インフィニット・ストラトス 七つの大罪の王   作:在原昴

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隊長と夢の少女

夏休み終了三日前、パンデモミウムに三人の男女がやって来ていた

樹希は玉座に座り、三人は跪いていた

 

?1「アメリカ支部隊長、ジャック・バウアー、到着しました」

?2「アフリカ支部隊長、アリー・ルルーシュ、同じく到着しました」

?3「ギリシャ支部隊長、ユノ・クロワールただいま到着しました♪」

 

金髪の少年のジャックと小麦肌で綺麗な黒髪の少女のアリーは礼儀正しく報告し、白髪の少女のユノは元気よく報告した

 

樹希「三人とも、よく来てくれた、ここがお前たちの家になるわけだが…」

ジャック「ありがとうございます」

アリー「エジプトからここまで来るのに時間がかかるとは思わなかった…」

ユノ「日本茶を飲んでみたいです」

 

三人は思い思いのことを言い始め、樹希は苦笑していた

 

アリー「ところで総帥、その玉座…でしょうか? 座っても大丈夫なんですか?」

樹希「それはない、固いし、座り心地も最悪の逸品だ…外すのにここの改修工事もいる…」

ユノ「あらら、それは大変ですね~」

 

ユノと呼ばれた少女はのんびりとした口調で樹希に同情していた

樹希は苦笑いした後、真面目な顔で三人を見た

 

樹希「君たちがここに来た目的は分かっているな?」

ジャック「はい、僕達はIS学園の警備及びアダムとイブを奪った亡国企業の排除、出来れば捕縛ですね」

樹希「正解だ、だが無理にする必要はない、お前等は俺と同様、学生の身だ非常時以外は思いっきり青春を楽しめ」

アリー「わかりました、総帥、では休暇と言う形でよろしいでしょうか?」

樹希「構わんが、ある程度の配慮はしろよ?」

 

樹希はそう言って玉座から降りて、軽く欠神してから出て行った

三人もそれに続いて出て行った

 

 

 

その後、骸と合流し、地下のアリーナに向かった

そして、それぞれの専用機の点検をしていた

 

ジャック「闇月の眼(バック・ベアード)の点検完了です」

アリー「占星の符(アルカナ・ジョーカー)も完了しました」

ユノ「十二神将(オリュンポス)も完了です」

 

三人は自分の専用機の点検を終え、その前に立っていた

ジャックの機体は赤銅色の両肩に棘のような装甲があり、全身装甲になっているが、顔の中心に瞳のような意匠が凝らされていた

アリーの機体は黄緑色で教皇のような法衣を模した装甲があり、体のあちこちにはプレートのようなパーツがあった

ユノの機体はクリーム色で天使の翼のようなスラスターがあり、雷の意匠があちこちに存在していた

 

樹希「そうか、では軽く武装を展開してみてくれ」

 

そう言って三人は武装を展開した

ジャックは拳銃、アリーは槍、ユノはハルバードだった

 

樹希「問題はないな…よし、あと三日後、学校だ、それまで日本を満喫して来てくれ」

ユノ「はい!!三日間と言う少ない時間で行きたいところに行きたい放題と言うわけにもいかないですよね…?」

樹希「…あれの試作があるが…やってみるか?」

 

樹希はそう言ってスイッチを押した

すると、地面から天蓋のような装置がせりあがって来た

 

樹希「拡張領域の理論に基づいて作成した転送装置だ、試験的に京都の地下とここだけに設置してあるそいつを使えばすぐに京都に行けるぞ?」

ユノ「本当ですか!?」

 

ユノはそれを聞いて嬉しそうにしていた

 

アリー「ユノ、言っておくけど、私達は任務のために来たのよ? 」

ユノ「アリーさん、そんなことを言っていますけど、本当はジャックさんが私にとられるのが嫌なんでしょう?」

アリー「何を言っているの!?そ、そんなことあるわけ…」

ユノ「あれあれ~、良いんですかぁ~、アリーさん、私とジャックさんの距離を詰めてしまいますよ?」

 

ユノはそう言いながらジャックの右腕に腕を絡ませた

 

樹希「ははは、モテ期だな、ジャック」

ジャック「総帥!? その手に持っているスイッチって何ですか?」

樹希「これか、転送装置のスイッチだが?」

ジャック「総帥!?」

樹希「それじゃあ、三人とも、くれぐれも変なことをしないようにな?」

 

そう言って装置に三人を押し込み、電源を入れて飛ばした

 

樹希「さてと…動かし方のマニュアルも置いてあるから問題ないか…さて……少し休むか…」

 

樹希はそう言って自分の部屋に向かい、眠りについた

 

 

 

 

 

 

夢の中、豪華な玉座の前に樹希は立っていた

全てに満たされたかのような部屋だが、何かが足りない

誰もいない孤独な玉座、樹希はそこに座っている女の子に目が行った

膝を抱えて泣きじゃくっていた

樹希にはまるで温もりを求めている子供のように見えた、そして同時に自分と重なって見えた

その少女は七大罪のコア人格に似ていたが、何処か違う雰囲気があった

 

「何故じゃ? 何故誰も妾を愛してくれぬじゃ…?」

樹希「・・・」

「妾は愛されたいだけなのじゃ…」

樹希「…お前は一人じゃない…俺がいる…」

 

樹希は少女を抱きしめていた

 

樹希「俺がいるから…だから…泣かないでくれ…孤独な王女様…」

「お主は妾を愛してくれるのか?」

樹希「もちろんだ…えっと…お前は?」

「妾は魔王と呼ばれた名の無い悪魔じゃ…マオと呼ぶが好い…」

樹希「そうか…マオ、よろしくな」

マオ「妾は夢の中でしか会えぬ…じゃが、何時しか、お主の最後の力となろう」

 

マオはそう言って樹希と口づけを交わした

そこで樹希の意識が途切れた

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