何故俺は鈍感と言われるのか解らない   作:元気

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鈍感は高校生に壁ドンをされる

 酷すぎる、理不尽だ。この世の男たちよ、俺たち男は壁ドンをする側だと思っているだろ。あぁ、俺もそう思っていたさ。だけれど、今はもう違う世の中になったようだ…。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

【女が俺達男に壁ドンをする世の中になった。】

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 俺、塚崎真守は、今日初めて壁ドンをされた。しかも女子に。こんなことされるとは夢にも思わなかっただろう。

 

 

 …………………………壁ドンだぜ?初めて壁ドンをやった相手に、あっさりとやり返されて、今はその逆の俺が壁ドンをされている側だ。恥ずかしいったらありゃしねー。しかも美帆さん、背が俺より小さく、首もとに頭が来るような図になる。

 

 全然届いていない壁ドン。それを誤魔化すように背伸びをすることによって、やっと俺と同じ目線になる美帆さん。

 

 ……それがめちゃくちゃ可愛いかったりする。

 

 限界が来ては「ふぅー。」と息を吐いてから、「うっ!!」と言ってまた背伸びをするの繰り返し。ホントにそれが可愛くて仕方ない。小さいってわかってんならやるなよっ!!

 

 と、言ってやりたいのだが、一応3つも上なのでそんなことは言えない。まぁ、その動きをずっと見ていたいとも思う自分もいるので、どっちみち言わないのだが……。

 

 

 

 

 

 

「ま、真守くん…どう?…………女の…子……に壁ドンされている…き…気分はぁ………………?」

 

 途中途中息切れをしながら聞いてくる先輩はやはり天然なのだろう。いや、天然を越して馬鹿なのか?……それは置いておこうか。

 

「毎日やってもらっても構わないですよ。その代わり大変なのは美帆さん、貴女だけですけどね。」

「むぅっ!?気づかれてた?」

「はい、結構バレバレですし、いちいちの行動が可愛らしいので。」

 

 会話が終ると疲れたのか俺から離れていく美帆さん。額にはポツポツと汗が出ており、その汗で前髪が額にぴったりとくっついている。更にはパジャマの第一ボタンがハズれているため大きい胸の谷間が見える。更に更に、ハァ、ハァと息を整えている美帆さんはとても魅力的で、色っぽい。もう言ってしまうが、ぶっちゃけエロかったりする。その姿は年頃の男にしてはとてつもなくヤバいのだ。わかるかいこの気持ち。意外とドキドキが止まんないのだよ。

 

 視線をそらすことができずに、ついついずっと美帆さんを見ていたら案の定、ニヤニヤしながら口もとをを手で隠した。

 

 あっ、この人絶対変なことを考えている。そう誰でも思えるような分かりやすい顔でした。

 

「まもるくん、わたしの体に何か気になるようなものがあるのかな?例えばー……こことか?」

 

 俺の腕を自分の胸に押し付ける。いや、押し付けると言うよりは挟んだといった方が正確だろう。

 

「………って、な、なにやってんですか美帆さん!?!?」

「何って、おっぱいに真守くんの手を挟んだだけだよ?」

 

 こういうときに限って天然を入れるのをやめてほしい。理由は簡単、許してあげたくなるような気持ちが芽生えるからだ。ズルい人だよな、美帆さんって。

 

 …………ってか、それより今俺凄い状況になってんだけど!?何でっ!?

 

「フフッ、わたしね、やっぱりまもるくんの事が好きだなー。……………………なーんてね?」

 

 美帆さんは嬉しそうに俺の腕を握りしめながらそう言う。俺も美帆さんの事、友達としてとても好きだけどな。

 

 この短時間でたくさんの事があって、なんとなくこの人は大丈夫だと思った。変態だけど。

 

 面白いし、天然だし、でも料理上手いし可愛いし。変態だけど。

 

 俺はこれからも、この人と仲良くなっていきたいなと思ったのも事実だったりする。変態だけど。

 

 

「突然ですが美帆さん、これからも、よろしくお願いします。」

 

 挟まれている腕を抜き取って笑顔で言ってみる。なんとなく、こんな言葉がでてきたんだ。別に良いだろ。照れてなんかいないんだからねっ!

 

 1人で漫才か何かをやっていたら、美帆さんも笑顔で同じことを言ってくれた。

 

「わたしも、これからよろしくお願いしますね?まもるくんっ♪」

 

 珍しくフワリと笑っていう美帆さんに釘ずけだったのは内緒で。

 

 ひとまず落ち着いてきた頃に、ふと時計を見てみると午後8時33分。いつの間にか8時を越していたことにも驚いていたが、一番はここにいた時間の長さに驚いた。俺が美帆さんの家に来たのは午後5時40分。約2時間ここにいたことになる。あちゃ、結構迷惑かけたな。

 

 俺は帰る準備をするために美帆さんに話しかける。

 

「美帆さん、俺そろそろ帰られていただきますね。」

「えぇー、まもるくんもう帰るのー!?」

 

 子供みたいに甘えてくる美帆さんをキレイにスルーしてキッチンの所に向かう。スパゲッティを食べさせてもらったしね。後片付けぐらいは俺がやらないと。

 

「美帆さん、俺が皿を洗い終わったら帰るんで。」

「え、いいよそのくらいわたしがやるよ?真守くんはお客さんなんだし。」

「お客さんだからこそやるんですよ。」

 

 すると、美帆さんがテクテクと俺の隣に足を運ばせて並んで立つと、俺が洗剤を着けた皿を洗い流し始めた。

 

「これだったら問題ないよね?」

「…………はい……。」

 

 俺の方を見てニッコリ笑う美帆さん。俺は何回この人の笑顔に目を奪われるんだろうか。性格がもう少しよかったら文句無しなんだけどな、でも、その性格だからこそ良いこともあるんだな。(変態以外、ここ重要。)

 

 黙って皿をスポンジで拭いていると、俺が微かに思っていた事を美帆さんは口に出した。

 

「なんか…一緒に住んでいる恋人同士みたいだね!」

「俺もそれは思ってました…。」

「やっぱり!?フフフーン、真守くんとは気が合うね♪」

 

 何でそこまで嬉しそうにするのか俺にはわからなかった。最近こんなことがたくさんある。俺はなにもしていないのに女の人は嬉しそうにする。どうしてなんだろう。世界中の女の人はみんなこうなのか?俺の持つ疑問が増えるばかりだった。

 

「今日ね、真守くんに初めてあったのに、すぐに仲良くなれて嬉しかったんだよ?」

「俺も美帆さんに会えて良かったですよ?」

「ありがと。何でだろうね、あのとき、真守くんと視線が合ったじゃない?その時に『この人なら助けてくれるっ!!』って、思っちゃったんだよねー。」

「そ、そうなんですか?」

「うん。そうだよ。その時からかな真守くんのことが好きになったのは。」

「………………えっ?何て言いました?聞いていませんでした。もう一度お願いします。」

「っ!?////もういいよ、何でもないっ!!//////」

 

 これも最近多いんだよな、何かいってるのに聞こえないときや、聞き逃すとこだ増えたし、そうしたらさ女の人は怒るし。何でたろーな。

 

 皿も全て終わらせて、鞄を背中にしょって玄関にいく。美帆さんの家のドアを開けた瞬間、涼しい風が俺の頬をくすぐった。

 

 5月中旬の風は、夜だけれど何故か暖かくて、でもたまに冷たくも感じる。…………俺には詩のセンスが無いんだ、そこんとこはスルーお願いします。

 

 後ろを向いて美帆さんに面と向かってあいさつをする。

 

「スパゲッティご馳走さまです。とても美味しかったですよ。」

「どういたしまして。それじゃあ、気をつけて…帰ってね………。」

 

 ん?どうしてそんなに悲しそうな顔をするんだ。またいつか会えるのに。俺何か悪いことしたかな!?仕方ない、何か手をうたなければ…そうだ!

 

「美帆さん、アドレス交換しましょうよ。いつでもメール出来るように。」

 

 微笑みながら携帯を見せながら言うと、先程の顔が嘘かのように、美帆さんの笑顔が咲きほこった。うん。やっぱり笑顔が一番だな。

 

「うん。それじゃあはい!!」

 

 アドレスを交換し終わると嬉しそうに跳び跳ねる美帆さん。そこまでメールが好きなんだな。俺あんまりやらないんだけれど、これを気に毎日やろうかな……。

 

「それでは、また会いましょうね。お休み。」

「うん。たくさんメールしてね。お休み真守くん!」

 

 手をふってから美帆さんの家を背にして、俺は自分の家に向かって歩き出した。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 美帆side

 

 真守くんの後ろ姿が見えなくなるまでずっと見ていた。そして、とうとう見えなくなってしまうと悲しさが込み上げてくる。今日初めてあったのに、ここまで好きになるとは思わなかったな。

 

 わたしは家の中に入って一気に階段をかけあがり自分の部屋に行き、思いっきりベッドにダイブした。先程皿を洗っていたときの台詞を思い出して1人で恥ずかしくなる。わたしの馬鹿!!!順番ってものがあるでしょ!?何で今日初めてあった人に『好きです。』って、言っちゃったんだろー!!!??思い出すだけでとても恥ずかしい……。/////

 

「次はいつ会えるのかなー。」

 

 ポツリと呟いてみる。メールは交換したけれど、どうせ真守くんはモテるにちがいない。明日になれば真守くんのことが好きな女の子が、アタックしに行くにちがいないだろう。何となくその場面を想像してみる。

 

「そんなの嫌だな。」

 

 涙をグッと堪えながら寝返りをうってみた。今まで人を好きになったことはあるがそこまで多くない。付き合ったことも何回かある。

 どうしてもって言われて、可哀想だったのでOKしたら、突然襲いかかってきた。体の方は守ることが出来たけれど、精神的にズタズタになったことがあった。

 

 わたし自身の事を好きになってくれる人もいるが、大半は体目的だ。友達に相談したらみんな守ってくれだけど、油断は出来ない。でも、真守くんは違った。

 

 優しくて、面白くて、可愛くて、思っていたより純粋で、年下なのに頼りがいがあって、かっこよくて。こんな人がわたしの好きな人で良かった。と、心から思えるんだ。

 

「絶対に、真守くんをてに入れてみせるからね、覚悟しててよ?真守くん。」

 

 彼の事を思うと安心して寝れる。そしてわたしは、ゆっくりと深い眠りにつくのだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




テスト終わったぁー!!!!


更新遅くなりましたスミマセン。

テストと言う大きな怪物が、行く手を阻んでそれはそれは…………。



いかがだったでしょうか?久しぶりの『俺鈍』は。

今回はあんまり鈍感シーンが少なかったデスネ。次頑張ります。


次の話は一旦休憩し、キャラ紹介としていきたいと思いました。いつの間にか、めちゃくちゃ

多くなっていますしね……。



感想&指摘、よろしくお願いします!


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