何故俺は鈍感と言われるのか解らない   作:元気

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最後の前日です。

次の次あたりから葵などを入れていきたい……。


鈍感男の体育祭(前日③)

 時を遡り、茅根と茜が屋上に行くところまで戻る。

 

 真守side

 

「よしっ!!これなら茅根を納得させられる!!!」

 

 勢いよく立ち上がったせいで、ガタンッ、と、椅子が後ろに倒れてしまった。後ろに倒れてしまった椅子をもとに戻して、机の下にしまった。その時にもまた、ガタンッ、と、音をたてて、机がズレた。クソッ!今机を直してる時間ないつっーの!!急いで行かないと茅根が帰っちゃうじゃないか。自分自身にイライラしながら机をもとに戻した。勿論乱暴に。仕方ないだろ、急いでたんだから。

 

 俺は教室をとびだし、学校中を走り回った。とにかく捜して、一刻も早くみつけだしたかった。しかし、なんの手がかりも無いまま、学校中をひたすら走り回っていくうちに、疲れがて出てくるのも当然。あと少しで全ての校舎を探し回る。っていう所では、すでに半ば諦めかけていた。そして、最後の希望を屋上に託して、行くことにした。

 

 すると、屋上の扉は既に数センチほど開いていて、なんとなく中を覗いてみた。そしたら……………………

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「あぁ!居た!おーい茅n ………ッ!?」

 

 茅根の名前を呼ぶ寸前に、自分の口を抑えて、声が漏れるのを抑えた。

 

 あっぶねぇ…あともう少しで二人の邪魔をするところだった………。

 

 気づかれていないことにひと安心をし、そっと、ドアの隙間から二人を覗いてみる。ウム、はたから見たらただの変態だな。

 

 自然んとニヤニヤしてしまう口許。その原因は、

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 茅根が茜に【告白】しているからだ!!(半分当たっています)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ドアの隙間から見る二人の雰囲気はまさに告白真っ最中の雰囲気だ。(半分当たっています)

 

 茅根は緊張しているのか、後ろから見ると耳が真っ赤に染まっていて、茜の方はというと、まるで、お母さんのような、優しい笑顔で茅根を見ていた。ーーーーーッ!!!!!

 

 まさか……、まさかの─────

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

【両想い】っ!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 俺は今日の茜の様子を振り返ってみた。教室で会ったときには、頬を赤くして茅根の事を話していた(半分当たっています)その理由は、今日茅根に呼び出されて戸惑っていたんだ。告白されるから。あちゃー、もっと早く気づくべきだったなぁー。そうすればうまくアドバイスできたのになぁー。

 

 一人でソワソワしながら、発展はないか二人に視線を戻す。にしても青春送ってんなー、茅根と茜は。俺なんか全然モテないし、女の子との関わりが少ないからな。もっと積極的にいくべきなのか?……まぁ、今はいいや。それより二人だ。

 

 突然、茅根が泣き出したことに俺は驚いた。ワンワンと、たくさんの涙を流す。不良とは思えないような、幼い子供が、全てを吐き出したように泣く茅根を、ソッと茜が抱き締めた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

【告白】が成功したのだ。(半分当たっています)

 

 嬉し泣きをしている茅根の背中を擦る茜。その姿は始めから付き合っていた恋人同士の様だった。おめでとう二人とも。

 

 心のなかで二人を祝福し、拍手を送った。これで君らは今日からリア充だな。たくさんの奴ら(非リア)にからかわれたり、冷やかされたりするかもしれない。だけど、その時は俺も勿論助ける。DAKARA、二人で支えあって生きろよ。俺も非リアだけど。

 

 泣きつかれたのか、茅根が座り込んで茜に体を預けて、静かに眠った。茜は自分の膝に茅根の頭を乗せて膝枕をした。…ちょっと羨ましく思ったのは秘密だ。

 

 前までは不良と言われていた茜だが、葵が誤解を解いてくれて、クラスの皆と馴染めることができたのはごく最近。皆が認めてくれて、友達が増えて、俺だけ心を開いていた時期は、毎日屋上で、あさ、よっシーと、俺と、茜で弁当を食べていたけれど、最近は屋上にも来なくなり、あさと、よっシーと3人で男むなしく食べている。さらに、茅根と言う恋人ができた茜は、今よりもっと来なくなるだろう。親ばなれってヤツだよな。ヒヒヒッ、とーさんは嬉しい反面、少しだけ寂しいよ。

 

 

 茅根に関しては、茜の不良時期同様、あまり悪い奴には見えなかった。むしろいい奴なのではと思っている。そう思うようになったのほ、組団を決める時のこと。真っ先に教室に戻って黒板に、『黒組頑張るぞ。by先輩』と、書いていたのを目撃したからだ。勝ちたい気持ちは一緒なんだと思う。でも、その気持ちを食い止めるような、嫌な記憶があるのかも知れない。

 

 

 何かにいじめ、または暴力を受けたのかも知れない。

 

 

 いじめは学校だけとは限らない。家庭内での暴力だってある。俺はそれも含めていじめを無くしたいと、心から思っている。幸助との約束だからな。

 

 

 色々考えていたら、茅根が起きたのか、茜が膝枕をやめて立ち上がった。おっ、そろそろ俺の出番か?そう思った途端に、口喧嘩を始めた。お、おい……………。結構傷つく言葉しか言ってないぞ。脳筋とか、脳筋とか、脳筋とか。

 

 口喧嘩が終わった後は、先程と違って空気がピリピリしていた。そのピリピリとした空気の中で、一番始めに口を開いたのは、茅根の方だった。

 

 

 

 

 

 

「………………さてと、俺の出番だな。」

 

 茅根の結論を聞いた後、茜は、黙ってしまった。黙っているわりには、少しだけ呆れているような気がするのは、気のせいなのか?片方の眉を下げて、『う~ん、何でだ。何かが足りない…』と、顔に現れている。それを見ている茅根の方はと言うと、勝ち誇ったような顔で茜を見下していた。『俺の勝ちだな、脳筋。』とでも言っているように。しかし、その目には、吹っ切れているようだが、まだ、やる気を起こしていないみたいだ。

 

 

 二人の表情を見ていると、何故だか可笑しく見えてクスリと笑ってしまった。なんだよコイツら、流石恋人同士だな。

 

 

 俺はドアの隙間に手を伸ばし、ドアに触れると、一気に開いた。突然の登場に驚愕する二人。二人の表情の変化にまたもや笑ってしまった。茅根なんか、とても間抜けな顔をしていてとても面白い。茜の方は、待ってましたと言わんばかりに微笑んだ。

 

 さて、と。俺の意見を言いますか!

 

 屋上にある新鮮な空気を鼻を通して肺に送り込み、口から出る空気を、言葉と一緒に出した。

 

「仲間との団結力の大切さを、教えてくれているんじゃないか?悪魔でも俺はそう思うけどな。」

 

 ニヤリと笑みを溢す。さぁ、いくぞ。俺の結論を。

 

「俺達がこのクラスで出会うことは、もう二度とない。」

 

 卒業した後は、皆バラバラになる。同じ高校に入る人達なら、また会うことが出来るかもしれない。だけど、この【クラス】になることは二度と無いんだ。そう考えると、少し寂しい。だから………

 

「少ない時間で、どれだけ仲間を信頼しあって、どれだけ協調しあえるかを学べるんじゃないのか?確かに、負けたらトロフィーは貰えない。だけど、努力することの大切さや、仲間がいてできること、イヤ、仲間がいるから出来ることが見つかるんじゃないかと、俺は思うけどね。」

 

 優しく、笑う。

 

 俺の笑顔を見た茅根は、チッ、と、舌打ちをしながら俯いた後に、俺に近寄る。赤く染め上げた髪の毛が、風になびいて揺れた。目の前に来ると、いきなり、ニィと、笑った。物凄く悪戯っぽい笑みで。

 

「しゃーねぇーから認めてやる。チッ、納得するとは思わなかったな。」

 

 乱暴に頭を掻いて感情を抑えている茅根の目には、光が宿っていた。なんだよ、いい目に成れんじゃねーか。…………ウム。我は満足度じゃ。

 

 俺達は3人で笑いあった。何も可笑しくないのに、可笑しくて。笑いながら仲良く屋上から出たのだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「イヤー、よかったよかった。茅根がやる気を出してくれて。」

「まったくだ。始めからそうしてほしいもんだな。」

「茜がそれを言える立場ではない気がするけど。」

 

 傷つけないよつに満面の笑みでいってあげたのにも関わらず、綺麗に俺の腹に拳を喰い込ませきた。な、ナイスパンチ……。

 

 地面に両膝を付いてうずくまる。めちゃくちゃ痛い。なんだよ、何か悪いこと言ったかよ俺ぇ…。

 

「ふん。自業自得だ。」

 

 腕を組んで俺を見下ろす茜。クソォ、そんなんだと茅根にフラれるぞ。俺は知らないからな……。「イテテテ。」と、声を漏らしながら、お腹に手を当ててゆっくりと立ち上がる。茅根の先が思いやられるな…。ドンマイ。心の中で応援しながら再び歩き始めた。

 

 

 

 ん?

 

 

 

 ふと、現在の状況を思い出す。【何故俺は茜と一緒に帰ってるんだ?】。ふつーーーーは、彼氏の茅根と帰るハズなのに……………もしかして俺、邪魔だったりする?

 

 やってしまったと自分の額に手を添えた。俺のバカ野郎!!せっかく二人きりで帰れる時間を俺が潰してしまっったじゃないか!!明日謝んないとな…………。

 

 俺が後悔していると、茜が近くに寄り添ってきた。茜の綺麗で長い髪の毛が、俺の頬をくすぐる。

 

「……とても感謝しているんだからな。…………………………ありがとう…////」

 

 正面からはあまり、ありがとう。と言わない茜が、照れながら言ったことに、ドキッとしたが。首を横にふって思考を投げ捨てる。茅根の彼女だからな、さすがに手は出すことができない。イヤ、出さないことが常識だ。多分だけど、これから会う機会が減るから、最後にそうしているだけだ。うん。きっとそうだ。

 

「明日、頑張って勝つぞ。」

 

 力強くそう言う茜。俺は微笑しながら言う。

 

「勿論だ。」

 

 赤い夕焼けに照らされながら、俺と茜の最後の下校が、幕を閉じようとしていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 




葵「ねぇ、最近出番が無いんだけど?」

彩夏「わっ、私も……その…出番がなくて、………悲しい…です…。」

作者『…スミマセン……』

萌那「私も何だけど?」

杏「そうだね、茜ちゃんメインな回だもんね?」

作者『あのッ!?なぜ右手がグーになってんの!?』

杏「えっ?萌那の仇。」

作者『怖い怖い怖い怖い怖い!止めて!!』

美帆「まだいいじゃなぃ~、わたしなんか存在すら薄れてきてる……」

彩夏「わかりますっ!!」

美帆「ねぇ、この子可愛いんだけど。持って帰っていい?」

彩夏「……え、えぇーー!!」

茜「ダッ、ダメに決まってるだろ!!」

葵「そ、そうだよ!!私達の友達なんだからっ!」

美帆「えぇ、………わかった。じゃあ、またあとで会おうね♪」

作者『一旦静まろ?ね?』

「「「「「…………はーい。」」」」」



何で間があるんだよ……。

次回は、体育祭本番です!真守の運命はいかに!?

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