そして、築く、完全なる世界を…』

 

そう言ってISは姿を変えた、マゼンタカラーの弓矢を携えた機体アダムRBNFD

シアンカラーの巫女のような機体イヴHMK

 

アダム『我らは世界を浄化し、完全なる理想郷を生み出す者』

イヴ『人間は不要である』

 

その二機は何処かに飛び去って行った

 

 

樹希はそれを遠くから眺めていた

 

樹希「予定通りだ…ここまでやってくれた兎には感謝だな…」

道化「ええ、ここまで進化するだなんて…」

樹希「第一段階は終了…次はIS生産ラインを攻め落としてもらわないとな…こっちに来た際は全力でたたきのめすがな…」

 

樹希はそう言って去って行った

道化はそれを見て、アダムとイヴの飛んで行った方角を見た

 

道化「あの方向はフランス…成程、デュノア社が狙いですか…そうですか…なら存分におやりなさい、惨たらしい宣戦布告としてね…」

 

道化は不敵に笑いながらそこを去った

 

 

束は人工衛星を通してその光景を見ていた

 

束「嘘…何で…何であれが!?」

 

束は声を荒げていた

 

束「あれは未完成のはず、なのに何で!? これじゃあ、いっ君が悪者になっちゃうよ…私が悪いのに、何でいっ君ばっかりこうなるの!? いっ君…ごめんね…ごめんね…いっ君…いっ君の幸せを壊してしまって…ISさえ開発しなければこんなことにはならなかったのかな…いっ君はそんなこと言わなかった…優しい笑顔を見たいよ…」

 

束は近くに置いてあった写真立て見た

その写真には、幼き頃の秋人と樹希こと、一夏と共に笑いあっている束が写っていた

束はそれを無意識のうちに抱きしめていた

 

束「私は諦めない、『アダム』と『イヴ』を止めさえすれば、いっ君の計画は終わる…またあの笑顔の眩しい、いっ君がいる日常に戻れるんだ…」

 

束は自分にそう言い聞かせながら作業していたが、もう手遅れだと言うことはこの時、気が付くことができなかった。

元々壊れかけていた人間が壊れてしまえば元に戻るには時間がかかる…

樹希は壊れた一夏が歪んだ形で修復されてしまった人間、昔には戻れない…

 

 

樹希は自分の屋敷に戻ると、七大罪の少女達が出迎えた

 

樹希「今戻ったぞ…」

サタン「お、やっとかよ!」

レヴィ「…樹希、心配した…」

樹希「おいおい、大げさだな」

 

樹希は苦笑いしながら彼女たちの頭を撫でた

 

樹希「女尊男卑はもう終わる…あれが起動したからな…いや、あれの引き金を引かせた…と言っておくか…」

ベル「樹希、大丈夫なのです?」

樹希「大丈夫だ…あと少しで夏の間の仕事が終わる…そうすれば夏祭りやプール…弾のところにも行けるな…」

リリス「プール…ダーリンが肉食に…そのまま…」

樹希「貴様は何を言っているんだ?」

 

樹希がツッコミを入れると、マモンが樹希に抱き付いた

 

マモン「お兄ちゃん、今度一緒に出掛けませんか?」

樹希「全員でか?」

マモン「いえ、私とです!」

 

それをきっかけに揉め事があったが、何とか取り繕った

 

 

樹希「ああ…仕事以上のハードスケジュールになったな…七連続デート…とほほ…これだと追加入りそうだ…」

 

その時、電話が鳴った

 

弾『もしもし、樹希か?少し頼みがあるんだが…』

樹希「金なら貸さないぞ?」

弾『ちげぇよ!?』

樹希「冗談だ、それで何だ?」

弾『実はバンドでライブをしようと思っていたんだが…人手が足りなくてな…そっちに鈴と秋人がいると思うから、そいつらにも手伝ってほしいんだ』

樹希「わかった…一応話しておくが…何時やるんだ?」

弾『三週間後、樹希も大変だろ?』

樹希「ああ…こっちの使用人たちにデートを頼まれてな…一応、三日で終わるように時間分けにしてもらっている…」

弾『結構モテるんだな、総帥さん!』

 

そんなたわいもない話を樹希は楽しみながらやっていた

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