次の日、織斑千冬は姿を消していた
そして、IS委員会本部からアダムとイヴの軍勢が消えていた
会議室で、樹希たちはそのことについて話していた
樹希「…恐らく、IS委員会の回し者がこの学園に混じっていたのでしょう…」
十蔵「うかつでした…こちらももっと調べておけば…」
樹希「悔やんでいても仕方がありません…俺はこれから会議に向かいます…」
樹希はそう言って外に出て行った
樹希は何もない場所で樹希は笑っていた
樹希「やっぱり俺の予想は正しかったなぁ!! まあ、色々と誤算はあるかもしれんが…まあ、問題はない…どうせ、助かったとしても世界の敵になってしまうのだからな…」
サタン「なあ、樹希…」
樹希「サタン…どうした?」
サタン「何で泣いているんだ?」
樹希は今まで言われるまで泣いていることに気が付かなかった
樹希「あ、あれ…何で俺…泣いているんだ?」
サタン「お前…やっぱり怖いのか?」
樹希「…そうかもな…だが、やらないといけない…絶対に…」
樹希は涙を拭い、笑った
サタンは樹希が壊れてきているのを感じていたが、何処か何も言えず、ただその背中を見ることしかできなかった
サタン「樹希…俺には見ることしかできないのか?」
シルファ「違うと思うわよ?」
サタン「シルファ!?」
シルファ「あら、私がいたらまずいのかしら?」
サタン「あ、いや…そう言うわけじゃねぇけど…」
シルファ「ならいいわ…主様の心の支えになってあげる…それが私達に出来ることじゃない?」
サタンはそれを言われて、色々とおしとどまった
サタン「そうだな…よし!!とびっきり美味しい飯でも用意して彼奴にふるまってやるか!」
サタンはそう言ってパンデモミウムに戻って行った
シルファも微笑みながらサタンの後に付いて行った
放課後、樹希は秋人と共に休暇中の一五郎の元に訪れ、秋人は牙突を学んでいた
何度も練習しているさなか、一五郎は秋人を感心した顔で見ていた
一五郎「凄い才能だな、秋人君は」
樹希「ああ、いつかまた追い抜かれてしまいそうだな…」
一五郎「総帥も鍛えないといけませんね」
樹希「そうだな…だが、最近増えた仕事を片付けなければ…」
一五郎「…総帥…最近遊んでいたのでは?」
樹希「おいおい、どこぞの生徒会長と一緒にしてもらっては困る…」
そんな談笑をしていると、秋人がやって来た
秋人「一五郎さん、手合せをお願いします」
一五郎「良いだろう、秋人君」
そして、二人の試合が始まった
秋人は木刀で斬りかかり、一五郎も木刀で応戦していた
一見、一五郎が押されているように見えるが、一五郎は簡単にいなしていた
秋人もそれを感じ、いったん距離を取り、牙突の構えを取った
一五郎も牙突の構えを取り、そして、同時に繰り出した
だが、僅かに一五郎の方が先だった
秋人「参りました」
一五郎「なかなかやるな…」
秋人「いえいえ、まだまだ未熟です…」
一五郎「そう謙遜しないでくれ…総帥…貴方も訓練した方が良いですよ?」
樹希「…善処しておく…」
樹希は苦笑いしながら答えた
そして、樹希も交え、練習試合が始まった
樹希は多少衰えていたが、それでも秋人に勝利していた
秋人「兄さん…さすがだね…」
樹希「いや…だいぶ腕が鈍っていた…」
秋人「アハハ…これで鈍っていたなんて…」
秋人の顔を見て、樹希はとある質問をした
樹希「…なあ、秋人…もしも、俺が世界を敵に回したら…お前はどうするんだ…?」
秋人「う~ん…理由を聞かない限りどうするのか分からないな…兄さんには兄さんの…僕には僕の正義があるからね」
樹希はそれを聞いて、嬉しそうに笑った
樹希「そうか…それがお前の答えか…お前らしくて安心した…」
秋人「兄さん、僕に出来ることがあるなら何でも言ってね」
樹希「そうか…なら…秋人…この先何があってもくじけるなよ?」
樹希はそう言ってその場を去って行った
秋人は首を傾げてその姿を見ることしか出来なかった