インフィニット・ストラトス 七つの大罪の王   作:在原昴

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新しい武装と出会い

あれから二日経ち、秋人のもとに白式が戻ってきた

秋人はそれを眺めつつ、今までのことを振り返っていた

箒には無理やり剣道をやらされそうになったりして自分なりの戦い方ができなかったのだ

一応は居合切りと基本的なIS操縦はやっていた

そして今、樹希に整備室に来るように言われていた

整備室につくと、誰かがISを組み立てているのを目撃した

そして、樹希も到着した

 

樹希「待たせたな」

秋人「兄さん…えっと…彼女は?」

樹希「更識簪…織斑千冬の被害者だ…」

 

秋人は言った意味が理解できず、首を傾げた

 

樹希「あいつがお前の専用機の開発を優先させたせいであいつの専用機は完成していない…俺らはその尻拭いってことだ…簪、少しいいか?」

簪「・・・」

 

簪は集中しているようで、聞こえていなかったようだ

樹希は溜息をついて簪の背後から何かを呟いた

その瞬間、赤面して後ろを振り返った

 

簪「し、七条さん!?」

樹希「久しぶりだな、簪…」

 

簪は驚いた拍子で椅子から落ちて、尻餅をついた

 

秋人「へえ…知り合いなんだ、兄さ…じゃなくて、七条さん」

樹希「ああ、仕事の関係でな…」

簪「そこにいるのは?」

樹希「ああ、織斑秋人…お前の専用機の開発を中断させたブリュンヒルデ様の弟…ってことのなっている…」

 

簪は樹希の言った意味が理解できなかった

 

秋人「僕とあの人は法的に血縁者なだけで僕自身はそう思っていないんだ…」

簪「何で?だって貴方はブリュンヒルデの…」

樹希「おっと、簪、そいつは禁句だ…秋人はずっと言われ続けて、自分を見てもらえたためしがないんだ…」

簪「そうだったんだ…ごめん…」

秋人「いいんだ…それと…簪さん…家の姉がご迷惑をおかけしまして、ごめんなさい!!」

 

秋人は簪に頭を下げた

簪はまた困惑していた

それを見ていた樹希がある提案を持ちかけた

 

樹希「お前がよければなんだが…お前の専用機の開発…わが社が全面的に協力しようか?」

簪「良いの?そんなことをしてもらっても…」

樹希「ああ、好きにするが良い」

 

樹希はそれだけ告げると整備室を後にした

そして、秋人と簪だけが残った

 

簪「…秋人…貴方は好きな人はいないの?」

秋人「…そうだね…いない…いや、まだ作れない…かな?」

 

秋人は少し自嘲気味に笑いながら出て行った

簪は秋人と言う人物を知りたくなった

 

 

それからほどなくして、秋人は特別寮に備え付けられている地下アリーナで新たな白式の装備を確認していた

 

秋人「この四つの棒が…」

樹希「ああ…多目的連結杖…名は『雪那』…」

 

秋人は四つの棒を空に投げると、四つが連結し、棒のような武器になった

それを取ると、バトンのように回し、宙に投げ、キャッチして見せた

 

秋人「…これだよ…!僕に向いている戦い方って!!」

樹希「そうか…他にも変形する…後はそれを試しながらベースとする戦い方を考えろ…」

 

秋人はそれを聞いて、棒術の指南を教わり始めた

もともと、秋人は呑み込みが早く、要点さえ教えてしまえばあとは臨機応変に戦える

樹希はそれを考慮して最低限の基礎だけを教え、様々な戦況に合わせての模擬戦を繰り広げていた

 

樹希「良いセンスだ…我が社でテストパイロットをさせたいくらいだな…」

秋人「兄さん、僕にも野望ができたよ…姉さんにもできなかったことが!!」

 

秋人は雪那ロッドモードを樹希のブレードにぶつけ、鍔迫り合いを繰り広げていた

 

樹希「ほう、それは何だ?」

秋人「僕は宇宙に行ってやる!!」

樹希「それは大した野望だ…な!!」

 

樹希は鍔迫り合いから秋人を蹴り飛ばし、拳銃を構え、発砲、それにより、秋人のSEが切れ、展開が解除された

 

秋人「兄さん…容赦ないなぁ…」

樹希「…容赦などすれば鍛錬にもならんだろ?」

秋人「あはは…そうだね…」

 

秋人は思わず苦笑いしてしまった

 

秋人「そう言えば、まだ僕相手にセシリアとの試合で見せたあれ、やらないけど何で?」

樹希「…正直に言うと、まだあれで一つなんだ…他にも六つの姿になれるんだが…その最初の起動の際、こっちにフィードバックが来てな…結構つらいんだ…」

秋人「そ、そうなんだ…」

樹希「ああ…ここぞ、と言うとき以外は使わないことにしているんだが…そこまで見たいのなら見せてやろう…」

秋人「喜んで、遠慮させていただきます!」

 

秋人はすがすがしい笑顔で答えた

樹希は何かを思いついたのか、秋人を書斎まで案内した

 

書斎、樹希は秋人にとある書類を見せた

 

秋人「兄さん…これは?」

樹希「この学園に特別クラスの設立…場所はこの特別寮…入るのは俺とお前…そして、俺が女尊男卑だとは認識していない数名の生徒…あと、立ち入り禁止は織斑千冬と篠ノ之箒と女尊男卑の風潮に毒されたやつだ…入るには俺の側近である道化の質問に答え、入るに値する奴にだけパスを渡す…その条件は…『女尊男卑に流されていないこと』だ…まあ、織斑千冬と篠ノ之箒は無条件で立ち入り禁止だがな…」

 

樹希は軽く説明し、秋人はその書類を見つめていた

 

樹希「まあ、まだ踏み切れていないんだがな…」

秋人「う~ん…確かにそうだね…姉さんと箒は絶対に文句言ってくるだろうけど…でも、僕は兄さんの意思に従うよ…思考停止なんて言われるかもだけど…それが今の僕の意思かな?」

樹希「そうか…」

秋人「でも、特別クラスに入ったらクラス代表とかどうなるの?」

樹希「問題ない、籍だけ前のクラスなだけだ…」

秋人「なら安心だね」

 

秋人と樹希は互いに談笑し、秋人の苦手とする分野である英語学と世界史を樹希から教わっていた

その時、レヴィが入って来た

 

レヴィ「樹希…最近私に構ってくれてない…」

樹希「あ…レヴィ…」

レヴィ「ねぇ…何で?」

樹希「あ、いや…悪かった、今度一緒に出掛けてやるから…」

レヴィ「またお預け…ねえ、我慢したんだよ…?」

 

レヴィの目のハイライトが消えていた

樹希は焦っていた

それを見ていた秋人は笑っていた




次回が対戦なのでしょうか…
あ、束さんは若干アンチですが、樹希の腹の中の方が本当に怖いですよ…?
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